え?2連続?
き、気のせいですよアハハハハ…
この辺から少しずつおかしな所が出てきます
魔術が出てくるので
Wiki見ながら頑張ってはいるんですけど…
燃え盛る炎の中、無人の街を冬夜は走り抜けていた。
ウィリアムとは逸れてしまったが、お互いの位置は把握出来る。
だからそこには問題がないのだが…
「…まだ、こっちを狙ってるな。」
そう、彼は何者かに狙われているのだ。
次々と飛んでくる攻撃を避けながら走ってはいるが、敵は彼を狙い続けている。
それもそのはず。
彼は敵が自分を追うように仕向けていたのだから。
理由はただ一つ。
この街のどこかにいる妹を守るためである。
しかし、このままでは埒が明かないこともわかっている。
それどころか、早く攻勢に転じねば命を落とすであろう。
現に、冬夜の身体には少しずつ傷が出来始めているのだから。
「近距離戦にさえ持ち込めば何とか……よし、突っ込むか。」
他に方法がないから仕方ない、と誰かに言い訳をするかのように呟いて、冬夜は立ち止まった。
もちろんそれを見逃す相手ではない。
冬夜を狙っていた男…アーチャーは、即座に矢をつがえ、放ったのだった。
その頃
ウィリアムもまた、ある人物を探しながら、街を走り抜けていた。
正直に言って、この広い街の中で人を探すのは無謀である。
何しろ手がかりが少なすぎる。
わかっているのは、その人物の簡単な容姿のみ。
しかも、その情報でさえも数年前のものであり、変わっている可能性があるという。
妹を守って欲しい。
最初にそう告げられた時、ウィリアムは怒った。
ウィリアムにとっての1番は冬夜だ。
1度もあったことがない彼の妹ではない。
だが、彼にとっては違う。
彼にとって妹の存在は、自分の命をかけても守るべきものなのだ。
そこがウィリアムにとっては気に入らなかった。
だが、だからといって、ウィリアムはその願いを無下にはできない。
他ならぬ冬夜の願いなのだから。
「うるさいわね、どうでもいいでしょうそんなコト!」
不意に響き渡った怒声に、ウィリアムは思考を止めた。
「この声…まさか…いや、そんなはずは…」
物陰に隠れて、声のする方を伺う。
そこには4人の男女がいた。
恐らく冬夜の妹だと思われる、オレンジ色の髪の少女もいるようだ。
Aチームのマスター候補生であったマシュ・キリエライトは、何故か大きな盾を持っており、服装も鎧へと変化しているが、重要なのはそこではない。
「やはり…何で所長がここに…?」
管制室にいたスタッフの生存は殆どありえない。
マシュ・キリエライトが生きていることから、絶対ではないかもしれないが、見た目の変化から察するに、あれは特殊な事例であろう。
それに、冬夜の見ていた方向から、爆心地は大体予測できる。
だから、ありえないのだ。
オルガマリー・アニムスフィアが生きていることは。
「…もしかして、生きているという訳ではないのですか?」
ウィリアムには心当たりがあった。
恐らく彼女は気付いていないのだろう。
自分が死んでいるということに。
さて、ウィリアム・ベックフォードは魔術師である。
いや、魔術使いと呼ぶべきか。
兎も角、彼は戦士ではなかった。
だから、気付かなかったのだろう。
「ところで…さっきからこっちを伺ってる奴、出てこねぇなら敵と見なすが、いいんだな?」
青い髪をした男…キャスターが、最初から気付いていたことに。