更に中二くさい&パクりバトルパートです。
クロスオーバー的な感じになってますので、苦手な方はご注意下さい。
思い返して見れば、最初の迷宮探索は四人だった。
そしてその四人がここにいる…
その救援者は天井から現れた。
「憎しみの心のまま戦っちゃダメなのです!」
「みんなのえがおのため~?」
多少中二臭いセリフで、派手な登場はアリサの影響か?
それともカリナ嬢か?
いつも直前まで気配を悟られないタマ、そして新しい称号をてに入れたポチ。
特に多くリザと訓練している二人の登場はありがたい。
俺の無駄に強い力より、リザとある程度力が拮抗している二人の方がこの状況の戦いやすいし、俺も状況が見れる。
それにしても、転移板を置いてきたとはいえ、よくここまで来たものだ。
「二人とも良く来てくれたね…今の状況はわかるかい…リザは悪魔に憑依されてる…そしてあの頭に巻いてある布切れが悪魔の本体だ」
「なるほどぉ~?」
「大体わかったなのです!」
…うーむイマイチ不安だ…
「あの布切れを今取るのは無理だ、だからリザには悪いが体力を奪う必要性がある。とりあえず、本気でぶっかっていくこと。ただしこれは訓練ではないから二人、もしくはリザのいずれかが危なくなったら助けに入るからそれまで頼む!」
と少しだけ詳しく二人に指示をする。
「あい!」
「了解なのです」
元気良く返事をすると、二人は邪悪な殺意を撒き散らす憑依リザ(女魔族)の前に立ちふさがる。
「さいしょにいっておくぅ~?」
「私達はカーリーナ強いのです!」
ん?何故カリナ嬢?
それに、確かにカリナ嬢は強いが、ポチタマ程では無いし、なんか文法上おかしく無いか?
そんな突然の乱入者に、女魔族は怒りをあらわに…
…と、思ったが少し態度が変わった。
二人に笑顔を見せたのだ。
「面白い…実に面白い!」
その顔に邪悪さは多少あるものの、ちょっと楽しそうだ何故?
「ここかぁ!祭の場所はぁぁぁ!」
その女魔族の不思議な掛け声と共に、戦いは始まった。
先手を取ったのは女魔族、まずは槍の連発で二人を牽制する。
しかしリザの技術もあってか、牽制程度のその槍がもしかすりでもしたら、常人なら命の危険さえ有りそうな勢いだ。
それに対してポチは後方へ下がり、まずタマが立ちふさがる。
そして、女魔族に拳を突き出し、
「たいまん~はらせてもらう~!」
そう言うと、女魔族へ向かって行った。
それにしても、タイマンなんて言葉…
知ってるのはアリサしかいないだろう。
タマは正面から向かう様に見せかけて、フェイントをかけ、そのまま空中へと舞う、そして空中二段ジャンプで更に高くはね上がり、得意の分身の術から拳を撃ち込んだ。
しかし、女魔族はその動きに惑わされることもなく、
「絶望がアナタのゴールよ」
と言うと瞬時ににタマの本体を見抜き、石突きで打ち払らおうとした。
しかし、ただの拳だと思ったそれはいつの間にか装備した俺お手製の手籠で、長爪(クロー)がついており女魔族にヒットする。
「せいやぁ~せいやぁ~!」
の掛け声ともに、連続で繰り出されるクロー攻撃を下がりながら槍で受け流して防御していると、いつの間にか壁際までタマが追い込んだ。
すると今度は右手先のクローがロケット状へと形を換え、
「ろけっとおん~?」
の声とともに拳を女魔族の腹に向ける。
そしてそのロケットが、軽く当たった位の次の瞬間、突如、ロケットが噴射で加速してそのまま女魔族を壁へと叩きつけた。
流石にこれは効いたらしく、体力のゲージがぐんと落ち、痛みに槍を落とし動きを止めた。
そんな女魔族に対しタマは再度高くジャンプし今度は、
「くろっくあっぷ!」
の掛け声とともに、今までの装備を瞬時に外し身体を軽くして、今度は高速移動…いわゆる瞬動からのアタックで女魔族へと連続攻撃をかける。
何とか体勢を立て直した女魔族だったが、そのスピードに防戦一方で、その攻撃を数回受けている。
しかし、まだその表情には余裕があった。
そして、何度かその攻撃を弾き飛ばすと、不意にリザの冒険者証を左手首に巻き付け右の人差し指で魔力を込め始めた。
そして、
「つきあってあげる10秒間だけね…」
と言うと、魔力で真っ赤に光った冒険者証からどういう理屈なのか、
「スタートアップ!」
の音声が流れタマの拳をかわすと同時に、女魔族も姿を消した。
ここからおそらく予告のあった10秒間は、常人の目では追うことの戦いである。
もちろん俺は苦にせず追うことは出来るが、ポチでも把握するのは難しいと思う。
俺は自分の録画機能をONにした。
さて局面はというと、今度は一転して女魔族のターンである。
高速移動からの流れる様な拳さばき、けして大振りはせずピンポイントでタマの拳を打ち抜く。
なんとか近づこうとするタマだがスキが無さすぎる。
そしてその速さがタマを上回った瞬間、重い一撃が見事にヒットした。
ふっとばされつつも、タマは回転で体勢を整えようとするが、その上をいく素早さで女魔族はタマの上部にジャンプし、今度は蹴りで先程のお返しとばかりに、タマをそのまま床へとたたきつけた。
流石のタマもこれには直ぐに対応出来ず、動きが止まってしまう。
何とか立ち上がったタマだったが次の瞬間、その身体の周りにいくつかのレーザーポインタの様なものが浮かび上がり、身体を何重にもロックオンする。
そして女魔族が再びジャンプするといくつもの姿が空中に浮かび、高速の分身蹴りがタマを襲った。
そのスピードはタマの分身術より早い!
気づいた俺の救助も、時間を超えた戦いには間に合わなかった。
「スリー・ツー・ワン・タイムアウト!」
その音声の先には、ゼロの様なΦ(ファイ)のマークが浮かびあがり、青い炎の中、床に転がるタマと微笑む女魔族の姿があった。
俺は理述のマジック・ハンドを使いタマを回収しポーションを口に含ませる。
しかし、そんな俺には目もくれず今度はポチを再度拾った槍で示し、
「今度の相手はアナタ?」
と薄ら笑いを浮かべた。
そして、その表情は実に楽しそうだ。
そんな女魔族に促される様にポチが前に出る。
…ここで止めようとも考えたが、何となく先ほどからのちょっと楽しそうな態度が気になる。
タマにもとどめも刺さなかったし、もしかしたら手加減もしてるのかも知れない。
実はAR表示的には、リザのプラスもあるだろうが二人を凌駕している。
歴代の勇者レベルに勝るとも劣らずのなんと80オーバーだ。
このレベルなら俺が関与しても良さそうだが、それでリザ自体に深手を負わせるのはやはり避けたいし、何より今の対タマ戦は見てても楽しかった。
ちょっと気が咎める所もあるが、もう暫く黙って観戦と決め込もう。
そして二人の謎の掛け合いから第2ラウンドが始まる。
「その命、神に帰すのです!」
結構、物騒な声をかけるポチ。
これもアリサか?やっぱりアリサの影響なのか?
それに対し、女魔族はやっぱりニマニマと笑顔を向け、槍を俺の方に乱暴に投げるとポチを指さして、
「アナタの事倒すけどいい?答えは聞かないけど!」
と返す。
そして、その声とともに女魔族の目の光りが、先ほどの赤から紫へと変わり、警戒していた右指先から魔法弾がいくつも放たれた。
しかしポチは余裕で、その全弾を腰から抜いた魔法剣で弾き飛ばす。
すると今度はポチが差を詰め、
「ブラッド・エッジなのです!」
と声を上げ、赤く光った魔法剣から直線斬りをみせる。
しかし、それは囮で女魔族が受け止めた瞬間、柄の部分を引っ張ると仕込まれた魔法銃が現れた。
この魔法銃は予想外の出現だったが、トリガーを引く前に流石というかサラッと…華麗なダンス・ステップで女魔族は避けて、銃口から身体を外すと逆に接近したポチに再び魔法弾を打ち込んだ。
しかし、その魔法弾は至近距離で放ったにも関わらず、集束が甘く全く威力の無い散弾銃の様であった。
「やはりダメか…」
女魔族はそう呟く。
ここがチャンスと見たポチが一気に攻めいろうとした時、魔族本体のバンダナが憑依しているリザの右手に絡み付き、次の瞬間、青い魔法銃へと姿を替えた。
急な変化に、危険を察知したポチは一瞬、後ろに下がる。
すると女魔族は魔法銃を頭上に放った。
そしてその銃弾は幾重にも広がってそのまま落下し、女魔族を囲みまるで雷のように光った。
俺たちがその動きにあっけに取られている中、光の中から今度は青の甲冑をまとった女騎士が現れた。
いや魔法銃を構えた姿から見ればどちらかと言うと、女ガンマンと言った所か?
「ふう…こっちの方がしっくりくるわね」
銃を構えつつ左手をまじまじと見ている女魔族。
そして今度はじっとポチを見つめて、
「よく覚えて置きなさい、私の最も嫌いな物は自由を奪われる事よ!」
と叫び、銃口を向けた。
その姿を見たポチは、俺の方をモノほしそうな顔で見つめてきた。
…その意図はすぐにわかった、俺はやれやれとポチを見て両手でマルを出す。
するとポチは女魔族をニヤリと睨み返し、左手を自分の前にチョップするような形で突き出す。
そして、右手で合図するように腰をポンと軽く叩いた。
その合図に合わせ、俺はそのモノをストレージから出し、素早くマジックハンドで装着させる、勿論こちらもギミック付きでだ。
両手を下し、ゆっくりそのまま前に進むポチの周りを光で覆われた風が囲む。
そして、その風がやんだときポチは黄金の鎧を纏う騎士へと姿を変えた。
それをポーションで全回復したタマがじっと見ている。
「うにゅ~」
なんだかちょっと悔しそうだ…、タマもやりたかったに違いない。
…そう言えば女魔族はここはジムだと言った。
そうかつまりここは演舞場、互いの技を披露し鍛練する場所、そして命のやり取りのなど無い安全な場所だろう。
さすれば…この女魔族の狙いは…?
おっといかんいかん、今はこの戦いを見逃すわけには行かないのだった。
黄金の騎士へと変ったポチが歩みを止める。
「ポっ…黄金仮面は負けない、仲間のためになのです!」
その言葉を聞いた、女魔族はフッと笑みを浮かべ、
「仲間って言うのは私に取って一番嫌いな言葉よ!」
そして、ポチに向かって魔法銃を連発する。
しかし、黄金の鎧には牽制程度の威力しかない。
ダッシュで間を詰めたポチは、容赦なくパンチとキックの攻撃ラッシュをあびせる。
それに対し、女魔族はパンチと合間の魔法銃で応戦するが、全ての攻撃をかわせる訳でもなく体力ゲージが少しずつ落ちてきており、明らかに勢いが落ちてきた。
流石にこれではマズいと思ったのか、少し下がって距離を取る。
そして、再び右手に魔力を込めるとその手にカードの様な護符が出現した。
そして、その護符に軽く口づけをすると、なんとそれを魔法銃に込めた。
「行ってらっしゃい…私の兵隊達」
の言葉と共にトリガーを引くと、女魔族の前に魔法陣が浮き上がり三体の魔物が出現した。
まるでカナブンの様なそれは、一直線にポチを襲う。
しかし、レベルも低く対した強さは無く簡単に消されてしまう。
すると、今度は二枚の護符を使い、クモと鬼の様な魔物が召喚された。
今度の魔物はそれなりに強い。
二匹の攻撃をかわしながら、攻撃に打って出るポチに更に魔法銃での攻撃が襲う。
しかし、その二匹もあっさり倒される。
以降はポチが魔物を倒す度に色々な新たなる魔物が召喚される。
その姿は様々で、吸血鬼にトンボ、サソリにカメレオン等々が次々と出現する。
しかし、その代償は大きく女魔族の魔力はぐんぐん減って行った。
勿論、それはポチも同様で次々と魔物を打ち倒す度に体力、スタミナが減って行く。
そろそろ決着の時が近づいて来たようだ。
それは二人にもわかってる様で、女魔族は最後に剣士を召喚する。
ポチに一直線に向かう剣士に対し、女魔族は笑みを浮かべ、
「安心して…痛みは一瞬よ」
と言うと、後方から魔法銃で剣士を撃ち抜いた。
すると驚いた事に、剣士は姿を変え、大型の両手魔法剣になった。
魔法剣を構え突進してくる女魔族対し、ポチは右手を天に突き出し、
「リュリュ召喚なのです!」
するとその声に、白い下級竜が姿を現した。
ポチはその上に飛び乗ると、天に舞い上がった。
そして、
「ドラゴンライダーキーックなのです!」
の声と共に、リュリュのブレス(炎)を纏いながら、恐らくカリナ嬢以上の威力を放つキックを放つ。
女魔族は魔法剣を構え、それを迎え撃つ。
二人の激突による凄い爆音と衝撃が起こる。
…そして舞い上がった土埃が消え静寂が戻った時、そこに立っていたのはポチだった。
床に横たわる女魔族は再びバンダナへと姿を変え、リザに巻き付いている。
しかし、その目には先ほどの様な闘志はみられず穏やかだった。
そして、俺が近づくと、
「…私の身体はもうボロボロよ…」
と言うと、フッと笑みを浮かべた。
…まずはごめんなさい。
クロスオーバー無しとか言ってて、平成仮面ライダーから引っ張って来ました。
タグは…あくまでも個人のセリフや中二的な技なので今はつけませんが、次話の展開次第でクロスオーバーと仮面ライダーディケイドはつけるかも?
ちなみにポケモンルート、プリキュア(初代)ルートも考え随分悩みました。
女魔族のニタニタはわからないかも知れませんが、(男子高校生の日常)に出てくる文学少女のイメージです。
次回はちゃんと本筋のまとめに入りたいと思います。
元々はリザラブ小説のはずなので(汗)
最後にアリサ参戦も考えましたが、幕間ででもやろうかな?