転生トラックとか神様転生とか関係なく。
50代で、酒タバコのやりすぎから来る急性肝不全で死にました。
私です。
今は、政治家やってます。
今の私の人生が、ヤバいくらいに上り調子。
12で司法省学校に入学、入学試験をトップで通過し、首席。
1年半で、東京帝国大学からお声がかかり、大学生をしながら大蔵省に入省。
この出世速度が、ひどいラノベの主人公みたいで自分でも引いた。
自分でも気持ち悪いくらいに頭脳明晰だったが、自分のあずかり知らぬところで転生特典があったようだ。まぁ、授かったものはありがたく使わせてもらおうということにした。
その途中で、帝国初の霊子甲冑の予算組まされた辺りで、サクラ大戦だって気が付いた。
正直なところ。
自分の子供のころから、蒸気併用霊子機関と言うものが存在していたが、霊子と言うオカルトな物質に関しては、正史でもあの時代はオカルトとか神秘が学問になっていたので、いずれは廃れるもんなんだろうと思ってた。
欧州大戦の前にスタアとか言うスチームパンクの人型蒸気が出てきた時点で違和感はあった。
時代が明治から太正に変わると、時の内閣総理大臣桂太郎より大蔵大臣として打診が来る。
ビビった。まじで、ビビった。当時の私の年齢15です。ちなみに14のときは大蔵省で主税局長、次官を歴任してました。そのまま政界入り、さすがはゲーム・アニメの世界。
物事がうまく運びすぎている。
そして、自覚はあるが頭脳と精神の釣り合いが取れない。
自分の感覚としては、何をやってもうまくいく、そんな感じです。
世界史上初の少年大蔵大臣誕生。
なんだこのパワーワード。
ちなみに、そのあとの山本内閣、大隈内閣でも大蔵大臣に就任してました。
シーメンス事件は起きない。ちなみにシーメンスのポジにいたのはノイギーア社ってところだった。
ぶっちゃけ、桂内閣時代から降魔戦争が問題化してたし、企業癒着しないと対応しきれなくなってた。
霊子甲冑関係の技術が絶対必要なのは解ってたので、大蔵省的には各省と連携して隠ぺいした。
そして、この大隈内閣、忠実より長く続きまして…。
欧州大戦を大隈内閣で乗り切っちゃいました。
山東半島・南洋諸島に加えて賠償金もたっぷりせしめましたよ。
帝国陸軍対降魔部隊の米田中将とは、この時に交友を持ちましたね。
ただ、サクラ大戦の前日譚は全く知らんかったし、物語も大筋しか知らんかったけど、原作開始前に解決できたらいいなと思って、対降魔関連予算をこれでもかと言わんばかりにぶち込んでおいた。
原作キャラに会えなくなるとか原作崩壊とか、第三者は思うかもしれないけど。
この当時の大日本帝国はマジでヤバかった。
だって、街歩てたら普通に化け物みたいなのが襲ってきた。
公用車で移動してたらいきなり襲われるとかあったからね。
一応陸軍車両や警察車両が護衛してくれるけど、あれの前じゃあ紙みたいなもんだからね。
公用車が真っ二つにされて、同乗していた秘書が肉塊になってたのを見た日にゃ、原作とかどうでもいい。奴らをどうにかしないと、自分たちの明日がないって思った。
結構な金を軍に回しましたね。
八八艦隊建設計画も陸軍二個師団増設計画も両方通した。
海軍は艦砲射撃による降魔殲滅をまじめに検討していたし、陸軍も人型蒸気の導入を検討した。
ただ、原作前日譚の段階で収拾をつけることには失敗した。
前日譚の事を全く知らなかったのが原因である。後々わかったことであったが、降魔=サクラ大戦の敵ではなかったということだ。
この時の、赤坂の料亭にて大隈重信ら閣僚との会話。
「対降魔部隊、山崎真之介…本当に死んでいるのか?」
「あの惨状ですので、死体が見つかってないだけで死亡しているというのが陸軍の見解です。」
大隈の言葉に、当時の陸軍大臣大島がしどろもどろに回答する。
「対降魔部隊は解散だな。若槻大臣もそれで構わんだろう。」
真宮寺一馬大佐の犠牲を持って、降魔討滅は成ったと考えている者たちが大半であった。
自分もその中の一人ではあったが、あれだけの予算をぶち込んでおいたのだからうまくいったと思っている一方で、原作通りの流れになっており、何かのどに引っかかるものを感じていた自分は大隈に異見した。
「今回の降魔と言う存在は、人知の及ばぬ化け物です。第二・第三の奴が現れる可能性は否定できません。今の対降魔部隊は解散させるとしても、形骸化するものだとしても対降魔戦闘のノウハウは軍に絶対に残しておくべきでしょう。それに万が一にも山崎真之介が死んでおらず、霊子甲冑の技術を外部に流すような事態があっては困ります。しばらくは軍縮の方向に舵を切るのは早計と若輩ながら考えます。」
今もだが、当時の自分は対降魔に関しては急先鋒と言う認識がなされていた。
また、軍拡路線を維持したかった元老山形有朋、元首相山本権兵衛は俺の意見に同調した。
「諸外国の主力兵器が人型蒸気に傾いている以上、我が国の霊子甲冑は頭一つ秀でた存在。我が国はこれを持って他国に先んじるべきであろう。」
「海軍も失速するようなことは容認できん。」
軍閥系の人間たちもこれに同調する。
俺の意見を後押しする軍閥。
事後処理を含む降魔戦争も、我が国に利益をもたらした欧州大戦も終了した。太正7年12月、一段落ついたこの時期、政界財界はさっそくであるが、軍縮へ舵を切り内需を高めようとする派閥と軍拡の維持もしくは軍縮の否定をする派閥とで割れ始めていた。
俺個人としては、降魔戦争が終わったようには思えなかったがゆえに、非軍縮派に籍を置き、形骸化するにしても対降魔を意識した部隊を残そうという姿勢は貫きたかった。
ゆえに、帝国華撃団構想を持つ米田中将と俺が再び同じレールに乗ることは当然と言えた。
ヒロインたちと絡ませるために、年齢を大改編。
俺tueeeee系主人公みたいな。今回の話ですが、俺tueee系はあまりしないつもり…。