蝙蝠侯爵と死の支配者   作:澪加 江

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色々資料を漁って設定した王国の舞踏会の様子です。
1000%捏造。




先生にも苦手なことがある

 

 アルシェの初めての実戦訓練を終えてしばらくすると、平穏な日々は少し忙しい日々へと変わっていた。

 それは本格的な夏を目の前にそれぞれの領主が領地に戻る時期だからだ。駆け込むようにレエブン侯爵であるエリアスに招待状が届き、重要でないもので断れないもののいくつかにモモンガが駆り出されることになった。

 その日はそんないくつかある夜会の一つである。最近商いで頭角を現してきた貴族家の一つで、その商いを通した広い人脈を使い今回は下級貴族の次男以降や娘と有力な商家の後継や娘を引き合わせる舞踏会が共に開かれるらしい。

その権威づけの一つとしてレエブン侯爵に招待状がきたのだろう。下級貴族向けの人脈の確保としてエリアスは参加を考えていたそうだが、残念ながらより高位の貴族の誘いと被ってしまったらしい。仕方なく話題になっている凄腕の魔法詠唱者であるモモンガと貴族対応を任せられるレイナースで対応することになった。

 そんななんでもない夜会で、モモンガとレイナースはある少女と再会することになる。

 

 

 

 

 こじんまりとした貴族の屋敷では、大きな夜会が開かれていた。

綺麗に飾り付けされたダンスホールには多くの招待客がおり、壁際に置かれた椅子には幾人もの若い娘とその父親か母親が若い男に対して値踏みする視線を送っている。

 そんな色とりどりのドレス姿の女性と、彼女たちに付き添う年配の男女、そして若い男という組み合わせの中でモモンガとモモンガがエスコートするレイナースは浮いていた。

 深緑の青い光沢を放つ揃いの生地で作られた燕尾服とイブニングドレス。中身が骨であるモモンガは王都での社交のために用意した体型を誤魔化す首まである頑丈なコルセットや裏地をしっかりと貼りつけたシャツを着て、厚手の手袋をはめている。もちろん顔には仮面をつけた上で人の顔の幻影を作る魔法をかけるのを忘れない。

 会場に来た時点で主催者の男爵とは挨拶を交わし、表面的な会話をしている。その後はモモンガの周りに集まる貴族の挨拶を受けていた。何回もあって言葉を交わした事のある顔見知りから、挨拶をしただけのほぼ初対面の人、更には名前すら知らない者達まで。時々レイナースにフォローをお願いしながら列を捌いていく。唯一の救いが貴族家や商家の跡取り以外がいない事だろう。じゃなければとっくの昔に気疲れしてしまっていただろう。

 

 開催の時間になり、夜会の始まりを主催者の男爵が知らせる。

今まで以上にそれぞれがそれぞれの目的のために動き出す。

 そんな中、見慣れない金髪碧眼の美しい少女が侍女を伴ってモモンガの下へと訪れる。

顔を見てもいまいちピンと来なかったが、横に控えていたレイナースがこっそりと正体を教えてくれた。

 ガガーランと同じ冒険者チームに所属している“蒼の薔薇”のリーダーのラキュースという少女らしい。

ガガーランと同じチームと聞いて少し前に冒険者組合を訪れた時に少し話をしたことを思い出した。確か御前試合の後に姿を消した彼女を心配していた女の子。今日はあの時と違って冒険者らしい服ではなく優雅な、しかし成長途中の蕾の美しさのあるドレス姿だ。貴族令嬢らしいその格好と、あの時の冒険者然とした格好では雰囲気が違いすぎる。すぐには気づけなくても仕方ないだろう。

 深い青に染められたヒールの高い靴、淡い色青色のドレス、それに彩りを加える緑の混じった濃ゆい青色の目。なんとなく見ていたら、視線が合い微笑まれて挨拶をされる。

 

「前回は冒険者組合でお会いしましたね。あの時は正式な挨拶ができずに申し訳ございませんでした。ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラです。もっとも、今は実家とは縁が切れております。本日は友人の第三王女の名代で参っております」

「こちらこそ先日は礼を欠いておりました。ナインズ・オウン・ゴールです。本日はレエブン侯爵の代理で来ています」

 

 深いカーテシーに同じく最敬礼に近い礼を返す。王族の代理ならば侯爵代理よりも立場は上だ。イエレミアスに叩き込まれた所作は及第点だったのだろう。ラキュースは少し驚いたように目を開いている。

 

「随分と見事な所作ですね。 ゴール様は貴族社会に不慣れだと聞いておりましたので驚きました」

「エリアスの代理ですから、礼儀作法は一通り学びました」

「それは大変な努力家ですのね。魔法詠唱者としても一流と聞いておりますもの」

「過分な評価です。私の友人には道楽者と言われておりました」

 

 魔王ロールプレイの為の趣味ビルドだから何も間違ってはいない。魔法の事でモモンガが大手を振って自慢できるのは使える魔法の種類が多いことくらいだ。

 

「レイナース様も先日は話を聞いていただきありがとうございました。あの後ガガーランも無事見つかりました。どうやら同じ御前試合の参加者の方と武者修行をしていたようです」

「まあ、武者修行ですか。無事に戻られたのなら良かったですわ。私もきちんと名乗った方がよろしいですわね。レイナース・ロックブルズです、まだ貴族籍は持っておりませんので少し簡素な名乗りになってしまいます」

「レイナース様の事情は失礼ながら私も伝え聞いております。大変な苦労をされたようですね。同じ剣を握る貴族令嬢として大変心を痛めました」

 

 レイナースはラキュースの言葉にただ微笑みを返す。

表面上呪いは無くなったとはいえ触れてほしくない話題だろう。まだ少女だというのにラキュースもさらりと話題を変える。こういったやり取りを見ると彼女が一人前の貴族令嬢だということがわかる。

 

「そういえばゴール様。もうすぐファーストダンスが始まりますが、ファーストダンスはお連れのレイナース様と踊られるのでしょうか?」

「ええ。やや趣旨とは違うとは思うのですが、せっかく舞踏会なのですから少しくらい楽しもうかと」

「それは素敵ですね。……あの、不躾になってしまいますが私、二番目のダンスをいただきたいのです。よろしいでしょうか?」

 

 まっすぐとこちらを見つめる碧眼はシャンデリアの灯りを受けて温かい光で煌めく。疑問形なのに断られるなんて考えてない顔と口調、それと生命力に溢れた眼差しにモモンガはドキリとする。優雅に微笑んでいるだけなのに、健康的な色気を感じるのは彼女が冒険者だからだろうか。

 

「あら。王国では女性からダンスの申し込みができますの? 私まだ王国の作法には疎くって」

「レイナースさん大丈夫ですよ。第三王女の名代と言いましたね、そんな方のお誘いを無碍にはできません。喜んで申し込みます」

 

 モモンガの言葉に笑みを深くしたラキュースはこちらに会釈して「お待ちしておりますわ」と言い残して遠ざかる。パートナーではなく年配の女性を伴って離れた彼女はすぐに別の人に話しかけられて人混みに消える。

 そんな後姿を見送って隣を見ると不満そうなレイナースの顔があった。彼女を宥めていると音楽隊が一旦演奏をやめる。本当にダンスが始まるのだろう。不満顔を隠さない彼女を伴ってダンスホールの中央に進む。

 ダンスは帝国での一件以降、何度か王国でも踊っているが慣れない。その度にパートナーを務めてくれているレイナースにはモモンガがダンスが得意じゃないのはバレバレなのだろう。こうしてダンスに誘って欲しそうにする女性達をあしらってくれている。今回のラキュースに対する対応もいつもの延長線上なのだ。それなのに無碍にしたのだから、少しくらい機嫌が悪くなるのも仕方ないだろう。

 

 

 ゆったりとした音楽が始まり、ホールに集まった男女が体を揺らす。

 服に縫い付けられた宝石が燦めく線を描き、広がる裾はまるで花が咲いているように広がる。

 ホールに飾られている生花とそれぞれがつけた香水が踊りに合わせて入り混じり酩酊感を与える。

 

「ゴール様は幼いものに優しすぎますわ。少女とはいえ第三王女の名代ですのよ、外見に騙されるのは危険ですわ。くれぐれもダンスの間に変な言質を取られないよう。それにダンスも気をつけてくださいませ。卒なくこなせなければ末端とはいえ貴族もいる集まりですもの、あっという間に噂が広がってしまいますわ」

「忠告をありがとうレイナースさん。いつも貴女には助けられています」

「このくらい貴方に救われた事に比べればなんでもありません」

 

 しばらく無言で踊りに集中する。難しいステップに入る部分だったので、これもレイナースの気遣いだろう。

 右右左、右。ターンをして次は足を下げるステップに移る。

 隣のペアと近づきすぎて体幹がブレるのを助けられる。足元を見過ぎていたと顔を上げると、彼女の笑みが深くなる。

 

「んんっ。貴女にはもっと明るい色が似合うと思っていたのですが、とても似合ってますね」

「それでしたらナインズ様の服もとてもお似合いですわ。揃いの生地で仕立ていただけてとても嬉しく思います」

 

 ダンスの為に仕立てた青い光沢のある深緑の燕尾服。同じく青い光沢のある深緑のドレスを着たレイナース。側から見たら揃いの服を着た二人がどう見られるのかを思い出し、仮面をつけた顔を俯ける。仮面をつけているため表情が変わることはないがきっとバレバレだ。女性慣れしていないのは、だって、仕方ないじゃないか。心の中でそう愚痴って心を落ち着かせる。まだまだダンスの山場は終わっていないのだ。こんなことじゃあイエレミアスに怒られてしまう。

 

「……レエブン侯爵の指示ですのね。ラキュース様と話をするようにと言われましたか?」

 

 音楽にかき消されない、しかし他の人には聞こえないだろう音量。踊りに集中していた意識をレイナースに向ければ、彼女はしっかりとこちらを見ていた。いつもは控えめに伏せられた冬の湖畔の瞳と見つめ合う。

 

「私も詳しくは聞いていないがそうだな。君のような美しい人を壁の花にしてしまうのは気が引けるが、ラキュース様と話す少しの間だけ待っていてくれるか?」

「気にしませんわ。お戻りをお待ちしております」

 

 音楽が終わる。ゆっくりとホールドをとき、お互いに体を離す。

最後の礼が終わると共に壁際の椅子までエスコートする。座らせると、モモンガはラキュースを探すように首を巡らせた。

 

「ゴール様」

「ああ、丁度よかった」

「レイナース様、とても素晴らしいダンスでした。お二人がお揃いの衣装で踊るのはまるで仲睦まじい夫婦のようで見ているこちらが恥ずかしくなりました。青色の光沢が出る生地なんて珍しいですね。踊るとそれがわかりやすくなってとても見応えがありましたわ」

「ありがとうございますラキュース様。ナインズ様が舞踏会のある夜会の為に仕立ててくださいましたの。でもいけませんね、私、慣れない舞踏会に少し疲れましたのでこちらで少し休もうと思いますの」

 

 周りで聞き耳を立てる野次馬にわかりやすいようにはっきりとした声でレイナースがそう言うと視線をこちらに向ける。それに頷いてモモンガは口を開く。

 

「ラキュース様さえ良かったら一曲私に付き合ってもらえないだろうか。少し踊り足りなくてね」

「まあ! それは光栄ですわ。レイナース様を一人にできませんから、私の侍女をこの場に残しますわね」

 

 モモンガが差し出した腕にラキュースは手を置く。

座ったまま見上げるレイナースに対してラキュースは目礼をする。足を再びホールの中央へと向けるとラキュースはちょこちょことついてくる。身長差がある事を思い出して少し歩調を緩めると小さな声でお礼を言われた。

 ダンスの為に立ち止まると改めてラキュースの幼さを再確認してしまう。

モモンガの胸よりも低い位置にある頭。見上げる彼女の首が痛くならないように少し体同士を離す。

 

「ラキュース様は随分と落ち着いておられる。失礼かもしれませんがお年を伺っても?」

「ラキュースと呼び捨てにしていただいて大丈夫ですゴール様。私自身に爵位はございませんし、ずっと年下ですもの」

「それでは失礼して。私の事もナインズとお呼びください。──ラキュースはその年で随分と腕の立つ冒険者だと伺っています。なんでももうオリハルコンの昇級試験を受けられたとか」

「パーティメンバーにも恵まれておりますから。それに私はアダマンタイト級冒険者の叔父を目指しておりますの。私の話よりもナインズ様にはラナー第三王女から伝言がございますの。ぜひ聞いていただいてお返事をいただきたいです」

 

 本題が来たかとモモンガは身を固くする。緊張が伝わったのだろう。ラキュースの顔も少し緊張したものになる。

 

「聞きましょう」

「『私の願いを聞き入れてくださりありがとうございます。兄が不躾な態度をとったと聞きました。公式に謝罪するわけにはいきませんが大変心を痛めています。せめておもてなしをさせていただきたいのです』」

「随分と律儀な方なのですね」

「ええ、自慢の友人です。第三王女で王宮での立場も強くありませんが、聡明で慈悲深い方なのです。今回も少し前に侯爵領で新しく始めた事業の説明を受けた第一王子殿下の対応に心を痛めておられます。なので、個人的にお茶会をしてもてなしたいと」

「あ、ちょっと待ってください嫌な予感がします。個人的なお茶会の打診なのですか?」

「ええ、そう聞いております」

 

 個人的なお茶会。

 かなり私的な場のはずで、本来面識のない男女がするものではない、はずだ。現在レエブン侯爵家に身を寄せているビクトアとその娘とイエレミアスが会う時にそんなことを言っていた。「他の家のものに知られたら関係性を邪推されても仕方ないことだよ」と言いながら日参している。

 

「大変失礼なこととは思いますが、聞かなかったことにさせていただきたいです」

 

 思わずステップを止めてラキュースを見つめてしまう。立ち止まってしまったモモンガをフォローするようにラキュースがその場で複雑な動きでクルクルと動く。それに少し会場が沸く。あ、これがイエレミアスさんの言っていたパートナーが間違ったりした時のフォローの仕方なんだ。実際にそれを体感するとは思っていなかったので少し感動するが、一度止まってしまった足は動かないままだ。

 それに業を煮やしたのか、ラキュースはぐっと体を密着させて無理矢理にモモンガを動かす。

 無様ながらも再び動き出した足にホッと息を吐く。

 

「止まらないでいただけると嬉しいですわ、ナインズ様」

「すみません。ちょっと、こういう貴族的なやり取りに慣れてなくって」

「レイナース様が気を張るわけです」

「はい。すごく助けられています」

 

 レイナースの方向に目を向けると顎に手を当てて少し眉を顰めていた。

 

(これは後でエリアスさんからの怒られ案件になるんだろうなぁ)

 

 ぼんやりと家に帰った後が怖くなる。きっと冷静な声と態度でつらつらと正論をぶつけられるに決まっている。

 

「いい婚約者の方を見つけられたのですね。帝国の元貴族というのがなければすぐにでも式を挙げられただろうと噂になっておりますよ」

「えっ。いや、まだ正式に婚約すら交わしてないですよ」

 

というか、レイナースと婚約が決まればそれは政略的なものになるはずだ。帝国との関係を測りかねているエリアスが保留にしたままにしているのだから、モモンガが嘴を突っ込むことはしない。なんと言ったって外交問題は門外漢だ。やっとこうして国内の社交は任せてもらえるようになってきたが、国同士なんて腰が引けてしまう。

 

「それは……。貴族の婚姻は政略が絡みますものね」

「ままならないものです。私としては献身的な彼女になんらかの形では報いたいと思っているのですが」

「随分と誠実な考えをお持ちなのですね。さて、話を戻しますが、ラナー第三王女はナインズ様との個人的なお茶会を希望されております。近日中に招待状を送りますので、参加をよろしくお願いしますね」

「即答はできません。エリアスの許可がないとなんとも……」

「レエブン侯爵からは内々に許可をいただいているそうですよ。今回は“夜会慣れしていないナインズ様に経験を積ませたいから”と協力を求められたのでこうして夜会の場でお伝えすることになったそうですが……」

 

 気まずくなって顔を逸らす。そうか、今朝のあの含みがある言動はこのことだったんだ。

 そんなこちらの様子に目の前の少女から生暖かい視線を感じるが、無視だ無視。

 

(エリアスさんもこういうことは事前に言ってくれないと! ってそうしたら実戦的な経験を積むことはできないだろうけどさ! 心の準備ができるようにして欲しかったな!!)

 

「…………エリアスが許可を出しているのならば私は従うだけです。参加します、とお伝えください」

「かしこまりました。必ず伝えますわ」

 

 曲は続いているが、キリのいいところで端に寄って最後の礼をする。

 王国の夜会のダンスは社交の場にして結婚相手を探す場所だ。だから儀礼的な意味を持つ一曲目にはしっかりとした終わりがあるが、二曲目以降は一つの曲の時間がとても長いし、こうして曲の途中でも退出が許されている、らしい。現に他のペアもいくつか端によってダンスから抜け出している。かと思えばホールの中央でずっと踊り続けているペアもいる。こうして踊った時間や交わした言葉の内容、受けた扱い。そういったものに一喜一憂しながら結婚相手を探す若い女性と一部の男性は過ごすそうだ。

 中には結婚相手を探すのでは無いだろう年齢のペアもいる。そんな人々は踊りながらの会話で商談や情報交換を行う。もし商談が決まればそのまま別室や個室を使うし、そうでなければ内緒話をして終わり。今回のモモンガは後者であり、ラキュースと別れると、待ってもらっていたレイナースの下へすぐに向かう。

 途中何人かに声をかけられたが会釈をして誤魔化し、なんとか到着する。

 

「甘く採点いたしましてダンスは60点、社交は30点、総合評価は社交での不手際が見られたので40点と言ったところですわね。何を言われたのかは分かりませんが、ああして分かりやすく立ち止まってしまっては衆目を集めてしまいますので、次回からは気をつけてくださいませ」

 

椅子から立ち上がる手伝いの為に伸ばした手に掴まりながら、レイナースは無常にもそう告げた。

 

「はい。肝に銘じます」

 

モモンガはそれ以外に返す言葉がなかった。

 

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