ナイツ&マジック 二対の鳳   作:コーちゃん元帥

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到着です

 さて色々あったが遂にライヒアラの近くまで来たメイルベーゼ一同であった。

 

 「なんだかんだ色々あったなぁ……」

 

 「だな……くぅーっ……遂にメイルにも里離れの時が来やがったか」

 

 「体に気を付けろよ」

 

 「うっかり忘れもしないようにね」

 

 「なんか欲しい物でもあれば言えよ。飛んできてやるからよ」

 

 「みんな………ありがとう……行ってきます」と遂に別れの時が来た。

 流石に横やりを入れられたくないのでライヒアラの近くで別れることにした。

 メイルはこのまま荷物を持ってマーリ公爵が用意してくれた家に向かった。

 そして他のみんなは戻る為の物資の補給をしに行った。

 

 

 

 

      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてライヒアラでは……

 

 

 

 

 格納庫の隅にいかにも急造の机に団長と書かれた札が置いてある。

 そしてそこで死にかけてる少年が……

 

 「エルくんが死にかけてる!?」とあわてて団長補佐は体を揺すったりするが返事がない只の屍のようだ。

 「なんだぁ?銀色坊主が死にかけてるなんざぁ7日の徹夜に比べれば生易しいだろうよ」と前回、我慢の限界を迎えた団長は遂にシルエットナイトで迎えに行く強硬手段に出たのだ。

 それを取り抑える為に総出撃にて取り押さえる事に成功こそしたが全騎、最低でも中破、悪いのは大破寸前ととんでもないことになり鍛治師達は7日間の徹夜を強いられたのだ。

 因みに過労にて倒れる鍛治師が続出し現在、親方を筆頭に少数しかいない鍛冶師の面々では精々シルエットナイト一騎の整備が辛うじて出来るかどうかの絶望的な状態である。

 なんせこの騎士団の活動目的は新型騎の開発であり近いうちにそれを王都で御披露目して模擬戦をするのだ。

 だが肝心の中心人物である団長がこの様であるので(自業自得だが)少しずつ解決していった新型機の開発がストップしてしまった。

 なんせ前代未聞の異形のシルエットナイトであるので見本は無く全て0から始めるのだ。

 とりあえず動くし最初に比べれば随分とマシになったが戦闘が出来るだけの満足のいく代物にはなってないのだ。

 おまけに自分たちで開発、製造したシルエットナイト[テレスターレ]は従来を圧倒する性能を持ってるが欠点がある。

 稼働時間の短さだ。

 新しい技術は確かに画期的であったが全て魔力をドか食いしてしまう代物であり更に言えばそれに拍車をかけて操作性が劣悪になっている。

 

 「親方の言う通りだ。学園にかなりの迷惑をかけたからな」

 

 「まぁ我らが団長閣下には当然の罰だね」

 

 「はっきり言って自業自得よね」

 

 「でもよ。これじゃ御披露目に間に合わないんじゃ」

 

 「まだツェンちゃん調子悪いもんね」と見る先には新型機がある。

 だが正直、行き詰まっているのが現状だ。

 そうして悩んでいると外が騒がしくなっていることに気がついた。

 そしてエルネスティが生き返るには十分過ぎる音が聞こえたのだ。

 「これは……シルエットナイトの音……と言うことは!?」と勢い良く起き上がるや我先にと走り出した。

 「ちょっ!?エルくん!?」

 

 「おい!待ちやがれ銀色坊主!」

 

 「だがあの反応はまさか」

 

 「噂の編入生とシルエットナイトか?」と団員達もエルを追うように駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 そして一応捕捉しておくとライヒアラ騎操士学園には校外から来たシルエットナイト用の駐騎スペースがある。

 これはライヒアラ外から来たシルエットナイトを止める事が出来る唯一の場所だ。

 騎士団や商人の護衛の方々が待機する場所

 エルネスティはいち早くたどり着きそれを見ては興奮した。

 「あれが……あれこそが噂のシルエットナイトですね!同一の騎体と聞いてましたが3騎とも違う……なんと言うサプライズでしょうか!」と興奮が抑えられずにいるエルネスティに追い付いた団員達も驚きを露にした。

 

 「あれがマーリ公爵領で運用されてるシルエットナイト?」

 

 「噂通りバックウェポンがあるな」

 

 「しかしなんだぁありゃ?背中にコンテナを背負ってるのか?」

 

 「それよりも一騎、若干浮かんでないか?」

 

 「やけに体格の良いシルエットナイトもあるが…」団員が驚いている間にエルネスティは小さな体格を活かして人混みの中をすり抜けて行ってるのであった。

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 そしてメイルベーゼの方は………

 

 

 「ここを右で少し進んで左で……あれ?」

 こんばんはメイルベーゼです。

 現在、家に向かっていたのですが迷子になりました。

 

 「どうしよう……」と困っていたら

 

 「あんた、どうしたんだ?」

 振り返れば同い年ぐらいだろうか?ガッツリした体格に背が低いそして鍛治師なら引っ提げているトンカチを持ってるので間違いなくドワーフの人であろう

 

 「道に迷って……」と答えると私が持ってる地図に気付き

 

 「なんだ。地図持ってるならオイラが案内するよ。どうせ暇だし」となんと道案内までしてくれるそうだ。

 お言葉に甘えることにしたので荷物を持つが

 

 「それ全部アンタのだったのか?」とドワーフの人は驚く簡単に言えば幼い少年が小さいコンテナを背負ってるようなもんだからそれから案内してもらいながら少しばかり話していた。

 「それにしてもこんな荷物どうしたんだ?」

 

 「明日からライヒアラに通うから故郷から引っ越ししてきた」

 

 「えっ?ライヒアラの編入生なのか?」

 

 「そうだよ。そっちはライヒアラの鍛治師科の人かな」

 

 「正解、ならまた学園で会えるなっと着いたぜって……小さいけど立派だな……どっかの貴族の人か?」と着いたが一人暮らしの家だからかそれに見合った小さな家であったがそれでも立派な家であった。

 

 「んーん、普通の学生だけどちょっとコネがあるって言えばいいのかな?」

 

 「へぇー期待されてるんだな……まっそろそろオイラも学園に行くけどまた明日な」

 

 「うん、ありがとう……そう言えば名前は?」

 

 「ああ、オイラはバトソン、バトで良いよ。アンタは?」

 

 「メイルベーゼ、メイルで良いよ。それとこれよかったら食べて」と懐から故郷の料理、おにぎりを出した。

 だがこちらでは見慣れない料理であったのか

 「なんだ……これ?」

 

 「故郷の料理、おにぎりって言う中にはウメボシって言う酸っぱいのが入ってる。徹夜明けにはちょうど良いよ」

 

 「良く分かったな……まあありがとよ。また明日な」

 

 「また明日」とバトソンと言う親切な今後、友達なれそうな人は学園に向かって行った。

 「今日からここで暮らすのか………」小さな家を見つめる。

 手紙入れポストの所には何故か自分の名前が彫られた銅板が張ってある。

 「なんか中も予想出来てきたような……」

 この数年間で良くあったことは自分が意識してるランクよりも数段階上のランクを何故か領内のみんなは揃えようとする。

 正直、地味な家で普通の生活が出来れば良いのだが善意なので断り面い

 中に入るともはや予想を軽々越えていた。

 「みんな……やり過ぎでしょ……」

 中はそれこそ上流貴族でなければ手に入らない程の調度品などが飽きさせない程度に並べられておりカーペットや椅子や家具は自分が知ってる限り最高級と思える物が揃えられていた。

 そしてその犯人はテーブルに置いてあった手紙に書いてある。

 『メイルベーゼへ ハロー!家の感想はどうかしら?領内のみんなの全てを注ぎ込んだ考えられる限りの最高級を揃えさせてもらったわー!やっぱメイルちゃんが住むならこのぐらいじゃないと月一だけど特産品や道具も定期的に送るから学園がんばってね♪ マーリより』

 

 「やっぱり………」予想通り犯人は領主様であった。

 手紙をしまいとりあえず荷手解きをしはじめた。

 因みに奥に小さな工房があったのはビックリした。

 その日の夜食はメンチカツとミソシルにご飯とサラダを食べて明日から始まる学園生活に備えて寝たのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして時間を巻き戻し別れたら後のバトソンは学園へその中でもシルエットナイトの格納庫に向かっていた。

 

 「おう、バト坊じゃねえか、もう良いのか?まだ休んだだってバチは当たらねぇよ」

 

 「でもそろそろ本格的に仕上げなきゃ間に合わないんじゃ?」

 

 「そうだけどよぉ銀色坊主はこの様だ。更に言えば鍛治師も壊滅状態だしよぉ」とバトソンは友達であるエルネスティを見て少し首を傾げた。

 「親方、なんでエルのやつあんなに不機嫌なんだ?」

 

 「おめぇが来る前にマーリ公爵領のシルエットナイトが到着したんだが肝心のメイルベーゼって言う編入生に会えなくてな」

 

 「あれ?メイルベーゼならさっき住宅地区で会ったけど」とその瞬間、二階からにも関わらずエルネスティが飛び降りて来てバトソンの肩を掴んだ。

 「住宅地区とは何処に住んでるのですか!?勿体振らずに教えてください!」

 

 「うおっちょっ落ち着け!それに今日は勘弁してやれよ。あいつも長旅で疲れてる筈だし明日から通うんだから逃げやしないって」と言われ団員達も頷き味方がいないと悟ったエルネスティは渋々取り止めた。

 「うー、歯痒いです。すぐ近くに来てると言うのに……ですが明日からは協力して貰いましょう必ず!」

 エルネスティは決意を固めてそれを見る団員達はせめてそのメイルベーゼが外部の協力者かエルを気に入る団員であることを祈るばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 





 
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