毎度毎度遅くなってしまい申し訳ありません。今回fate関係ない人出るので先に謝っておきます。
「……おい、あれ、あの女!!なんであいつがここにいるんだ!?」
「それを言うなら俺達も、何でこんなところにいるんだろうな……。まあ、またお前達に会えて嬉しいぜ、俺は。」
「ば、馬鹿野郎!!恥ずかしいだろ!!……俺だって、嬉しくない訳じゃないからな!!」
「ふふ、私も嬉しいです。蟷螂さん、蝶々さん。」
「そうだな、蜜蜂……とにかく今は、相手の戦力をバーサーカー達に伝える方が先だ。」
「それもそうだな!まさかあの白女がいるとはな……俺達を裏切ったことを後悔させてやる!!……ところで、あの女はいないよな?」
「あの女?……ああ、あの化け物は見当たらない。あれがいたら俺は早々に逃げている。」
何者かに見られているとはつゆ程も思わず、七花一行は旅路を続けていた。
「む……この磯の香り、海が近いな。先程の場所からは随分遠くきたようだがマスター、ここで一つ食事とするか?」
「お、釣りか!お前は料理の腕だけは一流だからな。旨い飯頼むぜ。」
「貴様のために作るわけではないことを肝に命じておけ。だが、この人数分となると相当な量が必要だな。」
「エミヤの飯か……楽しみだな。とがめもそう思うだろ?」
「む……まあ、エミヤの料理の旨さは確かだ。女子としては、少々複雑な気分だが……」
俺の頭は海の幸を使ったエミヤの料理でいっぱいになっていた。潮風の香りは徐々に強くなり、高台に出ると、森の向こうに一面の海が見えた。
「海か……毛利との合戦を思い出すの。あいつら固いから面倒じゃったのー。まあうちの船の方が固かったんだけどね!物理的に!」
「ところで私の水着ってまだですかね?今年の夏に出る?本当ですよね?」
海が見えたからか、テンションが上がっている奴がちょびちょびと。サーヴァントにも水着とかあるのか………
とがめの水着か………
「む、七花。どうした?」
「へ?や、何でもない。」
いつか一緒に海で遊べたらいいな。
森と同化し、風のように走り去る三つの影。忍びならば当たり前だと言わんばかりの速度で駆け、森の抜けた先、4つの人影へと向かう。
「おう、戻ったか。して、どうじゃ。敵の数は。」
「ああ、総勢8人。うちサーヴァントが6、マスターが2だ。2人ほど、見知った顔があった。」
「てことは、」
「ああ、俺達の世界の住人だ。名を奇策士とがめ。そして、恐らくだがマスターの1人は鑢七花だ。」
平行世界のサーヴァントという言葉に多少驚いた様子もあったが、4人のうちの1人、バーサーカーは動揺を見せずに話を続けた。
「どこが出とかはいい。そいつらの戦力は。」
「とがめと呼ばれる白髪の女の戦力はほぼ0だ。サーヴァントとしてのスキルがあるかもしれんがあの女自体は戦えない。そして鑢七花だが……聞いた話によれば、日本最強の剣士だそうだ。(あの化け物の弟ならば、それもおかしくないだろう)」
自信の知る最も恐れるものの名は事態をややこしくするために口をつぐむ。蟷螂は七花本人には生前会ったことがないため真庭忍軍の又聞きでのみ聞いている。
「へえ、日本最強。」
話を聞いたとたん、バーサーカーの空気が変わった。
「そりゃえいぜよ。わしの血が滾って止まらん!!伯父貴はどうじゃ。うずうずしてこんか!」
「いや、俺は確かに島津とかいう訳の分からん属性をつけられたが、お前の伯父貴って訳じゃ……」
「それを言うなら私は長曽我部だぞ。」
「あんたら男どもの名前なんてどうでもいいわよ!!何で神代の魔女であるこの私が極東の、一時代の武将なんかにならなきゃいけないのよ!!」
「細かいことはよか!!敵が攻めてきちょる。その首を取る。ワシがやるのは、それだけじゃ。」
「「「のぶのぶぅ!」」」
「おう!ちびどももええ気迫じゃ。……格好は似ても似つかんが……おもしい鬨の声じゃ!信も喜んどるじゃろ!」
理知的なバーサーカーは他のサーヴァントと軍義を行い、策をたてる。決戦のときは近い。
「もうそろそろ海に着くか?」
高台から降り、また森のなかを進むことになった。
「いいや、まだ先だろう。」
「たまには海で遊ぶのも楽しそうだねー!」
「六華、ここが特異点だってことを忘れるなよ。」
「はーい!」
分かっているのか分かっていないのか、能天気そうに六華は答える。その本質がどうかは、すぐに分かることになった。
「……!!」
最初に気付いたのはクー・フーリン。続いてエミヤ。
「マスター、俺の近くによれ!」
「I am the born of my sword……
瞬間、剣の雨が降り注ぐ。空に淡い光で開かれた七つの花弁が、数多の火花を散らしながらそれを防ぐ。打ち漏らしはクー・フーリン、他サーヴァントが防いでいく。一部こふってるのもいるが気にしてはいけない。
「マスター!敵サーヴァントには
剣の雨が花弁を切り裂くが、花弁は未だ健在である。さなか、森の奥から獣のように練り穿たれる魔力の渦。
「…!!」
一本の赤い光が森から飛び出し花弁の中央へと向かっていく。狂暴な牙は花弁を食い散らかし、魔力が籠りきっていない
「ぐっ……この槍は……!!」
最後の一枚が割れ、牙が七花達を襲う。その瞬間を、蒼いランサーは見逃さない。溜めた魔力を使い槍の真価を解放させる。全速、全力を用いて槍を振るい赤い光を弾き飛ばす。
「………ゲイ・ボルク。これを持ってるとしたらスカサハか、もしくは………」
弾き飛ばした赤い光……ゲイ・ボルクは自然落下から動きを変え、意識があるかのように直線的に飛翔する。その先には青い戦士が一人。
「……俺か。」
「ご名答。カルデアの俺か。自分自身と戦えるとは、面白いこともあるもんだ!!」
ゲイ・ボルクを受け止め、俺たちの前に現れたのは、俺たちを今さっき守ってくれたクーフーリンだった。
「あー、島津セタンタ、貴様らの相手となってやる!!」
「………島津セタンタ?クーフーリンじゃないのか?」
「俺もわからねえんだよ!!こんな特異点に呼び出されたと思えば島津って名付けられるし、変なバーサーかーになつかれるし!俺もわからねえんだよ!」
「……変なバーサーカー?」
「……喋りすぎた。まあ、これから死ぬやつらには関係ないな。」
おちゃらけた空気から一転、緊迫した空気が流れる。だがそれはこちらも同じこと。
「おいおい、こっちにも俺がいることを忘れるなよっ!」
己を獲物と割りきり、槍に魔力を込めるカルデア側のクーフーリン。互いに同等の圧力を感じる。だが、互いに同等の実力なら、勝負はつくのか?
「安心しろ、俺はマスターのサーヴァントだ。負けることはねえよ!」
その言葉を皮切りに、クーフーリンは島津セタンタへと突撃する。ためた魔力は推進力として十分な役割を持ち、島津セタンタとつばぜり合い、森のなかへと消えていった。
「こっちは任せろ!マスター、七花!お前らはそっちを頼んだぞ!」
その言葉を最後に槍戟の音を鳴らしながらクーフーリン達は見えなくなっていった。
「こっちの敵……?そうだ!エミヤは……」
「あの赤いのなら『敵に私がいるなら、それは私が相手をしなければならない』とかいって跳んでったぞ。さぁヴんとっていうのは何でもありか?」
「以蔵、お前はこっちに残ったんだな。」
「………ますたぁを守るのが、さぁゔぁんとの役目なんじゃろ。わしは剣じゃ。おまんが振るえばええ。んなことより、来るぞ。」
以蔵が指差した先、森の奥から何かが来る。ぞろぞろと大量の足音を引き連れて現れたのは……
「「「「ノッブゥ!」」」」
「ってわしの偽物どもか!!」
「あ、いたんだアーチャー」
「セリフ少ないからって忘れないでね!?」
「待て、まだいる。」
小さい魔神アーチャー達よりも後方、鎧のような音をガッチャガッチャと鳴らしながら赤い影がそこにはいた。
──視線が、合う。
ゾゾゾッ!
「、七花にい?」
「先輩、私の後ろに!」
隠す気もない殺気の波。俺は臨戦態勢であったにも関わらず、構えるのが遅れてしまった。マシュ、以蔵、桜セイバー、魔神アーチャーも自分達の思うように構えをとる。
「おんしが、カルデアのマスターか?」
「……そうだ。」
「で、名はぁ?」
「……?」
「戦場じゃ、名乗るのは当たり前じゃろぉ。」
「……藤丸七花だ。」
「……そうか、そうか。七花、やはり『日本最強』の鑢七花か!」
「……!!何故その名前を知っている!!」
「おんしが名乗ったんじゃ。わしも名乗らん訳にはいかん。」
暗がりから赤い影、光る瞳が光に照らされてその風貌が明らかになる。
黒髪黒目、日本刀と思わしき刀、赤い鎧武者の風貌。
「わしの名は島津家久の息子、島津豊久!!日本最強、そん首おいてけ!!」
ドリフターズにはまったので出しました。後悔はあまりしてないですが、刀語のキャラにちょうどいいのがいなかったので……