人と妖怪とetc.   作:那々氏さん

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第2話 常識と巫女

「まずはあんたの名前を教えてもらおうかしら」

 

目の前の少女、博麗霊夢は言った。

 

「そうだな、俺の名前は銀。見た目じゃ分かんないかもしれんが半妖だ。よろしくな」

「私は博麗神社の巫女、博麗霊夢よ。霊夢でいいわ」

「おう」

 

軽く自己紹介したあと、ひと息つくために部屋へ入った。

 

「で、紫はなんの説明もしていないと」

 

呆れたような声で、霊夢は言った。

 

「はぁ・・・とりあえず人里だけ案内するわね。ほかは・・・後で案内するわ」

「おう、その方が俺も探索しがいがあって楽しいしな」

 

実際俺は、一人で歩くほうが好きなタイプだ。男ならみんなそうだと思いたい。

 

「そうと決まればさっさと行くわよ」

 

立ち上がるや否や霊夢はそう言った。

 

「あれ、さっき昼寝するとか言ってなかったか」

「面倒ごとは先に片付けたいのよ」

 

面倒で悪かったな、面倒で。

 

「ほら、行くわよ」

「へいへい」

 

適当に返事をし、のろのろと立ち上がろうとしたときだった。

 

「れ・い・む・さ~~~~ん」

 

静かな神社に明るい声が響き渡った。

 

「今日も来たのね・・・でもま、今回ばかりはいいタイミングね、早苗」

「ほえ?」

 

早苗と呼ばれたその少女は、突然のことに、間抜けな声をあげることしかできなかった。

 

        少女説明中…

 

「なるほど!そういうことならお任せください!私も霊夢さんと一緒に人里を案内しますよ~!」

 

東風谷早苗《こちやさなえ》。八坂神社という場所で霊夢と同じ巫女をしているらしい。実は彼女も異世界から来た人間らしい。俺とはまた違う世界なのだろうが。

 

「それにしても、霊夢さんが私を頼ってくれるなんて、早苗感激です!」

「はいはい」

 

若干興奮気味な早苗を霊夢は適当にあしらう。誰にでもあんな対応なんだな。俺だけだと思って悲しくなってたわ。

 

「それで、人里まではどれくらいなんだ?」

「そんな遠くもないわよ。ただ、面倒だから飛んでいくわ」

「飛ぶ?」

 

鳥のように飛べってーのか、いくら半妖でも無理だぞ。

 

「私の近くにいて。それで飛べるから」

 

ほう、便利な能力だ。

 

「はい!私もしっかりつかまってますね!」

「あんたは自分で飛べるでしょう。甘えない」

「えー霊夢さんのけちー」

 

口をとがらせている早苗を見て、霊夢は苦笑する。なんだかややこしいことになりそうだが、案内してくれるという親切心はありがたく受け取っておこう。

 

「ほら、ぼーっとしてないで、さっさと行くわよ」

 

そう言って、霊夢は俺の手をとり、人里へと飛びたった。

ちなみに、早苗は終始ぶーぶー言っていた。




いかがだったでしょうか。もうお気づきかも知れませんが、私はレイサナ派です。異論は認めます。苦手な方はお逃げください。それではまた次回、読んでいただけると嬉しいです。
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