ブレイド・ハーツ   作:ライトディーガ

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29話 誘拐

ソラ「・・・・なるほどな」

 

ソラはかな子の父親から家の事情を聞いていた。家庭内暴力、家出・・・とある会社に勤めていたらしいがその会社は女性が多く、少しでも仕事のミスをすると周りからネチネチ嫌味を言われたらしい。その鬱憤を晴らすためかな子やその母親に暴力を振ったと、そして、母親の方が病院に入院した次の日に家出をしたと。

 

ソラ「で?なんで今更、娘に会いに来たんだ?」

 

かな子の父親「・・・あの時・・・家内が入院した時、かな子と二人でいるのが怖かった。あの時の俺は感情のまま生きてきた。もし・・もしあのまま二人でいたら俺は・・・かな子を・・・かな子を暴力以上の事をしてしまうと思った。だから逃げた、あの時」

 

ソラ「・・・・・・」

 

かな子の父親「でも今は、前の会社を辞めて違う所で働いている。今の会社では前のような嫌味もなくそれなりにきちんと働いているよ。今はだいぶ気持ちが落ち着いたから家内や娘に謝ろうとここまできた。・・・わかっている本当は・・・今更何を言ったて無駄な事ぐらい・・・だからせめてきちんと謝罪して、離婚届を出すよ。それから二度と家内と娘の前に顔を見せない・・・」

 

ソラ「・・・・ふぅ〜」

 

さて・・・聞いたのはいいがどう解決する?って言うか俺はなぜこんな事を・・・

 

ミカ「とりあえず誠意を見せないとね」

 

突然ミカが現れた。

 

ソラ「ババァ・・・お前も来たのか?」

 

ミカ「ババァ言うな・・・・ふぅ、はじめまして私は大神 ミカ、今はかな子をうちのギルドで面倒を見ているわ・・・家庭内事情は昔、かな子から聞いてます」

 

かな子の父親「あなたは・・・」

 

ミカ「かな子はあなたに捨てられたと悲しんでいましたわ。・・・あの子は貴方の事を嫌ってはいますが、心の底ではまだ、貴方と話したいとも思っています」

 

かな子の父親「・・・俺はどうすれば・・・」

 

ミカ「さっきも言った通り、本気で謝る気持ちがあるならとにかく誠意を見せなさい。たとえ何回も拒絶されても・・・何もしなければいつまでも貴方達の関係はよくならないわよ」

 

かな子の父親「あの子は私の話しを聞いてくれますか?」

 

ミカ「・・・貴方次第よ全部」

 

かな子の父親「わかりました、今は何かされているんですよね」

 

ミカ「今はギルドの依頼で町内の掃除中ね」

 

かな子の父親「仕事の邪魔をしてはいけないのでまた終わり次第声をかけます。ありがとうございました」

 

かな子の父親はそう言うとどこかに歩き出した。

 

ソラ「・・・・・」

 

ミカ「さて、あんた昼食食べてないでしょ?ロベリアがあんたの分まで取ってるから早く食べなさい」

 

ソラ「・・・いいのかあれで?」

 

ミカ「あんたもわかるでしょ、これに関してはあの二人の問題よ。あの二人で解決すべき問題よ」

 

ソラ「・・・そうだな」

 

ミカとソラは持ち場にに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビーナス町 噴水広場

 

ロベリア「ソラさんやっと戻って来ましたね」

 

もうそろそろ昼休憩が終わる時間だ。

 

ロベリア「早く食べないと昼休憩が終わっちゃいます」

 

ソラ「ああ、そうだな」

 

ロベリア「ん?あれ?」

 

ソラ「あ?どうした?」

 

ロベリア「かな子さんは?」

 

ソラ「はぁ?もう戻って来てるだろ?」

 

ロベリア「あれ?おかしいですね。さっきソラさんを呼びに頼んだっきり帰って来ていませんよ?てっきり一緒に帰ってくるとばかり・・・」

 

ソラ「・・・・・・」

 

あいつそのままどこかに飛び出して行ったのか?

 

ソラ「おいババァ・・・どうすんだ?」

 

ミカ「・・・かな子は私が探しておくわ。貴方達はここで掃除の続きをしておいて」

 

ロベリア「え?は、はい」

 

ミカはかな子を探しに出た。

 

恵「かな子お姉ちゃん・・どうしたんだろう?」

 

ロベリア「ソラさん・・・何があったのですか?」

 

ソラ「さぁな」

 

ロベリア「私も探しに行った方がいいのでしょうか?」

 

ソラ「ババァが探しに行ってるから大丈夫だろ。それにあいつもガキじゃねぇーんだから、ほっといたら勝手に帰ってくるだろ」

 

ロベリア「本当に大丈夫なんでしょうか?」

 

ソラ「・・・・・・そんなに心配ならついて行けばいいだろ」

 

ロベリア「でも仕事を放ったらかしにするのも」

 

どっちだよ!

 

ソラ「行ってこい、ここは恵と二人で十分だ」

 

恵「ソラお兄ちゃんの言う通りだよ」

 

ロベリア「・・・・わかりました、ここは二人に任せます」

 

ロベリアはミカを追いかけて行った。

 

恵「ソラお兄ちゃんは行かなくてよかったの?」

 

ソラ「お前1人にする訳にも行かないだろ?」

 

恵「え、あ、ありがとう、ソラお兄ちゃん」

 

ソラ「さっさと飯食って、面倒くさいが掃除するか」

 

恵「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かな子「・・・・・・」

 

かな子は1人、スマホをいじりながら公園のベンチで座っていた。

 

かな子「はぁ〜〜、何逃げてんだろ私」

 

ろくに話もせず、ただ言いたいことだけ言って逃げて・・・でもあいつが悪いんだ全部・・・母さんも未だに病院で入院してるのも・・

 

かな子「私は・・・」

 

どうしたらいいの私は・・・・

 

 

女の子の声「いやーーーーーーー‼︎」

 

 

かな子「‼︎」

 

女の子「は、離して‼︎」

 

男A「こっちにこい‼︎」

 

男3人・・・女の子を車に連れて行こうとしている!

 

かな子「貴方達一体何をしている‼︎」

 

男B「お、おい人が来たぞ」

 

???「構わねぇ・・・連れていけ、こいつは俺が足止めしといてやる」

 

1人只ならぬオーラを出す男がかな子の前に立ちはだかる。

 

かな子「その子を離せーー‼︎」

 

かな子はグローブを装備し男に殴り掛かる。

 

バン‼︎

 

かな子「‼︎」

 

かな子の一撃が軽々止められた。

 

???「なんだ?これはパンチか?脆いな、殴るってのはなこういうことだ!」

 

ドカ!!!

 

かな子「がぁ・・・」

 

かな子はもろに腹に拳が入り、そのまま体制を崩れる。

 

男A「隊長どうしましょう、こいつ?」

 

隊長「ふむ・・・とりあえず連れてけ、何かに使えるかもしれんしな」

 

男B「へへへ、この女よく見たら上物だ、俺も連れて行くの賛成だぜ」

 

かな子「くぅ・・・離・・せ・・・」

 

隊長「大人しくしていろ・・・じっとしていれば優しく扱ってやる」

 

かな子と女の子はそのまま車の中に無理矢理乗らされ、どこかに連れ去られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かな子‼︎・・・・」

 

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