ボツ案や一発ネタ   作:阿後回

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没案その二

コードギアス始まる前日譚とガッシュ特典転生者のお話。

転生者系はあまり連載したくはなかったので、増えていったものの一つです。

ちなみに、主人公のポジがシュナイゼルの実の弟であるにもかかわらず、シュナイゼル登場していません。

シュナイゼルの母親は、コードギアスの漫画はナナリーの方しか見ていないためにオリ設定なので、出ていたら出ていたで違っていたという設定だと思ってください。

あと、これはタイトル詐欺だと思います。


デュフォー(転生少年)はバルカンしたい(コードギアス×金色のガッシュ×神様転生)

あなたは亡くなりました。

 

はっ?!……俺、死んだ?

 

ええ、私たちのミスでね。

 

 

……ということは、

 

 

はい、あなたの予想通り転生であっています。

 

 

てか……謝らないのかよ。

 

 

三つ願いを言ってください。

 

 

だから、謝らないのかよ。

 

 

三つ願いを言ってください。

 

 

はあ……仕方ない。

それじゃあ…………

 

 

 

 

オッス、俺『()()()()()()()()()()()()()()』。

 

現在3歳。

 

ブリタニアの国の皇子様に転生した俺は、現在自室にこもってこの世界について調べている途中だ。

 

どうやらこの国は戦争大国らしい……って、コードギアスの皇子に転生したのか俺は……今まで他の家族と交流せずに自室にこもってたからわからなかったぜ!!!

 

転生特典は……まあ名前を見てくれればわかると思うが、俺の特典は『金色のガッシュに登場するデュフォーの最終話の時のスペック』、『ありとあらゆる魔本の術を再現するほどの知識とそれをあつかう才能』、『映画ガッシュに出てきた『魔科学』なる技術の習得』だ!!!

 

 

……そうとうなチートを用意したが、これってデュフォーの『アンサー・トーカー』以外使いものにならないよな。

 

でも、アンサー・トーカーもなんかうまく使えないんだけど、なんでだろ?

 

まあ、多少のミスなだけだ(大丈夫だ、問題ない)。

 

 

まあ、別にアンサートーカーが一番の目的だったから、術とか別に使えなくてもどうでもいいしーー(強がり)。

 

……とまあ、そんなこと考えているうちにこの世界のことをだいたい把握……まあ、いくつか植民地が少ない以外、アニメとほとんど変わらんなこれ。

 

 

そういや……ルルーシュ生まれてたっけ?

父上(若本)はなんかたくさん奥さん娶ってるうえ、正直言って子供の名前全員覚えてないぐらい産んでるから、父親だとはどーしても思えない。

 

 

たしか母上がなんかナイトオブなんたらの女の子供があともう少しで産まれるとかなんとか言ってたっけ?

 

そのとき、機械いじりしてたから話半分くらいにしか聞いてなかったんだよなー。

 

シュナイゼル兄上(糞)は今学校。

7、8歳離れている兄の上、子供とは思えない性格(ブーメラン)うえ、なんか気持ち悪い視線送ってくるから嫌いなんだよなーー。

 

それに俺は母親似だから、金髪じゃなくて銀髪なんだよ。

マジでデュフォーにクリソツ、イケメンじゃないですか!!!

 

 

おっと、話が逸れた。

 

ルルーシュが産まれることになったらプレゼントの準備をしなきゃいけないし、第一目をつけられるのはいいけど、殺されるのは嫌だしな・・・・・とりあえず、優しい(無表情)お兄ちゃんを目指そうと思っている。

 

てか、どうやって知ればいいんだ?

 

まっ、外に出て見ればなんかわかるか(楽観)。

 

 

 

「皇妃様!!!デュフォー皇子が自室から自らの意思で出てきました!!!」

 

 

……げっ!?

 

いつもいつも小うるさい、メイド筆頭Aではないか・・・・・めんどくさいことこのうえない。

 

「デュフォーちゃん!!!」

 

そしたら、母上がなんか走ってきた。

えっ、ちょっと待って……ドレスで走ってんのになんでそんなスピード出てんだよ。しかも、なんかフォームカッコいい!?

 

 

「ゼェ……ハァ……ゼェ……ハァ……」

 

そりゃドレス走ればそうなるよ!!!

めっちゃ母上息継ぎしてるじゃん。

 

「大丈夫ですか、母上?」

 

とりあえず、基本的に皇子として育ったから目上の人には、言葉が敬語になってしまうな(無表情)。

 

「ええ・・・大丈夫よ。それよりも、自室から出てくるなんて珍しいわね、なにかあったの?」

 

あ゛?

このクソババア、俺は用が無くちゃ出てきたらダメなのか!!!

 

まあ、内心そう思っていても外見デュフォーなので顔には出てこない。

 

 

「この前、言っていた新しく産まれる腹違いの弟について教えて欲しいのですが……」

 

 

「「ーーッ!?」」

 

おやおや明らかに表情を変えましたよこの人……明らかに人種差別してますねぇ……よくこんな人間、嫁に貰ったな皇帝陛下。

 

いや、皇帝だからこそこんな人間が周りによってきたのか。

 

「えっとね、デュフォーちゃん。もうちょっと違うお願いはない?母上がんばっちゃうぞーー……なんてね……」

 

明らかに話を変え始めましたね。

これは流石に無表情で有名なデュフォーさんでもオコです、ゲキオコです。

 

「では、腹違いの弟を産むのはマリアンヌ皇妃であらせられますか?」

 

あ、顔色が明らかに悪くなった。

よし、これはルルーシュ確定ってことでいいな。

 

あと、どれくらいかわからないけど、とりあえずもう一度引きこもろう!!!

 

 

その数ヶ月後、マリアンヌ皇妃が第一子・・・のちに、魔王と呼ばれることになる『ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア』が誕生した。

 

そのときの生誕祭に贈られた品の中で、唯一、無骨な見た目の機械人形が置かれていた……しかし、その見た目とは裏腹に、一曲の音楽……オルゴールの音がゆっくりと、しかしながらも綺麗な音色を奏ではじめた。

 

しかも、それを作ったのが当時3歳の皇子だとブリタニア公国内で判明、すぐさまそれが反響を呼び、皇帝も褒美を与えようとしたが、当の皇子は謁見を無視そ……の後、初めて皇帝の謁見を無視したとさらに話題になった。

 

 

謁見を無視した無礼は皇帝の命により褒美の内容と相殺された。

 

その彼は彼の知らぬところで、危険な綱渡りをしていたのだが、

 

 

 

当の本人は……

 

 

チッ……本当はパルコ・フォルゴレの乳◯もげ(あの名曲)が踊れる奴を送りたかったというのに、俺に製作するそこまでの技術がないとは……

 

妥協してカサブタにしたが、やはり物足りぬ。

 

 

技術が身についたら今度こそ絶対に作ってやる。

 

 

そしていつの日にか、俺の真の野望…………

 

 

夢の映画版『メカバルカン』軍団を!!!

 

 

 

 

 

 

 

……それから、五年。

 

 

「チェックメイトだ、ルルーシュ」

 

「流石……デュフォー兄上はお強いですね……もう一度お願いしてよろしいですか?」

 

 

俺、デュフォーは8歳、ルルーシュは5歳。

今日も学校から帰ると、ルルーシュのチェスにつきあわされる。

 

……そして、

 

「おにーさまはわたしとあそぶのー!!!」

 

「そうです、ルルーシュ!!

デュフォーお義兄様と遊んだ後は、私たちと遊ぶ約束ですわよ!!!」

 

 

そう言って、妹や従姉妹に連れて行かれるルルーシュ。

 

そして、それを見送る俺。

それがここ最近の日常になっている。

 

この頃からモテてたのかよ……ケッ……

まあそんなことはどうでもいい。

 

この5年間俺は技術を習得する片手間に、アンサートーカーの修業、株をころがし、この国でもトップクラスに登る株主になった(偽名に術に年齢詐称その他諸々色々やった)ことにより、そこそこ……というよりもかなりの資金源を得ることに成功した。

 

まあ、その金もかなり溜まったのでこの前やめたんですが……

 

 

現在は、術を使って情報屋を始めた。

 

キャンチョメの『ポルク』系統の術の汎用性の高さがマジで嬉しい。

 

情報屋は皇族や貴族専用の学校の途中で『ディマ・ポルク』と、『ポルク』の併用により安心して学校を脱出……えっ、なぜ併用できるかって?まあ技術の進歩といったところだよ。

 

基本的には最近流通し始めたネットや、たまにあるのは直接調べてくれというもの……そういう相手には、『シン・ポルク』を使うのが日課になっていた。

 

驚いたのはベルモンド家や清麿の父上殿、なぞなぞ博士などの『金色のガッシュ!!』の登場人物がいたことについてだ。

 

調べはしたが、死んでいる人物がいたことを知って、それ以来調べる気にはならなかった。

 

魔科学の研究は進んでいる。

しかし、あれから修行したといってもアンサートーカーはうまく使えないらしい。

 

アンサートーカーが無くとも、知識と技術があるため『メカバルカン』の製作は日進月歩どころか、かなりのスピードで完成に近づいていた……というわけではない。

 

 

先程の修行のほかに、ブリタニア軍の人から武術の教えを受けていた。

 

三年前のある日……俺は気づいてしまったのだ。

 

 

これ、()()()()()()()()()()()()()()()……と

 

 

それから、部屋から出ている時間は、軍人さんに頼んで修行、機械回答やらナイトメアやらの技術を上げるためにブリタニア軍のを資料を、俺が読める範囲での研究、部屋にいる時間は株にアンサートーカーの修行、術の研究にほとんど費やしていたから、ほとんど手をつけていなかったんだよな。

 

ゼオンさまムーブやるためにこんなに頑張ってはいるんだが、そのかわり皇族のくせに皇族の事情に疎いのは確かだ。

 

この前だってそうだ。

 

最近面倒な奴が俺に突っかかってくるんだが、どうやら貴族の娘で学級委員長をやっているらしくてな……俺がクラス内で浮いてるからって、いちいち仲良くしろっていってくんだよ、めんどくさい。

 

授業で寝てたら王族らしくしろだとか、クラス内のバカが試合中に喧嘩売ってきたときには、理論責めと杖術で相手を痛め付け、最後にキリッとゼオンさんのあの名言をアレンジして……

 

『まるで素人だ、お前の家は杖の使い方さえ教えてくれなかったか?』

 

っていったら、皇族なのに頭スパコーンって叩かれてしまったよ。

 

そういや、今世初めて子供に頭を叩かれたな……って、今の俺皇族じゃん!?

 

先生方が俺が叩かれたのを見たのをキッカケに委員長を捕縛した。

 

 

俺も学内では一学生のつもりなので、皇族扱いはされたくない。

だから、委員長が俺の頭を叩いたことは表沙汰どころか、噂にしかならない程度にその場を収めた。

 

もちろん、学校には口封じとして手を回した。

 

 

 

それでも、なんやかんやあったがそれなりに楽しかった。

 

 

…………その後、マリアンヌ皇妃が亡くなられるまでは。

 

 

結果としてルルーシュとナナリーは日本へと島流しになり、原作通りブリタニア・日本間での戦争が始まったのだ。

 

 

俺は何をしていたかだって?

 

 

俺、10歳。

そのうえで、学生なんだよ……

 

皇帝の命令で修学旅行なるものが、実験的にだが行われたのだ。

 

もちろんただの旅行ではない。

皇族や貴族の大半が占めている学校である。つまり、この国の未来を担う子供達が通う学校であるために、『植民地(エリア)』間を行き来する大規模な皇帝主催の修学旅行であった。

 

しかし、これはただの表の理由。

 

皇帝は俺を危険視していた。

皇族のスパイやら何やらが、俺の部屋を調べようとしても入ることすら許されない。

 

人間の醜さを俺は知っている。

 

だから、俺は徹底的に対策をしてきた。

少なくとも、デュフォーを殺そうとしたゴミくらい警戒してたし、対策してたね。

 

でも、それが失敗だったんだ。

 

明らかに、それは子供のの行動ではない。

 

しかも、子供の能力どころか、この国の一握りいる天才ですら突破することができない部屋を作り出してしまったから。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ああ……これが()()()()()()()()か……

 

答えを出すことができる能力。

 

 

デュフォーのアンサー・トーカーは、『激しい怒りの感情』が鍵だったのを思い出した。

 

 

つまり、今俺は怒っているんだ。

 

ルルーシュ達の島流しを許容できても、流石に家族のいる国に戦争を仕掛けた皇帝(バカ)は許せなかった。

 

……だから……俺は……

 

 

 

 

 

 

ズドンッ!!!

 

 

謁見の間・・・旧日本、現エリア11を植民地化完了の大祝賀祭が行われていた。

 

しかしそんなとき、謁見の間の入り口から爆音が響いてきた。

 

 

「いったい、何者だ!?

ここは謁見の間、皇帝の御前でこのような振る舞い・・・決して許されることではないぞ!!!」

 

警備隊や軍人が皇帝や皇族を守ろうと前に出ようとした瞬間、謁見の間に一人の少年が現れた。

 

 

「……デュフォー・エル・ブリタニア第12皇子……!?」

 

 

その少年は、いままで一度もパーティーに出席することはなかった唯一の皇子だ。ルルーシュ殿下の誕生祭のプレゼント事件からはじまり、齢3歳から始め、習得する度に変えた武術の修行に、果ては皇帝主催のパーティーを学校行事と比較して、皆勤賞を取れなくなるから行かないというくだらない理由まで、さまざまな理由で皇帝の謁見の間に来なかった皇子。

 

そんな皇子の登場はこの場の誰も予期していなかったからである。

 

皇族も貴族も警備隊も軍人も動くことはなかったが、その中ですぐさま意識を変えた人物がいた。

 

 

「……デュフォーよ、これはいったいどういうことだぁ?

ここがどの様な場所ぐらいお前ならば知っておろう」

 

 

皇帝である。

皇帝はデュフォーに対し圧力をかけるが彼自身にはまったくというほど効果はない。

 

 

「俺の問いに答えろ、第98代ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニア……なぜ日本へと戦争を起こし、戦争を行った」

 

 

皇帝は、無表情の彼からいつもとは違う威圧を感じた。

 

 

「ルルーシュとナナリーのことかぁ」

 

周囲の人間は数ヶ月前に日本へと送られた二人の兄妹の姿を思い出した。

 

この戦争はブリタニアが日本への侵略を行ったことから始まった。

しかし、結果として二人の皇帝の血族を失ったことを意味していた。

 

 

「なぜ戦争を仕掛けた……あそこには、あんたの子供二人が送られていたはずだ……なぜ、戦争を始めた」

 

 

彼は基本的に感情的になることも顔色を変えることも無い。

いままで誰一人として、彼が怒った姿を見たこと聞いたことがなかったために、彼と彼自身を知るもの以外、その怒りがどれほどのものか理解することはできなかった。

 

 

「我が国の繁栄のためだぁ。

あやつらぁもぉ、ここで死んでいたのならばそれだけだったということぉだぁ」

 

そう言った瞬間、デュフォーの背後に銀の光が溢れ出した。

 

「だいたいの予想はついていたが、くだらないな……俺はこんな人間を親だとか思っていたのか……」

 

まるでダムが決壊するように光は膨張し続ける。

太陽の光ように照らすものの、しかしその場に居た者達にとってはまるでイカロスが太陽に近づきすぎて羽が燃やされたように、デュフォー自身のドス黒い感情に呼応する銀の光に怯える事しかできない。

 

 

「もういい」

 

 

その言葉により、あれほど攻撃的だった光は消え、光の中心にはたった一冊の奇妙な本。

 

ある者は恐れ、ある者は疑念を抱き、ある者は利用できないかと考えた。

 

しかしこの場に居た全員が予期すらしていなかったのは、彼自身がその者達一人一人の思惑を理解していたことである。

 

「お前の顔すら見ているだけで反吐がでる。

いままでのツケと、今回の暴挙で皇位継承権は無くなる理由としては充分だ……俺はこの城どころか、ブリタニア血族と絶縁してもらっても構わない」

 

 

「「「ーーーッ!!!」」」

 

その言葉にここにいる皇族のほとんど全員の目の色が変わった。

皇位継承権保持者が減ることにより、自身が皇帝になる確率が上がったからだ。

 

「……ほう、皇子のお前がここを出て行って上手く生きていけるとでも?」

 

皇帝のその一言にデュフォーは侮蔑の視線を送った。

 

 

「シャルル・ジ・ブリタニア……おまえ、頭悪いな。

生きていける準備が整ってるからここに来ている。それに、生きる術ならもう学んで来た」

 

彼は皇帝の前に大見得を切った……しかし、彼の言った事は強ち間違いでは無い。

 

幼少期の数年間、英才教育として、ブリタニアの軍人から武術や生き残る術を叩き込まれ、戦争に参加したことはないものの、現在ではほとんどの軍人をが手を出せないどころか、恐れるほどの実力を得ている。

そんな子供と、ブリタニアの皇帝として君臨し続けた男とのプレッシャーの掛け合いはこの場にいるほぼ全員が動けずにいた。

 

しかし、そんな中でもたった一人動いた人物がいる。

 

 

「デュフォーッ……すぐに謝りなさい!!!

皇帝陛、申し訳ございません!!!今すぐ下がらせますから……どうかご慈悲を!!!!」

 

 

皇帝へと頭を下げた母。

そこには確かに『愛』があったのだろう。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

()()()()()()3()0()0()

 

 

その一言により、謁見の間の天井が破壊され、外から機械人形が飛び込んで来た。

 

天井の瓦礫が落ちてくるはずが、小粒程度の大きさのものしか落ちてこない。

 

機械人形の目から光線が発射している。

あれで一定以上のの大きさの瓦礫を破壊していたのだ。

 

 

「だから、言っただろ。準備は整っていると……」

 

 

目の前に現れた機械人形……いや、それはロボットと形容すべきそれは、ここにいる全員……いや、ブリタニア人ならほとんどの人が知っているであろうその姿は……

 

 

「これは、ルルーシュ皇子の誕生祭で贈られた機械人形の……!?」

 

 

瓦礫のほとんどが消滅した後、デュフォーは機械人形の口……?と思われる中へと入ってしまう。

 

 

「母上……今まで育ててくれたことは感謝している。だが、これは俺が決めた事だ」

 

母親への最後の挨拶を終了した。

 

 

「それじゃあ、さようならブリタニア」

 

 

そう言って、ブリタニアの空へと機械人形が消えていった。

 

 

「おい……ナイトメアを駆り出せ!!

すぐさま、皇子を連れ戻すんだ!!!」

 

「「「はっ!!!」」」

 

来賓ととして来ていた軍の幹部の一人が動いた。

その言葉は鶴の一声のように、ここにいる軍人・警備隊が動き始めた。

 

皇帝シャルル・ジ・ブリタニアは難しい顔をし、残された母親は息子の暴挙に涙した。皇族達は表面上だけ悲しそうな表情をするものの内心有頂天で、貴族・軍幹部にとってはこれが胃痛の種となってしまう。

 

 

 

 

 

現在、デュフォーくんは国境付近の街の銭湯でひとっぷろあびたとこですね。

 

 

ふぅー、これでようやく皇帝のお膝元から逃げ出すことができたぜ。

 

どうやって逃げたかだって?

 

 

やはり、『シン・ポルク』は優秀だったとしか言いようがない。

 

えっバルカン300は?

 

幻覚です、完成していません(泣)

 

全部ここから逃げ出す為の茶番ですね……最初にカメラの映像を前に作っていたものと差し替え、その後『シン・ポルク』使って謁見の間にいた全員に幻覚を見せる。

 

その後、術の併用でクリアの術を適当に使って破壊し脱出……『シン・ポルク』でつくった偽物の俺を全員が追いかけ回して、最終的にどっかの山の中腹の森あたりで術を解除する設定にした。

 

 

まあ……V.V.とかに狙われるだろうけど、でえじょーぶだゼオンの術の中にバルギルドなんたらってあってな……それを使えば不死身だろうがちょちょいのちょいだ。

 

 

実家には研究資料とか無いし、とりあえず秘密基地から資料を持ってEUとか行ってみようかなーーーって、

 

 

()()()……なぜ、ここにいるのがわかった?」

 

 

えっと、なんで委員長がいるんですかね?

 

 

「貴方のいる場所ぐらいすぐにわかります」

 

 

うわぁ、なにこの子ヤンデレさんですか?

まあ、今でもけっこうな美人さんだからそれほど気持ち悪くわないが……いや、美人でもやっぱり気持ち悪い。

 

「ストーカーか?」

 

「違います!!!」

 

えっ、違うの……いや信用できないな。

俺の腰巾着ポジゲットしてたのしってんだぞ。

 

「なんですかその目。完全に疑ってますね!!!

私、これでも貴方の婚約者候補の一人ですよ!!!」

 

は?

婚約者候補……俺にそんな人いたんですか?

 

そういや、クロヴィス兄上(変態)やルルーシュとかは、よくお見合いとかさせられて迷惑だとか言ってたんだけど、んなこと教えてもらえなかったぞ!!!

 

 

「えっ、瞳孔開いてるように見えるんですけど……まさか、知らなかったなんて冗談やめてくださいよ」

 

彼女はかなり動揺している。

 

やっべ、なんか地雷踏んだけどデュフォーさんなら正直に言うよね!?

 

「知らなかった」

 

「ふざけないでください!!!」

 

「なんで……なんで、知らないんですか!!!」

 

おい、肩を揺らすな。

酔う、めっちゃ酔うから!!!

 

「この三年間なんのために頑張ってきたと思うんですか!!

貴方の婚約者だから、孤立していたのを声をかけ続けて、暴走した時は死を覚悟して貴方を止めて……それでも、それでも私は……!!!」

 

委員長は泣いている。

 

ああ、なんか腹がたつな。

自身の視野の狭さに……デュフォーとゼオン(あこがれの人)を追いかけて、周りも見えていなかったのか。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……

 

それでも彼らを諦めきれないのは、俺らしいっちゃ俺らしいんだが。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「……知らなかったことについては謝ろう。しかし、ならばここに来た理由はなんだ?俺が皇帝ごときに謝りに行くとでも思っているのか」

 

 

彼女は貴族だ。

そして、俺の婚約者候補でもある。

そんな人間が今の俺に対して行うことは、皇帝へ謝らせることだろう。そうすれば自身の一族が皇族の一員となることができる。

 

しかしこれは、()()()()()

 

「正直に言えば戻ってきて欲しいですが、貴方は私達の前から姿を消すでしょう……だから、最後の挨拶に来ました」

 

 

彼女は少し悲しそうな顔をした。

そうだよな……皇帝へと啖呵切った男(こんな人間)の婚約者候補って立場だからこれから先どうなるのかは少し考えなくとも()()()()()()()()()()()()()

 

「少し、待ってくれ」

 

手持ちの中で確か……『あれ』があった筈だ。

 

「……これを持っていけ」

 

彼女は少し不機嫌な顔をしながら、『資料』を受け取った。

 

「これは何ですか?」

 

彼女はページをめくってもまだ内容を理解できないらしい。

そういえば、技術科と戦術科では習う内容が違ったんだったよな。

 

 

()5()()()()()()()()()()()()『《《サザーランド》』》の設計図」

 

 

「……は?」

 

まあその反応はあっていると思う。

まだ、第4世代ナイトメアフレームしか出てきていないのに、次のナイトメアを出されれば固まるのも仕方ない。

 

武装とかその他諸々思い出すのに苦労したなぁ。

こちらの世界に来てから、前世の記憶なんて年々なくなってきてるし、3歳の時にそれに気がついてなかったら、どうなっていたか・・・最悪、V.V.の手下のギアスユーザーたちに操られた可能性だってあったんだよな。

 

たぶん、もう目つけられてると思うんだけど・・・・・

 

 

「とりあえず、俺の婚約者候補ということで下手なことが起きたときに、皇帝へと献上しろ……そうすれば、皇帝から何かしらの援助を受けられるだろう……それと、これを持っていろ……それは誰に言われようと渡さずに肌身離さず持っておけ、絶対にだ……!!!」

 

そう言って、委員長へとキーホルダーを投げて渡した。

 

前者は俺が今まで迷惑かけたぶんと、これから迷惑をかけるだろうからそれを加味した上で、まだ第4世代しかないからこれを皇帝に献上すれば、確実に皇帝からの援助や相応の地位を確立することができるはずと思って渡した。

 

もう一方は、キーホルダーのような見た目ではあるが、偶発的に起きたアンサー・トーカーを使って作った、ギアス対策である。

 

ブリタニアの裏はギアスに染まっているだろうから、それを持っておけば、ある程度の危険を回避することができるだろう。

 

 

「こんなの……渡されたら……」

 

なんか、泣き崩れたぞ!?

 

俺なんか悪いことでも!?

そう思って彼女へと近づいた瞬間…………

 

 

「……んむっ!?」

 

 

なんか唇に柔らかい感触がっ!!!

てか、顔近いって!!!

 

たぶん、たったの数秒ぐらいしかたっていないはずなのに、その数倍数十倍の時間が流れたと感じた。

 

そして、ゆっくりと委員長は顔を遠ざけた。

 

「私、決めました。諦めません!!!

ここでは見逃しますが、絶対にブリタニアへと連れ戻します。これは、ほかの誰でもない私の気持ちです。貴方を絶対に見つけ出します!!!」

 

そう言って、数秒止まったかと思うと、突然顔が赤くなって明後日の方向へと走り出した。

 

取り残されたのは、呆然とした俺一人。

 

 

「……本当に、視野が狭かったんだな」

 

少しの悔しさと惨めさと、心苦しさが自分の心を揺らした。

 

 

初めて、彼女へと渡す『答え』が見つからなかった。

次会うときまでに、答えを見つけ出さないとと思って、俺は日本へと飛び立った。

 




たぶん次回はないかもしれない

転生者のデュフォーは日本で、一人の少女と出会う。

「私、響詞音」

名誉ブリタニア人ではないことをコンプレックスに思う彼女と、アニメでの彼女を知るデュフォー。

「ブリタニア人のデュフォーだな・・・猊下がお待ちだ、付いてきてもらおう」

そんな中、V.V.の追ってが現れ、デュフォーの正体を明かした。
なんとか撃退するも、周囲にブリタニア人だと発覚するデュフォー。

「……ねえ、私もついてっていい?」

ブリタニア人だと知られた事により出て行くことへとなったデュフォー。それに彼女は同行したいと言った。

そこから、日本へとたったデュフォー達だが・・・EUでとある少女と出会ったことにより大きく話は進展する。

「ココも詞音も生きているんだ。この本を渡すわけには絶対に行かない」

白の表紙の魔本。
これを詞音が読めることがわかってしまい、悩むデュフォー。

そんなときに追って達が現れる。

「この女達がどうなってもいいのかしら」

詞音達を捕まえたギアスユーザー。
彼女はデュフォーの逆鱗へと触れてしまう。

「『バオウ・ザケルガ』」

デュフォー(転生少年)はバルカンしたい。

次回『術の重さ』


……たぶん、次回はありません。
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