ナイツ&マジック 二対の鳳   作:コーちゃん元帥

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改修中です

 さて村の復興を終えて(とんでもない速さで復興したが)3日遅れでヤントゥネンに着いたメイルベーゼ達はヤントゥネン守護騎士団に手厚く歓迎されていた。

 

 「まさか団長直々にお礼を言われるなんて……」

 

 「いやいや、よく考えろメイル。あれだけ荒らされた村を3日で復興なんて普通出来ねえからな」

 

 「そうそう、あの惨状じゃ2週間以上はかかるんだから胸を張れって」

 

 「メイルがいなかったら今頃、村人の大半は死んでいたかも知れないんだ。感謝しても足りないぐらいだろうな」と結果は結果なので素直に受け入れてもいいと思う団員達

 

 「それにご好意で整備するための設備も貸してくれたんだ。材料も用意出来る物であれば用意してくれるらしいし」

 

 「まだ受け入れ難いけど設備は嬉しいかな……」メイルの頭の中では思いついたシルエットナイトのアイデアがいくらかあるので作りたいと思っていた。

 

 「かわいい奴めぇー」とメイルは頭を撫でられる。

 そしてそのあとは欲しい物をリストに挙げたがヤントゥネンの整備士は頭を傾げた。

 「こんな普通の補給で良いんですか?それに廃棄寸前の材料って……確かにありますけどもっと良い材料もありますが?」今回の村の報告を聞いてる限り村の英雄と言われても良さげな結果を出してるので団長からも物資を惜しむなと言われてる。

 実際、これだけの事をしてるんだから新規のカルダトア(エーテルリアクター無し)を5騎分渡してもバチは当たらないと思っている。

 

 「良いんですよ。それにヤントゥネンはまだ再編中と聞いてますからこれだけ用意して貰えれば十分過ぎますよ」と言われただけでヤントゥネンの懐事情を配慮してのことだと分かった。

 確かにヤントゥネン守護騎士団は数ヶ月前に師団級魔獣[ベヘモス]の侵攻があり決して少なくない被害を受けてる。

 今も他の公爵領から借りた騎士で穴埋めされてる状態だ。

 

 「ご配慮感謝致します。それでは最優先で用意させますので適当にくつろいでいてください」と言われたので待つついでにみんなを集めてサロドレヴィーラの小改修案を話していた。

 「成る程、遠征仕様のサロドレヴィーラの背中にコンテナを背負わすと……設計書を読む限り後方支援を主とした仕様か」

 

 「このシルエットアームズ、使い所を間違えなければ強力な後方支援に仕上がるな」

 

 「それにこの足に付ける追加装甲、うまくいけゃおもしれぇことになるな、足への負担も減りそうだし」

 

 「このフルアーマーとやらも良さそうだな、膂力と防御に特化したのも前衛に居れば心強い、この改修が成功すれば今後の編成も面白くなりそうだ」とメイルの改修案を見て鍛治師としては面白い案だと思った。

 

 「よぉぉし!半日もありゃぁ出来る代物だしいっちょ作るか?」

 

 「ダメでも動けるしなこの改修案なら」

 

 「最悪、ばらしてでも持ってけるしな」と予定も決まり待つこと約50分……頼んだ材料を用意してもらい設備を貸してもらってそんでもって共通の設備を利用してるので当然ヤントゥネンの人にも見られる。

 まあだいたいサロドレヴィーラが気になっているのだろうが……

 

 「よぉうし、メイル仕込みの鍛治師魂見せてやるか…」

 

 「おめぇらレン姉さんがいねぇからって抜かんじゃねぇぞ」

 

 「ある意味でこれがメイルとやれる最後の改修だ。気合い入れろよ!」と言われればヤル気が出る。

 この先、整備はあっても、もう一緒に作業出来る機会はないだろう……

 そしてその勢いのまま半日以下で仕上げてしまった。

 短かったでも何よりも濃密な時間だった。

 時間が余ったのでメイルは残りを任せて一休みしていた。

 

 

 

 「君の所は君自信も含めて優秀だな。あれだけの事をこの少人数でこの短時間で終らせるとは……」休憩中のメイルに話し掛けてきたのはヤントゥネン守護騎士団の団長フィリップ・ハルハーゲンだ。

 

 「別にそこまでの事はしてないですよ。いずれ誰かがたどり着くような物です」

 

 「謙虚なんだな……君は」

 

 「よく言われます」

 

 「少し前にも似たような事があったが……誇っても良いと私は思うがな」とその少し前にもが気になった。

 

 「少し前にも?」と聞くとフィリップ団長は周りを確認してからメイルベーゼだけに聞こえるように話した。

 

 「ああ、陸皇事件の知ってるか?」

 

 「知ってます。ライヒアラの遠征訓練中にベヘモスが現れ高等部の勇敢な方々が文字通り命を賭けて他の学生達を守り救援に駆けつけたヤントゥネン守護騎士団と共に決して少なくない被害を受けながらも討伐に成功したと……でも師団級、相手にこの程度で済んでるのは高等部の方々とヤントゥネンの練度が物語っていると思いましたが……その様子、あるんですね?イレギュラーな事が……」

 

 「そうだ。実はある中等部の少年が単騎でベヘモスを長時間足止めしたどころか討伐したのだ」ある意味で凄いを通り越してそんな神業を成せる人間はいないだろうが凄く親しみを感じる。

 何故なら……

 

 「ベヘモスを単騎で……しかも討伐を……私みたいな馬鹿が他にもいたんですね」そうメイルベーゼも師団級を単騎で討伐したことがあるからだ。

 その事に逆にフィリップが驚いた。

 「君もあるのか!?……師団級を単騎で!?」むしろそんな話しがあれば国中に広がってる筈だからだ。

 それに頷き肯定した。

 そしてフィリップ団長の反応を見てメイルベーゼは確信に至る。

 「その様子ですと当てましょうか?その中等部の少年は訓練騎を何らかの方法で搭乗した。でも中等部だと体格が合う筈もないからそれでは単騎討伐は成せない、ならば答えは一つ………その場でマギウスエンジンを書き換え掌握し普通ではあり得ない繊細でしなやかで力強い動きを実現させ討伐した……違いますか?」と聞けばフィリップは降参と言わんばかりに驚きを通り越して諦めた。

 

 「経験者は語る…か」

 

 「そんな所です」と話してると残りの細かい作業が終わったのか仲間に呼ばれた。

 

 「それではこれにて」

 

 「ああ、私も戻ろう」と別れてメイルベーゼはそれぞれに施した改修騎を確認した。

 

 

 最初の改修案、遠征仕様の後方支援型の改修

 それは本来なら補助腕がある背中に金属で出来たコンテナが背負わされていた。

 これは武器や補給用の物資等を積む為の物で少数での行動をするための装備である。

 なおコンテナはバックパックと呼ばれる物に接続されており補助腕もそれに接続されているが後方に向けての法擊には制限が付いた。

 更に言えばコンテナは切り離しは可能だが他のに比べて近接戦では若干性能が低下したが同時に開発した携帯型大型シルエットアームズ[ファルコネット]による後方支援が主なので余り問題にはならなかった。

 [ファルコネット]は魔力消費量は通常の倍ほど魔力が減るがその分、威力と射程は従来の3倍近くまで向上した。

 なお折り畳み式なのでコンテナに収納可能である。

 

 次の改修案、高速移動型試験騎

 遠征仕様の足は負担を減らす為のクッションの役割を持った追加装甲があるがこれに固定型のシルエットアームズを内臓させる。

 目的はエアクッションを持続的に発動させシルエットナイトを僅かに浮かし腰に増設された便宜上[エアスラスタ]を吹かして進む物でうまく行けばシルエットナイト単体での移動速度が飛躍的に速くなるだろう

 邪魔ならパージ出来るようにしたので捨てればいい……むろん後で回収するが……

 

 最後の改修案、追加装甲群の近接戦強化

 サロドレヴィーラには魔力貯蔵特化型のを追加装甲として採用してるがこれは更に追加装甲を施した仕様だ。

 簡単に言えば力自慢で有名なシルエットナイト[ハイマウォート]を参考にした物だ。

 盾を持たない為に装甲が厚い騎体であるのを参考に追加装甲で果たしたのだ。

 更にその追加装甲内は補助筋肉も内臓されており膂力はサロドレヴィーラの倍近くになってる。

 ただしその為に連続稼働時間はサロドレヴィーラより短くなったが感覚としては隊長騎として配備されるカンディトアリアと同じく腕でカバーしろと言う熟練向きの仕様になった。

 近接用のシルエットアームズ[風の刃]を補助腕以外にも肩にも固定式ながら増設しており正面に対する火力は高い

 

 「と言う訳であとはライヒアラに向かいながら調整しましょう」とあくまで予想される事を打ち合わせしただけであとは行軍しながら調整していくのであった。

 

 そして次の日

 

 

 

 

 

 必要最低限の調整を済ましたのでライヒアラに向けて出発する。

 ヤントゥネンの騎士達に見送られながら………

 

 

 そしてさっそくエアスラスタ改めてホバースラスタを試していた。

 「イヤァッホォーー!!スゲー快適だぜーーー!!」と、とりあえず動くことが確認出来たがそのあと……

 

 「少しは魔力配分に気を配りやがれ!!」と先に行ってしまったが魔力切れで待っていた仲間がいたのでした。

 

 「もう少しテコ入れが必要っと……」

 

 次に近接戦強化型、フルアーマーの方は……

 

 「稼働時間は短くなってるが重量級の武器を軽々と扱えるのは大きな利点だが少し動きが鈍いな」事実、ハンマーを片手で扱えているので当初の膂力と防御に特化は果たせたが予想以上に動きが鈍くなっていたようだ。

 

 「ならマギウスエンジンを書き換えて……あとは追加装甲の配置を直すしかなさそうですね」

 ちなみにその問題は意外とすぐに解決した。

 

 そして後方支援型の調子は……

 

 「結構良いな。重心のバランスも取れてるし」

 

 「これコンテナにちょいと手を加えれば簡易型の小屋になるんじゃね?」

 

 「良いですね。前線での生活水準を向上出来れば士気も上がりそうです」

 

 「それとバックパック、コンテナの固定器具以外にも使い道ありそうだな」

 

 「それはまた今度にしましょう」と好評であった。

 何よりコンテナの使い道が多種多様にあったので任務に応じて使い分ければ良い結果が出そうだ。

 バックパックもうまくすれば換装式の背面武装、便宜上[選択装備]が生まれそうだ。

 

 「よぉうし、この調子でライヒアラに向かうか」

 

 「だな、どんなに頑張ってもあと一日はかかるしな」

 

 「ではとりあえず昼食にしましょう、作ってきますね」とそのあとは遠征時も特に変わらずメイル達なりの残り少ない日常を楽しんでいたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、ライヒアラでは………

 

 

 

 「団長を抑えろー!!!」

 

 「銀鳳騎士団の全員に告ぐ全力で団長を取り抑えろ!!」

 

 「エルくん逃がさないよぉ!!」

 

 「弟子として止めさせてもらうぜ!」

 

 「いーやーだー!もう我慢なりません!」

 

 「わがまま言うんじゃねぇ!銀色坊主!!」

 

 「やべぇ!エルのやつシルエットナイトに乗っちまった!」

 

 「ふっふっふー、乗り込めばこちらの物です。さぁ」

 

 「ここからは行かせないよ!」

 

 「悪いが我らが団長閣下にはここから出させないよ」

 

 「エルネスティ!さすがに限度と言うものがある!!大人しくしろ!」

 

 「なんとぉ!……まさか学園に所属してるシルエットナイトを総出撃させるとは!」

 

 「これぐらいじゃないと止まらないだろうからね」

 

 「状況はピンチ……しかしだから燃えるものです!」

 

 「おめぇら後で死にもの狂いで直してやるからなんとしても抑えやがれ!!」

 そしてそのあとエルネスティはなんと包囲網を突破し学園外でのシルエットナイトによる鬼ごっこが始まった。

 しかし団員達の死に物狂いの活躍により見事捕縛に成功、そして団長は銃杖とシルエットギアは没収され団長補佐を筆頭にした精鋭達による監視の元、家であろうと学園であろうと監視される罰に処された。

 

 「そんな、あんまりですよー!!」

 

 

 

 

 

 





 サロドレヴィーラの追加装備はようは陸戦型ガンダムだと思ってください
 ホバーはドムの足に近い追加装甲で全身追加装甲のやつはNT-1アレックスのチョバムアーマーだと思ってもらえれば

 
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