俺は美女と付き合っているんだが、彼女は恥ずかしがって中々デレてくれない   作:ざるそば促進委員長

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1話のUA数が予想以上で驚いております。
需要は皆無だろうと自分でも思ってますが所詮は自己満足で素人が描いてる作品なので駄文含めお許しください。


<入学式>

2028年4月6日、S県の超名門高『天明高校』では入学式が執り行われていた。

 

 

日本1の名門高であるこの高校は日本中から秀才達が集い、学力を競い合う。

 

充分すぎる指導力を持った教師、並びに設備を持ちながらも全学年1クラスのみ。

 

毎年40名しか入学できない非常に狭き門である。

 

にも関わらず、学費は公立高校の中でも安い部類に入る。未来の日本を、先頭で背負うであろう生徒達の為、国民の理解の元、国が援助しているのだ。

 

 

 

 入学生達が見上げる壇上では、校長の田中 角満による歓迎の挨拶が行われていた。

入学生の1人、今村侑子は内心退屈でありながらもそれをおくびにも出さず、じっと校長を見つめていた。

 

 

 

 時を同じくして、日本1の馬鹿高校、『東雲高校』

でも入学式が行われていた。

日本1学力の低いこの高校は、2019年の『定時制課程廃止』に伴い、著しく頭の悪い生徒達の為だけに、これまた国民同意の元、国がお情けで設立した高校である。

 

 

 

 必要最低限の設備でコストを最小限に抑えており、生徒数も、全学年2クラスあるが、各クラス20名ずつと少ない……。

 

進級基準は非常に優しく、まともに出席さえしてれば留年はあり得ないが、サボりやら何やらで半数以上は脱落し、卒業する頃には5人しか居ない年もあった。

 

 

 

 冨島慎は驚愕していた……。

入学式が行われている筈の東雲高校の体育館は、正に無秩序だった。

 

壇上では校長の衛戸 晴海による挨拶が行われているというのに殆どの新入生達がそっぽを向いていた。

 

それどころか、向かい合って睨み合う者達、携帯ゲームに興ずる者、平気で通話を始める者すら居た。

 

(コイツらには道徳教育が必要だな……。)

 

 周りで見守る教師達もそれを咎める事無く、馴れた様子で式を進行していく。

 

冨島もポケットからスマートフォンを取り出し、待ち受けにしている侑子の顔をそっと舐めた。

 

 

(侑子も今頃入学式か、あいつも頑張ってるんだから俺もしっかりしなきゃな……。)

 

冨島は決意を新たに携帯をポケットに戻すと、再び壇上の校長を見つめた。

 

 

 

 入学式を終えた、冨島達新入生達は担任となる田辺 麻友先生の案内で1年1組の教室へと到着した。

 

「それじゃ、黒板に席順を描いておきましたので、それに従ってくださーい!!」

 

 

新入生達が着席すると、田辺は教壇に立ち、自己紹介を始める。

 

「今日から、皆さんの担任を務める田辺 麻友です!歳は24歳、今年が教師生活一年目なので至らぬ点もあるとは思いますが、どうぞよろしく!!」

 

 妖艶な顔立ちに加え、念入りにセットされたであろう高めのポニーテールが彼女の美しさを引き立てていた。

 

生徒達からも『先生かわいすぎ』、『アイドルみたい』、『抱きてえ』等とガヤが飛ぶ。

 

当然、冨島のハートも即座に奪われる。

 

(バストはBって所か、丁度良いサイズた……。)

 

しかし、すぐに我に返る。

 

 

 冨島には今村侑子という素敵なフィアンセが居る、いくら田辺が美しいからといって浮気など絶対にあり得ない。

冨島は一瞬でも、田辺に乗り換えようとした自分を恥じ、猛省した。

 

だが、心を奪われたのは冨島だけではない、少なくとも一年一組の男子13名は漏れなく田辺にメロメロだった。

 

 「それでは、今日はこれで終わります!明日は皆さんに自己紹介してもらうので、何を話すか決めておいて下さいね!」

 

「はーい!!」

 

教師の言葉に対し、クラスみんなで元気良く返事するそのさまには、先程の入学式が嘘のように思えた。

 

(つくづく単純な奴等だな……)

冨島は自分の事をそっと棚に上げると、クラスメイト達を軽蔑した。

 

 

 

『先生、彼氏いんの?』『好みのタイプは?』『この後時間ある?』

 

放課後、田辺はクラスの男子達に囲まれ、質問攻めに会っていた。

 彼女は時折戸惑うような表情を浮かべながらも楽しそうだった。

 

冨島は彼女達から少し離れた自分の席から、そんな田辺の様子をじっと観察していた。

 (やっぱかわいいな、二人っきりで話してみたい……。)

 

シャイな冨島は、他の生徒達が帰るまで教室に残る事にした。

 

しかし、一向に生徒達は帰る素振りを見せなかった。

それどころか、一年二組の男子達も田辺とお近づきになろうと教室に雪崩れ込んで来た。

 

中には、離れた位置から1人その様子を覗き込む冨島を気味悪そうに見る者もいた。

 

冨島は仕方なく、今日のところは帰ることにした。

 

(まだ初日、今後チャンスはいくらでもある。)

 

しかし、冨島が席を立つと、なんと田辺の方から冨島に近づいてきた。

 

「冨島慎君だよね、名前覚えちゃった!また明日ね!」

 

優しく微笑みかけながらそう言うと、田辺はそのまま教室から出て行った。

まだ話し足りなかった生徒達が残念そうに教室を後にする中、冨島は再び席に座り、考え込んでいた。

 

 

 

 (間違いなく、田辺先生いや、麻友は……俺に惚れてる……。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




1話の半分以下の文字数で終わってしまいました。
次回も一週間以内に投稿します。
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