ブレイド・ハーツ   作:ライトディーガ

57 / 68
2話 退廃地区、ゲットーウ

4月26日

 

午後19時40分

 

 

ビーナス町警察本部前

 

ミカ「・・・・さて」

 

ミカは今のビーナス町警察本部前で、茅野先輩が来るまで少し離れた所で待機していた。

 

ソラ「・・・・なぁ、なぜ俺まで付き合わなければならない?」

 

ミカ「尾行なんてロベリアたちには無理でしょ。その点、あんたなら出来るでしょ?」

 

ソラ「はぁ〜、まぁ、いいけどな」

 

ついでにソラも付き合わされた。

 

ソラ「で?どんな奴なんだ?」

 

ミカ「う〜ん、そうね、とにかく真面目な人だったわね、私がまだ警官の時は無遅刻無欠勤だったし、どんな事件でも大体一番乗りに現場にかきつけてたわ」

 

ソラ「そんな人が急に休みがちになったか・・・」

 

ミカ「彼氏と何かあったのかしら・・・」

 

ソラ「彼氏?」

 

ミカ「まだ結婚はしていなかったけど確か、彼氏がいたはずよ・・・・・・・・ちぃ」

 

ソラ「なぜいきなり舌打ちしてんだよ?」

 

ミカ「はぁ〜、なんで私に彼氏ができないのかな〜」

 

ソラ「・・・・・」

 

ミカ「・・・ちょっと、なんか答えなさいよ」

 

ソラ「めんどくせぇからパス」

 

ミカ「う〜、私って魅力ないのかな〜」

 

ソラ(うぜ〜・・・・・ん?)

 

ソラ「誰か出て来たぞ」

 

ミカ「ん?あの人は」

 

あの人は・・・・・・茅野さん?

 

ミカ「茅野さん・・・」

 

ソラ「ふ〜ん、あの人が」

 

見た目は少し老けていて、髪の毛はボブカット、服装は私服・・・もう帰宅するのであろう。

 

ミカ「後を追うわよ」

 

ソラ「ヘイヘイ」

 

ソラはめんどくさそうに返事し、茅野という女性を追う・・・て言うかついて来ているな。あの女も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

退廃地区、ゲットーウ

 

ソラ「また、面倒な所に来たもんだ」

 

今いる場所は退廃地区、ゲットーウ、ビーナス町でも治安が悪く、通称スラム街とも呼ばれている。この辺はヤクザも仕切っているからあまり一般人近寄らない、警察も少し放置気味。

 

ミカ「茅野さん・・・なんでこんな所に・・・」

 

ソラ「ろくな事に関わっていなさそうだな」

 

しばらく尾行していると何やら、いやらしそうな店に入る。

 

ソラ「おいおい、あそこまさかふうぞ・・・」

 

ミカ「ストップ・・・ここからは一人で行くわ、ソラはここで待機、もし異常な事が発生したら・・・そうね、あんたの判断に任せるわ」

 

ソラ「わかった」

 

ミカ「じゃ、行ってくる」

 

ミカはいかがわしそうな店に入る。

 

ソラ「・・・・・・・で?いつまでそこに隠れてるんだおまわりさん?」

 

ソラより少し離れた所で警察官・・・もといキリカが隠れていた。

 

キリカ「ぎく!・・・わかってたんですね」

 

ソラ「尾行するなら、もっと気配を殺して尾行しろ。バレバレだ」

 

ソラ(まぁ、ミカは気づいていないけどな)

 

キリカ「えへへ・・・・・ミカ先輩大丈夫でしょうか?私も行った方が・・・」

 

ソラ「必要ないだろう・・・ミカならうまく立ち回れる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッサージ、ハブ

 

ミカは恐る恐る、下に通じる階段を降りて行く。

 

ミカ(マッサージ、ハブね・・・どう考えてもアレな店ね・・・まったく茅野さんは一体なんで・・・)

 

店員「いらっしゃいお客・・・・ちぃ、なんだ?冷やかしなら帰れよ?」

 

店員が出ていてミカを見た瞬間態度を変えた。

 

ミカ「あら、いきなりその態度はどうなのよ?」

 

店員「大体わかってるだろ?ここがどんな店か?それとも・・・・」

 

店員はミカの体をジロジロ見だした。

 

ミカ「な、なによ?」

 

店員「ほう・・・・・いい体付きしているな・・・どうだねぇちゃんここで働かないか?」

 

ミカ「はぁ?何言ってるの?」

 

店員「その肉付きなら結構稼げるよ、ねぇちゃん?」

 

店員はそう言うと、ミカの胸を触りだした。

 

ミカ「あ?」

 

店員「‼︎」

 

ミカは瞬時に胸を触った腕を強く握り出す。

 

ミカ「おい、くそガキ・・・調子にのるなよ?・・・・」

 

グキ!

 

店員「いたたたたた!」

 

ミカ「おい、ガキ」

 

店員「いたたた、な、なんだ?」

 

ミカ「茅野って女性がここにいると思うんだけど、どこにいるか案内してくれない?」

 

店員「なんで俺が・・・いてててててて!」

 

ミシ ミシ!

 

ミカはさらに強く腕を握りつぶす。

 

ミカ「おいガキ・・・・よく聞け」

 

店員「は、はい‼︎」

 

ミカ「最後の質問だ・・・茅野と言う女性が来てるだろ?吐け、殺すぞ?」

 

店員「わ、わかった・・・だ、だから放してくれ・・・・」

 

ミカ「手間を取らせるな、くそガキ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソラ「・・・・・う・・」

 

キリカ「?・・・どうしたの?ソラくん?」

 

ソラ「なんか寒気がした・・・」

 

キリカ「大丈夫?」

 

ソラ「いや、大丈夫だ」

 

ソラ(・・・・・ミカ奴、無茶なことしてないだろうな・・・案外ミカも切れると手に負えねぇからな・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミカは店員の首を握りながら奥の扉まで来る。

 

店員「こ、この部屋だ」

 

ミカ「・・・そう・・・よかったわね」

 

店員「え?」

 

ミカ「死なずに済んで」

 

店員「ひっ!」

 

店員は逃げるように立ち去る。

 

ミカ「さて・・・・」

 

ミカは扉を開け、部屋に入る。

 

かちゃ

 

従業員「ん、誰?新人?」

 

茅野「?・・・・!、ミカ?」

 

ミカ「見つけました。茅野さん」

 

茅野「ミカ、あんたなんでここに・・・」

 

ミカ「茅野さんの様子が最近変だって、様子を見てほしいと依頼が来ました」

 

茅野「・・・・・そう・・・」

 

ミカ「なぜあなたがここに?警察の仕事は?こんな所で働いていいと思っているのですか?」

 

茅野「あんたには関係ないでしょ?」

 

ミカ「そうはいきません。あなたは警察官でしょ⁉︎こんな所で働いていいと本気で思っているの?」

 

茅野「関係ないって言ってるでしょ‼︎帰って!!!」

 

茅野はミカを部屋から追い出そうとミカを突き飛ばす。

 

ミカ「っ!・・・・・茅野さん・・・あなたはなんで・・・こんな事をする人じゃ・・」

 

茅野「あんたが警察辞めて何年経ってると思ってるの?・・・・・あんたが知っている私はもう居ないわ・・・・・もう帰って‼︎」

 

バン!

 

茅野は勢いよく、扉を閉めた。

 

ミカ「・・・・・」

 

ミカはひとまず帰る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミカ「・・・・・・」

 

ソラ「⁈・・・・帰って来たか・・・どうだった?」

 

キリカ「ミカ先輩?」

 

ミカ「キリカ?あんたも来てたのね・・・・キリカ」

 

キリカ「はい?」

 

ミカ「茅野さんの件・・・私が預からせてもらってもいいかしら?」

 

キリカ「え?どういう・・・」

 

ミカ「茅野さんの事だけど・・・何故変になったのか私がきちんと調べるわ。だから・・・茅野さんの事は私に任せて」

 

キリカ「し、しかし・・・」

 

ミカ「大丈夫よ任せて」

 

ミカはキリカの頭を撫でる。

 

キリカ「あ・・・はい・・わかりました」

 

ミカ「ソラ、あんたも今日は帰りなさい」

 

ソラ「?、ミカはどうするんだ?」

 

ミカ「私はここで張り込みをするわ。流石に一日中あんたまで付き合わせる訳にはいかないから・・・」

 

ソラ「・・・・・そお、わかったよ」

 

ミカ「さて、久しぶりに張り込み作業しますか!」

 

こうして、ミカは一人で茅野を偵察するのであった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。