更新は基本10日おきぐらいのペースで行う予定です
あくまで予定なので、遅れたらすみません…
誤字等ありましたら教えてください
「…遅い。」
時計をチラリと見て男は呟いた。
考古学科の授業はもう既に終わっているはず、と男―――ロード・エルメロイⅡ世は思考を巡らせる。
別に約束をしていた訳では無い。
が、毎日同じ時間に来ている人間が来ないとなると、少々心配になるのも無理はないだろう。
全く世話の焼ける友人だ、と溜息を一つ。
若干頬が緩んでいることに本人は気づいていない。
バタバタと聞こえる足音。
次の瞬間、バンッと音を立てて扉が開かれた。
「ウェイバー!」
ロード・エルメロイⅡ世を本名で呼ぶこの男こそこの話の主人公、藤丸冬夜である。
「…ここではエルメロイⅡ世と呼べといつも言っているだろう。」
「エルメロイって言いにくい。」
「はぁ…まあいい。随分と遅かったが、何かあったのか?」
「あ、そうだ。ウェイバー、カルデアって知ってる?」
「カルデア?…天文台がどうかしたのか?」
「それがさ、さっきオルガマリー・アニムスフィアって人が来てさ」
「待て冬夜。何でお前のところにロード・アニムスフィアが来るんだ。」
エルメロイⅡ世は、爆弾を投下した目の前の友人を凝視した。
冬夜の所属は考古学科であって、天体科ではない。
普通であれば、天体科の
「よくわかんねぇんだけど、カルデアに協力して欲しいとか何とか…」
一瞬思考が止まったエルメロイⅡ世だったが、気を取り直して再度問う。
「返事はしてない、よな…?」
「ん?承諾したけど?」
ダメだったか?と首を傾げる冬夜に、エルメロイⅡ世は頭を抱えたくなった。
何故この友人は目を離すと厄介事に巻き込まれるのだろうか。
「承諾したのはお前一人だけか?ウィリアムは?」
「ウィルはいなかったから。」
状況は最悪である。
相手は天体科の
撤回は出来そうにない。
だからといってこのままでは、全てが露見してしまう可能性がある。
何故ならば、藤丸冬夜本人が事の重大さを理解していないからだ。
それは非常に不味い。
であれば、方法は一つ。
彼を少しでも止められる男をついて行かせるしかない。
「はぁ…冬夜、急いでウィリアムを呼べ。」
「ウィルを?わかった。」
ロード・エルメロイⅡ世は動き出す。
大切な友人を守るために。
「随分とご機嫌だな、オルガ。何かあったのか?」
「ええ!聞いてちょうだい!さっきね、考古学科の天才を見つけて、ダメ元で勧誘してみたら、彼、了承してくれたの!」
「へぇ…」
「これできっと上手くいくわ!ね、レフ!」
「そうだね、オルガ。」
「考古学科の天才…ね。障害にならなければ良いが。」
実は冬夜君はカルデアに呼ばれる予定ではなかったけど、オルガマリーの思いつきでのスカウトでスタッフに…みたいな感じです
つまり、オルガマリーの思いつきさえ無ければ、冬夜君は巻き込まれなかった
ここが分岐点だったということです
エルメロイⅡ世は大変でしょうねw