私は、偏差値がギリギリで公立高校に受かってしまいましたので、人より何倍も努力せねばならず、日々溜息を吐いております………(笑)
特に、数学が苦手で、数学をやる際には集中力を高めるために音楽を聞きながらやっておりますので、おすすめの曲があれば、是非、紹介してください。
「望来君、初めまして。僕はこのクラスの学級委員を努めている飯田天哉という者だが、君は一体どのようにして転入して来たんだ?
是非とも、聞かせてもらいたい!!」
僕が呆気に取られている内に、飯田君がぴんとした姿勢で右手を真っ直ぐに上げ、軽い自己紹介を終えた彼女に質問をする。
零ちゃんは、何の感情も顔に出さずに答えた。
『転入………、というより四月の時点で入学は決まってたの。ただ、私情のせいで入学が遅れただけ。これで満足?』
「そうか、しかし転入した矢先なのに、そんな態度であることは改めるべきだぞ!!!」
淡々と答えた彼女に、飯田君は鋭く食いつく。
熱い人間であり、兄であるインゲニウムが倒れたことにより、彼にとって冷たい零ちゃんの態度は気に入らなかったのだろう。
クラスに誰もその指摘を止める者はいない。
_____要するに、満場一致の意見だった、ということだ。
それでも、彼女はそんなことは動じるものか、と絶対零度の視線で飯田君を見下ろし、再び口を開いた。
『君達は雄英高校ヒーロー科に入学したにもかかわらず、ここにお友達ごっこをしに来てるの?
もしそうだとしたら、その腐った甘い考えは今すぐ捨てた方がいいよ。
___それに、私の態度に対して当たってくるのは、君の尊敬する人間が弱かったから?』
「このっ……………!!!」
零ちゃんが最後に嘲笑すると、飯田君は憤怒して立ち上がった。僕も堪らず立ち上がり、彼女に対して叫んだ。
「そ、そんな言い方は良くないよ………、君はそんな人じゃなかったはずだ!! 何で、どうしてっ………」
溢れそうになる涙を、掌に爪を立てることで耐える。
でも僕は、次の言葉に彼女に対して何をも言えなくなった。
『私は、君みたいなやつを知らないし、関わったこともない。誰かの姿と重ねてるんだったら今すぐにやめろ。
私の名前は“ゼロ”、絶対零度のゼロだから』
「(どうして君はそこまで変わってしまったんだ…)』
零ちゃんは……、ゼロは相澤先生に促されて何の音もなく教室から去って行った。
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廊下に、二人分の足音がコツコツと響き渡る。
その中でも一人の足音は、氷の上を歩いてる様な音を奏でだしていた。
「良いのか、零。緑谷……、それに爆豪と轟とは面識があるんだろ」
『先生、私は彼らの身を守るためだけに派遣された国家の最高秘密機関の諜報員なんです。もし、私の正体や、過去を知る敵が現れたとしたら、私を知る出久と勝己、焦凍が危険に晒される。
もう、親しい誰かが傷付く姿は見たくないの』
長く、透き通った美しい白色の睫毛を伏せて、指につけられた指輪を握りしめる彼女は、脆く儚いものだった。
相澤は彼女に何か声をかけねば、と思い、口を開こうとするも、彼女の携帯の着信によりそれは遮られてしまった。
【零、任務中に悪いが新たに我々に依頼が来た。君の的確なスナイプが必要となるだろう。今から会議が行われる。君の最高速度でこちらに来てくれ】
『了解です、今すぐそちらに向かいます』
相澤は、望来のスマホから聞こえてきた声に目を細めた。
しかし、彼女はそれに気がつくことなく歩みを進め、話を始めた。
『とのことですので、今日はもう早引きさせて頂きます。ご苦労様でした』
相澤は溜息を吐いた。軽く会釈をして、駐車場へ向かった彼女の後ろ姿を見て。
「良い癖も悪い癖も移ってんじゃねぇか……、暁」
今はここにいない最愛の人に向かって、相澤は悪態を吐くことしか出来なかった。