4月26日
午後19時40分
ビーナス町警察本部前
ミカ「・・・・さて」
ミカは今のビーナス町警察本部前で、茅野先輩が来るまで少し離れた所で待機していた。
ソラ「・・・・なぁ、なぜ俺まで付き合わなければならない?」
ミカ「尾行なんてロベリアたちには無理でしょ。その点、あんたなら出来るでしょ?」
ソラ「はぁ〜、まぁ、いいけどな」
ついでにソラも付き合わされた。
ソラ「で?どんな奴なんだ?」
ミカ「う〜ん、そうね、とにかく真面目な人だったわね、私がまだ警官の時は無遅刻無欠勤だったし、どんな事件でも大体一番乗りに現場にかきつけてたわ」
ソラ「そんな人が急に休みがちになったか・・・」
ミカ「彼氏と何かあったのかしら・・・」
ソラ「彼氏?」
ミカ「まだ結婚はしていなかったけど確か、彼氏がいたはずよ・・・・・・・・ちぃ」
ソラ「なぜいきなり舌打ちしてんだよ?」
ミカ「はぁ〜、なんで私に彼氏ができないのかな〜」
ソラ「・・・・・」
ミカ「・・・ちょっと、なんか答えなさいよ」
ソラ「めんどくせぇからパス」
ミカ「う〜、私って魅力ないのかな〜」
ソラ(うぜ〜・・・・・ん?)
ソラ「誰か出て来たぞ」
ミカ「ん?あの人は」
あの人は・・・・・・茅野さん?
ミカ「茅野さん・・・」
ソラ「ふ〜ん、あの人が」
見た目は少し老けていて、髪の毛はボブカット、服装は私服・・・もう帰宅するのであろう。
ミカ「後を追うわよ」
ソラ「ヘイヘイ」
ソラはめんどくさそうに返事し、茅野という女性を追う・・・て言うかついて来ているな。あの女も
退廃地区、ゲットーウ
ソラ「また、面倒な所に来たもんだ」
今いる場所は退廃地区、ゲットーウ、ビーナス町でも治安が悪く、通称スラム街とも呼ばれている。この辺はヤクザも仕切っているからあまり一般人近寄らない、警察も少し放置気味。
ミカ「茅野さん・・・なんでこんな所に・・・」
ソラ「ろくな事に関わっていなさそうだな」
しばらく尾行していると何やら、いやらしそうな店に入る。
ソラ「おいおい、あそこまさかふうぞ・・・」
ミカ「ストップ・・・ここからは一人で行くわ、ソラはここで待機、もし異常な事が発生したら・・・そうね、あんたの判断に任せるわ」
ソラ「わかった」
ミカ「じゃ、行ってくる」
ミカはいかがわしそうな店に入る。
ソラ「・・・・・・・で?いつまでそこに隠れてるんだおまわりさん?」
ソラより少し離れた所で警察官・・・もといキリカが隠れていた。
キリカ「ぎく!・・・わかってたんですね」
ソラ「尾行するなら、もっと気配を殺して尾行しろ。バレバレだ」
ソラ(まぁ、ミカは気づいていないけどな)
キリカ「えへへ・・・・・ミカ先輩大丈夫でしょうか?私も行った方が・・・」
ソラ「必要ないだろう・・・ミカならうまく立ち回れる」
マッサージ、ハブ
ミカは恐る恐る、下に通じる階段を降りて行く。
ミカ(マッサージ、ハブね・・・どう考えてもアレな店ね・・・まったく茅野さんは一体なんで・・・)
店員「いらっしゃいお客・・・・ちぃ、なんだ?冷やかしなら帰れよ?」
店員が出ていてミカを見た瞬間態度を変えた。
ミカ「あら、いきなりその態度はどうなのよ?」
店員「大体わかってるだろ?ここがどんな店か?それとも・・・・」
店員はミカの体をジロジロ見だした。
ミカ「な、なによ?」
店員「ほう・・・・・いい体付きしているな・・・どうだねぇちゃんここで働かないか?」
ミカ「はぁ?何言ってるの?」
店員「その肉付きなら結構稼げるよ、ねぇちゃん?」
店員はそう言うと、ミカの胸を触りだした。
ミカ「あ?」
店員「‼︎」
ミカは瞬時に胸を触った腕を強く握り出す。
ミカ「おい、くそガキ・・・調子にのるなよ?・・・・」
グキ!
店員「いたたたたた!」
ミカ「おい、ガキ」
店員「いたたた、な、なんだ?」
ミカ「茅野って女性がここにいると思うんだけど、どこにいるか案内してくれない?」
店員「なんで俺が・・・いてててててて!」
ミシ ミシ!
ミカはさらに強く腕を握りつぶす。
ミカ「おいガキ・・・・よく聞け」
店員「は、はい‼︎」
ミカ「最後の質問だ・・・茅野と言う女性が来てるだろ?吐け、殺すぞ?」
店員「わ、わかった・・・だ、だから放してくれ・・・・」
ミカ「手間を取らせるな、くそガキ」
ソラ「・・・・・う・・」
キリカ「?・・・どうしたの?ソラくん?」
ソラ「なんか寒気がした・・・」
キリカ「大丈夫?」
ソラ「いや、大丈夫だ」
ソラ(・・・・・ミカ奴、無茶なことしてないだろうな・・・案外ミカも切れると手に負えねぇからな・・・)
ミカは店員の首を握りながら奥の扉まで来る。
店員「こ、この部屋だ」
ミカ「・・・そう・・・よかったわね」
店員「え?」
ミカ「死なずに済んで」
店員「ひっ!」
店員は逃げるように立ち去る。
ミカ「さて・・・・」
ミカは扉を開け、部屋に入る。
かちゃ
従業員「ん、誰?新人?」
茅野「?・・・・!、ミカ?」
ミカ「見つけました。茅野さん」
茅野「ミカ、あんたなんでここに・・・」
ミカ「茅野さんの様子が最近変だって、様子を見てほしいと依頼が来ました」
茅野「・・・・・そう・・・」
ミカ「なぜあなたがここに?警察の仕事は?こんな所で働いていいと思っているのですか?」
茅野「あんたには関係ないでしょ?」
ミカ「そうはいきません。あなたは警察官でしょ⁉︎こんな所で働いていいと本気で思っているの?」
茅野「関係ないって言ってるでしょ‼︎帰って!!!」
茅野はミカを部屋から追い出そうとミカを突き飛ばす。
ミカ「っ!・・・・・茅野さん・・・あなたはなんで・・・こんな事をする人じゃ・・」
茅野「あんたが警察辞めて何年経ってると思ってるの?・・・・・あんたが知っている私はもう居ないわ・・・・・もう帰って‼︎」
バン!
茅野は勢いよく、扉を閉めた。
ミカ「・・・・・」
ミカはひとまず帰る事にした。
ミカ「・・・・・・」
ソラ「⁈・・・・帰って来たか・・・どうだった?」
キリカ「ミカ先輩?」
ミカ「キリカ?あんたも来てたのね・・・・キリカ」
キリカ「はい?」
ミカ「茅野さんの件・・・私が預からせてもらってもいいかしら?」
キリカ「え?どういう・・・」
ミカ「茅野さんの事だけど・・・何故変になったのか私がきちんと調べるわ。だから・・・茅野さんの事は私に任せて」
キリカ「し、しかし・・・」
ミカ「大丈夫よ任せて」
ミカはキリカの頭を撫でる。
キリカ「あ・・・はい・・わかりました」
ミカ「ソラ、あんたも今日は帰りなさい」
ソラ「?、ミカはどうするんだ?」
ミカ「私はここで張り込みをするわ。流石に一日中あんたまで付き合わせる訳にはいかないから・・・」
ソラ「・・・・・そお、わかったよ」
ミカ「さて、久しぶりに張り込み作業しますか!」
こうして、ミカは一人で茅野を偵察するのであった。