エロ表現多め?
苦手な方はどうぞブラウザバックを……
この小説なんかただの自己満足なんだけど。
早く、早くお姉様に会いたい。
会ってギューって抱きしめたい。そんな思いが私の飛行速度を上げてくれる。
「お姉様……!」
紅魔館までは約三キロ程。飛んで行くならすぐだが、今日だけは気が遠くなるほどの距離に感じた。
こいしちゃんと別れて、人里を出てからまだ三分しか経っていないのに……。すると、私の視界に赤い館が見えた。紅魔館だ。
私はさらにスピードを上げて、紅魔館に突入した。
「あ、フランお嬢様。お帰りなさい」
「ただいま美鈴! お姉様はどこ!?」
「お、お嬢様ですか……? 今日は確か……博麗神社かな……?」
「……うぅー! ありがと!」
「あ、でも、今日は霊夢さんと大事な話があるからって言っていたので、行かない方が……行っちゃった…………」
私は美鈴の話を最後まで聞かずに、全速力で博麗神社の方向に飛び立った。早く、早くお姉さまに会いたい。その一心だった。
───博麗神社。
私は霊夢と大切な話をしていた。それは、今後の妖怪と人間の共存について。今では人間と妖怪の壁は完全に失せたのだが、それでも稀に妖怪は人間を襲ってしまう。
「だから、徹底的にこの規則を使った方がいいと思うの」
「でも、これをしたら、次は妖怪の地位が低くなるわよ? レミリアだってそれは分かるでしょう?」
「そうねぇ……」
なかなか決まらないものだ。何か突破口はあると思うのだが、それにたどり着くまでの経緯が編み出せない。
「じゃあ、ここはどうすれば──」
「……………………おねぇさまぁぁぁぁぁぁ」
「? どうしたの? レミリア」
「へっ? あ、いや、誰かの声が聞こえた気がして」
「お姉さまぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「わぁぁぁぁ!」
煙が上がるほどの勢いで私に突撃してきたのは、私の妹、フランだった。
何でだろう? 今日フランはこいしと遊んでいるはず。それなのにどうして一人で来たんだろう?
「ふ、フラン!? 今日、こいしと遊ぶはずじゃ……」
フランは私の胸に埋めていた顔を上げて、明るい声だ言った。
「今日は午前中で終わる約束もしたんだ!」
「そ、そうなのね……」
「だから、んっ!」
フランは黙って唇を差し出していた。瞳を閉じて頬を赤く染めていた。
…………これは流石に重症じゃないか? こんなにキスをせがむ妹など聞いたこともない。私は助けを求めるように霊夢を見る。
「……ほんとに姉妹?」
「姉妹よ……」
「いいわよ別に。私は気にしないわ? 思う存分イチャつきなさい? 席を外すわね」
「やった! 霊夢ありがと! じゃあお姉さま、許可もおりたし…………ね?」
「そんな問題じゃないわよ! フラン、落ち着いて! 私達は姉妹よ!?」
「…………?」
フランは何を言っているのか分からないと言わんばかりに首を傾げる。首をかしげたいのはこっちなのに。
フランはそんな私の意見すらも踏みにじり、ジリジリと私に顔を近づけていく。
「ちょっ、フラン……」
「んぅー……」
もう、ダメだろう。私を抱きしめる力が段々と強くなり、骨が軋んでいるみたいだ。私は諦めて、唇を差し出した。
するとフランはパァと顔が明るくなり、即座に唇を重ねた。
……こんな姉妹は果たしていいのだろうか。
「んっ………ちゅ……」
フランは私に唇を強く押し付けた。そしてフランはそのまま私を押し倒した。そして体を密着させてさらに押し付けた。
舌は入れず、そのまま押し付けるだけなのだが、なんだか蕩けてしまう。
「フラ……んっ……もうダメっ……ここは……」
「博麗神社だよ…………知ってるそんなこと。でも、止められない……」
「やぁ……ぁ……ん……」
フランの手が服の中に伸びる。このまま言われるがままになってしまえば、以前のようになってしまう。完全にフランのペースだ。フランはそのまま私の服の中に手を入れて肌を撫で回した。そして、私はポケットからスペルカードを取り出した。
あまりしたくないが、これもフランのためである。少々痛い目を見せないとダメだろう。
「す、スペルカード…………紅魔…………んぁ……ちゅ……」
ダメだ。フランがずっとキスしてくる。終いには舌を入れ、私の口の中を貪り始めた。そして離した唇の間には銀色の糸が太陽に照らされて光っていた。
「ダメだよ……お姉さま……乱暴は……めっ」
「乱暴にしてるのはっ……どっちよっ」
「ふふっ……嫌がってないじゃない」
「嫌がってるわよ」
「お姉さま可愛い」
会話もまともに続かない。唇を一度離して一度息を吸ったらまた唇を塞がれる。
強すぎて唾液が口から漏れてしまいそうなくらい。私は意を決して、叫んだ。
「ぷはぁっ! す、スペルカード! こ、紅魔「スカーレットシュート」!!」
「あっ」
真っ赤な弾幕が出現、フランに向かって襲いかかった。
「うわぁぁぁぁ!?」
フランはそのまま数メートル吹っ飛んだ。私は唾液で濡れた口周りをハンカチで拭う。まだ感触が残っていて、顔が火照っていた。
「お、お姉さま!? 何するの?!」
「こっちのセリフよ! こんな所で堂々とキスなんかしちゃダメに決まってるでしょ!?」
「え? じゃあ紅魔館の中だったら……」
「そういう問題じゃない!」
「あら? 終わったかしら?」
境内の裏から、霊夢が欠伸をしながら出てきた。私はそんな霊夢をきっと睨みつけた。
「霊夢も薄情過ぎるわよ! 私が助けてって求めたのにすぐどっか行っちゃって……」
「あ、お姉さま「助けて」って言ったの!? ひどい!」
「いやぁ……お似合いだし? いいかなって……」
霊夢は目をそらしながら後頭部を掻く。フランは私の腕にくっつき、可愛く上目遣いでこちらを見た。
「ねぇねぇ、お姉さまぁ? また続きしようよ……ね?」
「嫌よ」
「ひどい!」
「流石にフラン。あなたも肉親にこんなことするのいいと思ってるの?」
「うん」
キッパリと、フランはすまし顔で頷いた。病気だ。また永琳に見てもらおう。私はそう決意した。
「まぁ、今日は仕方ないか、レミリア。明後日にまたここに来れる? 話の続きをしたいのだけど」
「ええ、分かったわ。じゃあ、また」
「フラン、あなたは来ちゃダメだからね? レミリアに迷惑をかけるから」
「ぶぅ〜まぁ、いいけど!」
良かった。こういう聞き分けはいいのに……と内心で思ってしまう私がいた。
「フラン……もう私疲れたから、やめてね?」
「うー、分かった! "今日は"お姉さまも疲れてるみたいだからやめる! "今日は"ね!」
「……」
先が思いやられる。
だから、今日のこのあとの時間は思う存分謳歌しようと。僅かな希望を抱きながら私達姉妹は紅魔館へと帰った。