レポートを来週に持ち込まないようにすれば執筆できるようになるのでは…。よし!予定を組み替えて、ストックが尽きるまでにやってみせます!!
リサとあこと三人で海で遊び、遅めの昼ご飯を食べようと話になって燐子と愁に声をかけて海の家に行った。タイミングが少しズレたようだが、結花と友希那と紗夜の三人はすでに海の家に来ていた。
「みんな遅いよ〜」
「すみません。先にいただいてます」
「あはは、ごめんごめん。とりあえずアタシと雄弥で注文しとくから、あこ達は座っといて」
「ありがとうリサ姉!」
「いいのいいの!」
たこ焼きやら焼きそばやら関西人が好きそうなメニューを持って席に戻った。ついでにフライドポテトも買っておいて、紗夜たちが座っているテーブルに置いておいた。きっと紗夜が食べきるだろう。
「バカ二人は?」
「さぁ見てないよ。どこで何をやっているのやら…」
「ま、帰るまでに合流できりゃあそれでいいか」
「騒がしいところにいるから見つけるのも簡単なんだけどね」
「…酷い言い様だね」
「気にするな」
扱いはこんなもんでいいんだよ。特にハメを外してるときなんてな。ところでこのそば飯ってなんだ?もはや何でもありなんだな。
「あこー、二人と遊んでどうだった?」
「楽しかったですよ!…海水はコーヒーの代わりにならなかったですけどね」
「…ごめんね。私もそっちに行っとけばよかったかな」
「あ、あははー。ちょっとハメをはずしちゃったかな〜」
「え、リサ姉ちょっとなの?」
「え?ちょっとだよ?」
「……ソウナンダー」
「お!いたいた!バレーしようぜ!」
うるさいのが来たなと思って振り返ったら、やはり疾斗がいた。ビーチバレーがしたいんだろうな。どこから持ってきたのかボールも携えてやがる。
「…飯食い終わったらな」
「よっしゃ!」
「大輝はどうした?」
「…旅立った」
「あっそ」
このテンションに合わせんの面倒くさいな。もうテキトウに流せばいいか。大輝もどうせそのへんにいるんだろうし、…リサとの食事を邪魔されるのもな。
〜〜〜〜〜
疾斗がなんで私達にバレーの話を振ってきたのかはすぐにわかった。目の前で広がってる光景が物語ってる。
「なんで
「遊びに来たんだとよ。大輝が捕まってな。ビーチバレーするって話だったからどうせなら全員がいいかなって思ったわけだ」
「なるほどね〜。それで大輝はなんで頬が赤くなってるの?」
「沙綾に叩かれた」
「こいつがノリでナンパしてるところを見られたんだよ」
「アッハッハ!ほんと大輝ってバカだよねー!そのくせに今も燐子の胸ばっか見てるもんね〜」
「は!?見てねぇだはっ!」
あ、大輝の顔にボールが直撃した。見たら沙綾がすっごい笑顔(目が笑ってない)でこっち見てた。命中力高いなー。
今Roselia対ポピパで試合してるんだけど、いやぁ紗夜も友希那も可愛らしいポンコツぶりを発揮してたね〜。雄弥の「やっぱポンコツ発揮してるな」の一言で二人の動きが豹変したけどね。別人じゃないかってぐらい動いてるよ。
「ところで疾斗」
「どうしたー?」
「だらけすぎでしょ…。じゃなくて、なんかチャラいのがこっち来てるよ」
「んー?ナンパだろうな〜。めんどくせぇ」
「これは止めに行かないんだねー。だらけすぎてて頼りがいが消し飛んでるよ」
「雄弥は成り行き見るだけだしね」
ボールがそのチャラい人達の方に行っちゃって、取りに行った沙綾が予想通りナンパされちゃってる。大輝の出番かな……って早い、もう行ってた。
「こいつがお前らとは遊ばないって言ってるだろ。とっとと消えな」
「ハハッ!イキってるな〜。女の前だからか?」
「ハッ!言葉を発するごとにお前の品位の低さが出てるぞ」
「まぁまぁそんなヒートアップするなよー!」
「疾斗頼むから話をややこしくしないでよ」
「そんなことするわけないだろー」
絶対変な方向に話を持っていくでしょ!さっきまですっごいだらけてたくせに、大輝が相手し始めた瞬間変に笑顔になってたし。
「俺達もちょうど暇してたんだよね〜。女子相手に本気でバレーできないしさ。相手になってくれよ。こっちはさっきまで審判役してたのが5人でそっちも5人いる。ちょうどいいだろ?」
「やっぱり」
「なんで俺達がンナことしないといけねぇんだよ」
「落ち着けって。俺はやってもいいぜ?ただし、俺達が勝てばそこにいる子達全員と遊ばせてもらうけどな」
「は?そんなアホな条件「ノッた!」おい疾斗!」
「勝ちゃいいんだよ。それとも何か?沙綾の目の前で無様に負ける気か?」
「…チッ。わーったよ」
「言っとくがこっちはバレーで全国取ったメンバーだぜ?」
「関係ないって!本気できてくれよ?じゃないと燃えないからな!」
「言ったな?あとで言い訳すんなよ」
「疾斗はまためんどくせぇことしてくれるな」
「大輝…」
「心配すんな。俺達は負けねぇからよ」
大輝はやる気十分。私も流石にカチンときてるから全力でやるし、疾斗はそれなりにはやる気を出してくれるはず。愁は運動は並ぐらいだから、問題は雄弥がどこまでやる気を出してくれるかだよね。
みんなのとこに戻って話をすると、やっぱり反発の声しか上がらなかった。そりゃそうだよね。相手は全国一の集団で、こっちが負けたらみんな嫌な思いしないといけないんだから。
けど決まっちゃったからね。なんとしても勝たないと!それで肝心の雄弥はというと…、リサと二人の世界作ってた。安定だね〜。
「お楽しみのとこ悪いけど、雄弥はコートに入ろっか。試合始まるよ」
「わかった」
「ゆうや…」
「安心しろリサ。なんとかなる」
うーん、イマイチ雄弥のモチベーションが上がってないな〜。これじゃあ大輝と衝突しちゃって負けそうな気が…。
「ぜってぇー勝つぞ」
「おうよ!」
「足を引っ張らないようにするよ」
「私も限界があるからね。できる限りのことをするよ」
「結花はしゃーないわな。雄弥頼むぞ」
「…バレーのルールってなんだ?」
「「「「は!?」」」」
嘘!?雄弥ってバレーのルール知らないの!?これはやばいね…、せめて最低限のルールを教えないと、細かいのはその都度覚えてもらうしかないや。
「おいまだかよ!」
「ちょっと待って。一人バレーを知らないのがいるから最低限のことを教える」
「……それはしゃーないな。待ってやるよ。2分ありゃ十分だろ?」
「ありがと♪優しいね」
「ふん。これぐらいは当然だろ」
あーもう!なんで私があんな人達にこんなことしないといけないんだろ。これは雄弥にしっかり動いてもらわないとね。
今回は普通のバレーのルールをそのまま流用。時間短縮のために25点の1セットマッチで行う。審判はおたえがすることに。向こうの人は最初反発したけど、おたえの「なんで贔屓する必要があるの?審判は公平にするものでしょ?」っていう言葉に押し黙ってた。天然は強いね!
試合は仕方ないとはいえ8-15で相手にリードされてる。雄弥がバレーの動きを理解するために最初の3ポイント分観察に費やしてたってのもあるけど、単純に相手が上手い。全国一は伊達じゃないね。
「…クソッ」
「あれあれー?最初の威勢はどこ行ったのかなー?」
「うっせぇ!」
大輝も完全に頭に血が上っちゃってるな〜。コート内も見守ってる人たちもムードが良くない。疾斗も流石に本気を出し始めてるけど、私と愁のフォローを一人ではできない。雄弥が全力になってくれないと。
そう思ってると相手の一人が雄弥に喋りかけ始めた。そしてそれが雄弥の引き金を引くことになる。
「君とあそこにいる白のビキニの子。お揃いのブレスレットしてるけど付き合ってんのかな?」
「…そんなとこだ」
「へぇ〜。いいね〜。よし!このままこっちが勝ったら俺はあの子とヤらせてもらおっかなー!」
「はははっ!趣味悪いなお前!」
「うっせ!お前らもどうせその気だったんだろ?」
「まぁな。てか当然だろ」
「……結花、こいつらは何言ってんだ?」
えー、わかってないだろうな〜とは思ったけど、それを女子の私に聞く?流石に私でもそれは言えないかな。だからここは疾斗に任せよっと。確実に雄弥を本気にさせてくれるしね。疾斗にアイコンタクトを送ると疾斗が頷いてくれた。
「雄弥、あいつは試合に勝ったらリサと一晩中セ○○スしてリサを自分好みの女に調教したいんだとよ」
「…ほう?」
(そこまでの意味は込められてないからね!?)
リサに目を向けると、案の定リサの顔は青ざめていて呼吸が荒くなってた。…やばいね、トラウマが…けど試合中だからリサのところには行けない。友希那たちに任せるしかない。リサの瞳からは涙が流れて、当然それを雄弥も見ているわけで…、
「ブッ殺す」
「疾斗やり過ぎだよ!」
「やる気出すとは思ったけどそっちが出てくるとはなー」
「「ま、いっか!」」
雄弥が
「彼女の涙でパワーアップってか?ははは!漫画の見すぎだろ!」
「…疾斗、俺にボールを回せ」
「まかせろ!最高のトスを上げてやるよ!」
「はいはい、そんなの無理だ…ぞっと!」
「任せて!」
相手のサーブを愁がレシーブして疾斗が雄弥のスパイク位置にドンピシャのトスを上げた。けど雄弥が公言してるから相手もそれに合わせてブロックしようとしてる。
──ドォォン!
「がっ、いってぇぇー!!」
(…ボールってあんな音するっけ?)
雄弥の本気のスパイクは相手のブロックを無視して相手のコートに勢い良く決まった。つまり、ブロックは吹き飛ばされてる。
「全国のブロックはその程度か?なら大したことないな」
「て、テメェ。こんなスパイク打つやつがいるかってんだよ!腕へし折る気か!」
「スポーツだろ?怪我ぐらい覚悟しとけ。それと、俺の女を泣かせて無事で済むと思うなよ」
ほぼ全員が止まるぐらいの衝撃的な事が起きてるのに、気にせずポイントを言うおたえって大物だよね。
次は雄弥のサーブで、ここからは雄弥の無双状態が始まった。「細かいルールは抜き」っていう疾斗の提案を飲んだのが相手の間違いだよね。
なんとかレシーブで上げても勢いを殺しきれずにこっちのコートに戻ってきて、それを容赦なく一発で雄弥がスパイク打ち込むんだよ?虐めだね。途中からは疾斗と大輝ともスパイク打つしさ。
「次決めりゃあ俺達の勝ちだな。最初の威勢はどうした?お前らの点数動いてないぞ?」
「舐めやがってぇ!」
雄弥のサーブを相手がレシーブして、そのままトスからのスパイクが打たれた。ボールを私がなんとか上げると近くにいた愁がそのままトスを上げる。そのトスのタイミングに合わせて、雄弥と疾斗と大輝の三人が動いたから相手もブロックする相手を絞れずにいた。大輝がスパイクを打ったけど、これも拾われて相手のカウンターが始まる。
「しっかり決めろ」
「お前らみたいな人外と一緒にすんな!」
「ふんっ…まじめにバレーなんてする気ないし、仕留めるか」
雄弥のやったことは言葉にすれば単純なことだ。相手のスパイクにカウンターを入れる。それだけ、だけどそれは簡単にできることじゃない。しかも相手も的を絞らせないように同時攻撃を仕掛けてきたんだから。
だけど雄弥はそれを見破ってカウンターを叩き込んだ。相手のスパイクをスパイクで返した。しかもそのボールは雄弥を怒らせた人の顔に直撃して、そのボールがこっちのコートへ、
「お前こそちゃんと決めやがれ!」
飛んできたのを大輝が叩き落としてゲームセット。雄弥が本気を出してからは圧勝だった。完全に流れが変わって疾斗も大輝も動きやすそうにしてたからね。
「そういやお前らが負けた時のことを決めてなかったよな」
「……あ?手を引くってことだけだろ?」
「誰がそんなことを要求した?してないだろ」
「…雄弥?」
「お前らは勝ったら好き放題なんてことを要求しといて、負けたら手を引くだけ?釣り合わないよなぁ!」
「雄弥だめ!」
「…リサ離せ」
「いいから!勝ってくれて、相手が手を引くってだけでいいから!」
「何一つよくないな。リサを泣かせたことを俺は許す気がない」
「お願いだから!
リサのその一言が決め手になって、雄弥は元の状態に戻った。…あのままだったら相当ヤバイことになってたね。Augenblick解散になる程度じゃ収まらなかったかもしれない。
相手の人は疾斗が出した提案を受けて入れて、どこかへと消えていった。あの状態の雄弥を見た後なら、疾斗が出す提案なんて可愛いもんだと思えるからね。
(…それにしても、人をやめないで、か。記憶が戻った今の雄弥はその一線を越えれちゃうんだね。記憶が戻ってなかった時は、リサと友希那に言われた事を絶対に守ってたのに)
最後の一騒動があったから何とも言えない空気になったけど、香澄とおたえと疾斗のおかげでまた明るい空気に戻ることができた。それにしても、おたえってやっぱり大物だよね。あの試合を見た後に「バレーしよう」って言うんだから。
結局3チームの実力を平均になるように編成して試合した。ひとまず雄弥には足を使わないってルールが作られた。試合が始まったらみんな大盛り上がりだったな〜。
審判役を放ったらかして二人の世界を作る雄弥とリサには呆れたし、(しかも雄弥にわざとボールを飛ばしても見向きもせずに返される)それに触発されたのか沙綾が積極的になって大輝がテンパったりしてた(コート内でイチャつかないでほしい)。
合宿は私の狙い通り楽しいものになった。帰ってから友希那に作曲に付き合わされたけどね!
昨日の弟との会話
僕「あれ?この部屋の時計いつ変わったん?」
弟「はー?……1ヶ月ぐらい前やったかな。俺がセットしたし」
僕「……まじで?」
弟「まじで。よく1ヶ月間気づかんかったな」
僕「それを言うでない!!」
まじで気づいてなかったんです。