カルデアの人間不信さん   作:らいす

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タイトルに意味はありません
あとシリアス今回もお留守番でいないです
ちなみに今回も半分くらい謎の自己解釈を垂れ流してます


第4話 崩壊

心というのはとても不安定な土台に乗っている

ふとした表紙に崩れてしまう

だがそれは自分一人じゃない

あなた以外だって不安定だ

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めた。どうやらここは民家か何かのようだ

体に解析をかけてみる。この解析は特に特殊な工程をふむことなく出来る上、なかなか使い勝手がいいのでよく使っている

 

 

 

…………。

 

 

 

…………。

 

 

 

どうやら肉体的損傷は無い。魔術回路にも特に異常は無し

魔術による肉体の修復形跡……これは多分所長がやったんだろうな

 

若干傷のあった部分のひきつりが気になるがいいだろう

 

次に簡易レーダーだ

これは、魔力の動きを使い半径500メートルの様子を見ることが出来る

例えるならコウモリの超音波だろうか

いや、あれは跳ね返った音波を拾うからな……

簡単に説明すれば……言葉にするのは難しいが、自然の魔力を感じ、その中の形を持った……例えば物体だとか人間だとかそういったものを感知できる

 

……ただ、限りなく少なく、少なくとも僕も1度しか見たことがないが希に魔力をいっさい持たない物体もある

 

そんな魔力を一切持たないものは感知できない

 

魔力は空気を漂っている。あらゆる物体には、必ず魔力が宿る

確かに新しいものはさして集めないが、古い物になるにつれ魔力を集めやすくなり、溜まった魔力が濃くなっていく

それがいわゆるパワースポットなんかにある岩なんかだ

 

例えば、地球のへそなどとも呼ばれるエアーズロック

あれにはとてつもない量の魔力が溜まっている

長い間少しずつ魔力を溜めていた。僕の全身ほどの岩ですら魔力を溜めることでかなりの力を宿すのだ

ならばエアーズロック程になるとそれはもう言葉に出来ないほどになる。もはや度を超えて、並の魔術師では認知出来ない

 

……話がそれたな

 

まぁとりあえず、この魔術はかなり万能だということだ

 

ちなみにだが、あの謎が多いことで有名なストーンヘンジ。あれを実際に見たことがあるのだが、あれはいっさい魔力を持たなかった

 

あれほど恐ろしかったものは無い

試しに魔力を流し込もうとしたのだが、全く流れない。それどころか、押し返されて危うく自分の魔力で死ぬところだった

 

これは仮説でしかないが、あのストーンヘンジは魔術だとか科学だとかそういったものを超越した文明の遺産なんじゃないかと思う

 

恐らく、いや、必ずあの装置を作動させるからくりがあるはずだ……

そしてそれを作動させた場合、あのサークルの中はいっさいの魔力が消え去るだろうな

 

あくまで仮説だが

 

 

 

 

 

……どうやら藤丸達は隣の部屋にいるようだな

 

 

部屋の前まで来ると、なにか言い争う声が聞こえてきた

 

 

『ダメだ所長!彼には今は少しでも休んでもらわないと!』

 

「そうですよ!僕達が行くのが遅かったせいであんな大怪我しちゃったんですよ!?」

 

「それは私が治したって言っているでしょ!

今は一刻の猶予もないのよ!?なんでわからないですか!」

 

『だから少しだけって言ってるじゃないですか!あなたは彼を殺す気ですか!?』

 

「なんでそうなるんです!彼なら出来るはずです!」

 

「所長……!!」

 

『いくら魔術による治癒を行ったとしても、彼の体は万全じゃないんだ!なんでそれが分からない!』

 

顔が歪んでいるのが分かる

オルガマリー所長の言っていることも分からなくもない

貴重な人材をいつまでも使わずに置くのは愚策だろう

 

あぁ、頭では分かってる。だがどうしようもなく腹が立つな

 

気がつけば目の前の扉を叩き開けて怒鳴っていた

 

 

「お前にッ!!お前に何がわかるッ!!何が彼なら出来るだ!」

 

部屋の中の全員が目を見開きこちらを見る

画面の向こうでロマニが息を呑むのがわかった

 

「勝手に期待されて……褒められたくて頑張ったのにそれが当たり前だと褒められもせず……ッ!!挙句彼なら出来る。あの子は優秀だから……それだけで済まされるんだッ!!誰も僕を見てくれないッ!!みんなッ……みんな……ッ!!」

 

「ち……ちがう!そんなつもりじゃ……」

 

「何が違うんだ!!お前だってどうせ僕の力を……僕の才能だけを見てるんだッ」

 

 

 

ぶつり

 

 

 

そんな音が聞こえた気がした

 

 

「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいッ!!

なんなのよさっきから聞いてればッ!!

そんなのあんただけじゃない……ッ!!私だって、私だって褒められてないッ!!

私だって褒めらたい!認められたいの!」

 

『2人とも……落ち着くんだ……!!』

 

「落ち着いてください所長!!」

 

「落ち着けレイズ!」

 

もはや場が混沌にまみれようとしていたその時、ロマニが大声をあげる

 

 

『気をつけろッ!!魔力反応だ……サーヴァント……サーヴァントがそこに向かってる……!!しかも……なんだこれは……』

 

そこで通信は切れ、それと同時に壁と天井がえぐれた

 

「え?」

 

 

 

そこには、巨大な大剣を持ち、岩のような筋肉を持った大男がいた

 

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッッッ!!!!!!!!」

 

 

その咆哮が、2度目の戦いの幕を叩き落とした




なんかヘラクレスって鉄拳の豪鬼に似てません?

エアーズロック、ストーンヘンジ云々は完全に妄想です
信じるんじゃないゾ。ホモは嘘つきだからな
(まぁ作者はホモじゃ)ないです

……なんか忘れてるなぁと思ったら戦闘藤丸立香視点を書いてなかったです

次回書く

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