チートに意味はあったのか?   作:超高校級の切望

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第2話

「あれ?おーい、れんちょん。帰らないの?」

「あ、なっつん。あんなー、ウチ今日から魔法少女になるん」

「………そっかー」

 

 宮内れんげの言葉に越谷夏海は相変わらず良く解らんなーと彼女の背中を見送る。魔法少女ごっこだろうか?

 

「暗くなる前に帰るんだよー」

「あーい」

 

 

────────────

 

 さてと、こんなもんか。

 木のウロを入り口に、中に別空間を作り上げた。太陽も出るし月も見える。天気だって自由自在だし作物も育てられる。

 捕まえた野鳥や猪も柵の中に区切る。兎とかもいるぞ。これで自給自足には困らんな。

 取り敢えず昨日狩った鹿の肉、残りを食うか。と、その時───

 

「ししょーん!ししょーん!何処にいるのーん!?」

 

 そんな声が外から聞こえてきた。

 

「………………」

 

 無視無視。俺、弟子にしてやるとは言ってないし。所詮子供、そのうち飽きて帰るだろう。

 

「あ、なんかここ広いのん」

「───!?」

 

 その声にばっと振り返る。この空間への入り口である空に開いた穴から顔を覗かせる昨日の子供。外のうろにしゃがんで入ったのだろう。伸ばした手が空を切り、バランスを崩して落ちてくる。

 

「のーーん!?」

 

 謎の鳴き声(?)を上げながら落ちてくるガキ───名前は確か、れんげ。直ぐに風魔法で落下速度を落とす。ふわふわとゆっくり降りてくるれんげ。地面に足が着くと風魔法を解除する。とと、とバランスを崩しかけたが直ぐに体勢を戻す。

 

「ししょーん!今のも魔法なのん!?ウチも早く使いたいのん!」

「いや、俺は弟子を取る気は────」

「───────」

「………う」

 

 無表情のくせにとんでもなく悲しそうな目をしてきやがった。ジーッと見てくる。

 

「駄目なのん?」

「そ、そんな目をしても駄目だ」

「………………」

「こ、こらそんな顔をするな!ああ、こら泣くな!」

 

 

 

 

 

「魔っ法、魔っ法ウチも今日から魔法使い~ん♪」

 

 と、謎の小躍りをするれんげ。まあ魔法も錬金術も簡単に使えるものじゃねーし、才能がないと切り捨てればいいだろう。とはいえ、やることはやるさ。

 

「ほられんげ、こっちゃこい……」

「のーん」

 

 大人しくやってきたれんげの額に触れる。そのまま魔力を込めながら魔法陣を組み込んでいく。

 

「どうだ?」

「………何か小さな黒い鳥みたいなのが見えるのん」

「よし」

 

 キチンとルフが見えているらしい。

 これは俺が作った魔法。ルフを見えない非魔法使いを魔法使いに変える魔法だ。

 

「んじゃ杖を渡すから、まずはこのルフを───」

 

 

 

 簡単に魔法式について説明する。

 まあついさっきまでただの人間だった奴が魔法を使えるはずないが───

 

「ししょーん、火が出たん!」

「此奴、天才か!?」

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