A New Hero. A Next Legend   作:二人で一人の探偵

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いよいよクライマックスです。ここ最近特にですが、ひっじょ〜〜に表現がゴチャゴチャしている自覚があります。読みにくくなってしまって申し訳ない。今は直せる余裕がありません……




Be The One

「随分大人しくなったじゃないか罪爐! 今さら殊勝になっても遅いぞ」

 

「チッ、戦いばかりの野蛮人が……!」

 

「お前にだけは言われたくないな……俺がこれまで戦ってきたのは誰のせいだ!」

 

 殴り合い、蹴りの応酬、背後を取り合い投げ飛ばす。全次元の頂点に君臨する絶対強者の2人の激突は、意外なほど小規模な小競り合いが続いていた。それというのも、ここまで猛威を奮っていたジェネシスの権能が悉く封じられたからだ。

 

「クッ、"時空制──」

 

「させるかよ!」

 

 目にも映らない超速の殴り合いに織り交ぜて時間操作で優位に立とうとするジェネシス。しかしその干渉能力は発動前に霧散する。ジェネシスと同時に指を鳴らしたノヴァの力で、干渉を受けた現実を再改変したのだ。

 

「お前程手慣れちゃいないが、そっちの手品を無効化するくらいはできるらしいな……今はそれで十分だ!」

 

(此奴、恐ろしい速度で力を増している。手にした支配権は我と同等、もしくはそれ以上に……!)

 

 何者の干渉もない自然な世界を維持する力。それが陸人に与えられたノヴァの権能。摂理に逆らった強制支配や干渉を打ち消すことができる、いわば創世神に対する守護神。あるがままの美しさを愛する陸人だからこそ使いこなせる優しい力だ。

 

「真っ向勝負なら、お前みたいな素人に負けるかよ!」

 

 戦闘力に限れば、ノヴァとジェネシスは完全に同格。干渉力や支配力の強度といった存在の格では未だジェネシスが圧倒的に上。ではノヴァがそれを埋めるにはどうするか。

 

「喧嘩もできない引き篭りが、粋がって出てきたのが失敗だったな」

 

「調子に乗りすぎだぞ、人間!」

 

 答えは技量と経験。望まない結果ではあれど、陸人は人類史上最も激しい戦乱を潜り抜けてきた歴戦の猛者。翼の猛攻を掻い潜って懐に飛び込む立ち回りひとつ取っても、喧嘩の素人である罪爐とは大違いだ。

 核ミサイルのスイッチを持っている一般人と武術の達人の勝負に近い。距離が空いていればどうしたって後者の勝ち目はないが、逆に正面からのタイマンに持ち込めば形勢は一気に逆転する。

 

「遅いんだよぉっ!」

 

 右のロー、と見せかけて、踏み込む足を換えて左からのハイキック。フェイントを見切る眼などあるはずもないジェネシスに直撃した。大規模な権能で人類全体を圧倒してきた罪爐が、為すすべなく地に伏せた。

 

 

 

 

 

 

 

(何故だ……?)

 

「どうした大将? もう限界か?」

 

(何故貴様が我を見下す? 何故我が倒れている?)

 

 罪爐にとって、自分が全ての頂点に立っているのが当然だった。とれだけ命を弄んでも存在を許されてきたのは、己が誰より優れた存在だったから。その認識は罪爐自身を支える根幹であり、不定形で他者に依存しなければ存在できない自分を確立する唯一のアイデンティティだった。

 

「誰であろうと、我を見下すことは許さん‼︎」

 

 自分自身を守るために、罪爐は己より上に誰かがいることを認めない。見上げる対象など、絶対にあってはならないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──陸人、離れろ!──

 

 アマダムの警告に条件反射で従ったノヴァ。目の前で倒れていたジェネシスの翼が爆発的に膨れ上がり、その闇色が空を覆い尽くす。その奥に浮かぶ幾千幾万の影が並ぶ。それらは全て同じ形をしていた──その背に闇の翼を生やした、創世神の影。

 

「おいおい、随分捻りのない事始めたなアイツ……」

 

 ──単純だが効果的だ。なにせあの影ひとつひとつが、創世神の力を宿している──

 

 世界や他者への干渉ならノヴァはいくらでも無効化できるが、ジェネシスがその権能で自分を強化する分には干渉できない。必要以上の能力を求めなかった陸人の隙をついた罪爐の一手が、世界に影を落とした。

 

「さぁ、ここからが本当の蹂躙だ。この肉体を分かち、精神を裂き、我による我だけの軍団を作る……そちらの国では面白い概念があったな、"八百万(やおよろず)の神様"と……それに合わせてやったぞ」

 

 視界を埋め尽くすほどのクウガ・ジェネシスが空に並ぶ。たった1人で世界を堕とせる創世神が800万体揃った。過剰戦略にも程がある。罪爐がそこまでノヴァを危険視している証拠でもある。

 

「……御咲陸人よ、どうする? この圧倒的な戦力に挑む気概はあるか?」

 

「……上等!」

 

 空から雪崩れ込んでくる創世神の津波に、真っ向から突撃する。800万に増えたからどうした。敵が罪爐である以上、逃げることも見逃すことも有り得ない。

 

 ──右、左……陸人、下だ!──

 

「グッ、動けない……!」

 

 適当に腕を振るえば当たる程に創世神が飽和した密着状態。5、6体吹き飛ばしたところで、足元から迫ってきた新手に捕まった。

 

「弾けろ、ノヴァとやら!」

 

 2人がかりでホールドされた状態からの自爆特攻。原子爆弾以上のエネルギーの炸裂を浴びたノヴァが煙を浴びて墜落、大地に沈んだ。創世神の全てを込めた爆発が2人分。一瞬で受けたダメージは尋常ではない。

 

「クク、やはりこれこそが正しい姿だ。我が上、空を支配し……貴様は下、泥に塗れるのが似合いよ」

 

「……アマダム、今ので何人減らせた?」

 

 ──自爆した者も含めて8体だ──

 

「なるほど……つまり、これを100万回繰り返せばアイツは弾切れってことか」

 

 勝ち誇るジェネシスを尻目に、ノヴァはしっかりと大地を踏み締めて立ち上がる。その脚に、背に、絶望はない。いつもと同じ、頼もしく勇ましく立つ英雄がそこにいた。

 

「思ったより簡単じゃないか……なあ、アマダム?」

 

 ──そうだな。我々ならば取るに足らない相手だ──

 

「貴様……貴様らは、何故ここまでやっても立ちはだかる!」

 

 それが強がりに過ぎないことは誰の目にも明らかだった。それでも陸人は真っ直ぐにジェネシスを見て言い切った。物理的な立ち位置こそ上になったが、未だに陸人は罪爐の下には落ちていない。むしろ必死になって見下そうとしている罪爐の方が哀れ。自尊心ばかり気にする空虚な支配者そのものだった。

 

「滅ぼす……我の視界に二度と入らぬように、徹底的に──!」

「──滅ぼされるのは、キミかもよ?」

 

 激昂したジェネシスの視界は瞬間的に狭まり、悪魔の接近に気付けなかった。軍団の端に並んでいたジェネシスの一体。その胸を背後から白い腕が貫いた。

 

「っ!……貴様、ダグバ……!」

 

「フフッ、こんなにたくさんいるんだ。1人くらい──ボクが貰ってもいいよね?」

 

 ダグバの手が、ジェネシスの中枢にある白い光の球体──魂魄を抜き取った。創世神の根幹を握りつぶし、その力を自らの内へ。かつて天の神にそうしたように、ダグバはジェネシスすらも自身の糧として吸収、変換していく。

 

(これは……初めての感覚だね。これだけデカいのが入れば、リクトにも──!)

 

 ダグバの身体が変わる。隅々まで白い体表面に赤と黒が混じり、少しずつ肉体が膨張する。背中の装飾が変形し、蝙蝠の翼のような形に広がっていく。翼の膜にあたる部分は翡翠の光を放ち、大気を焼き尽くしている。

 

 

 

「アッハッハッハッハ‼︎────ボクに限界はないっ‼︎」

 

 

 

『ン・ダグバ・ゼバ・ルゲン』

 

 ダグバの器にジェネシスの力を注ぎ込むことで、罪爐や陸人と同じ次元──奇跡の壁を超えて至る階梯に到達した最新最強のグロンギ。

 ン・ダグバ・ゼバ・ルゲン(無限のダグバ)の名の通り、無制限無敵の力を振るう第3の奇跡の体現者。

 

「これでやっとボクもキミ達と一緒に遊べる……愉しくなるのは、ここからだよ」

 

「忌々しい、どこまでも計算を狂わせる特異点が……!」

 

 力を吸い尽くしたジェネシスを放り投げ、進化を果たしたダグバがノヴァの隣に降り立つ。一瞬で自分達に並び立った宿敵の異常性に、陸人はもはや笑うしかない。

 

「相変わらずデタラメだなお前……こっちが散々助けられて、苦労して、ようやく至った高みにあっという間に追いついてくれちゃって」

 

「ハハッ、ボクがいつまでも誰かの下にいて我慢できるわけないだろ? 安心しなよ、ジェネシスをやるまではキミには手を出さないさ……なんなら競争でもするかい? ボクとキミ、どっちがより多くのジェネシスを始末できるか」

 

「勝手にやってろ。まあとにかく──」

 

 隣を見ることなく、互いに拳を横に突き出す。対等な立場に並び立った2人の拳が合わさり、共鳴するように光が瞬く。

 クウガの特性、力の共鳴だ。ノヴァについていけるだけの力を持つ者──ダグバ・ルゲンとしか結べないラインを通じて、両者の力が指数関数的に増加し始めた。

 

 

 

「遅れるなよ、ダグバ」

 

「その言葉、そっくり返すよリクト」

 

 互いが互いを、誰より手強い敵だと認識している2人。それは裏を返せば、味方としては最も心強い相手でもある。

 

 

 

 

「おおおおおおおおおおっ‼︎」

「アハハハハハハハハハッ‼︎」

 

 純白の羽根が舞い散り、光の翼が空を断つ。2人の特異点が創世神の群れを切り開いていく。流星のように眩く大空を切り裂いて飛ぶその姿は、まさに奇跡と呼べるほど美しかった。1秒毎に強くなる2人を止めるには、800万でもまだ足りない。

 

 

 

 

「調子に乗るなと」

「言ったはずだ!」

 

(1人じゃキツいか……だったら!)

『connect──SHIELD()!』

 

 20人のジェネシスが隊列を組んで一斉砲撃。軍団を薙ぎ払って飛ぶノヴァを正面から捉えた雷霆が白い翼に向けて飛んでいく。それと同時に、ノヴァは手首に備えた黄金のブレスレット『ノヴァセレクター』を回転させる。

 

「危なかった……助かったよ、ありがとう」

『いいってことよ! 仲間を守るのがタマの役目だからな!』

 

 爆風を突っ切って無傷のノヴァが飛び出す。左腕に構えた旋刃盤で雷撃を防いでいた。手の甲に浮かぶのは姫百合の紋章。西暦において、仲間を守る盾として体を張った勇者との絆の証。

 

「そうだったな……一緒に行こう、球子ちゃん!」

『よっしゃあ! 勝ちに行くぞ陸人!』

 

 これこそがノヴァの真骨頂。全ての人の祈りで再誕した陸人の力。距離も時間も飛び越えて、縁を結んだ相手と力を合わせることができる絆の力。

 

「邪魔をするな!」

 

 旋刃盤を盾にして包囲網を突っ切る。勇者の歴史の中でも数少ない、"防御の力"を宿した球子の武器はそう簡単には破れない。敵集団の背後に回り、頭上を取ったノヴァの右手に紫羅欄花(アラセイトウ)の紋章が光る。

 

『connect──CROSSBOW()!』

「杏ちゃん、頼む!」

『うん、任せて……全部まとめて、撃ち抜いてみせる!』

 

 杏のボウガンを天に向けて撃ち放つ。数百の雪の矢が降り注ぎ、創世神の群れを蹂躙する。さらに続けて、炎を宿した旋刃盤を振りかぶる。雪の次は炎。冷気と熱の必殺コンビネーションだ。

 

「2人とも!」

『おうよ! タマと杏と陸人が揃えば──』

『絶対に負けません!』

 

 炎の渦と猛吹雪の連撃。急激な温度変化に晒されたジェネシスの装甲が剥がれ落ち、その身が崩壊していった。

 

「御咲陸人! これ以上は──!」

 

『connect──SCYTHE()!』

 

 上から飛んできたジェネシスの一撃で、ノヴァの身体が真っ二つになって消えた。まるで霞のように消えゆく肉体。手応えの無さに戸惑ったジェネシスは、視界の奥に並ぶ()()()()()()に目を剥いた。

 

『……あなた達なんかに、陸人くんをやらせはしないわ……!』

「ありがとう千景ちゃん……こっちも数を増やして勝負だ!」

 

 彼岸花の紋章が輝き、7人のノヴァが鎌を構える。800万には遠く及ばないが、数が増えればそれだけ戦いやすくなる。

 

『……行きましょう、陸人くん』

「ああ、鏖殺してやる……!」

 

 仲間との絆を武器にできる。仮面ライダーノヴァとは、陸人が成した奇跡の形。その能力も含めて、この上なく陸人らしさを表している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アッハハハハハハ! 愉しい、愉しいねぇ!」

 

 翼を振り乱して破壊を撒き散らすダグバ。翼から発生する光を時に剣の形に圧縮して握り、時に刃状に固めて雨のように撃ち放つ。使った端から翼に光が充填されていき、何百と抜き放ってもその勢いは全く衰えない。

 グロンギ特有の超能力、モーフィングパワー。ダグバは進化に際してこの能力を極める形を選んだ。大気を分解することで、無限に変化する性質を秘めた独自のエネルギー──未確認物質を形成している。

 

「さっき食べたキミは美味しかったよ……まとめて喰らえば、きっともっといい味が出るよね?」

 

「何を……?」

 

「ほらほら、ボーッとしてると真っ二つだよ!」

 

 100mを超える長さの大矛を形成。振り回すだけで突風が吹き荒れる物騒な得物を回転させて、敵集団を一か所に誘導する。ある程度固めたところで、ダグバは矛を投擲。数えきれないほどのジェネシスを一挙に刃で捕らえた。

 

「ハッハァ──! 串刺しの時間だぁ!」

 

 矛の真後ろからライダーキックと同質の飛び蹴りを放つダグバ。矛の柄尻を後ろから蹴って突き抜けた。大軍を一撃で貫いた悪魔の高笑いは止まらない。

 

「あぁぁ、気持ちいい……さて、次はどうやって死にたい? 要望があれば聞くよ、聞くだけなんだけどねぇぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノヴァセレクターが回り、光を放ち勇ましい音声が響く。仲間の絆が、何度でも陸人に力を貸してくれる。

 

『connect──WHIP()!』

 

『行きましょう、陸人くん。フィナーレはすぐそこまで来てるわ!』

「ああ! 頼らせてもらうよ、歌野ちゃん」

 

 鞭を握るノヴァの手の甲には金糸梅の紋章。集団戦に強い彼女の力で、数的不利を一気にひっくり返す。

 

「ほらそこっ! 動くなよ……一網打尽だ!」

『見える、聞こえる……ジェネシスくんって、案外シンプルな思考回路してるのね。読みやすくて助かるわ!』

 

 敵の思考を読み取り、的確な鞭裁きで群衆の動きを封じ込めていく。いいように敵を誘導したところで、分散して動いていた大技担当の出番だ。

 

「あとは任せるぞ、そっちの俺!」

 

「了解したぞ、俺……一緒に行こう、友奈ちゃん!」

『connect──FIST()!』

『うん、もう一度……何度でも一緒に!』

 

「俺に任せろ……仕掛けるぞ、若葉ちゃん!」

『connect──SWORD()!』

『承知した。一匹残らず切り捨てる!』

 

 七人御先の能力で分かれたノヴァ達が上下から迫る。桜の光を宿した下のノヴァと、桔梗の光を宿した上のノヴァ。共に速度に特化した、西暦最高峰の勇者の力。

 

「一、十、百……千…………!」

『万、回! 勇者──パンチッ‼︎』

 

 風を纏ったノヴァの両拳が唸る。片っ端から殴り飛ばし、創世神を蹴散らしていく様はまさに嵐の如く。

 

『踏み込め、誰よりも早く!』

「斬り捨て御免、ってなぁ!」

 

 八艘飛びの伝説を体現するノヴァと若葉。手にした長刀で斬っては次に飛び移りまた斬り捨てる。重力の鎖から解放されたかのような軽快な跳躍の連続。味方ばかりで視界不良のジェネシス達では捉えようがない。

 

「無駄に数ばかり増やすから……」

「こうなるんだよ、間抜けっ!」

 

 上からは最速の居合切り。下からは竜巻と共に振り抜くアッパーカット。上下から神速の必殺技に挟まれたジェネシスがなす術なく噛み砕かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(さて、半分くらいは減らしたが……)

(なんだか手応えが変わってきたね。こちらの動きを学習したのか?)

 

「こちらが無為に数を増やしたとでも思ったか? 我等は全て同一存在。感覚情報も記憶も共有されるのは当然だろう!」

 

 徐々に2人の動きに対応するようになってきたジェネシス達。皆無に近かった戦闘経験を、400万の自分を捨て石にすることで稼いでいる。陸人とダグバが罪爐を上回っている "戦い慣れ"という唯一の要素を埋められてしまえば、完全に勝機は潰えることになる……あくまで埋められれば、の話だが。

 

「フン、どれだけ自分を増やしてやられる経験ばかり溜め込んだところで!」

 

「試験勉強じゃないんだ……一夜漬けが通用するほど、俺達は甘くないぞ!」

 

『connect──TWIN SWORD(双剣)!』

『connect──FIST()!』

「学習して対処してくるなら、パターンを変える……夏凜ちゃん、友奈ちゃん!」

 

 両腕のセレクターを回してツツジと山桜、二つの輝きを合わせる。西暦の勇者の奥の手である二重顕現の応用──いわば勇者の二重融合。ノヴァのみに許された奇跡のデタラメ必殺技。

 

『ようやく出番ね。完成型勇者に任せなさい!』

『私達なら、絶対にやれる……夏凜ちゃん、りっくん!』

『combo──THOUSAND ARMS‼︎』

 

 ノヴァの背中から伸びる純白の翼が光に包まれてその形を変える。背面に日輪を思わせる形状の装飾を背負い、その中心からは大小様々な腕が計千本生えている。巨大なアームを宿す友奈と夏凜の満開を融合させた、千手観音に近い神々しい姿── "ノヴァ・サウザンドアームズ"。

 

「大掃除だ、行くぞ2人とも!」

『燃えてきたわ。千人斬りなんてレベルじゃないわね!』

『りっくんの……私たちの道を遮るものは、この手で打ち砕く!』

 

 斬って、殴って、刺して、投げる。人間相手の戦闘技術に慣れてきても、人とは違う巨腕による攻撃には対処できていない。勇者2人の力を重ねた力で、先程以上の速度で数が減っていくジェネシス。シュレッダーにかけられたかのような勢いで削り取られていく様は、いっそ哀れですらある。

 

 

 

 

『connect──GRADIUS(大剣)!』

『connect──WIRE()!』

 

「さあ、デカイの行こうか。風先輩、樹ちゃん!」

『オッケー! 犬吠埼姉妹+αで、あの技やってみましょうか!』

『えぇ、ホントに……もう、しょうがないなぁ』

 

『combo──HURRICANE‼︎』

 

 オキザリスと鳴子百合の光を重ねて、再びノヴァの姿が変わる。樹の満開と同様の大型ワイヤーユニットを背負い、数千本のワイヤーを束ねた極太の鋼糸の先には、風の超巨大剣。鍔でさえ人間大以上のサイズを誇る、規格外の巨大兵装を備えた姿──"ノヴァ・ハリケーン"。

 

 ノヴァの膂力でも到底扱いきれない剣を、柄尻に繋がったワイヤーを掴むことで振り回していく。身体ごと回転し、周囲の敵を切り刻んで磨り潰す。遠心力と剣の重量も合わさって、その威力と勢いは止まることなく膨れ上がる。

 

「これが、ずっと暖めてきた超必殺──!」

『いっ、犬吠埼ぃぃぃ……!』

『超──! 大! 車! りぃぃぃんっ‼︎』

 

 回転の勢いが上がりすぎて台風を巻き起こして突き進むノヴァ。さながら洗濯機のように回転して一帯の不純物を巻き上げて粉砕する、犬吠埼姉妹と陸人の合体技──"犬吠埼超大車輪"が炸裂した。

 

 

 

 

『connect──SPEAR()!』

『connect──BULLET()!』

 

「仕上げだ──園子ちゃん、美森ちゃん!」

『呼ばれて飛び出て〜、乃木さんちの園子さんが力を貸すぜ〜』

『これで最後にしましょう、リク!』

 

『combo──BATTLESHIP‼︎』

 

 結合するスイレンとアサガオの光。三度ノヴァの姿が変わる。大剣を構築していた光が、巨大な空中戦艦へと変化する。側面にいくつもの刃を据え付け、艦首には一際目立つ巨大砲塔を装備した、雄々しく力強い戦艦に乗り込んだ最後のノヴァ──"ノヴァ・バトルシップ"。

 

「全部ブチ抜く。準備してくれ、2人とも」

『お任せあれ〜。周囲の警戒と射線の確保は私がやるよ〜』

『照準固定……誤差修正……!』

 

 艦首の砲塔が起動し、光が収束する。砲塔正面に刃が並び、射線を通すと共にエネルギーが充填されていく。指を銃の形にして正面に構えるノヴァ。両側から感じる少女2人分の手の感触。今ここに、3人の力が合わさった必殺の一撃が放たれる。

 

「『勇者砲……撃てぇっ‼︎』」

 

 色の認識ができなくなるほどの強烈な閃光が走り、視界の全てを白く染め上げる。星図すら変えかねない最大出力の勇者砲が、残る数百万のジェネシスを一息に消滅させた。

 

 

 

 

 

「……ん? まだ1人いる?」

「へえ、今のを耐えきったのか。大したもんじゃないか」

 

「フゥ──、フゥ──……紙一重だったが、間に合ったな。もう貴様等の攻撃は我には通じんぞ!」

 

 光の濁流の中で唯一消滅していなかった最後のジェネシスがその翼を広げる。不自然なほどに傷一つない完全無傷の状態。力の多くを使い切ったノヴァとダグバに、獣のような威勢で突撃してきた。

 

「我にここまでさせるとは……覚悟はできているな⁉︎」

 

「なんだ、コイツ……攻撃が、まるで堪えてない?」

(手応え自体は硬いのに、柔らかいものを殴ってるような徒労感……何をした?)

 

 斬撃はまったく刃筋が通らず、打撃は一切の衝撃が届いていない。のれんに腕押し、糠に釘。感覚としてはジェネシスが最初に使った次元断層に近いが、今の状況は明らかに違う。摂理に逆らう能力行使なら陸人は感知できるし、そもそも攻撃自体はジェネシス本人に当たってはいる。その先にダメージだけがまるで通っていないのだ。

 

「800万全て使い切る羽目になるとは思わなかったが、これでようやく正しい順列に並べ直せる……我が上! 貴様等が、下だぁ‼︎」

 

「ガッ!……この期に及んでまだそんな……!」

「チィ……!」

 

 天空から大地に叩き落とされた2人。黒い波濤として伸び続けるジェネシスの翼に上から押しつぶされ、立ち上がることもできず地面に縫い付けられてしまった。

 

「このまま潰れろ、潰れろ、潰れろぉぉぉっ‼︎」

 

「ま、ずい……なんとかしないと……!」

 

「リクト、さっき触れた感触からして……アイツは多分800万の戦闘経験からボク達の性質を分析したんだ」

 

「性質……?」

 

「ノヴァの武器の性質、ボクの翼の性質って具合にね……いくら仲間の力を借りても、技を放つのは結局キミ自身だからね。ノヴァの力を通さないように自分の組成を再構築すればあんなインチキもできるようになるってことさ」

 

「そうか、それであんな手応えに……!」

 

 世界に働きかけるのではなく、あくまで自分の存在を変質させるだけならノヴァにも止められない。自身と同格の存在の底まで解析するには800万体分の時間を要したようだが、それでも自分に()()()()()()()()()()()()()()()特性を宿せば勝利は確定する。

 

「我より上などいてはならない……これ以上手を煩わせるな!」

 

 罪爐は常にそうやってきた。ゲームで勝てなければ、練習して腕を上げるのではなくシステムをいじってチートを手に入れるタイプ。

 常に予習復習を欠かさないのが陸人で、生まれつきの地頭の良さでテストを乗り切れるのがダグバならば。誰にも看破できないカンニングペーパーの作成に全力を注ぐのが罪爐。

 本人の歪みまくった誕生経緯もあってか、熱意を向ける方向性も決定的に捻くれているが、正攻法で挑む陸人達相手にはそれが有効だったりする。

 

「さてどうする? ちなみにボクにはこの状況で使える手札はないよ」

 

「だったら……」

 

 しかし不正技は不正技で欠点がある。正道と違い、想定外の事態に対応できるだけのゆとりがないのだ。

 

「これでどうだぁ!」

 

 ノヴァが端末を呼び出して格納した武器を取り出す。最後の決戦の折に好敵手が残した置き土産──"ガドルの剣"としか形容できない、無銘の黒剣。稲妻を宿した刃がジェネシスの黒翼を斬り裂き、拘束を断ち切った。

 ノヴァとも、その基であるクウガともアギトとも違う、勿論ダグバとも異なる性質の武器。この剣でなら、今のジェネシスにも届く。

 

「アレは……ガドルの?」

「へぇ、キミって物持ちいいんだねえ」

 

「これもまた、お前に弄ばれた命が残した力。お前がやってきた勝手のツケが、こうして回ってきたんだよ!」

 

 ガドルの剣を両手に握ったノヴァが飛び上がる。迎撃に飛んでくる黒翼を斬り払い、ただひたすらに前へ。チマチマ削っていてはまた解析されて今度こそ打つ手がなくなる。

 

(一撃で奴の防御特性を剥がす。それしかない!)

 

 剣に雷が集まり、帯電の音と光がどんどん大きくなっていく。何度もアギトを苦しめた、ゴ・ガドル・バの必殺技の構え。

 

「ガドル、だと……? あんな小物が、この局面で我を──!」

 

「ガドル……力を貸してくれ!」

 

 見様見真似──"雷迅閃"。刀身に乗せた雷光を叩きつけて全てを斬り裂く必殺剣が、ジェネシスの体表面から内部構造まで悉くを焼き尽くし、急拵えの絶対防御を剥離させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──何をやっても上回ってくる。我こそが絶対存在ではなかったのか。

 

 雷迅閃で叩き落とされた罪爐の思考は混乱の極地にあった。ずっと信じてきた、自身の絶対性。それが今まさに揺るがされている。もし自分が絶対ではないならば、これまでの自分は何だったのか。正義や悪といった概念が自分にも当てはまってしまうなら、己は間違いなく大罪の者となってしまう。

 

「どうした? 手品はもうネタ切れか?」

 

 蹲るジェネシスの首元に鋒を突きつけるノヴァ。もう数をばら撒く余力はない。絶対防御も破られた。とうとう手詰まり。それでも罪爐は自分の敗北を、自己の絶対性の否定を受け入れることはできなかった。

 

「何故だ? 人類や神の未熟で呼び覚まされた我が、貴様等を害して何が悪い⁉︎ 元を辿れば貴様等の自業自得であろうが! 何を根拠に我を悪と断じて剣を向ける⁉︎ 貴様等に正悪の決定権があるのか⁉︎」

 

「それは……」

 

 散々好き勝手された人類側から見れば、みっともない恨み言。命乞いにしか聞こえない発言だった。しかしそれでも、陸人はその言葉を真剣に聞き入れ、胸に受け止めた。それが陸人の本質、英雄の資格だ。

 

「我が産んでくれと一度でも頼んだか……否! 全て貴様等の不完全性が起こしたことだ。己の感情すら制御できない……半端な理性しかないせいで自身を律することができず、その癖自分達は理性的な上等生物だと錯覚して、省みることもしない!」

 

 罪爐の恨み言の羅列に、ノヴァは少しだけ鋒を下ろした。その一瞬の隙に、ジェネシスは体勢を立て直して飛びかかる。

 

「その傲りが許しがたいというのだ、人間!」

 

「……そうかい」

 

 罪爐の醜悪さを熟知している陸人が警戒を解くはずもなく、当たり前のようにカウンターの拳を合わせて殴り返した。罪爐の言葉自体は正当だったとしても、それで奴のこれまでが許されるわけがない。

 

「お前が産まれた経緯に、俺達の責任があることは確かだ。けどな、罪爐が犯した罪は……どんな理由があっても正当化なんてできないんだよ……!」

 

「御咲……陸人ぉ……!」

 

「いい機会だから俺個人の主義を教えてやる。どんな理由、どんな経緯があったとしてもな……命を奪うことが正義として認められることは絶対にない! 

 どれだけ時が経とうと、どれだけ世界が発展しようと、これだけは絶対に覆ることはない……命を守ること、それが俺の正義だ!」

 

 この世で唯一絶対に取り返しがつかない大切なもの──命。それをイタズラに弄ぶ者を、陸人は絶対に許さない。

 

「だが、そうだな……お前がどうしても納得できないなら、この戦いにひとつ意味を追加してやる」

 

「なに……?」

 

「お前が言う不完全性──それが良いものか悪いものか、そういう賭けだ。俺は人の祈り、善意でここに呼び戻してもらえた……自分で言うのも何だが、人類の正の面の象徴だ。

 一方のお前は、人類の悪感情が集積して産まれた、人類の負の面の象徴。俺とお前のどちらが勝つか、その結果で人類の不完全性──感情ってものに存在意義があるかどうかを測る……どうだ?」

 

「つまり、我が勝てば不完全なままの人類に存在価値はない。そういうことだな?」

 

「ああ。そして俺が勝てば、人類は善意で悪意に打ち勝つことができる証明になる……少し乱暴だが、お前がやってきたことに比べれば随分分かりやすい勝負だろ?」

 

「よかろう……その賭け、乗ってやる」

 

 ジェネシスが再び立ち上がった。策を弄さず、術を介さずに戦う。そんならしくない提案に乗ってきたのだ。

 

「成立だ……ダグバも、そういうことだから手出しするなよ。これは罪爐と人類の勝負だ」

 

「ふ〜ん? ()()()()()()、ね……よく分かったよ」

 

 互いの信じるものを賭けて、いよいよ最後の勝負が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後に言っておくことはあるか?」

 

「いいや? 生き残るのは我なのだから、言葉を残す必要などない」

 

 互いに構えを取って力を溜める。この一撃で最後、今出せるすべての力を引き出していく。

 

「スゥ──……ハァァァァ……!」

 

(……フン、ここだな……!)

 

 ノヴァは必殺の一撃のために。ジェネシスは、最高のタイミングで不意をついて離脱するために。

 ほんの一瞬でジェネシスが消えた。転移と超高速移動を連発して、地球の外まで抜けるために大空を翔ける。

 

「間抜けめ……何故我が下等生物と対等な勝負をしなくてはならないのだ」

 

 罪爐に勝負に付き合うつもりは最初からなかった。少しでも陸人から逃走に対する警戒を薄めるために話を合わせただけだ。

 完璧に出し抜いた。そんな暗い喜びに心を焦がしていた罪爐だったが、突如その前進が止まる。地上で悠然と構えていたダグバの翼から鎖が伸びている。その金色の縛りがジェネシスの身体に絡みついて逃走を阻害していた。

 

「ま、そうなるよねぇ?」

 

「ダグバ、貴様……!」

 

「あ、言っとくけど気付いてたのはボクだけじゃないよ? リクトだって分かってたさ。じゃなきゃボクにあんなことわざわざ言わない」

 

 絶対に手出しするな。右と言えば左に走るダグバにそんな指示を出したのは、こうなると分かっていたから。自分と正反対に人の負の面を凝縮した罪爐なら、こう動くと確信していたからだ。

 九分九厘裏切られると分かっていて、それでも陸人は正面勝負の可能性を切り捨てなかった。罪爐を生み出した人類の1人としての責任感か、気紛れか。予想通り裏切られた今の陸人の心境は誰にも分からない。

 

「散々してやられたからな。嵌められる気持ちも、最後に味わってから……消えていけ!」

 

 ジェネシスとノヴァを繋ぐように、光の道が形成されていく。そのルートに沿って次々に並んでいく勇者の紋章。両者を結ぶ、光のウイニングロードだ。

 

 

 

 

『all connect──Be The One‼︎』

「みんな、これで最後だ……俺に力を貸してくれ!」

 

 

 ──「『了解!』」──

 

 

 

 

 常世で存命の勇者達、神域で見守る勇者達、その全ての光がノヴァに注がれる。上里かぐや、藤森水都、上里ひなた。全時代含めてもトップクラスに優秀な巫女がふたつの次元を接続し、時代が異なる勇者の力を今ここに結集させている。

 

「繋ぎます!」

「お願い、届いて……!」

「決めろ、陸人!」

「今度こそ、絶対に!」

「ハッピーエンドで終わらせよう!」

「……ラスボス戦、これで最後よ」

「やろう、りっくん。私たちみんなで!」

「フィニッシュは任せるわ、陸人くん!」

 

 2人の巫女に導かれて西暦勇者の紋章が並ぶ。

 最初にクウガの紋章

 桔梗

 姫百合

 紫羅欄花

 彼岸花

 桜

 金糸梅

 

「私たちの思いは常に、陸人様と共に」

「いって、りっくん! 勇者は根性!」

「最高の見せ場よ、カッコよく決めなさい!」

「部長命令よ、陸人! 勝って、無事に帰ってきなさい!」

「お願いします。全員揃って、また私たちの日常を……!」

「忘れないで、リク……成せば大抵──」

「なんとかなる〜!」

 

 筆頭巫女の導きのままに、神世紀の勇者の紋章も光り輝く。

 山桜

 ツツジ

 オキザリス

 鳴子百合

 アサガオ

 スイレン

 最後にアギトの紋章

 

 

「──おおおおああああああっ──‼︎」

 

 強く大地を踏み抜いて、ノヴァが空に舞い上がる。純白な翼を翻し、神話のように高く飛び立つ。標的は諸悪の根源、罪爐。ひとつ紋章を潜るたびにその右足に力が注がれ、天井知らずに上昇していく。

 

「クッ、こんなことが、あっていいはずが……!」

 

「これが俺の、俺達の……!」

 

 激突する両者。ジェネシスは諦め悪く、翼を身体に巻きつけて防御に使ってきた。しかしそんな悪足掻きが通用する段階はとうに超えている。音を立てて黒翼が砕け散り、その身に必殺の一撃が届く。

 

「何故ここまでの力が出せる⁉︎ 我と貴様、いったいなにが違うというのだ⁉︎」

 

「おいおい、そんなことも分からないのかい?」

 

 いつの間にか目の前まで飛んできたダグバが呆れを隠さず口を開いた。どこか誇らしげに、どこか苦々しげに。

 

「リクトの背中には全ての死者と生者の願いが乗っかってる。いくら君が大きな存在でも、自分のためにしか動けない奴が勝てるわけないだろ?」

 

 みんなが叫ぶ。

 勇者が

 巫女が

 防人が

 ライダーが

 大社職員が

 市民が

 生者が

 死者が

 

 全ての魂が同じ未来を見つめて、今この瞬間に心を一つに重ね合わせた。

 

 

 

 

「──いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ──‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 仮面ライダーノヴァ最強の必殺技『Be The One』が炸裂。永劫に等しい時間を費やしてため込んだ罪爐の呪いが解けて消えていく。創世神の身体と、悪霊の本質が粉微塵に砕け散った。

 

 満点の青空に、黒と白が織り混ざった輝きが星々の如く煌めいて降り注ぐ。世界一鮮やかな雪景色となって、最低最悪の創世神は滅び去った。

 

 

 

 

 

 

 

 人の心は白と黒が混在していて、黒に染まってしまうことも多々ある。それでも、人は自分の意思で内なる黒に打ち勝つことだってできる。その可能性を、人が人である価値と意義を、御咲陸人と人間達はこの日証明してみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




奇跡の領域に至った表現として、彼らは独自の翼を得ています。

ノヴァ・オリジン=ウイングガンダムゼロ(EW版)の翼
ダグバ・ルゲン=ランスロット・アルビオンのエナジーウイング
クウガ・ジェネシス=一方通行の黒い翼

絵心がないのでせめてイメージが近い例を挙げておきます。想像の助けにでもなれば。

次回敵のアレコレ、味方のアレコレ、色々とまとめにかかって、その次がエピローグ。あと二話で終わる……予定です。予定は未定、ここに来てペースダウンの可能性すらあるという状況です。期待せずお待ちください。

感想、評価等よろしくお願いします。
次回もお楽しみに。

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