第六章:涼月との邂逅・悪夢の始まり
防空埋護姫を撃沈した場所で、こないだの白くて長い髪の女性を見つけた。この娘が、涼月なんだ。
僕は。
「涼月……お帰りなさい。」
そう言った後。意識が無くなった。
次に顔を見たのは、ラン君の顔だった。涙を流していた。周りを見渡すと、臨時提督室だった。
僕は、ベッドの上で寝ていた。そして、僕は言った。
「ラン君のおかげだよ、ありがとう、止まない雨は無かった。」
そう言った後、ラン君は僕を抱きしめた。そして、僕を抱いた……
次の日、僕たちや西村艦隊は泊地へ向かう準備をしていた。
そこで、涼月とあった。
「初めまして、僕は時雨だよ、わからない事あったら何でも聞いてよ、涼月。」
涼月は。
「時雨さんありがとうございます。私は、涼月と申します。今後共よろしくお願いいたします。」
「*よろしく、されたくないよ。」
謎の声が、聞こえた。
涼月ではなかった。むしろ、僕に似た声だった。
結局、謎の声の主は、誰だかわからなかった……
ただ日々日々、僕の記憶が途切れる瞬間が多かった。
ラン君から涼月の指導艦に抜擢された。手取り足取り、一から百まで教えた。
一日の終わりにはラン君の元へ行くことが日課となっている。そこで、いつも記憶が途切れる。
何が起きているのかは分からなかった。そして、指導風景はラン君がいつも見ていた。
ラン君は、涼月へ毎日のように声をかけていた。そして、ラン君は必ず、お昼は涼月と一緒に取ることが日課となっていた……
僕は、扶桑や山城、又は満潮、朝雲、山雲と食事を取る。前は、ラン君と一緒にご飯を食べるのが日課なのに……
ついには、僕を差し置いて、涼月を秘書艦指名する事が多くなり。そして、12月になると毎日だった……
僕は、涼月に嫉妬して八つ当たりする事も多くなった。その度にラン君に怒られる……
僕は、何も悪い事して無いのに。そう、思えることも多くなった……
そして、運命のあの日。ラン君は、僕を涼月の指導艦から外した……
ラン君は朝一番に。
「しぐ……君は今後一切、涼月の事を指導しないでくれ。」
僕は。
「えっ……」
その言葉しか言えなかった。
「今後は、加賀や二水戦に指導を任せる、最初からこうしておけば……」
ラン君はこう言ったから。
「なんだよ!ラン君!僕の事信用できないわけ?」
僕は怒った……しかし
「いや、しぐ……お前、最近おかしいぞ!俺に暴言を吐くわ!涼月に平手打ちもしたじゃないか」
ラン君の言った事に、身に覚えがなかった。八つ当たりした覚えはあるが、平手打ちはしていない
「身に覚えないんだけど、証拠はあるの?」
そういった途端、ラン君は激怒した。
「昨日、この目でみたよ、しかもカメラが回っている前でね。」
ラン君はさらに。
「しぐがこんな事する子だとは、思わなかった……おかしいんじゃないか、一回検査してみるか……」
ラン君の言葉で、僕は逃げ出した。
「しぐ……」
そう聞こえたかもしれないが、僕は逃げ出したかった。
何が起きたのかわからない、ただただ恐怖を覚えた。
そして、その日の夜、事件は起きた。
いや、事件を起こしたのは、僕だった。