転生した憧れの世界はいろいろとおかしくなっていた(編集中現在3話までは完了)   作:ありふれた猫の中の猫又

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どうも!ありふれた猫の中の猫又です!
やっと書くことができました!
今回の回は千棘の家の事がわかってきて、関係も変わリます。描写に苦労したのでちょっと変なところがあるかもしれないのでご容赦を笑
では、どうぞ!


ニセコイ

─一条家─

 

あれから一週間たった。千棘とは、あの屋上を案内した日から少し気まずくなっている。俺は覚えていなかった罪悪感で話しかけれずにいた。

 

「おーい。要、入るぞ」

 

急に部屋の襖を空けて親父が入ってきた。

 

「んぁ、親父か。なんか用か?」

 

「あぁ。この前、てめぇに大事な話があるって言ったなぁ。覚えてるか?」

 

「あ〜覚えてるよ」

 

「そうか。ちょいと俺の部屋に来な」

 

要はそのまま親父についていく。そして親父の部屋に着く。

 

「それで話なんだが…」

 

親父は真剣な顔になった。

 

「最近な、俺らの縄張りにギャングが入って来てな。今それと抗争になってんだ。それがな、いよいよ全面戦争になりそうなのよ」

 

「へ〜……は!?!?」

 

「ここからが本題だ」

 

ギャングとの抗争の話を聞いて要は今から起きることを思い出した。桐崎さんのことで頭がいっぱいだった要はすっかりこれから起こることを考えていなかった。

 

「あぁ!?そうだった!」

 

「ん?どうした?」

 

「え?あ、いやこっちの話」

 

「そうか?…まぁいい。それでだ、本題なんだが…要。恋人とか好きな人はいんのか?」

 

「いや、いねぇけど。急になんだよ」

 

「いや、いねぇならいいんだ。都合がいい」

 

「そうかよ。で、なんだよ」

 

「この戦争を回避する方法が一つだけあってな。しかもてめぇにしかできねぇことだ。これは楽にはできねぇ」

 

「実はギャングのボスとは古い仲でな。奴にも、おめぇと同い年の娘がいるらしいんだが…そこで要。おめぇ、その子と恋人同士になってくれねぇか?」

 

「あぁ、やっぱり」

 

「なんか言ったか?」

 

「いやぁ、なんも」

 

「そうか?まぁ恋人っていってもフリだけでいいんだ。お互い組の二代目が恋仲とあっちゃ若え連中も水差すわけにゃいかねぇだろ?」

 

「まぁそうだな…」

 

「悪ぃがこっちも命かかってんでな。泣き言言ってもやってもらうぜ?」

 

「わ、わかった」

 

「それじゃあ、こっち来い」

 

要はドキドキしながら親父の隣の部屋に移動した。原作の展開ということでワクワクしていた。ただ、要はまたもやあることを忘れていた。

 

「だからまだやるって決めたわけじゃ…」

 

「でも彼、なかなかイケメンらしいよ?」

 

「え?いやいやでも、私には要君が…」

 

「要、この子がお前の恋人になる…」

 

親父が仕切りになっていたカーテンを開けた。

 

「桐崎千棘お嬢ちゃんだ」

 

「「あっ」」

 

忘れてた〜!!桐崎さんが相手なの忘れてた〜!!

要はギャング・ビーハイブの娘が桐崎千棘だと言うことを忘れてたのだ。

 

「そして、こいつがギャング組織ビーハイブのボスであり、お嬢ちゃんの父親のアーデルト・桐崎・ウォグナーだ」

 

「アーデルトと呼んでくれ」

 

「ど、どうも、一条要です。よろしくお願いします。アーデルトさん」

 

「そして急だが、お前ら二人には明日から3年間恋人同士になってもらう」

 

「「さ、3年間!?」」

 

桐崎さんは、目の前の要と恋人のフリを三年間することに、原作うる覚えの要は、予想以上の期間の長さにびっくりしていた。

 

「か、か、要君がこ、恋人になるの!?パ、パパ!!なんで教えてくれなかったの!要君が恋人になるなら私…」

 

千棘はそこで自分がなにを言おうとしていたかを考え赤面する。親父たちはニヤニヤしながらこちらを見ていた。

 

「何だおめぇら、もうそういう関係なのか?そういえばガキの頃に遊ばせたことがあったな」

 

「そういえばそうだったねぇ。ならこのままゴールインもあるかもしれないねぇ」

 

「いや小さい頃はそんなこと言ってけど、まだそんな関係じゃないから!」

 

親父たちのからかいに俺が答えると、うっかり過去を覚えているわかる言葉を放ってしまった。それを聞いて千棘が驚愕の表情を浮かべたあと怒りの表情に変わり…

 

「か・な・め・くん?」

 

千棘が要の肩を女の子とは思えない握力で掴みながら笑顔でそこにいた。後ろには鬼が見える。

 

「ねぇ、要君?あの時、覚えてないって言ってたよねぇ?」

 

「ひっ!い、いや…あの…はい」

 

やばい!これはやばい!!あの原作でゴリラ女と言われていた怪力で千棘に殴られる!!!

 

「う……」

 

ん?

 

「うっ…」

 

あれ?

 

「うっ…ぐすっ」

 

あれあれ?

 

「がなめぐぅん!」

 

あれぇぇぇぇぇぇ!?

急に千棘が大泣きして要に抱きついた。要は千棘に殴られると思い構えていたが予想外の展開に呆然としながらも千棘を受け止めた。

 

「おぼえででぐれでよがっだよぉ」

 

「え?なんで?」

 

要は千棘に抱きしめられながらなぜこうなっているのか理解が追いついていなかった。ただ、思った以上に千棘が可愛かったのはたしかだ。

 

「そうかぁ、これが原因だったのかぁ」

 

「え?」

 

千棘の父のアーデルトさんニヤニヤしながら言う。

 

「いやぁ、ここ数日の千棘の様子がおかしくてねぇ。元気がないから何かあったのかと思って心配してたんだよねぇ」

 

「そっ、そうだったんですか。なんかすみません」

 

「いや、いいんだ。こうしてわかったわけだし、千棘も喜んでくれていることだしね。ただし、」

 

「ひっ!」

 

アーデルトさんは、さっきまでニヤニヤしていたが急に後ろに鬼が見えた。顔はすごくニコニコしているのに。怖い笑顔と言うやつだ。

 

「今度千棘を悲しませたらただじゃおかないよ?」

 

「は、はいぃ!すいませんでした!!」

 

親父はニヤニヤしながらこちらを眺めていた。アーデルトさんは親父の方に行き世間話なのかわからないが会話を始めた。

俺、この状況どうしたらいいんだろう。千棘がもう離さないとばかりに俺を抱きしめて泣いて顔を俺の胸に埋めている。とりあえず泣きやむまで待つしかないか。

 

 

 

 

 

 

「うっ…うっ…ぐすっ」

 

「落ち着いたか?」

 

「…うん………………ウソツキっ」

 

「……ごめん」

 

「なんで?なんであんな嘘ついたの?」

 

「そ、それは…」

 

どうしよう。ここは正直にいうべきなんだろうか。悲しんでしまうんじゃないだろうか。でも…ここまで思ってくれている人にもう嘘は付きたくないな。

 

「桐崎さん。小さい頃の約束、覚えてる?」

 

「うん、みんなで結婚しようって約束でしょ?」

 

「そう、俺はそれが嫌だったんだ」

 

「え?なんで?」

 

千棘は驚きの表情で俺に理由を求めてきた。重婚が普通であるこの世の中ではそれが嫌だと言う方が珍しいからだ。

 

「俺は、一人の人を愛したいんだ。一人の人と幸せな人生を送りたいと思っているんだ」

 

「そ、そんな…そしたらみんなでの約束が」

 

「確かに約束を破ることになる。でも俺はそうありたいんだ」

 

「……」

 

千棘は要の言葉を聞いてからしばらく黙ったままだった。だが急に真剣な目になって、なにかを決心して要に話した。

 

「な、なら!私が要君の一番になる!」

 

「え?」

 

「私!要君のこと大好きだから!!」

 

「えぇぇぇぇぇぇ!」

 

なんでこうなった?俺はここで諦められると思っていたのに。どうしよう。実を言うと俺は姉キャラのほうが好きなんだよね。一応言っておくが、楽姉はちがうぞ。

すると、親父がニヤニヤしながら…

 

「なんかてめぇらで仲良く話しているところすまねぇが、恋人のフリはするってことでいいんだな?」

 

「あぁ」

 

「やります!」

 

「それでいいんだ。じゃねぇと大変なことに…」

 

ドッガァァァァァン!!

 

親父が言葉を言い切る前にそれは起きた。なんと、部屋の壁が破壊されたのだ。そして、

 

「お嬢ーーーーーーーー!!」

 

「いまかよ!?」

 

これは、原作展開である次のイベント。ビーハイブの若い奴らが一条家に突撃してくる展開だ。まさかこのタイミングで来るとは思わなかった。

 

「…見つけましたよ、お嬢…」

 

そして、綺麗な銀髪を伸ばした誰もが見とれてしまう美女が先頭に立っていた。

 

「集英組のクソ共が、お嬢をさらったと言うのは本当にだったようですね…」

 

「クロード!!!」

 

銀髪の美女、クロードの登場に千棘が驚いていた。俺は、やはりかと思いながら驚愕していた。なぜなら、原作でクロードは男だからだ。原作ではビーハイブの大幹部でイケメンの千棘のお世話役のようなキャラで、かなり重要なキャラだったからもしやと思っていたが……ビンゴ。まさか、こんなになっているなんて。腰まである髪は透き通るようなの銀色で、顔はものすごく整っている。一言で言って、美女だ。一応言っとくと…若い連中も女が多い。

 

「ご安心くださいお嬢…、お嬢を守るのがビーハイブ幹部としての私の役目…、不肖このクロードめがお迎えにあがりました」

 

クロードは、素敵な笑顔で笑ってみせた。いま一瞬花見えたな笑

 

「い、いや、クロード!?私さらわれてないから!」

 

千棘がクロードの誤解を訂正しようとしていると、集英組の連中が駆けつけてきた。

 

「大丈夫ですか組長ー!!!」

 

「なんじゃあ今のは!」

 

「あ!こいつらビーハイブ!!」

 

あぁあぁめんどくせぇのが来たなぁ。これは、いよいよ危なくなってきたな。

 

「おぅおぅ、ビーハイブの大幹部さんよぉ。こいつぁちょいとお痛が過ぎやしやせんかぁ…。今までぁ手加減してやったけんどのぉ…。今度という今度は許さへんぞ!!」

 

竜がいかにもヤクザって感じの顔で怒っていた。

 

「ふん…猿共が…。お嬢に手を出したらどうなるかおしえてやる」

 

竜の言葉にクロードも負けじと挑発をする。

 

「この街ごと消し飛ばしてやろうか…。ついでに貴様らの跡取りもバラして売りさばいてやる…!!」

 

「怖ぇー」

 

「やってみぃやゴルァ…、二代目に手ェ出したら、ビーハイブに関わるもん全て二度とお里の土踏めんようにしたらぁ!」 

 

「えっえぇぇぇぇぇぇ!」

 

クロードの言葉に要が、竜の言葉に千棘が驚いている。すると、親父達が…

 

「あー、君君。ちょっと誤解してるんじゃないかね嬢ちゃん」

 

「ん?なっ!?ボ、ボス!!」

 

親父の方を見たクロードは自分のボスが、いることに驚愕した。

 

「嬢ちゃんをさらったなんざとんでぇもねぇ。なんせ…」

 

「「こいつらぁラブラブの恋人同士だからね(な)!」」

 

「「な(え)!?」」

 

親父達がついに恋人事を振りやがった。こうなったらもう一旦結婚のことは保留にして彼氏を演じ切るしかない!

 

「「「「な!なぁぁぁにぃいい!!?」」」」

 

うちもビーハイブの輩もみんな驚愕していた。そして、

 

「ボス…本当ですか?」

 

「あぁ、僕らが認めた仲だ」

 

「「「…そ…」」」

 

やばいな。若いもんが文句言ってくるかも知れない。何か認めてもらえることを考えろ!

 

「「「そりゃすげー!!!」」」

 

「「はぇ?」」

 

竜とクロード達は一斉に喜んだ。予想外の展開に俺と千棘は呆然としていた。

 

「いやーずっと心配だったんすよぉ!この歳にもなって彼女の一人も出来ねぇから…」

 

「いやー、こいつは本当にめでてぇ!」

 

竜と他の奴らが俺を祝福してきた。ウチの奴らは賛成のようだ。千棘のほうは…

 

「お嬢…」

 

「は…はい?」

 

今まで急に事が進みすぎて混乱していた千棘がクロードに呼ばれて変な声で返事をする。すると、急にクロードが泣き出した。

 

「えぇ!」

 

「いつの間にかお嬢もそんなお歳になられていたのですね…。幼少より見守ってきたお嬢が立派なレディに成長なされた…、これを喜ばずして何がお嬢のクロードでしょう…」

 

「い…いや、私のにした覚えはないんだけど…」

 

クロードの発言に戸惑いつつツッコミを入れる千棘。千棘の方も賛成のようだった。

 

「そういうことなら話は別でさぁ!坊っちゃんのためならこんな紛争すぐにでも手を引きやすぜ!!」

 

「我々も同じです!お嬢が安心して交際できるよう全力でサポートしましょう!!」

 

なんか知らんこれまた原作通りに紛争をやめてくれることになったようだ。良かった良かった。原作では楽がここで千棘を「ゴリラ女」と言い、千棘が楽を「もやし男」と言ってしまい危なくなるのだが、俺はバカではないし千棘をゴリラ女とは思っていないのでそんなことはしない。

 

「一つ、いいだろうか?」

 

「なんですか?」

 

クロードが俺に質問してきた。ん?こんなのは原作にはなかったなぁ。

 

「一条要。キサマはお嬢を守れるのか?」

 

「え?」

 

「キサマにお嬢を守れるだけの力があるかと聞いているんだ」

 

「んー、どうだろう?わかんないですね」

 

クロードとよくわからない質問をしてきたのでテキトーに返す。

 

「なに!?そんな曖昧なことでお嬢を守れると思っているのか!!」

 

「うわ!すいません」

 

クロードが美女には似つかない顔で怒鳴り散らした。ここで俺は、自分がテキトーに答えていたことを反省した。大事な人をこのように扱われたら誰でも怒ると思ったからだ。

 

「一条要!なら私と勝負しろ!」

 

「えぇ!やっぱそうなります!?」

 

「私がお前の力量をみてやる!」

 

このやり取りを見ている竜が止めようとしていたが要の親父に止められた。親父は、

 

「要のやつは心配ねぇよ、逆に相手を心配してぇくらいだ」

 

と、笑っている。竜は、

 

「そりゃぁ坊っちゃんは強ぇですが…」

 

だが親父は、

 

「まぁ黙ってみてな」

 

と言った。

なぜ要がここまで心配されていないのか。なにもクロードが弱いわけではない。一応ビーハイブの幹部をやっているだけあって腕は確かだろう。では何か…、それは、武道だ。一話でも言ったが、要は前世での反省をいかし、日々武道に打ち込んできたのだ。今ではインターハイのトップの注目選手になっているほどだ。つまり、やばいくらい強いのだ。

 

「では、行くぞ!」

 

「ちょ、ちょっとまって」

 

要の静止も聞かずクロードは要に一気に接近し、拳を突き出してくる。要はそれを状態を反らすだけで避ける。二発目、三発目と何度もクロードは拳を突き出すが、全て要に簡単に避けられてしまう。クロードはイライラしながら…

 

「おい!どうした!そんなに避けてばかりではお嬢を守れはしないぞ!」

 

「待ってっていったじゃないですか!あと、俺は女の人を殴る趣味はないんですよ!」

 

要は原作通りのクロードだったら男だったので殴っていたかもしれないが、この世界のクロードは美人なお姉さんである。そんな人を殴る事は要にはできなかった。

 

「なにを甘ったれたことを言っている!!ならばこうだ!」

 

クロードは想像以上の要の回避能力に驚愕し、苛ついたのか蹴りを使い始めた。さらに木刀も。

 

「うわっ!武器は危ないって!!」

 

「だまれ!お前のような腰抜けはここで成敗してくれる!」

 

要はどうしたもんかと考え、一つさっきの殴る趣味はないに反するが…方法を思いついた。それは…

 

「よし!わかった。クロード!やってやる!かかってこい!」

 

「のぞむところだ!」

 

クロードが要に再び接近して拳を突き出すが、要はそれを受け流しクロードの後に回った。そして、クロードのうなじを手刀でヒットさせた。クロードは膝から力なく崩れ落ちた。気絶したのだ。

 

「ふぅ…」

 

「幹部が負けた…」

 

「うそでしょ…」

 

クロードの部下が口々に言う。

 

「やっぱ坊っちゃんは強いっすねぇ!」

 

「そうだな」

 

要の親父と竜は予想をしていたが、要の研ぎ澄まされた身のこなしに驚愕し、歓喜していた。千棘は何が起きたかわからず再び呆然としていた。

 

 

 

 




どうでしたか?
次はデート回です!小野寺も関わってきます。
お楽しみに!
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