転生した憧れの世界はいろいろとおかしくなっていた(編集中現在3話までは完了)   作:ありふれた猫の中の猫又

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皆さん!どうも!猫又です!
更新待っていてくださった方々、お待たせしてすいませんでした。次の流れが考えられなくて、ゲームをやっていたらそのゲームにハマってしまい…すいません。
今回は短めです。
ではどうぞ!


ツギノヒ

 

 

 

デートの後、千棘を家まで送っていった。その時、クロードに睨まれたがそれ以上はなく俺も家に帰った。

家に帰った後、十年前のことがあやふやで思い出そうと努力したが、はじめてのデートで疲れたのかそのまま寝てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

─次の日─

 

ピピピピッ ピピピピッ ピピガチャッ

 

「ふぉあ〜。寝てたか」

 

要が目を覚ます。

 

「要〜!ご飯だよ〜!」

 

楽が朝食を作り終えたようで呼びかけてきた。

 

「今行く〜!」

 

要は楽の料亭並の朝食を食べ、いつも通りの支度をして、一緒に行く楽を玄関で待っていた。すると、

 

「ご、ごめんくださーい!」

 

要の目の前の扉から知っている女性の声が聞こえた。

ちょうど玄関にいた要が扉を開けるとそこにいたのは、千棘と鋭い視線を向けるクロードであった。

 

「千棘?どうしたの?こんな朝早くに…」

 

要は薄々感づいてはいたが聞いてみると、

 

「あ、おはよう…要。つ、付き合ってるんだから一緒に学校に行くのは普通でしょ?」

 

千棘は頬を朱に染めながら言った。その顔に要はノックアウトされかけたがギリギリで耐え、

 

「た、確かにそうだな。それじゃあちょっと待っててくれ」

 

楽も準備ができたので出発した三人はクロードと別れ、学校に向かった。途中、要と腕を組んで歩いていた千棘に対抗し、楽が要の反対の腕に自分の千棘にはないものをグッと押し付けた。それを見た千棘がそれに対抗して、ないものを押し付けたりと夢のような事が起こっていた。要は両手に最高級の花という状況だったので周りから嫉妬と羨望の視線を向けられる羽目となった。

 

 

 

 

「ちょっと楽さん、その腕を離してくれませんか?要が困ってるんだけど…」

 

「そっちこそ離せばいいじゃない?ないものを当てられても要は喜ばないよ〜」

 

「なにを!」

 

「「ぐぬぬぬぬ…」」

 

千棘と楽は家から腕を組んで、ずっとこの調子でバチバチ火花を散らし要を奪い合っていた。だか、今は学校の前。要はさすがにきついと思い、

 

「あの、お二人さん?もう学校なので離れてくれませんかね?」

 

すると、千棘は楽に意識が向いていて気づいていなかったようで、自分の今までの行動が恥ずかしくなり急いで要から離れる。

 

「え?はっ!わ、私っ、なっ、なんて恥ずかしいことをして!」

 

千棘は離れたが、楽は毎日要にしていることなので特に気にせずに、さらに千棘を挑発するように、

 

「ふんっ!、私はいいもん!周りなんて関係ないし〜」

 

校門の前でこんなことをしているのでかなりの注目の的であった。嫉妬するもの、呆れるもの、憧れるもの、様々な視線が三人に視線を向けていた。要はさすがに、この注目度なら二人はおとなしくなるだろうと思っていたが、要の予想を外れるどころか悪化してしまったのだった。再び、要の掴まれていないほうの腕に重みを感じる。

 

 

「わ、私も周りなんてきにしないし…関係ないもん!」

 

ムキになって恥ずかしがりながらも腕を離さない千棘とそれにも動揺せずに腕を離さない楽に苦笑いし、周りからの視線を受けながら教室に向かった。

 

 

─学校─

 

さすがに恥ずかしかったのか千棘は教室の手前で腕を離した。ちなみに楽は廊下にいた友達とお話することでようやく腕を離した。解放された要は千棘と教室に入る。

 

「おはよう〜」

 

だが、要が教室に入るといつもと空気と視線が変わっていた。クラスの全員がこちら、俺と千棘にいつもと違った視線を向けていたのだ。

 

「え?な、なに?」

 

「な、なんですか?」

 

すると、クラスの全員の中心にいた集がニヤッとしたと同時に大声で、

 

「せ〜の!」

 

「「「おめでと〜〜〜〜!」」」パンッパンッパンッ

 

「うぁ!」

 

「きゃっ!」

 

集の掛け声でくす玉が割られ、クラス全員がクラッカーを打ち鳴らした。急なことで要と千棘は困惑した。が、集が発した言葉で理解する。

 

「いやいや〜、お二人さん!お付き合いされたそうで、おめでとうございます!!」

 

「え?」

 

「ちょ、お前なんで知ってんだよ」

 

要は集が何故知っているのかわからなかったが、次の一言で納得する。

 

「は?あんなに堂々と商店街を歩いてたら誰かは見るでしょ」

 

「あ…」

 

「確かに…」

 

「ちなみに私は見た」

 

「俺も見たよ」

 

「俺も」

 

「「私達も見たよー」」

 

集とクラスの面々に目撃されたと聞き、何も言えない要と千棘。

 

「で?そこんところどうなんですか?え?」

 

集がニヤニヤしながら詮索してくるので千棘にどうしようかと視線を向けた。が、その時要の目に入ったものは千棘にではなく銀髪の美女だった。その美女はもちろんクロードだ。おそらく千棘の護衛だろうが、教室の外にある木の上にいるのはあからさますぎる気がする。しかも双眼鏡で見てるし。そしてさっきから殺気が向けられている気がする。

 

「あ〜まぁ、付き合ってるよ」

 

「ちょ…ちょっと要、恥ずかしいから…」

 

要が折れて自白すると千棘が照れながら要の服の裾を少し引っ張ってきた。なんとも可愛い仕草で要は千棘に見とれてしまった。すると、要と千棘の二人の甘い空間ができてしまい、それにクラス中が一瞬にして飲まれてしまった。現在この教室で動いているのは時間と胸の鼓動だけ。要と千棘は見つめあい、クラスの人はその甘い光景に息を呑んでいた。だが、それを壊す存在がいた。

 

「はい終わり〜!千棘ちゃんタイム終了です!」

 

楽だ。今まで廊下にいたが、騒ぎを聞いて要の後ろで見ていたら我慢ができなくなって要を引っ張って抱きついた。

 

「うぉって、楽姉!」

 

さっきまで千棘とラブラブしてた上に、学校で人気の楽に抱きつかれる要に、クラスの男子から嫉妬や殺気の視線を向けられる。

 

「おいおい、朝から元気だな〜お前ら。まぁイチャイチャしてるのもいいがとりあえず席につけ〜」

 

「「「はーい」」」

 

担任のキョーコちゃんが入ってきたので全員すぐに席につく。これでこの話が終わる……わけなどなく、HRが終わったら、要は男子からの嫉妬と怒りの視線を浴び、千棘は女子からの質問の嵐に目を白黒して頬を赤くしていた。

 

 

 

 

 




感想待ってます。
そろそろ鶫を出したいと思ってるのでどんどん書いていけるよう頑張ります!
これからもよろしくお願いします!

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