ダンジョンで爆裂魔法をぶっ放すのは間違っているだろうか? 作:挫梛道
ふと浮かんだので、勢いで書いてみた…。
ガンッ
「(怒)こっの、駄女神がぁーーーっ!!」
「ふぇ~~~ん!!ごめんなざぃ~~~~!!
…って、また駄女神って言ったぁ~~!?
ぅわぁああああああああああああ~ん!!」
とあるファミリア本室にて、黒髪を歌舞伎役者の獅子飾りの様に整えた少年が、水色の髪に瞳、衣装に身を包んだ少女の頭上に拳骨を落とした。
どうやら この少女…駄女"神"と呼ばれるに察して、このファミリアの主神と思われる彼女が何かやらかしたらしく、その事でファミリア団員…団長である この少年が、ご立腹な様だ。
「ちょ…けーじろー、落ち着け!」
「そそそ…そうですよ、けーじろーサン!
お怒りは御尤もですが、少し穏便に…」
「ほれ、今鎮まったら、めぐみんが生乳吸わせてやるってよ!!なぁ?」
「なぁ…?!な・な・な・何を言ってるんですか、コルトわ?セクハラですよ!?
何故に私が?!
…で、でも、それで けーじろーサンの気が収まるなら、私で良ければ…
そ、その、出来るなら優しくして貰えたら…す、凄く、嬉しい…です…」
「をゐ!?」
それに同じく団員である細身長身の青年と慎ましい体型をした少女が、少年…けーじろーを止めに入る。
途中、青年が少女を出汁にした、多少セクハラな発言に、めぐみんと呼ばれた少女が顔を赤くして抗議的発言をするが、直後に更に顔を赤くして、実は満更でもない発言にシフトチェンジ。
抗議された人物…コルトから、逆に突っ込みが入る。
「…だ、そーよ!良かったじゃない!
美少女の生おっぱい吸えるんだから、この きっかけを作ってあげた私に もっと感謝して、もっと敬いなs…う、嘘です!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃ~!!
拳骨は、もう嫌なのぉ~~~!!」
「この馬鹿駄女神が!!
いくら美少女だろうと、見た目で犯罪(アウト)だろうが?!」
ガンッ!
「ぅわぁあああああああああああん!
また殴られたぁ~~~!!
女の子の頭、グーで殴ったぁ~~~!!
…って、駄女神の前に馬鹿迄付けた~!!」
そして その遣り取りを見て、まるで反省の欠片も見受けられない主神の脳天に、この日 二度目の怒りの一撃が墜ちた。
神の威厳を欠片も見せずに、大泣きする、見た目は少女な主神。
「カカカ…お前、犯罪(アウト)だってよwww」
「う、煩い!どうせ私は、見た目お子様ですよ!
…でも、えへへ~…けーじろーサンに美少女認定、されちゃいましたぁ~。
えへ…えへへへ~…」
「あー、良ござんした。」
その直ぐ傍で、顔を赤くして表情を綻ばせる美少女が1人。
◆◆◆
ざわざわざわざわざわざわざわざわ…
「…で、けーじ?
今度はアクア様、何をやったんだ?」
「あっの駄女神、ガチ神酒(ソーマ)、樽で買いやがった…!」
「ぁ~察し…」
「しかも、2つ…」
「…ど、どんまい。今日、奢るよ。」
「ぉ~ぅ…サンキュ…
…で、マヒロ、お前ん所の神様は、何をしたんだ?」
「ぅ…実は…」
この日の夜、けーじろーは街の酒場に来ていた。
嫌な事…特に、自分の主神が何かやっちまった時は、この常時繁盛している賑やかな酒場にて、少しの酒で気を紛らわすのが、何時の頃からかの習慣になっていた。
そして やはり、何時の頃からか、この酒場で親しくなった少年。
自分と同年代。
同郷。
自分と同じく、少し前に この地に降り立った"神"が立ち上げた、まだ団員の数が少な過ぎる程に少なく、知名度も実績も、まだまた さっぱりな新興ファミリアの団長。
そして何よりも自分と同じく、主神が"超"が附く程な問題児。
更に偶然なのか、その互いの主神がファミリア内外問わず、何かをやらかす周期も同じで、必然的に酒場に顔を出すタイミングも同じ。
度々に顔を合わせる事となり、どちらからともなく声を掛けてみたら、何やら自身と殆ど同じ境遇という事で意気投合。
「…そりゃ、きっついな…。
やっぱ今日、割り勘で良いゎ…。」
「…ありがとう。」
酒場内で顔を合わせたら、互いに愚痴り合い、励まし合う仲になっていた。
「「はぁあ~~~~~~~~~~~…」」
「何、2人して世界中の不幸、背負い込んだ風な溜め息出してるにゃ!」
どん!
「こ…」「これは…?」
盛大な溜め息をハモらせている2人の前に、猫耳猫尾のウェイトレスの少女が持ってきたのは、特盛りのパスタの皿。
「常連2人に、ミア母さんからのサービスにゃ!
『何が有ったかは知らないが、コレ食って元気出せ!』だ、そうだにゃ!」
「「はい?」」
この2人、端から見ても、相当な凹み具合だったのか…
それを聞いた2人の少年が、カウンターに目を向けると、こも店を錐揉みしている、ドワーフの女丈夫も その視線に気付いたのか、顔を彼等の方向に向け、片目を瞑りながらの笑顔でサムズアップ。
「「女将さん、戴きます。(-人-)」」
それを見て、思わず合掌する2人。
「…に、しても…」
「多過ぎる…よね…?」
そしてサービスで頂戴したは良いが、どう見ても2人で食べきれるとは思えない(しかも既に2人共に ある程度、飲み食いしている)大盛りパスタに やや引きしている時、
「やあ、フォークシューター君にライオン丸君、何やら大変そうだねぇ。
何なら僕達が、手伝ってあげようか?」
「「?」」
2人の背後から、若い女の声が。
2人が振り向いた先には
「久し振りだね~。
で、ナイアとアクア、今回は一体、何をしでかしたんだい?」
「「うぅっ!!」」
無遠慮にテーブル席に着き、明るい笑顔で話し掛ける、黒髪をツインテールに結った、白いワンピースの少女…否、"神"。
その後ろには彼女のファミリアのメンバー、2人の少年少女が、気不味そうにペコペコと頭を下げながら立っていた。
ケイジロウ・カスミ
Lv.2
種族:ヒューマン
所属:アクア・ファミリア
二つ名:獅子獣麓(ライオン丸)