ナイツ&マジック 二対の鳳   作:コーちゃん元帥

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戦闘です

 さて一日目のキャンプを終え二日目に突入

 旅路の一行は今日も進むが予定が順調に行けばヤントゥネンに着きそこで寝泊まりして二日程掛けてライヒアラに向かう

 だがそれは非常事態が無ければの話

 

 

 

 「メイル、また新しいアイデアか?シルエットナイトってこれ下半身人じゃねぇよな?」と移動中は基本暇なのでメイルは暇潰しと言わんばかりに設計図を描く。どうやら何か思い付いたのだろうが鍛治師の一人が見て目を見開いた。

 上半身はシルエットナイトであるのは分かる。

 装甲が薄いから恐らく機動力に特化してるのだろうとしかし下半身が違った。

 簡単に言えば馬だ。

 馬の首から下を下半身として見立てた物だった。

 「そうですよ?人じゃ行軍速度が遅いですから親しみのある馬で」

 

 「いや、だったら……ん?これ前に考えていたチャリオットシリーズと一緒か……だったら納得いったよ。上半身と下半身で意味を持たせてるのか?」と最初こそ驚いたがマーリ公爵領では少数ながら半人型のシルエットナイトが生産されているのですぐにその構図の意味が分かった。

 

 「正解、上半身が人なのは武器を使うのに適した形だし下半身が馬なのは走るのに適した形だからです。それに輸送能力は高いと思いますよ?」とそこで他の鍛治師も集まり同じ説明すると一同は考えた。

 確かに馬の足の速さと人は武器を扱うのに適してる。

 その2つが合わされば相乗効果は計り知れないだろう

 「よぉぉく意味は分かったがエーテルリアクターは2基になっちまうのか?」

 

 「残念ながら1基では動かすことすら叶わないでしょう、あと操縦系統がガラリと変わりますから騎操士の育成も大変かと……」と見せられた操縦方法や制御術式など見せてもらうが術式はだいぶ負担を減らしてくれてるがそれでも操縦は大変であることは安易に予想できた。

 

 「でもチャリオットシリーズも使ってるしうちの騎士団なら問題なくね?」と皆も頷く確かにチャリオットシリーズも操縦系統がガラリと変わってるのである意味今さらかもしれない

 

 「そうでしたね。では……あれは狼煙?」とふとメイルベーゼが気付き騎士達も見て顔色を変えた。

 

 「赤……決闘級魔獣の群れか!?」それは村落が魔獣による被害にあったときにあげる狼煙があるが赤は最大級の被害になる決闘級魔獣の群れを意味する。

 

 「メイル達は先に行け!俺達は救援に向かう!」

 

 

 「待って!」と護衛のシルエットナイトは救援に向かおうとするがメイルが止める。

 

 「どうしたメイル?」

 

 「今、微かに聞こえた音だけでも20はいる!だから…」とこのあと言おうとしてる事が分かった。

 メイルの危機管理能力はずば抜けて高い。それも騎操士としてエース級である理由だ。

 だから疑うことはしないそして考えた。

 3騎のシルエットナイトで20体の決闘級魔獣を相手にした場合、まず只では済まないだろう。

 だがメイルなら話は別だ。

 メイルは改修前のサロドレア単騎でも決闘級の群れに無傷で生還出来る。

 実際に30体ぐらいなら無傷で生還など当たり前だった。

 「分かった……だが無理はするな…サローガお前のシルエットナイトを渡せ、グラーナいざというときは命を賭けるぞ」

 

 「「了解!」」とサローガはサロドレヴィーラの操縦を代わりそしてメイルはいつものことをする。

 触媒結晶付きの手袋をはめて操縦席にあるわざと剥き出しになってるシルバーナーヴを掴むそして目を瞑り呟き始める。

 「マギウスエンジン接続……制御術式最適化……出力調整……魔力貯蓄量……84.2……機体の状態、全て良し……」メイルのやってることは自身のマギウスサーキットで処理している。

 これは直接制御と呼ばれる。

 まあ到底常人では不可能なことであるが……常人では……

 

 

 

 「メイルベーゼ…サロドレヴィーラ行きます!」と狼煙の方に走り出す。

 それも繊細で力強い走り

 「俺達も遅れる訳にはいかん!最大速度で急行する!!」

 騎士もメイルベーゼに続くように走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその村はメイルベーゼの言う通り相手は決闘級魔獣の群れで数は20余りであった。

 襲撃されてからまだ10分足らずしか経ってないが群れの規模がでかい為に村全体が荒らされるのはそう長い時ではなかった。

 

 「早く!砦の中に入るんだ!!」と村人の人が叫ぶ村の真ん中には避難所である砦がある。

 そしてあらかた避難し終わった時に起こった。

 それは頼みの砦の一部の壁が壊されたからだ。

 村人は絶望しただろう。未だに騎士の助けはなくそして頼みの砦は壊され逃げ場がないのだ。

 魔獣は餌を見つけたことに喜んでいるように見えた。

 そして口を大きく開き食事を楽しもうと村人ももうダメだと思い諦めた時

 

 「その下品な口を……閉じろぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 雄叫びにも聞こえる幼い子供の声が響き渡り魔獣にハンマーから繰り出す渾身の一撃をかまし魔獣を肉塊へと変え吹き飛ばした。

 一瞬、何が起きたのか分からなかった。

 だが肉塊が地面に落ち、目の前にシルエットナイトが立ちようやく状況を呑み込めた村人からは歓喜の声が挙がった。

 

 「シルエットナイトだ!騎士が来てくれたんだ!!」

 

 「すげぇ!一撃で倒したぞ!!」

 

 「それにあのシルエットナイト見たことないぞ!!」そしてそのシルエットナイトは再びハンマーを構え魔獣の群れの中に突撃した。

 

 

 

 

 

 

 (ちぃっ!……でも砦の人だけでも間に合ったのが御の字か!!)内心舌打ちをしながら避難した人間だけでも間に合ったことに安堵を浮かべていた。

 そして次に向けられる目標は……魔獣である。

 まず群れの中に突撃した。

 そしてハンマーを振り回したが一撃が重い分隙が大きい、だがそれを考えないメイルではなかった。

 目の前に立ち塞がった2体をまとめて吹き飛ばした。

 そしてその大振りは隙だらけであり魔獣は突っ込んでくるが慌てない背中に付いている2本の腕が動き更にそれにはシルエットアームズが握られていた。

 「背中ががら空きだと思ってるの?」メイルは思考トリガーを引くと2つの炎、カルバリンが放たれ後ろから襲おうとしていた魔獣に命中し絶命した。

 

 「ガァオォォォォ!!」後ろの魔獣を対処したが今度は横から1体接近してきたが……

 

 「ちょうど振った所なんであげますよ?ハンマーを…」とちょうど遠心力で勢いついたハンマーを魔獣に向けて手放し顔面に直撃したがすぐにそのカルバリンを叩き込み倒す。

 

 「今度は上ですか?獲物はまだ持ってますがね」虫型魔獣が飛び上から襲おうとしていたが慌てずカルバリンで撃ち落とし落下してきた所を予備兵装の2本の短剣で的確に急所を刺し倒した。

 

 「グゥアァァァァァ!!!」今度は熊みたいな魔獣が爪を振りかざして来るが今度は短剣をしまい振りかざした片腕を掴み

 「なんの!一本背負い!!」と投げ飛ばした。

 その上、投げた先には計算尽くしだが他の複数の魔獣の所に投げ動きが止まったので纏めてカルバリンで焼き付くした。

 この短時間で計13体倒したのである。

 そしてそのあまりに衝撃的だったのか残りの魔獣は距離を取り警戒し始めた。

 (ありゃ……魔力貯蓄量………4割ちょい……でも…)

 

 「まだ私達がいるぞ!!」と2体のサロドレヴィーラが来たのだ。

 そして完全に無防備な真後ろからの強襲に残りの半分は呆気なく倒され包囲が解けた所で残りを殲滅したのであった。

 

 

  

 そして戦闘が終わった頃、村の救援に向かっていたシルエットナイト達がいた。

 

 それはヤントゥネン守護騎士団所属

 中隊長騎のカルディトアリアを陣頭にした一個中隊(10騎)が全速力で駆けていた。

 

 「中隊長!魔獣の音が無くなりましたがいったい……」

 

 「まさかもう村は……」

 

 「無駄口を叩く暇があるなら走れ!クリスタルティシューが砕けるぐらい全力でだ!!」この時の中隊長は焦っていた。

 最近ではクヌート公爵領のダリエ村がおびただしい数の魔獣の群れに襲われて甚大な被害も出たと…それも迅速に中隊規模が駆けつけたにも関わらずだ。

 だから焦っていた。

 時間はもう村に万が一が起きてもおかしくない時が経っている。

 その上、さっきまで聞こえていた魔獣の音まで消えれば最悪な事態しか思い付かない

 (せめて少しでも生き残っていてくれ!)

 そう心から願い走った。

 そして村に着いてそれ以上の事が叶った。

 村に着くと村人の歓喜の声が聞こえた。

 そして周りを見れば壊された砦に家や魔獣の死体、その中で一際目を引くものがいた。

 

 「なんだ……あのシルエットナイトは?」最初はサロドレアに見えたが全身に渡り改修が施されたのが安易に分かる。

 だが一際目を引くものは背中に腕があることだ。

 そのサロドレアに似たシルエットナイトは自分達に気付いたので確認を取った。

 

 「私達はヤントゥネン守護騎士団所属の者である!そちらの所属を訪いたい」そして恐らく隊長格と思われるシルエットナイトが答えた。

 

 「我らはマーリ公爵領所属の騎士の者です」

 

 「マーリ公爵領所属の騎士がなぜこのような所で?」

 

 「我らの重要人物の護送中の所、村の狼煙を確認した故に救援に来た次第でございます。それと幸いなことに村人に死者はいません」それはこれ以上にない情報であった。

 

 「もはや感謝の言葉もないが本当に……本当に迅速な救援に感謝する!」と深々と礼をした。

 

 「後の村の復興は我々が引き受けさせてもらおう、そちらはそちらの任務に復帰してもらいたい」流石に任務中の騎士に村の復興を頼むのは無礼だと思い引き継ごうと思ったが

 

 「いえ、その護衛対象が復興を手伝う気ですので我々も協力させてもらいます」とまさかの協力をしてくれるとのことでよく見ると騎士と思われるが変わった鎧を纏った小さな学生ぐらいの子供が駆け回っていた。

 気になり部下に復興に着手するようにと伝え一人機体から降りる。

 そして観察する。

 怪我人に適切な処置を施しそれぞれに復興するための工程を提案しシルエットナイトに乗っては瓦礫や魔獣の死体を片付ける。

 

 「あの子供はいったい何者なんだ………」明らかに正騎士ではないと思うがどんな熟練の騎士よりも動いている。

 そんな疑問に思った呟きにすぐ答えが返ってきた。

 

 「マーリ公爵領守護騎士団のエースであるメイルベーゼです」

 

 「メイルベーゼ!?……ではあれがマーリ公爵領から伝わってきた噂の開発者か!まだ子供ではないか!?」

 

 「ですが魔獣のほぼ全てを駆逐したのはメイルベーゼです。我々は遅れて来たので片手で数える程しか倒してません」

 

 「なに?少なくとも20はいる……単騎でそれだけの魔獣を倒したのか!?しかも無傷で!」

 

 「まあそう言うことです。では後続の仲間も来ましたし我々も復興作業に当たらせてもらいますよ」

 

 「ああ、こちらこそ何から何まで感謝する」

 このあと予定そこ遅れるが復興作業は順調を通り越してメイルベーゼ発案の建築方法から料理や農業などのアイデアを取り込むことによって襲撃前とは見違える程に発展した。

 そしてヤントゥネンに着いたのは3日程遅れての到着であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、ライヒアラでは……

 

 「そろそろ予定では到着する筈ですね♪楽しみです!シルエットナイトについて語り合うまで待ち遠しい~早く来ませんかね?」

 

 「楽しみにしてるとこ悪いがそれはもう少し先の事だな」

 

 「なぜですか?」

 

 「なんでもその噂の開発者は襲われていた村の復興作業を手伝ってるって話だ。予定よりかなり遅れるだろうよ」

 

 「なんですとぉぉぉぉ!?…………」

 

 「流石に村の復興作業となれば当分かかるだろうしな」

 

 「そうね。被害はかなりデカイって聞いたわ」

 

 「くぅ……ならばツェンドルグは動きますしこちらから迎えに…」

 

 「駄目に決まってるだろ!まだろくなテストもしてねぇたろうが!」

 

 「それよりも我らが団長はカルダトアを大破させた反省でもしてもらいたいのだがねぇ」

 

 「う~、でしたら…し「シルエットギアもダメだ!!」……はい」

 

 「ヤバい!しゅんとしたエルくんかわいい!」

 

 

 




 チャリオットシリーズはいわゆるガンタンク……いやザクタンクだと思ってもらえれば良いです。
 タンク脚ですからパワーが自慢です。
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