二・二六:時雨の幸運と不幸の狭間で……   作:はえたたき

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3話

第三章:ランウェル提督との出会い

 

2015年8月

「僕は白露型駆逐艦、時雨。これからよろしくね。」

提督との初対面、ちゃんと挨拶できただろうか……

「君、時雨って名前なのか、俺の名前は、ランウェルよろしく頼む。」

えっ……と僕は、ビックリした

ラン君……小学校の時に、飛行機事故で亡くなったはずでは……

けど、よくよく聞くと、年齢も違う、生まれ育ちも違う……

赤の他人だったが、僕は初めて見たときから惹かれていた……

ラン君が、戻ってきてくれた……あの時みたいに、男の子じゃないよ……ちゃんとした、女の子なんだよ……

この時、思い出のラン君と今居るラン君、二人を重ねていたみたいだ……

この強いこだわりが、僕だけではなく、ラン君にも深い心の傷を生むことになろうとは……

この時は知る余地も無かった……

 

この時は、ラン君ではなく、提督と呼んでいた……彼とは違う人だし、当然だよね!

提督は艦娘に対し、いろんなイベントを開催した。たまには失敗も多かったが、楽しい一時だったよ。

僕は、MVPも多くとって、提督に褒められるのが嬉しかった……

練度も上げていき、最初のケッコンカッコカリは大和だったが、効率重視と言う提督にはピッタリだったかもしれない……

ただ、恋人は僕だった……よくデートにも、誘ってくれた……時には、僕がふてくされた事もあったが、彼は謝ってくれた……

「ごめん、しぐ。」

と……楽しい日々だった……呼び名も、しぐ、ラン君となっていた……

 

しかし、運命の2017年冬・光作戦と呼ばれた作戦で……北上さんを失った……

失意のあまり、瑞鶴と先にケッコンカッコカリをした……

ラン君の気持ちが、よく分かっていたので僕は何も言わなかった……そして、作戦は成功して……

僕の誕生日、2月26日にケッコンカッコカリをした……

それは僕、佐瀬時雨の誕生日。そして、公認カップルのケッコンカッコカリ。

皆が喜んでくれた。僕はこの時が一番幸せ……

不幸とは、ほど遠い文字通り幸運艦の時雨だ。ただ、僕はこの先の不幸を予測、出来ていただろうか……

 

僕のケッコンカッコカリと共に、提督の新泊地が決まった。

東京都豊洲に建設中の神名グループが支援してくれる泊地だ。

民間泊地として、初の提督にラン君が抜擢されたのだ。

そして、初任務となった2017年春・出撃!北東方面 第五艦隊見事に、完全勝利、新泊地になって初の任務達成である。

この前後、那珂湊へ行ったり、温泉に入ったり、お祭りにも参加したって。そして、僕とラン君はラン君の誕生日に、佐世保へ行く計画を立てた。

ただ、その前に長距離任務、2017年夏・西方再打通!欧州救援作戦。ヨーロッパは遠く、作戦も困難を極めた。

ただ、ラン君の馴染みの提督などの支援もあり、最後には僕が決めた……この時言った言葉。

「よくやってくれた、しぐは最高の嫁艦だよ!」

その言葉は、僕の一生で最大の思い出だ!

そして、佐世保への里帰り。

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