神のみスピンアウト・魔法少女めがみ〜な   作:猿野ただすみ

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今回は[めがみ~な]です。が、小学生組は一切登場しません。


悪魔16・中二病少女とプロセルピナ

舞島学園。ほんの数年前まで女子校であった中高一貫のこの学園は、その成り立ち故に女子生徒の比率が極めて高い。

中等部と高等部の校舎は同じ敷地内に、左右対称シンメトリーに配置されており、互いの校舎への行き来も自由、部活や委員会なども共通で行われる場合もあった。

そしてここに、同じ部活の先輩・後輩の会話によって新たな事件の開幕となる。

 

「先輩、知ってますか?」

「何だ、藪から棒に」

 

バスケ部の後輩、中学三年生の長瀬純が部活後のロッカールームで突然、先輩で高校一年生の二階堂由梨へと話を振った。

 

「中等部の二年に、物凄いオータクの子が居るんですよ」

(なんだか「大田区」みたいな発音だな)

 

純は「お」を伸ばして言う癖があるのだ。

 

「別にオタクなんか珍しくもないだろう?」

 

内心で思っていたことは口にせず、当たり障りのない事で応える。

 

「確かに普通ならそうなんですけど、その子は、ええと…、中二病? それを拗らせてるんです」

「中二病…」

 

由梨は短く呟き、軽く考え込む。

 

(中二病といえば、電波系に似て非なる特性…だったかな。その辺は後で冥子に確認するとして。そこまで特異な状況なら、あるいは…。いや、さすがにそれは考え過ぎか?)

 

そんな由梨の様子に気づかずに、純は話を続ける。

 

「しかも一週間くらい前から、急にひどくなったらしくて。私も一度見たけど、中々凄かったですよ?」

「そこのところ、詳しく」

 

急に食いつく由梨だった。

 

 

 

 

 

「というわけで冥子、潜入捜査を頼む」

「…………はい?」

 

由梨の突然の申し出に、思わず間の抜けた返答をする冥子。

ここは由梨が冥子と暮らす部屋。由梨は帰るなり、先のセリフを言ったのだ。

 

「すまない。気が急いていた。実は学園の中等部に、古悪魔(ヴァイス)が入り込んだと思われる生徒がいるんだ。だが中等部には…」

「……うん。悪魔と…、正統悪魔社(ヴィンテージ)と繋がりを持った生徒がいるはずだよ」

 

冥子は険しい表情で言う。

 

「ああ。だが、私はまだ表だった動きをする訳にはいかない。……そうだろう?」

「うん。お姉ちゃんはこの先、私も含めたみんなのために動いて貰わなくちゃいけないから」

 

少しすまなそうに答える。その姿を見て、由梨は冥子の頭に手を乗せて優しく言った。

 

「お前が気に病むことじゃないよ。そもそも私はそのために、三年前にこの選択をしたのだから。

それに今は、冥子がそのための苦労をしてくれているんだ。文句の一つもあるはずが無いだろ?」

「……うん」

 

優しく微笑む由梨を見て、冥子は素直に頷いた。

 

「さて。話を戻すが、正統悪魔社に私の存在を隠すためにも、ここは冥子に古悪魔の有無を調べて欲しいんだ」

「……そうだね。うん、わかった。それでその生徒の情報は?」

 

子供らしくない、真剣な表情で聞き返す冥子。由梨もそれに合わせ、真剣な表情に切り替えて話す。

 

「舞島学園中等部二年生の高橋めぐみ。いわゆる中二病で、一週間くらい前から急激に悪化したという話だ」

「急激に…。確かに古悪魔の影響かも知れないね。それじゃあ早速明日から」

「ああ、頼む」

 

そう話し合う二人は、親戚のお姉さんと女の子というより、ビジネスパートナーの様であった。

 

 

 

 

 

翌日。お昼の舞島学園中等部。その屋上では。

 

「フハハハハ! さあロゼ、我に供物を貢ぐがいい!!」

「供物って、ただのお弁当じゃない」

 

(くだん)の少女、めぐみのノリノリのセリフを、もうひとりの少女が冷静に突っ込む。

 

「何を言うのですか。我が更に大きな存在となるためには、それに見合うだけの贄が必要なのです!」

「大きなって、めぐみんが小柄なのは昔っからでしょ」

 

ロゼと呼ばれた少女がそう答えると、めぐみは目を吊り上げる。

 

「胸ですか? 胸のことですか!? 他人(ひと)より発育が良いからといって、随分なご身分ですねっ!!」

 

言ってロゼの胸を何度も(はた)くめぐみ。

 

「別に胸の事じゃ…、痛い、痛いからぁ!」

 

ロゼは涙目である。

 

(……私は、何を見せられてるんだろう)

 

少し離れた場所でお弁当を食べながら、その様な感想を抱きつつ眺めるひとりの少女。それはプロセルピナと名乗る少女。いや、今更隠すまでもないだろう。美神冥子のもうひとつの姿である。ただしいつもの、舞島学園中等部の旧制服ではなく、現行の制服姿だ。もちろん、他の生徒に紛れるためにである。

 

(……あ、いけない。思わず呆気にとられちゃった。

ええと、お姉ちゃんの情報によると、あの長い黒髪の小柄な方が、ターゲットの高橋めぐみさん。愛称はめぐみん。もうひとりの少し発育が良い方が、その親友で幼馴染みの豊崎尚美さん。愛称はロゼ。……発育…)

 

ふと、自分の胸を見るプロセルピナ(冥子)

 

(……ベ、別に、この姿での平均くらいはあるし、羨ましくなんかないもん!)

 

彼女もこういう事は気にするようである。

 

(ううん! 今はそんな事、悩んでる場合じゃない!)

 

悩んでいたらしい。

 

(……うん。確かにめぐみさんからは、古悪魔特有の瘴気が感じられる。でも、そんなに強い気じゃないから奪い魂ではないと思うし、駆け魂としても、まだそんなに力は付けてないはず)

 

そう判断し、二人に接触しようと思ったその時。

 

「……ねえ、めぐみん。最近のあなた、ちょっとおかしいわよ」

 

ロゼ…尚美はめぐみに尋ねた。

 

「おかしいとは心外ですね。私が中二病気質なのは以前から知っているでしょう?」

(自覚あったんだ)

 

その事に驚くプロセルピナ。

 

「それはそうだけど。でもめぐみんの場合、普段は表に出さずに、仲良くなったら徐々に明かしてくスタイルでしょ? だけど今のめぐみんは、ところ構わずさっきみたいなこと言って…」

(それはおそらく、古悪魔の影響…)

「……先日クラス中にバレた段階で、既に破綻をきたしてますからね。毒を食らわば皿までですよ。最も私は、自分の中二病が悪い事とは思ってませんが」

(……え?)

 

めぐみの発言を聞き、疑問が浮かぶ。彼女が話したことが真実なら、中二病である自身と現実とのギャップに思い悩んで心のスキマが出来たわけではないということだ。

 

「……ねえ、めぐみん。もしかしてあなた…」

「そんな事よりも、早く食べないと昼休みが終わってしまいますよ。さあ、ロゼ! 我に早く贄を!!」

「……はいはい」

 

再び中二病な口調で弁当を催促するめぐみに、尚美は苦笑いを浮かべてそれを差し出すのだった。

 

 

 

 

 

「……結局二人から、事情は聞けなかったな」

 

ポツリと呟く、プロセルピナ。弁当を食べ終わった二人は、さっさと教室へと戻っていってしまったのだ。

 

「……うん。でも、二人の会話だけでも充分収穫はあったし、後は放課後だね」

 

そう言って気合いを入れ直した、その時。

 

「……あれ? プロセルピナさん?」

「え?」

 

突然名前を呼ばれ、振り返った先には見知った顔が。

 

「な、エルシィおね…エルシィさん!」

 

そう。何故かこの場にエルシィがいたのだ。

 

「プロセルピナさんはどうして…」

「ダメッ、エルシィさん! すぐに姿を消してっ!」

「ええっ!?」

「早くっ!!」

「あわわわ!? は、はいっ!」

 

プロセルピナに急かされたエルシィは、慌てて羽衣を纏って姿を隠す。

 

「……うん。誰にも見られてないみたい。……はぁ、良かった」

 

あたりの気配を探ってからプロセルピナは、ホッと胸を撫で下ろした。

 

「あの…」

「……エルシィさん、どうしてここに?」

 

エルシィの疑問を遮り尋ねるプロセルピナ。

 

「あ、はい。実は今朝、たまたま見かけた方に駆け魂の反応がありまして。制服からこちらの学校の方なのは分かったんですけど、ここで駆け魂センサーを鳴らすわけにもいかないですし、この学校はちょっと分かりにくくてなかなか見つけられず…。一度休もうと屋上へ来たら、プロセルピナさんがいらしたわけです」

「なるほど…」

 

軽く頭痛を覚えるプロセルピナ。

 

「それで、プロセルピナさんは何故ここに?」

「それは、エルシィさんと同じ。エルシィさんが捜しているのは、長い黒髪の小柄な少女だよね? 名前は高橋めぐみ」

「あ、はい!」

 

姿は見えないものの、懸命に頷いてる気配は感じた。

 

「……エルシィさん。出来たらここから立ち去ってほしい」

「ええっ!? どーしてですか?」

 

聞き返されて一瞬考え込むものの、魔法少女が全て揃った事は白鳥正太郎から、由梨を通して既に聞いている。ならばヴィンテージについても聞いているだろうと、説明をすることに決めた。

 

「この学校には、正統悪魔社(ヴィンテージ)が紛れ込んでいるから」

「え、それってディアナさんやハクアが言ってた、地獄の違法組織の…?」

「うん」

 

真剣な表情で頷くプロセルピナ。

 

『……なるほど。どうやら桂木さんが仰っていたとおり、貴女は冥界に関係する、しかし我々にとっての味方とみて良いようですね』

 

[女神のオーブ]からディアナの声が語る。とはいえ、正太郎との会話でプロセルピナ(かのじょ)が味方である事は既に察してはいた。ただし他の姉妹達には内緒にしていたこともあり、ここで推測をする形で説明をしたのである。

 

「信用してとまでは言わないけど、今は信頼してほしい」

「何言ってるんですかぁ。私は信用も信頼もしてますよー。だって私達のこと、助けてくれたじゃないですか」

 

エルシィがにっこりと微笑みながら言った。姿を消したままなので、プロセルピナには見えないが。

 

「……ありがとう。エルシィお姉ちゃん

 

それでもエルシィの想いは伝わり、プロセルピナはお礼を言った後、エルシィには聞こえないように小さく呟いた。

 

「あ、でも、帰るわけにはいきませんよ。だってヴィンテージって、駆け魂隊として来てるんですよね? なのに攻略してないって事は、捕まえる気がないって事じゃないですか」

 

エルシィにしてはなかなかの推理である。最も、まだ駆け魂を持つめぐみと接触していないために、その存在に気づいていないという可能性もあることには思い至っていなかったが。まあ、普通に考えて、エルシィの推測は正しいのだが。

 

「……どうしてこういう時は、勘が良いのかな?

はぁ、仕方がない。エルシィさんは私が良いって言うまで、決して姿を現さないで。後、正統悪魔社(ヴィンテージ)は女神を感知するセンサーを所持してるみたいだから、女神のみんなはオーブを起動させないようにしてください」

「あうう~、はい」

『分かりました。それではこの会話を最後とさせていただきます』

 

エルシィと、代表してディアナが返事をし、女神のオーブは機能を停止した。

 

「……とはいえ、放課後までやることないけど」

「今、授業中ですからねー」

 

そのとおりである。まあ、プロセルピナはめぐみのクラスの位置を把握しているが、エルシィと女神のオーブの存在をヴィンテージに気取られたくないので、わざわざ教えて危険にさらす気などなかったのだ。

 

「……とりあえず、図書館で時間でもつぶそうか?」

「そーですね」

 

というわけで二人は、図書館へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

「はわぁ、凄い、凄いです~!」

 

消えたままのエルシィは、一冊の本を開き感動している。

 

「真っ赤、真っ赤です! しょーぼーしゃ!! こんな真っ赤なのが町中を闊歩してるんですか!?」

 

そう。消防車の写真や絵が書かれた本を見て、エルシィはテンションが上がりまくっているのだ。

エルシィの、透明化を施している羽衣の中に一緒に入っているプロセルピナは、その様子に呆れつつも温かな眼差しで見つめていた。ただ、僅かばかりの悲しみの色を湛えて。

 

「……エルシィさん、少し落ち着いて。これじゃ姿を隠してる意味がないから」

「あ…、すみません」

 

悲しみは押し隠し、注意を促すプロセルピナ。エルシィも途端に大人しくなる。

 

「それから、消防車は火事の時に消火で使う車だから、普段から走り回ってる訳じゃないよ」

「あ、そうなんですか…」

 

エルシィは何となく残念そうだ。

 

「エルシィさん。とにかく時間まで、読書は粛々と」

「は、はい」

 

なんだか、どっちが年上かわからないな、と思いつつ、プロセルピナは言って聞かせるのだった。

 

 

 

 

 

それからしばらく経ち。

 

チントン

シャントン

チロリーン

 

鐘の音が授業の終了を告げる。

 

「それじゃ、行こう」

「あ、はい」

 

プロセルピナに促されて本を閉じ、書架へと戻しに行くエルシィ。辺りに人がいないと確認済みのプロセルピナは、既に羽衣の外にいる。

 

「お待たせしました」

 

消えたままのエルシィから声をかけられ、二人は図書館から出た。

 

「それじゃ、めぐみさんに会いに行こう。確か剣道部だったはずだよ」

「……あの、プロセルピナさん。私は羽衣さんを使ってそういった情報は分かりますけど、プロセルピナさんはどうやって?」

「……情報源は秘密」

 

さっきまでは珍しく、色々な表情を見せていたプロセルピナが、急に無表情になって言った。

 

(……なんだかいつもの表情に戻ってしまいました。これって、お仕事モードなんでしょうか?)

 

エルシィはそんな事を思っていたが、実際は。

 

(いけないいけない。エルシィお姉ちゃんと一緒にいて、つい気持ちが弛んじゃった。気を引き締めないと)

 

という事だ。良くも悪くも、エルシィの影響は計り知れないのである。

そんなこんなで剣道場までやって来たふたり。中の様子をこっそり覗いてみると。

 

「ハーッハッハ! さあ、我に挑みし愚かなる者は誰だ!」

 

なんだか、ゲームの中ボスの様なことを曰っていた。

 

「こら、高橋! 試合中にそんなこと言ったら失格だぞっ!」

 

これは本当のことである。試合において礼節に欠く行動をとった場合(例えばガッツポーズ等)、失格を言い渡されることがあるのだ。また、試合中の私語も禁止である。

 

「……分かってますよ、福島先生。TPOくらいはしっかりと弁えてます。ですが! せめて今だけでも! この溢れ出る衝動のままに行動したいのですっ!」

「お前なぁ…」

 

顧問の先生は呆れた表情である。

 

「(……めぐみさん、結構酷い状況なんじゃないでしょうか?)」

 

エルシィが小声で言うが、プロセルピナはどうかな、と思っていた。

 

(お昼休みに屋上で聞いた会話を踏まえて考えると、ある意味こちらが素の姿の様な気がする)

 

そして更に思考を巡らせ。

 

(心のスキマが広がった状態が、素の姿をさらけ出すこと? 考えられなくはないけど、通常の会話も支障なく行ってるのが気になる。古悪魔の影響なら、そんな器用な真似、出来ないと思うんだけど)

 

そこまで考え込んでいた、その時。

 

「あれ、あなた。こんな所で何してるの?」

 

後ろから声をかけられ、驚き振り向く。するとそこには、長い茶髪の、高等部の制服を着た女生徒の姿があった。

 

「あ、あの、私は…」

 

慌てて言い訳をしようとして、はたと気づく。彼女が付けた、髪飾りに。

 

「あ、駆け魂センサー…」

 

つい、エルシィが呟いてしまう。途端に女生徒の視線がキツいものに変わった。

 

「……そう。あなた、地獄の関係者なの。それに、もうひとりいるみたいね」

(いけないっ!)

 

当然、プロセルピナは気がついた。彼女はただの駆け魂隊ではなく、ヴィンテージなのだと。

 

「エ…、逃げるよっ!」

 

思わず漏らしそうになる名前を飲み込み、促したプロセルピナ。

 

「はいっ!」

 

エルシィは普通に返事を返してしまうが、既に存在に気づかれているので大した問題ではない。それよりも、正体がバレる方が大問題だ。

 

「あなたはこのまま逃げて」

 

走りながら、見えないエルシィに語りかける。

 

「えっ、でも…!」

「あなたの正体が知られるよりはマシだよ。それに私は、ある程度は戦えるし、適当なタイミングで逃げるから」

「うぅ~~~。……わかり、ました」

 

エルシィは渋々ながらプロセルピナの意見を聞き入れ、姿を消したまま飛行術を使って離脱する。

エルシィの気配が遠ざかったことに安堵するプロセルピナ。そこへ。

 

「逃がさないわよ」

 

ローブ姿でフードを目深に被り、顔にはのっぺりとした仮面を付けた人物が追いかけてきた。それはヴィンテージが行動を起こすときに身に纏う衣装。その正体を知られないようにするためのものだ。

最も、声で先程の女性なのは分かっているが。

 

(……だめ、逃げ切れない! こんな場所(校内)だけど仕方がない。……迎え撃つ!!)

 

決意を固めるプロセルピナだった。




らいむ「らいむと…」

ゆり「ゆりの…」

らいむ・ゆり「「あとがき代わりの座談会コーナー☆出張版ー!」」

ゆり「……って、なかのんは?」

らいむ「あの子はメインキャラだし、もう何度も出てるから」

ゆり「……く! ちっとも羨ましくなんかないんだからね!」

らいむ「ゆりってツンデレキャラだったっけ? まあいいけど。でも、なかのんもいれば久しぶりにCitronが揃ったのにとは思うけどね」

ゆり「さて、いつまでもふざけてたってしょうがないし、さっさと始めよか」

らいむ「ふざけてたって自覚はあるんだね。これもまあいいけど。それじゃ早速。まずは、……また出てるね、長瀬純さん」

ゆり「学校でのシーンに丁度良かったとか。後、中の人繋がりだね」

らいむ「中の人?」

ゆり「それは後で詳しく。それより気になるのは、二階堂由梨だよ!」

らいむ「……ああ、名前」

ゆり「そう! 私とおんなじ『ゆり』!」

らいむ「ゆりの本名、漢字は違うけど、読みは同じ『友里(ゆり)』だもんね。普通、物語の登場人物って特別な理由が無い限り、同じ名前はなるべく使わないから、原作の若木先生のミスかな?」

ゆり「でも、青山有里(ゆうり)なんて人もいるから、わざとかもしんない…」

らいむ「はは…(汗)」

ゆり「……ええい、気を取り直して、次、次!
今度は二階堂さんと美神冥子ちゃんの会話ね。とは言っても、潜入捜査をする理由付けだけど」

らいむ「まあ、冥子=プロセルピナを明確にするためってのもあるけどね。で、場面転換して登場する、今回の駆け魂持ちヒロイン。……はいいんだけど、この高橋めぐみと豊崎尚美って」

ゆり「めぐみちゃんは愛称の通り、【このすば!】のめぐみん。尚美ちゃんは同じく【このすば!】のゆんゆんだね」

らいむ「だよね?」

ゆり「まあ正確には、この作者が書いてる別作品の、めぐみんの日本側の同位存在とゆんゆんの日本側の同位存在っていう、オリ主とその幼馴染みなんだけどね。性格も少し違うし」

らいむ「なるほど」

ゆり「因みに、高橋めぐみの高橋は、めぐみんの声優の高橋李依さん、豊崎尚美の豊崎は、ゆんゆんの声優の豊崎愛生さんからとった名前だって」

らいむ「まあ、ありがちだね。……うん? 豊崎愛生さんって」

ゆり「そう。ここでさっきの話に繋がるんだけど、純さんと尚美ちゃん…というかゆんゆんの中の人はおんなじなの。一応作者の中では、尚美ちゃんも同じ声のイメージだって」

らいむ「そういうことかぁ。……あ、ところで『めぐみ』で『めぐみん』は分かるとして、『豊崎尚美』でどうして『ロゼ』なの?」

ゆり「[風が吹けば桶屋が儲かる]みたいなものだけど、『尚美』を別の読みで『しょうび』、『しょうび』に別の漢字を当てると『薔薇』。『薔薇』は当然『バラ』で、英語で『ローズ』。更に『ローズ』は『薔薇色』の事も指してて、それをフランス語にすると『ロゼ』」

らいむ「うわっ、面倒くさっ」

ゆり「もっとメタ的なこと言うと、尚美ちゃんは右目がグリーン、左目がヘーゼルブラウンのオッドアイって設定で、【このすば!】作者の別作品、【戦闘員、派遣します!】のオッドアイキメラ少女ロゼちゃんにあやかってもいるみたい」

らいむ「メタいのは別としても、そのオッドアイの設定、この作品で出るの?」

ゆり「多分出ない。向こうの作品では既に書かれてるけど」

らいむ「作者、随分自由だね!?」

ゆり「まあ、駆け魂入るのに丁度いいキャラだから、そのまま再利用したらしいね」

らいむ「今までのオリキャラと同じ理由じゃない。別にいいけど。
……話がだいぶ脱線したね。というわけで次いこう。今度はエルシィさんの登場か」

ゆり「やって来た理由は作中に書かれた通り。まるでどこかの、自称探偵の小学生(中身は高校生)の様に、駆け魂持ちの子と遭遇してるね」

らいむ「そ、それは…、原作でも似た様なもんだったし」

ゆり「それもそうか。まあ、それはともかく。プロセルピナが正統悪魔社(ヴィンテージ)について説明してたけど、随分と大雑把な説明で済ませてる」

らいむ「何が大雑把なのかというと、協力者(バディ)も学校にいるはずなのに説明していないこと。これは他の人、特にエルシィさんと桂木桂馬君に隠しておきたかったからだね。要は以前、由梨さんが話していた、未来を守ることと関係してるから」

ゆり「どうでもいいけど、ここでこんなこと言ったら勘のいい人は、プロセルピナの目的に気づいちゃうんじゃない?」

らいむ「うん、まあそうだけど、プロセルピナ…美神冥子ちゃんの正体は明かさないと言いつつ、()()読んでれば察しがつくようになってるし、エルシィさんとえりちゃんについても座談会でヒント出してるくらいだから、問題無いと思う」

ゆり「ひどい話だね。まあ、作者さんが構わないんならいいけど」

らいむ「さて、続きだけど。時間潰しで図書館行ったのはいいけど、エルシィさん、こっちだと既に…」

ゆり「消防車の魅力に取り憑かれちゃったね。もうこれは、運命としか言えないんじゃないかな?
まあ、それはそれとして。気になるのはエルシィさんを見つめるプロセルピナの表情だよ。『悲しみの色を湛えて』って、エルシィさんに一体何が!?」

らいむ「詳しくは言えないけど、エルシィさんが不幸になることはないよ」

ゆり「……微妙な言い回しなんだけど。まさかビターエン…」

らいむ「そして授業終了だね」

ゆり(明らかに誤魔化した!)

らいむ「ただこのチャイム、なんだか変わってるね?」

ゆり「……これは【神のみ】初期のチャイムだね」

らいむ「初期?」

ゆり「うん。[小阪ちひろ編]や[長瀬純編]ではこんな表記なんだよ。表記ぶれはあるけど」

らいむ「じゃあ、その後は?」

ゆり「[再攻略編]、いわゆる[女神編]では、『キーン コーン…』って一般的なのに変わってた。きっと若木先生自身が忘れてたんじゃないかな?」

らいむ「確かに。回想シーンで勉強会のなかのんの制服が冬服になってたり、過去編で心のスキマを広げた時の天理ちゃんの髪型が現代の方になってたりって、ちょこちょこミスする人だからね」

ゆり「先に振った私が言うのもなんだけど、若木先生をディスるのはやめてあげて」

らいむ「まあ、作者さんの屈折した愛情表現だから」

ゆり「嫌な愛情表現だなぁ」

らいむ「さあ、次次。ええと、剣道部の顧問の先生、福島って…」

ゆり「そこはめぐみちゃんのツッコミ役だったんで、【このすば!】の主人公[佐藤和真]の中の人、福島潤さんから取っただけで、それ以外の意味はないらしいね」

らいむ「紛らわしっ! それじゃ最後、登場したヴィンテージだけど、これって短編集に登場した子だよね?」

ゆり「うん、そう。あの中学生の少女と一緒にいた、マイヤだね。一応フルネームだと、マイヤ=アーク=マッコーって名前らしいよ」

らいむ「ふぅん。それで舞高の制服着てたけど、生徒として潜り込んでるわけ?」

ゆり「ううん。プロセルピナと同じで変装。【神のみ】でもフィオーレが変装してたでしょ?」

らいむ「なるほどね。……さて、これで終わりかな? ……って、文字数凄っ!」

ゆり「まあ、話も脱線しちゃったしね」

らいむ「作者さん、もう少しなんとかしよう?」

ゆり「今更だけど、同感だね」

らいむ「ええと、それで次回は?」

ゆり「なるべく早めに出したい。出せたらいいなー、と作者は言ってます」

らいむ「そこはしっかりと確約するべきところだと思うんだけど。
ま、ともかく。それでは皆さん」

らいむ・ゆり「次回もまた見てください!」
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