A New Hero. A Next Legend 作:二人で一人の探偵
……あ、それから感想頂いて気づいたのですが、今作100話を突破しました!これは101話目になります。
こんなに長く続くとは……これも皆様の応援のおかげ、ありがとうございます。
特に感想は私のモチベーションに直結するので、いつも本当に助かっています。
これからも本作をよろしくお願いいたします……要約すると……
感想待ってまーす‼︎(懇願)
絶望的なシチュエーションで始まる突入作戦。アギトと勇者の本領発揮です。
空を進むネストを止めるためには、まず空を飛べなくては話にならない。しかし、現状まともな航空戦力はアギトのトルネイダーと、すでに満開した美森だけ。これでは対処のしようがない。
"お姉ちゃん!"
「……ええ、大丈夫。分かってるわ。行くわよ樹!」
顔を見合わせた犬吠埼姉妹が、覚悟と共に前に出る。大切なものを見失わないこと。取り戻した勇気を持って、禁忌の力を解放する。
「満開!」
(満開!)
「風先輩! 樹ちゃん!」
「作戦通りに行くわよ! 突入班は温存しときなさい。ここは、あたしたちの出番よ!」
「了解です……私が引き起こした窮地、ケジメをつけないと!」
満開を解禁した風、樹、美森がネストの前に出て迎撃を始める。単独で飛べない夏凜と友奈をトルネイダーに乗せたアギトは、その背中に手を伸ばすが……
「陸人、今は戦いに集中しなさい……何も支払わずに勝てるなんて奇跡はあり得ないって、アンタも分かってるでしょ?」
「……ああ、分かってる、分かってるさ……!」
迷いを振り切って飛ぶアギト達。一刻も早くネストを止めること。彼らにできるのはそれしかなかった。
「硬いわね、あのバリア……!」
「撃ってみて初めて分かりましたが、あれは多重防壁です。2……いや、3枚の結界を重ねがけして確実に防御する。こちらも相応の攻撃を3発用意しないと……」
「あちらさん、完全に詰ませに来てるってわけね。挙句向こうからは砲弾もアンノウンも好き勝手に通過してくるし……都合良すぎでしょ!」
ネストを守る結界は、球状に全体を覆っていて隙がない。敵側の攻撃で一瞬揺らぐかと思えばそれすらない。全力で攻撃してようやく結界1枚破れる程度。まさに鉄壁の防護と言っていい。
美森が地上を目指して飛ぶペデスの撃墜。樹が砲弾の防御。風が結界の破壊をそれぞれ担当しているが、全てギリギリ。陸人達が地上の救援に回っているため、これ以上戦力は増やせない。始まって早々に手詰まりになりつつあった。
『準備に時間がかかり申し訳ありません。こちらの奥の手が用意できました』
膠着状態を打ち破ったのは、安芸からの通信。その声に全員が反応した次の瞬間、市街地の直上に迫っていたペデスの一団が弾けて消えた。
「何だ今の……⁉︎」
「爆撃……?」
爆発の真下で大きな駆動音を鳴らして構える影。車輪が前後に2つ。それだけならバイクに見えなくもないが、二輪車と呼ぶには些か異形すぎた。
車体前部には大型砲塔。サイドには車体と同サイズのミサイルユニット。本来ハンドルがあったであろう場所からは、カメラアイを備えた頭部のようなものまで伸びている。
『これが私のとっておき、遠隔制御型の戦闘兵器『GENERATION 2』略して"G2"よ。性能はさっき見せた通り。地上は任せてもらって問題ないわ』
G2なるバケモノ兵器の後ろには、大社の特殊トレーラー。そこから戦場を把握し、操作するのがG2の運用法だ。数十ものアンノウンを一瞬で消滅させた火力は、勇者達さえも絶句するほどのものだった。
『皆様、混乱も不安も分かりますが、今は敵に集中を。最終兵器を投入する以上、こちらも万全の注意を払っておりますので』
見るからに危険な雰囲気を宿しているG2。実際に設計直後に1度暴走事故を起こして大社の地下フロアを1つ破壊している。
しかし、G3等の実践稼働と再調整を重ねるうちに、人の手に委ねる部分とサポートAIに任せる領域の適切な線引きを把握し、見事暴走の危険性を排除することに成功した。総合スペックは多少落ちたものの、兵器としての信頼性は比較にならないほどに向上。こうして土壇場で実践投入できるレベルに至った。
「あれが奥の手、ねぇ……」
花火のように空中の敵を派手に爆散させていくG2の猛威を目にした夏凜が呆れたようにつぶやく。戦車もかくやという破壊兵器を隠し持っていた彼女達には感心するより先に引いてしまう。
「あんなおっかないのがあるなんて聞いてないっての……よし、勇者部、ネスト攻略に集中するわよ!」
「はい! りっくん、夏凜ちゃん!」
「ああ、俺たちも――っ⁉︎ 風先輩、バーテックスが来ます!」
ネストが撃ち抜いた結界の風穴。その奥に、数週間前勇者部を追い詰めた強敵の姿が迫る。
『レオ・スタークラスター』
4体のバーテックスが融合し、圧倒的な力を振るう最強のバーテックス。ただでさえ手が回りきらない状態で、最悪の増援がやってきた。
「どうすれば……」
「あの、りっくん……」
「どうしたの? 友奈ちゃん」
窮地のオンパレードに頭を抱えたくなる陸人。そんな彼の肩を遠慮がちに叩いた友奈が、自身の端末を指し示す。変身中は端末が使えない陸人宛ての連絡らしい。
『あ、もしもし〜? りくちー、元気〜?』
「……園子ちゃん?」
相手は乃木園子。相変わらず緊急事態っぷりを忘れさせる語調は健在だ。
『ごめんね〜、大社の人達なかなか端末返してくれなくて。今ミノさん達が頑張ってくれてるんだけど〜、そっちにお手伝い行くのはちょっと遅くなるかも〜』
「……大社本部、か。何を考えてるんだか」
アギトを抜きにすれば最強の勇者である園子。最後の最後まで保身のために温存する気か……考えたくはないが、このまま破滅を良しとしているのか。
『それで〜、遅れちゃうお詫びにアドバイスを送ってしんぜよ〜』
「アドバイス?」
通話しながらも片手間でペデスを撃破していくアギト。遠目にその様子を見ていた住人からすれば、スマホを使いながら格闘する仮面の異形はさぞ不思議な生き物に映ったことだろう。
『りくちーは私と初めて会った2年前のこと、思い出した〜?』
「……薄ぼんやりとは。あの時も大分ギリギリの戦いだったね」
『そ〜そ〜。その時やったのと同じことをすればいいんだよ。仲間を信じて、力を重ねるの』
園子が言っているのは、2年前の決戦で2人とも無自覚に使いこなした力の
「でも、あんなことができたのはあれっきりで……」
『私とできて他のみんなとできないってことはないはずだよ〜。できないならそれはりくちーの考え方が違うってこと。あの時私に感じてくれた気持ちと、今の仲間に向ける気持ち。どこか違うところがあるんじゃないの〜?』
「俺の考え、俺の気持ち……」
2年前、助けようと思って飛び出した少女は、陸人が思っていた以上に強い心を持った勇者だった。満開のリスクを正しく認識しながらも幾度も行使して戦い続けた園子。そんな彼女を守りたいと思いながら、同時に頼もしさを感じていた。
一方で今の陸人が勇者部の仲間に向けるこの気持ちは……
『散華が怖いのは分かるよ。何も失わせずに終わらせたいっていうのも分かる。だけど守りたいって気持ちは、あなた1人だけのものじゃないはずだよ〜……守るってことと頼るってことは、本当に両立できないものなの?』
「……!」
何のために彼女達が満開してまで戦っているのか。陸人はもう何度も教えられているはずではないのか。
"大切な日常を壊させないために"、彼女達は自分に出来る精一杯を尽くしている。優しい彼女達は、率先して負担を背負いに行く向こう見ずな
(そうだ。みんなは守られるだけのお姫様じゃない。自分の大切なものを自分で守るために戦う、俺の
大切にすることと、過保護すぎることは違う。信じてくれと、頼ってくれと行動で示し続ける勇者達の気持ちを無視して独りよがりな戦いを繰り返すだけでは、本当の仲間とは言えない。
「ありがとう、園子ちゃん。ちょっと頭が冷えたよ」
『お役に立てたならなにより〜。私も出来る限り急いでお手伝いに行くから、りくちー……ガンバ‼︎』
隣で立ち回る友奈に端末を返して、アギトは声を張り上げる。なにより大切で、1番守りたくて、誰よりも頼もしい、偉大なる勇者達の力を借りるために。
「風先輩! 先制して奥の合体型を仕留めます! 手を貸してください!」
「オッケー! 行くわよ後輩!」
トルネイダーと満開の飛行能力で壁を超え、今まさに結界を越えようとしているスタークラスターに突っ込む2人。強敵なのは間違いないが、今日の戦場ではあくまで前座。こんなところで手こずっている場合ではないのだ。
(俺はみんなを信じる……全員で全員を助け合って、誰1人犠牲にせずに生きて帰るんだ!)
アギトと風がアイコンタクトを交わす。もはや言葉は不要。最短最速で目の前の敵を撃破するのみ。
トルネイダーの上で角を展開して構えるアギト。その後ろで大剣をバッティングのようなフォームで振りかぶる風。2人の心は1つ。でかい敵にはそれ以上の破壊力で力押し。シンプルな答えだ。
「いっけぇ、陸人っ‼︎」
ジャンプして大剣の腹に両足を向けたアギトを、満開した膂力をフルに活かして風が撃ち出す。アギトの足と風の大剣が接触した一瞬、両者の間でラインが繋がり力が交差する。アギトと勇者の神聖が行き交うことで互いを高め合い、技の威力が乗算で跳ね上がっていく。
空中回転してキックの体制に移ったアギトが、ライダーブレイク以上の勢いをもって突撃する。
「オオリャアアアアッ‼︎」
敵の中心を穿つアギトのキック。それでも最強を壊すには不足していた。衝撃を殺しきれないと悟ったスタークラスターは、自ら後退することでキックの威力を軽減。そのまま両者は退がり続けていく。これでは撃破しようがない。
(考えるようになったのは認めてやる。けどな……!)
(創意工夫と連携は、人間の最大の武器なんだから!)
アギトが飛び立ったトルネイダーに風が乗り、スタークラスターを追い抜いてその真後ろに移動する。アギトと風、ちょうど真向かいに挟み撃ちをする格好だ。配置についた風が、満開の力を込めて大剣を巨大化させる。
「まだ……まだよ……まだまだまだぁぁぁぁっ‼︎」
倍加、さらに倍加、その上に倍加と、加速度的に巨大化する大剣。それはやがて、バーテックス屈指の巨体を誇るスタークラスターをすっぽり覆えるほどのサイズにまで至った。
「よーく見なさい、これがあたしの……女子力、大爆発だぁぁぁっ‼︎」
最早人間大の存在が扱える領域を大きく逸脱しているが、風は気合と根性と女子力を総動員して構える。スタークラスターから見れば、一瞬前まで何もなかったところに突然強固な壁が出現したようなものだ。
「これで……!」
「潰れろっ‼︎」
超威力のキックと大質量の大剣。2つの力で挟み込んで敵を圧殺する必殺技。
どれだけ大きかろうが硬かろうが、一切合切を無為にして破壊する合体技で、スタークラスターは何をすることもできずに退場した。
一瞬で圧殺した結果か、それとも前回の個体が特殊だったのか。例の巨大な御霊は出現せず、最強のバーテックスは光と散った。
「ナーイス、陸人!」
「風先輩も、助かりました」
空中で拳を合わせる2人。ずっと塞ぎ込んでいたとは思えない快活ぶりに、陸人はホッと息を吐く。予想通り、樹がやってくれたようだ。
「散々迷惑かけちゃったわね。このお詫びはここからするから!」
「ふふっ、いつもの風先輩が帰ってきてくれただけで俺は満足ですよ」
最低限の言葉を交わし、2人は結界内に戻る。全てが終わってからゆっくり話せばいい。そのためにも、こんなところで果てるわけにはいかない。
G2がその広域殲滅力を遺憾なく発揮し、操作する側も徹底的に市街地に被害が及ばないように細心の注意を払う。更にG2の武器が行き届かない範囲をリアルタイムでナビゲート、それに従った防人達がフォローに回ることで、街の防衛はほぼ完璧な状態になった。今なら勇者達は攻勢に出ることができる。
「友奈ちゃん、夏凜ちゃん、乗って! ネストに飛び込むよ」
「分かった、行こうりっくん!」
「よし、ここから反撃よ!」
突入班がトルネイダーに集まり、ネストに向かう。特にフラストレーションが溜まっていた夏凜は意気揚々と刀を掲げ、湧いてきた防衛戦力のペデス達を睨む。
「陸人、行くわよ! まずは雑魚を蹴散らす!」
「分かってる、合わせていくよ夏凜ちゃん!」
トルネイダーの先頭に立って構える夏凜と、ストームフォームに変化して夏凜の肩に手を乗せるアギト。触れ合った面から力が交差し、共鳴していく。
「数ばかり集めたところで!」
「私達には無意味! 舐めんじゃないわよ!」
夏凜が大量の刀を形成。狙いも軌道も大雑把にとにかく投げつける。1秒に10本前後という圧倒的速度で撃ち出される刀は、狙いが甘くとも十分脅威だ。そして……
(空間全体を捉える感覚だ……夏凜ちゃんの投擲を俯瞰して、その全てに俺の風を……!)
ハルバードを回転させて一帯の風を支配する。ストームの能力を使って刀の軌道を操作。更に風を上乗せして威力と速度を引き上げていく。
まるで大型ミサイルを
「まずは1枚目、私が楔を撃ち込む!」
最後に形成した一振りを空中高く放り投げ、同時にトルネイダーから飛び上がる夏凜。散華した右脚の代わりに左脚を大きく振り上げる。
「
刀を一直線に蹴り込むジャンピングシュート。アギトの風で貫通力を増した投擲で、1枚目の結界は砕け散った。
「続けて行くぞ……!」
トルネイダーで迫り、アギトがハルバードを大きく振り回す。風を纏い、空気を切り裂き、その一振りは必殺の刃と化す。
「
ストームフォーム必殺のハルバードスピンが炸裂。2枚目の結界も破壊できた。
(これで最後! 私は、勇者部のフィニッシャーなんだから!)
破壊と同時にトルネイダーから跳び上がったアギトの後ろから踏み込む友奈。突破力と言えば彼女の出番だ。大きく脚を広げ、拳を腰元に構えて力を込めて引き絞る。
「
幾多の強敵を沈めてきた勇者パンチが直撃。ネストを守護する最後の防壁も、呆気なく音もなく、粉々になって無力化された。
ガラ空きになったネストに飛び移る3人。待機していたアンノウンの群れが迎撃に湧いてくるが……
「想定済みだ……樹ちゃん!」
(はい!)
直上を飛行していた樹が急降下。ネストに着地して、その圧倒的な物量で隅々までワイヤーを行き渡らせる。要塞下部の砲台も、際限なく湧き出てくるペデスの群れも、全てをワイヤーで掴み固定する。
(今です!)
「よし、行くよ樹ちゃん!」
言葉がなくとも通じ合える。ネストの全てを範囲に敵を捉えた樹と、フレイムフォームに変化したアギトが手を繋ぎ、共鳴する。
高めあった力は出力を増し、セイバーの刃に莫大な炎が宿る。
「これで……!」
(一網打尽です!)
全てのワイヤーの集約部にセイバーを突き刺し、刀身の炎が伝っていく。全方位に広がったワイヤーが燃え盛り、ネスト全域を炎で包む。
街1つに匹敵するネストを覆い尽くすように張り巡らせたワイヤーが、捉えた全てを火達磨にしていく。大量のペデスと砲台を焼き尽くし、一時的にネストの迎撃機能を無力化することに成功した。
バーテックス製となれば、時間が経てば回復する可能性はあるが、それでも時間稼ぎにはなる。総数3ケタに至る全方位砲撃を全て相殺してきた美森の負担も少しは軽くなる。
「よし、この隙に……!」
結界破壊と同時に放っていたドローンから、御霊の在り処は掴んでいる。中心の城塞、その最奥だ。アギトは友奈、夏凜と合流して本丸を見据える。
"私はこのままネスト上のアンノウンを倒します。行ってください"
樹は固く決意した表情で頷く。改めて彼女の成長を実感した陸人は、何も言わずに頷いて返す。
「行こう!」
ネストを止めて、人類の生存圏を守護する。そのためのラストミッションが始まった。
「あとはあの子達次第、か……東郷! 詳しいことは後で訊くとして。あんたもやらかしちゃったみたいね?」
「風先輩……はい、私は過ちを犯しました。この状況は、私が引き起こしたものです」
「そこではっきり言い切れるならもう大丈夫ね。お互いみんなにデカイ借りができた身……せめてここは、私達で絶対に死守するわよ!」
「はい!」
この広い空を守る。2人だけで務めるには重すぎる大任を、怯むことなく引き受ける。間違ってしまったからこそ、正しい道の先に未来を掴みたい。美森と風は、改めて気合を入れ直して更なる増援に向かっていく。
「何だか本当に城、って感じね。城門までこんな立派なものを……」
「多分、人類史に残る城塞を参考に作ったんだろうね。人類滅ぶべしとか言っておきながら……」
「とにかく行こう。この先に御霊があるんだよね?」
巨大な城門を同時攻撃で破壊し、奥に飛び込む3人。
その領域に一歩踏み込んだ瞬間、異変は起きた。
「――ッ⁉︎ なんだ……この、引っ張られるような……!」
「ぐっ……! 力が抜けていく⁉︎」
「罠……まさか!」
二歩目を踏み出すことすら叶わず、3人揃って膝をついて蹲る。数秒もがいた彼らはあまりの激痛に倒れ込み、同時に変身が解除された。
「変身が……なんで⁉︎」
力を解いたら途端に痛みが引いていった。慌てて立ち上がった陸人が再変身しようと構えるも――
(掴めない⁉︎ 寝てる時ですら感じ取れた、俺の中のアギトの力が……)
友奈と夏凜も試してみるが、その姿にはなんの変化も起こらない。それどころか、2人の勇者システムにはいつも宿っていた光がない。アプリの花の紋章が、力を失ったように暗く染まっている。
「アギトも勇者システムも使えない……まさか、天の神が何か仕込んだのか?」
「そんな……そんなのってアリなの⁉︎」
「向こうも、拠点に侵入された時の対策はしてたってか……!」
変身できずとも高い身体能力があるとはいえ、今の陸人は疲労困憊。変身が解ければその消耗と疲労感は一気に襲ってくる。
友奈は武術の心得こそあるが、生身で異形と戦った経験もそんな訓練もしたことはない。
夏凜に至っては変身できなければ杖を突いてやっと歩ける状態だ。いくら戦闘訓練を重ねていても、これではまともに戦えない。
「俺たちの魂と、俺たちの力が……強制的に断絶された……!」
ネストに突入することには成功した。しかし中に入れたのは生身の中学生が3人。狡猾な天の罠によって彼らの大前提、"勇者である"という絶対条件すらも奪われてしまった。
共鳴奥義。またキツめのオリ要素を投下。手放して久しい厨二要素をどうにか引っ張り出して描いています。温かく見守ってもらえると。
次回、またしてもピンチ!(そろそろやめない?)
感想、評価等よろしくお願いします。
次回もお楽しみに