陽だまりをくれる人   作:粗茶Returnees

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FGOイベにガルパイベ、忙しいったらありゃしない!しかもゼミ合宿で発表するためのレポートもやらないといけない!何が夏休みだコンチクショー!!


13話

「さっきのドラマ見た?すっごい面白なったよね!」

 

『いや見てない』

 

「なんで!」

 

『俺はあんまドラマ見ないからな』

 

「あー、そだね」

 

『それで?どう面白かったんだ?』

 

 

 雄弥からこうやって聞いてくれるなんて珍しいなー。ま、いっか。

 アタシはドラマの展開がどうだったかを話して、どこが面白いと感じたのかも話した。雄弥はそれに相槌を打ちながら聞いてくれてたんだけど、…なんかあの展開に既視感があるような。

 

 

「あー!Roseliaの練習に急に参加できなくなった時だ!」

 

『…いきなりどうした』

 

「わわっ、ごめん!えっとね、なんかドラマの展開に既視感あるなーって思ったら、急にバイトが入ってRoseliaの練習に行けなかった時と似てるなーって」

 

『そういうことか。…たしかに似てると言えば似てるな』

 

「でしょ?いやー、まさかみんながアタシのことをあそこまで必要としてくれてただなんて、嬉しいな〜。でも…」

 

『でも?』

 

「ムードメーカー以外で何か役に立てないかなって、思ってさ」

 

『ムードメーカーも十分大切な役だぞ?』

 

「そうだけど…」

 

 

 そうなんだけど、Roseliaで一番下手なのはあたしだから、演奏を追いつかせるだけじゃなくて、他にも何かしたい!クッキーはすごい評判が良いけど、それもムードメーカーの枠に収まるし…。

 

 

『…まぁリサが何かやりたいって言うなら止めはしないが、それでも無理はするなよ?リサは周りを優先させすぎて自分のことをおざなりになるからな』

 

「うっ…、気をつけます」

 

『そろそろ切るぞ。リサもちゃんと体を休めろよ?』

 

「うん。わかってる。おやすみ、雄弥』

 

『ああ、おやすみ』

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 次の日はバイトが入ってて、シフトがモカと被ってるからいつも通りモカと雑談しながら仕事してた。今はモカの話を聞いてるとこ。

 

 

「それで〜、結局アクセは買えなかったんですよ〜」

 

「あー、それでリベンジするっていってたんだ?」

 

「はい〜。蘭ってばレコードショップの前を通ったらいっつもそっちに行くんですよ〜。『このバンドの新譜まだ買ってないや』なんて言って」

 

「なるほどね〜」

 

「そのバンドのやつ私も買ったんですけど〜、リサさんも聴きます?前に貸したアルバムのバンドなんですけど…あー、リサさんは雄弥さんの曲だけでいいんでしたっけ?」

 

「げほっ、げほっ!ちょっ、そんなこと言った覚えないんだけど!?あのバンドのやつアタシも好きだよ!?」

 

「そうなんですか〜?けどほら、"Verbindung-絆-"が披露された時なんてリサさん凄いテンション上がってたじゃないですか〜」

 

「あ、あれは特別だから!…もうー、ともかく!アタシもそのバンドの曲好きだから。特に歌詞が好きで、なんというかボーカルに合ってる感じ?」

 

 

 まさかこんなとこでモカに弄られるなんて思ってなかったや。たしかに雄弥か作った曲はすごい好きだけど、いや一番好きだけど…。とりあえず誤魔化すために強引に話を切り替えることにした。

 

 

「仕方ないなー。…ま、私も同意見ですね〜。あれってやっぱりボーカルの人が作詞してるからですかね〜?」

 

「自分の声に合ってる歌詞にしてるってこと?…それはあるかもねー。ボーカルの人が作詞なんて珍しくないし、現にRoseliaだと友希那が作詞してるからね」

 

「Afterglowも蘭が作詞してますね〜」

 

「Augenblickは特殊だとして…、ポピパとハロハピも自分たちでやってるよね」

 

「そうですね〜。でも作詞って大変そうですよね〜。蘭も上手くできないときはムムッてなってて、話しかけても無視されますし〜」

 

「わかるな〜。友希那も夜中になっても部屋の明かりがついてるままだったりするし…。その明かりを見ながらアタシが代わってあげれたらな〜って……ああ!」

 

 

 そうだよ!それだよ!アタシが作詞できるようになれば友希那の負担も減らせるようになるし、Roseliaのためにもなる!

 

 

「わわっ!ちょ、いきなりどうしたんですか?」

 

「作詞だよ!作詞!」

 

「え?」

 

「アタシも作詞できるようになればいいんだよ!昨日の夜から何かできることないかな〜って悩んでたけど、これをやるっきゃないね!」

 

「リサさんは凄いな〜。クッキーも作って歌詞も作って…。あ、それってお菓子作りと歌詞作りを掛けてます?」

 

「掛けてないって!偶然だよ偶然!」

 

「うーん、ま、モカちゃんはそれも良いと思いますよ〜」

 

「モカもそう思う?…よーし!今井リサ、今度はお歌詞作りに挑戦してみまーす!」

 

「…あ、意外と気に入ってたんだ」

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 バイトを上がったらすぐに家に戻って、お風呂と夕飯を済ませてから机に向き合う。ペンと紙を用意してっと…。…………あれ?

 

 

「歌詞作りってどうやってやるんだろ?…うーん、頭の中にイメージはいっぱいあるし、書きたいこともあるんだけどなー」

 

「そういうときは調べてみるのがいいんじゃない?」

 

「そうだよね。『歌詞』『作り方』っと、おー結構出てきた。…ん?作詞コンテスト?」

 

「それに挑戦してみるのもいいんじゃない?明確な目標がある方が取り組みやすいだろうし」

 

「それもそうだね。ありがとう結花。……結花!?」

 

「反応遅すぎるよ…。てっきりスルーされてるのかと思ってた」

 

 

 いやいや、なんで!?なんで結花がアタシの部屋に入ってきてるの!?今日結花がうちに来るって話あったっけ?

 

 

「リサの両親が今日帰らないらしくてさー。それで私がこっちに来てあげたってわけだよ☆」

 

「そ、そうなんだ。アタシは何も聞かされてなかったんだけど?」

 

「『この方があの子はいい反応するだろうから』って言ってたよ?」

 

「…あー、うん。なるほどね」

 

 

 ひとまず事情を伝えてくれた結花は、話は済んだということなのか人の部屋を物色し始めた。そういえば雄弥も言ってたっけなー。結花はこういうことするって。

 

 

「あれ?」

 

「どうしたの?特に何もないと思うんだけど…」

 

「それは予想してたんだけど……うーん?」

 

「いったいどうしたの?」

 

「リサ」

 

「はい」

 

「避妊具は?」

 

「はい?」

 

「だって雄弥の部屋にないってことは、リサの部屋にあるってことでしょ?」

 

 

 アタシは目が点になって固まってしまった。まさか結花がそんな話をしてくるなんて思ってなかったから。しかも理屈がおかしい。

 

 

「そんなのあるわけないでしょ。しかも理由がおかしいし」

 

「え、じゃあ雄弥とは本番だけ?」

 

「なにもしてません!何言ってんの本当に!?」

 

「意外だった…。まさかその年で出産覚悟してるなんて…」

 

「だ・か・ら!なにもしてないの!そんな覚悟もしてません!」

 

「ちぇー、面白くないな〜」

 

「それはこっちのセリフだよ…」

 

 

 なんでこんなこと言われなきゃいけないんだろ。しかも彼氏の身内に。おかしくない?それともおかしいと思ってるアタシがおかしいの?

 

 

「ま、ふざけるのはこれぐらいにして、リサ作詞するんだ?」

 

「…挑戦してみようかなって。アタシが作詞できるようになったら友希那の負担も減るし、Roseliaのためになると思って」

 

「友希那はそんなこと気にしてないと思うけど…、よし!私もリサの力になってあげよう!」

 

「ほんと!?ありがとう結花!」

 

「いいのいいの。リサのためだからね!と言っても1から10まで手伝っちゃうとリサの歌詞にはならないからね〜」

 

「うん。とりあえず明日のバイトでモカと話してみるよ」

 

「あー、あの子なら面白いアイディア出しそうだからね」

 

 

 面白いアイディアて、結花も何個か案を考えてくれてそうだけど、言ってくれないんだね。なにか理由があるのかな?

 

 

「うん?私の考えが気になるって顔してるねー」

 

「へ?そ、そんな顔してた?」

 

「してたよー。そりゃあもうバッチリと」

 

「うぅ、ご、ごめん」

 

「別に謝るようなことじょないでしょ。私が言わない理由はね〜、リサに苦悩してもらうためかな」

 

「苦悩するため?」

 

「そう。さっき言ったように全部教えちゃって、リサがそれで書けるようになったらそれはリサのやり方じゃないでしょ?あとは、手助けしてすぐに完成させちゃってもリサの力にならないから」

 

「なるほどね。そう考えてくれてたんだ」

 

「まぁね〜」

 

 

 結花は優しいね。厳しさと優しさがあるのは、友希那と過ごしてるおかげかな?元々の結花の人間性に友希那のような強かさが加わると、ますます結花の魅力が増していくね。

 

 

「さてと、せっかくリサの部屋に来たんだし、何か面白いことしたいな☆」

 

「面白いことって、別に部屋には何もないよ?」

 

「うーん、あ!アルバムとかはないの?」

 

「あー!それならあるよ!ちょっと待ってて、取ってくるから」

 

「はーい」

 

 

 小学校とか、中学校の卒業アルバムなら部屋にあるけど、せっかくだし親が写真を撮って作ったアルバムも用意しようかな。たしかアルバムが置いてあるのはこっちの部屋なんだけど…、あったあった!

 

 

「結花ー。取ってきたよーって…なにしてんの?」

 

「え?何故か雄弥のパーカーがあったから出して見てるんだけど…なんであるの?」

 

「え?…あ、雄弥に返すの忘れてた」

 

「ふーん?」

 

「なにその目?」

 

「本当は返したくないんでしょ?」

 

「なっ!そんなこと思ってないから!」

 

「雄弥のこと考える時はこれ着たり抱きしめたりして、雄弥の匂い嗅いでるでしょ?」

 

「そ、そんなことしてないから!」

 

 

 実際には結花の言った通り、たまにそんなことしてるけど、けどほんとにたまにだし…。それに返さなきゃって思っててあんなことなったからタイミングが無くて…。

 

 

「とりあえず返して」

 

「え?なんで?」

 

「なんでって…」

 

「だって私が家にこれを持って帰ったらそれで解決じゃない?」

 

「…………あ」

 

「…はぁ、そんなにこれが欲しいならリサに渡しとくよ。満足するまで堪能したらいいよ」

 

「あぅ…や、でも…結花が持って…帰って」

 

「……そんなに葛藤するんだ」

 

 

 うぅ、こんなんじゃあもうただの変態みたいじゃん。そんなのやだよ。アタシ雄弥に変な子って思われたくないもん。

 

 

「ま、パーカーは私がこっそり持って帰って、バレないように雄弥のタンスにしまっときましょう」

 

「ありがとう」

 

「あーそうそう。作詞のことは雄弥に相談しないの?」

 

「うん…。今回雄弥と友希那には頼らないでやってみるつもりだよ。それとRoseliaのメンバーにも内緒でやってみる。驚かせてみたいしさ!」

 

「なるほど。それなら私も話さないように気を付けとかなきゃね☆」

 

「ほんと頼むよー」

 

「大丈夫大丈夫。うっかり言いそうになったら、リサを犠牲にして誤魔化すから!」

 

「それはそれで安心できないんだけど!?」

 

 

 ほんとに結花は油断ならないね。なんかとんでもないこと言いそうだし、あーでも友希那なら結花の誤魔化しを見抜きそうだなー。雄弥は気づかないフリをしそうだし。

 

 

「それじゃあお待ちかねのアルバム祭り開催ー!」

 

「別にお待ちかねじゃないんじゃ…。まぁいいけど」

 

 

 その後は眠くなるまで、結花と一緒にアルバムを眺めながら話に花を咲かせた。懐かしい写真を見て当時のことを思い出しながら語り、結花が楽しそうにそれを聞いてくれる。友希那の話の時が食いつきすごかったなー。ほんと、友希那のこと好きだよね。

 

 

「ちょっ、結花変なとこ触らないでよ」

 

「だってリサの体って触り心地いいんだもーん」

 

「は・な・し・な・さい!」

 

「や・だ☆」

 

「きゃっ、ちょっ、やめ…ゆか!」

 

「やっぱリサの胸の方が大きい…。雄弥に揉まれてるわけじゃないのに」

 

「それ迷信でしょ!?雄弥はそんなことしないもん!」

 

「…じゃあ迷信かは家に帰ってから確かめてみる」

 

「雄弥に変なことさせないでよ!」

 

「ううん。友希那にやってもらう」

 

「へ!?」

 

 

 眠くなってすぐに寝れたわけじゃないんだけどね。それと友希那、お疲れ様。アタシには結花を制御できないよ。




この二人を絡ませてる時がめちゃんこ書きやすかったりします。
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