???
「楽しんでいってね〜」
???
「(うn、怒らせないようにしよう)」
香蓮
「へっ?あなたはまさか・・・」
零士
「はっ?おま・・じゃなくて君が・・・?」
そこには唖然とする男女の姿。VRで約束し、現実で会う約束をし、今に至るのである。
零士
「確認するけど間違いなくレンなんだよな・・・?」
驚くのも無理はなかった。何故ならVRMMO《CCO》では目の前の女性基アバター名
《レン》はとても小柄な少女なはずなのに目の前にいるのは自分より若干背が低い程度の
長身でスタイル的な面で見てもまるで別人 だった。
香蓮
「わたしも確認するけれどゼロなんだよね・・・?」
それはレンこと《小比類巻 香蓮》も同じだった。同じくGGOでプレイしている目の前
の青年《来栖川 零士》は向こうでは自分よりちょっと背の高い中学生くらいのスタイル
だったのだが長身(183cm)な自分より長身だった。
香蓮
「えっとそれじゃ家に案内するね」
零士
「ああ」
とりあえず自分の家に案内すると2人で歩き出す。長身が只でさえ目立つところに2人が
揃っているせいか周りからの注目度が上がっているようだ。
香蓮
「来栖川さんはなんで現実とあんなに違うアバターにしてるの?」
零士
「そっちにはクレハって言ったほうがいいか、あいつに誘われて作ったアバターがあれだ
っただけだよ。目線が違いすぎて違和感がスゴかったけどな、最初」
香蓮
「そ、そうなんだ」
実を言うと香蓮はこの長身がとてもコンプレックスで実際はかわいいもの好きなのだが
人からは好奇な目で見られてしまい、それが余計に拍車をかけていた。
レンのアバターも30作品以上のVRMMOを経て出会った理想のアバターだったのだ。
香蓮
「男の子でも背が高すぎて変に見られたりするの気にしないのか・・・?」
注目を浴びるのが苦手でそわそわしている香蓮を他所に注目を浴びてヒソヒソと話をされ
ているのは分かっているのだが気に求めない表情で隣を歩いていた。
香蓮
「来栖川さ」
零士
「零士でいいよ、というか1歳年上だろ?さん付けってのもおかしな話だ」
さらに驚いたのは自分の1歳年下でまだ高校3年生だったということだ。
だが普段からの言動は自分より遥かに落ち着いていてGGOではトッププレイヤー集団が
多く所属するスコードロンのリーダーを実力で勝ち取ったスゴい子という認識だった。
零士
「俺の方こそ小比類巻先輩っていったほうがいいのかね?」
香蓮
「う、うんうん。レンでも香蓮でもいいよ、友達だし、仲間だもの。わたしも頑張って
れ、レイジくんって言うの慣れることにするよ」
零士
「名前を呼ぶのにそんな気合い入れて頑張られてもなんだが、了解だ、香蓮」
とりあえずお互いの現実における付き合い方の基本は決まったようである。
女子高生組一同
「「「「「「香蓮さん、こんにちわー!」」」」」」
振り返ってみると個性豊かな面々が集まっている女子高生集団で彼女と知り合いらしい。
零士
「随分となついてる後輩が多いんじゃないか、先輩~?」
香蓮
「さっき呼び捨てでいいって言ったばっかりだよね、後輩くんー?」
ちょっとムスッと照れているようなちょっと怒った表情を向けられる零士。
だがそれよりも気になったのは後ろを振り向いていないので分からないがとてつもなく
不機嫌の波状オーラを感じていた。
零士
「(まぁ・・このモデル体型で容姿も綺麗だし、女子生徒のファンも出来るか・・・なんか
いきなり敵の数が増えたようなきするぜ)」
それぞれの自己紹介などを済ませた直後のその中のみつあみの少女が零士に迫ってきた。
咲
「あの!香蓮さんとはどういうご関係なんですか!!」
零士
「(うわぁ~・・これ完全に嫉妬段幕不可避ですわ・・・)あぁ、GGOってゲームで
知り合いなだけだ。なんか誤解してるようだがそういう関係じゃないぞ?」
萌
「ほ、本当ですか、香蓮さん?」
長髪を1つにまとめたおとなしそうな少女が香蓮の方に今度は詰め寄っている。
香蓮
「う、うん。ゼロとは今日会ったばかりだし、GGOで頼りになる仲間、それだけだよ」
ミラナ
「えっ?ZERO?今、ゼロってこの人のことを」
見るからに帰国子女というかハーフっぽいウェーブの掛かった金髪少女が零士が香蓮に
呼ばれていた名前に反応するのだがそれにしまったという顔の香蓮。
実を言えば既に彼女達も零士のアバター・ゼロとすでにエンカウントしていたのだ。
カナ
「ゼロってまさか・・・・」
勝ち気な見た目にセミロングの髪の少女が目の前に立つ零士を何度見もして唖然とする。
詩織お
「あのトッププレイヤー集団が集うスコードロン《フェイタルバレット》リーダー!?」
さらにその数人に零士も詰め寄られてその気迫に彼の方が押されてしまう。
リサ
「ニュービーから初めて数ヵ月でBOBにSJ連覇までやってのけた天才プレイヤーで
香蓮さんまで入ったって言うスコードロンのリーダーのゼロ!?」
短髪の少女にも詰め寄られて少女達の物凄い気迫に何故か後ずさりしてしまうのだあった。
零士
「なぁ、香蓮」
香蓮
「な、なに、零士くん・・・・?」
紅茶を入れてもらいながら今現在の死地とすら思える状況について相談をする。
零士
「すげぇ~いずらいんだけど。主に前の女の子達のおかげで。俺に何の恨みが・・・」
咲
「前回の第5回SJ大会を忘れたとは言わせませんよ!!」
ミラナ
「そうです!あの屈辱は忘れようにも忘れられないです!」
なんと彼女達もGGOをやっていたらしくしかも彼も知る有名スコードロンのメンバー
だったのだがその因縁は彼が前回優勝したBOBチーム戦、並びにそのあとに開催され
たBOBタッグデュエルトーナメントにあったらしく双方とも彼にやられたというのだ。
零士
「まさか有名スコードロンの1つの《SINC》だったとわな・・・。だが屈辱といった
って別に卑怯な真似も何もしてなかっただろ、俺・・・・?」
だがこれがさらに余計に火に油をそそいでしまった。
詩織
「ええっ、正々堂々でした。でもだからです!だから屈辱なんですよ!」
カナ
「覚えてないんですか!?わたし達、あなた1人に全滅させられたんですよ!?」
零士
「あぁ・・・、そう言えばエンカウントしたのって俺が偵察から戻ってきたところだったか」
香蓮
「じゃぁ、あの時についでに潰してきたって言ってたの彼女達だったんだ(汗」
多くのチームが参加していたが数チームを全滅させたのは彼だった。
偵察と言いつつ敵チームを潰してきたなどシレッといった際には皆から呆れられていた。
萌
「その後のタッグトーナメントでも視認も索敵スキルにもかからない距離からシノンさんの狙撃が
飛んでくるは狙撃の死角に入ったと思ったら誘導された先に待ち構えてたゼロさんに襲撃されて
あっという間にやられたんですよ・・・・」
狙撃手のシノンが孤立するリスクもあるが彼には移動サポート機能装備UFGがあり、前に出たとし
ても即座に彼女の支援にも戻れる上に状況によっては彼女と共に戦線離脱も容易な武装持ちだ。
香蓮
「考えてみると零士ってシステム外スキルが多いよね。キリトもだけど」
零士
「俺も大概だと思っていたけどキリトには負ける。あれは完全に廃人ゲーマーだ」
リサ
「そう言えば一度だけエンカウントした事ありますけど・・・・」
そこで仲間内の香蓮と零士の意見が一致した。
香蓮・零士
「理不尽極まりない」
SINCメンバー一同
「あなた達も大概です」
さらにはキリトと気があうのもあって彼から弾丸斬りやらキリトがやっている別ゲームのスキル
の話を元に再現してみせた スキルとスキルを連携させるスキルコネクトとまだゲームスキルを
応用しているものもあるが驚くべきシステム外スキルもあった。
香蓮
「確かSBCフリューゲルの攻略の時かな、ゲームの中なのにアスリートが偶発的な条件でしか
入れない超集中状態に自分の意思で入ったことあったよね」
零士
「あぁ、ゾーンの事か」
彼女達もリアルではスポーツ少女だ、その単語についても知識はある。
本来であれば長い年月の努力と才能があって初めて偶発的に入れる程度の狭き門を開けられるが
彼は元より持っていたVRMMOの才能を攻略の中で開花させこの世界を何よりも好きになれた事で
常人では開けられない扉を開けゾーンを開眼したのだ。
カナ
「ゾーンってどういう感じになるんですか?ゲームと現実の特殊能力がどう影響するんです?」
零士
「ん〜、頭がクリアになって敵の動きと味方の動きが別視点で全部把握出来てたな。それに普通は
思考から身体が動くのを自覚するんだけどゾーンに入ると思考=行動というか、いつもより全て
が研ぎ澄まされて加速していく感覚にいいテンションだったのは覚えてるな」
香蓮もこの時の零士は、味方でありながら恐怖を感じて目の前に獣がいる錯覚を覚えたという。
香蓮
「BOBで対戦したけどピトフーイにフカの3人で結託して迎え撃ったのに返り討ちだったし、全てが
体感的に通常の数倍・・・もうステータスなんて意味をなさない強さだった」
あの何より強敵との戦いを望むピトフーイが勝つのをその場では諦めさせたほどだ。
ミラナ
「その話を聞くとプレイヤーとして凄い人なんですネ。スコードロンメンバーも光剣使いのキリト
無冠の女王・ツェリスカ、香蓮さんにピトフーイ、キリトと並ぶ光剣使いのユウキとイツキさん
ランキング上位総ナメにする面々ですし。最近、イツキさんは見ないですけど」
咲
「強いから強い人が自然と集まったんでしょうね、悔しいですけど」
だがここで本人から訂正が入った。
零士
「言っとくが最初は俺が一番弱かったんだぞ?最初なんてキリトの動きに反応出来なくて簡単に
剣突き立てられてたし、ツェリスカには初心者・子供扱い、序盤なんてボス戦は後方支援で
闇雲に銃撃ってるだけだったからな」
詩織
「俄かには信じられないんですが。あの強さをみせられると」
零士
「俺は基本不器用で何も出来ないからな。昔は更に酷くて友達の後ろに隠れていつも守ってもら
ってばっかりだった。最近だ、何かできるようになってきたのは」
彼から昔の話は聞いていてクレハが何かあると彼を手助けしていたらしい。
そこから彼女が引っ越してしまい自分1人でなんとかしなければならなくなって初めて自分で
行動をおこすようになったという。
リサ
「今の零士さんからは想像出来ないわ。何というか何でも出来そうなイメージが」
零士
「出来ることの方が少ないさ。いつも前には壁ばかり、挙句は出来ない自分にとって最悪な壁に
壁で嫌になる方が多いくらいだ・・・・GGOでもそうだ、俺にも結局はどうにも出来なかった
壁もある。・・・未だに越えるべきだったと後悔する壁がな」
香蓮
「零士くん・・・・やっぱりまだ・・・・・」
萌
「何かあったんですか?」
しかしそれに彼女が答えることはなく謝罪だけが返されてた。
香蓮
「ごめん、これはスコードロンの事であまり他人には言えないの。聞かなかった事にして」
静かながらもあまり考えたくない事なのか、拒否の意思を感じた咲達。
少し零士が苦笑しながらも話を戻す。
零士
「お前らが今より強くなりたいと思うならどのみちそうするしかないんだぜ?」
咲
「どういう事ですか?」
零士
「ずっと俺はクレハに甘えてあいつに手を引いてもらってたんだ、それを自分も何か出来ると錯覚
してな。でも何も出来てなかった事に気付いて壁の大きさを知ってそれに挑む事を知った」
香蓮のように彼も自分にコンプレックスはあった何も出来ないと思い込んでしまう自分への。
だが幼い日にクレハと約束した事を思い出してそれが彼にとっての分岐点になったという。
零士
「また会えた時、カッコ悪いって思われるのが嫌だったのが最初。そっからだ、強くなろうって
あいつに会った時胸を張れる男になろうって決心していろんな事に挑めるようになったのは」
弱かったからこそ気づく強くなるため必要な事。
零士
「越えるんだ、壁を」
カナ
「壁・・・・ですか?」
零士
「そう、壁だ。壁を見つけて超えていく・・・人ってのは壁を越える事でしか成長出来ねぇんだ。
それが越えるべき事柄なのか、越えるべき人物なのか、その壁を見つけ挑む覚悟、そして本当に
強く壁を乗り越えようとする意志と結果が何よりも人を成長させる」
そして香蓮からすれば向こうの世界で見慣れた飄々とした笑みを浮かべて話を締めくくる。
零士
「お前らも恐れず壁を超えろ、現実だろうとGGOだろうと。俺に負けたのが悔しいなら俺に挑んで
超えてみろ。だが同時に覚悟しておけよ?」
それは壁を超え続けてきた『強者』が故の挑戦者足り得る面々への宣戦布告であった。
零士
「挑んできた時は見せてやる、二度と乗り越えようとすら思えない力の差って奴をな。これは
俺のスコードロンメンバーにも言った事だ、虎視眈々と首を狙っている奴ばっかりだからな・・
そこにいるチビ助も堂々、殺す宣言してくれやがったしな」
信頼の置ける仲間だが個人としては別の話だ。
咲
「零士さん」
そして彼女達が立ち上がると力強く彼を指差して高らかに返答を返した。
SINCメンバー
「今度は絶対に殺します!!!チビ助ー!!」
これにやはり飄々と自信と裏付けされた笑みで挑戦状を受け取った。
零士
「おう、かかって来いよ。デカ女共」
香蓮
「ごちそうさまでした」
零士
「お粗末様」
あれからSINCメンバーが帰った後、零士がまねいてもらった礼に夕飯を振舞う事になった。
香蓮がお客様だからと渋られたのだが強行突破で押し切り、今に至る。
香蓮
「す、すごく美味しかった・・・!でも女子としてはちょっと複雑、ほえ?」
さらにはデザート材料も買っていたらしく特製のプティングが食後のデザートに運ばれてきた。
零士
「お味の方はいかがですか、お嬢様?」
ちょっと戯けた態度で執事の真似事をする彼に気を許した彼女ものってくる。
香蓮
「とても満足よ、セバスチャン」
零士
「今時、セバスチャンってのはどうなんだ?知識が年寄臭いぞ」
香蓮
「の、のったのに酷くないかな、それ!?」
しばらく談笑しているとふと香蓮が口にした。
香蓮
「なんだかこうやって誰かとおしゃべりして食事するの久しぶりだなー。一人暮らし始めて誰かを
招くのもほとんどなかったから」
ここでお互いに共通している事があるのに気が付いた。
零士
「俺も考えてみたらこうやって誰かと食事したり、料理を振るまうのも久々だよ」
彼の両親も母親がデザイナーで父親はそのアシスタントをしており、海外に出店しているにで海外
出張も長期間、高校に上がるまでは祖父の家で暮らしていたが今の内に一人暮らしも体験しておけ
と高一からマンション暮らし、月の仕送りをやりくりし、バイトもしながら今に至る。
香蓮
「零士くんの家ってVRMMOはどう思われてるの?うちの両親は聞いてはいないんだけどSAOの
事とか否定的な事を言ってたからやっているのは内緒なんだ」
しかしここでとんでも発言が飛び出した。
零士
「うちに関しては両親共に重度のゲイマーだからな、俺が初めてのVRMMOにGGOを選んだ時は
わたし達と一緒のゲームにすれば親子プレイができたのに〜とか言われたしな」
しかも元々が2人の馴れ初めはゲームセンターで格ゲー対戦で壮絶な戦いを繰り広げたという何と
もロマンもへったくれもない出会いだったとイチャつきながら言われたという。
今は仕事が忙しく前ほどできていないがVRMMOは楽しんでおり、この間に関しては向こうなら
時間関係なしに親子の時間が作れると自分達のやっているALOのソフトを送ってきた程。
零士
「俺からしたら香蓮の方が羨ましいきもするぜ?まぁ、過保護過ぎるのもあれなんだろうがさ。
こっちはあんな両親だから自分でやらざる得ない上に零士なら大丈夫よね!だしな」
香蓮
「ははっ・・・、なんだかいろんな意味で豪快というか、愉快な家族だね(汗。」
零士
「お互いの事聞くとさ。お互いにそれぞれの両親を足して二で割るくらいが丁度よくね?」
香蓮
「うーん、そうかもね〜。はははっー♪何だか今日は零士くんの事、色々知れた日だったよ、わたし
やフカ、ピトフーイは入ったばかりでみんなの事深くは知らなくて」
入ったばかりで先の話にあった事件に巻き込まれたのだがその時の事があって彼のスコードロン・
フェイタルバレットに今も所属するきっかけにもなったのではあるが。
香蓮
「ゲームではない本当のデスゲームを画面から見ているしかない状態でみんなのもどかしさとか、
必死に解決策を探して奮闘しているAIの子達を見てたら誰かのために自分を懸けて行動できる
人達がいるんだってそういう深い繋がりを持てるんだって凄く驚いたな、あの時」
そしてそれは零士にも思う事だった。
香蓮
「わたし達が駆けつけた時、ゾーンのリミットが過ぎて疲弊してたのにみんなからの応援や支え
に応えて仲間を護るために限界を超えてゾーンにそしてシステムじゃ到達出来ない次元の力を
完成させたのを目の前で見てこれが本当の繋がりで憧れてたものなのかなって」
本来、ゾーンは彼一人の才によるシステム外の選ばれた特殊技能のはずだったのだがその戦いで
ずっと一緒に戦ってきたスコードロンの仲間が揃って生まれた限界を超えたゾーンのさらに先、
もしかすると本来あるべき真のゾーンの扉を開けたのだ。
零士
「みんなと一瞬のアイコンタクトだけで全員が次にどう動くのかが理解できて点である全員が常に
線として繋がりながら今までにない連携が出来たんだっけな」
つまりは彼のゾーンスピードで連携をするのでそれを見ていた香蓮やピトフーイからすれば一瞬の
隙もない凄まじい超速連携攻撃、言ってしまえば全員がある意味でゾーン状態だったのだ。
香蓮
「わたしはそういう深い繋がりがなくてVRMMOもそういう繋がりが作れればなって思ったのが
始まりなんだ、少しは変われたと思うんだけど。現実のわたしもね」
零士
「よく現実とVRを区別して現実ではなれない自分にVR世界ならって言うが現実も何もなくてど
っちだって自分だろって話さ。向こうでの成長は現実になる、そこで生まれた自信であったり
能力は現実の自分にプラスされてそれがVRにさらなる成長を与えてくれる」
自分を信じられない奴が誰かから繋がりや信頼を向けられるわけもないが答えになったらしい。
零士
「そう思うと心が躍る、まだ見ぬ自分、まだ見ぬ仲間や強敵達、その世界を見たくてウズウズする」
香蓮
「やっぱりキリトくんと仲良しさんだね、よく似てる・・・わたしも人の事言えないか、GGOに関しては」
零士
「まぁ、香蓮との出会いは衝撃的な鼻唄と共にだったからな〜、側から見たら危ない奴だったぞ、あれ」
武器の性能を歌った歌だったのだが歌詞のヤバさと目が完全に逝っていたのでさすがの彼ですら
ドン引き➕アファシスへの悪影響を懸念してホームに帰還させたほどである。
香蓮
「うぐ・・・・思い出さないでよ〜(汗。恥ずかしい・・・・」
零士
「まぁ、何はともあれお前さんにも頑張ってもらわなきゃな」
お礼に淹れてもらったハーブティをゆっくりと味わいながら話をする。
香蓮
「えっ?あぁ、うん、これからもスコードロンで頑張らせて・・・・・」
だがこの男の脳内はある意味で香蓮以上にヤバかったらしい。
零士
「早く俺の首を狙いに強くなってきてくれよ?キリト含めて俺の心を熱く躍らせる奴の一人なんだ
まだ見ぬ強敵であり友が俺の前に立ち塞がってくれるのを待ち侘びてるんだからな」
香蓮
「・・・・君って天然で人を煽って火をつける天才だよね。それだからスコードロンでもそこら
中に大火事作るんだよ?」
やれやれといった表情でハーブティを飲むのだがやはり彼に劣らずこの少女もヤバかった。
香蓮
「次に戦場で会う時は絶対に殺すから・・・・一度負けた自慢の速さでね」
不敵な笑みに不敵な笑みと言葉が送られ、現実での火花はVR世界での激闘を今から予感させた。
レン・ゼロ
「「もらった!」」
鳴り響く銃声と「DAUNN」の文字。フィールドでランカー狩りスコードロンの襲撃を受けたのだが
最早、無双ゲーム状態の現実ヤバイチームによって殲滅ーーー(この語り部は狙撃されました。)
ゼロ
「今のは俺の勝ちだったな、撃破数勝負は俺の勝ちだぜ?」
レン
「何言ってるのよー!さっきのはわたしのカウントだよ、勝ったの、わたし!!」
ゼロ
「あぁっ!?どう考えても俺の銃撃時点で死んでただろ!お前のおまけだ、オマケ!」
レン
「なんですって!?このデカ男ーーー!!」
ゼロ
「てめぇも人言えた義理か、デカブツ女ーーー!!」
そう言って顔を付き合わせて罵り合いを始める二人をため息交じりで見つめるスコードロンメンバー。
クレハ
「何だか似た者同士よね、あの2人。最近特に張り合ってない?」
アスナ
「なんだか喧嘩するほど仲がいいヤンチャ兄妹みたいだね、ちょっと微笑ましいよ」
そして罵り合い真っ最中に狙撃をしてしまった残存兵、無論、猛獣2匹の眼光が捕らえる。
ツェリスカ
「あらあら、タイミングの悪い敵もいたもの・・・ってもう行っちゃったわ」
獲物を追いかけながら勝負続行の2人は意気揚々と現実とVRでの強敵であり友の相手と世界を駆ける。
残存兵の呼んだ別スコードロンが現れようが何のその、背中を預け、今度は戦場で躍り合う。
ゼロ
「しっかりついて来いよ、レン!」
レン
「わたしがすぐ追い抜かすんだからそっちがついてきてよ!わたしの方が強くなるんだから!」
ゼロ
「いいねー!心が躍る!そうこなくっちゃな、これだから!」
レン
「やめられないよね、GGO!そんじゃ全員まとめて!」
互いに銃口を獲物へ向け、ライバルで戦友、そしてどこか似た者同士がさらに熱く心を躍らせ合う。
ゼロ・レン
「get ready.let's rock!!」