氷菓 〜無色の探偵〜   作:そーめん

25 / 84
お気に入り60&UA4000ありがとうございます!

眠い中みたら目が覚めました…。


第九話 愚者のエンドロール

 ログナンバー00299

 

 

 

まゆこ:本当にありがとうごさいました

 

Noname:もういい

 

まゆこ:みんな……人殺しのシーンを楽しみにしてたのに

 

まゆこ:私があんな脚本にするから、ごめんなさい

 

Noname:もういうな

 

まゆこ:ごめんなさい

 

まゆこ:あっ、もう謝らないんでした。ごめんなさい

 

Noname:お前の望む結末にはならなかったが

 

Noname:完成しただけで大したものだ

 

まゆこ:いえ、私の望む結末にはなりましたよ

 

Noname:?

 

まゆこ:私の一番の望みは

 

まゆこ:みんなで、出来たってバンザイすることでしたから

 

Noname:お前ってやつは

 

 

 

 

 

 

 ログナンバー00313

 

 

 

 

あたし:上手くいったみたいねー

 

Noname:ですが彼には悪いことをしました。

 

あたし:彼?彼らじゃなくて?

 

Noname:もう一人の方には勘づかれてしまって

 

あたし:なるほどねー、まぁどっちかは分かるけどさ。それより申し訳ないってほんとに思ってる?

 

Noname:地球の反対側の人に虚勢を張ってもしかたないでしょ

 

あたし:そうだよね。けど地球の反対側の人に嘘をついちゃダメだよ?

 

Noname:嘘ですか?

 

あたし:特にあたしはね!

 

あたし:脚本の子を守りたいなんて嘘でしょ?ほんとは脚本がウケないと思ったから、彼女を傷つけないように却下しようとした。違う?

 

あたし:ま、あのバカ二人は気づかなかったみたいだけどね。あっ、一人は会ったこともないのにバカって言っちゃった。

 

Noname:先輩

 

Noname:私はあのプロジェクトを失敗させるわけにはいかなかったんです。

 

Noname:先輩?

 

 あたしさんがログアウトしました。

 

 

 

 

 

 

 ログナンバー00314

 

 

 

 

 ほうたるさんがログインしました。

 

はれ:おっ。

 

L:来ましたね。

 

ほうたる:これでいいのか?

 

はれ:変なハンドルネーム。

 

ほうたる:『ほうたろう』と打とうとしたら間違えた。

 

ほうたる:しかしどうもおかしい。

 

ほうたる:最終ログインがついさっきだ。

 

L:折木さんはここ使うの初めてですよね?

 

ほうたる:そうだ。

 

はれ:何怖い。

 

L:それで、本郷さんが考えていた脚本はどんなものだったんですか?

 

はれ:まぁ、俺と奉太郎の想像でしかないんだが、

 

はれ:犯人は鴻巣、侵入経路は窓だ。

 

L:ですが窓は……

 

ほうたる:見逃していた、右側通路から上手袖に向かう途中に二つ控え室があるだろ?その窓から侵入したんだ。

 

ほうたる:その後鴻巣は海藤を追って殺した。そして再びザイルで二階に戻り、玄関ロビーに集まった。あぁ、殺したんじゃなかった、死なない程度の一撃で刺したんだ。

 

はれ:海藤は鴻巣から逃げる為に上手袖に入って自分で内側から鍵を閉めた。つまり、今回の事件にマスターキーは使われてないし、必要もなかった。羽場は惜しかったな。

 

はれ:ちなみに、本郷が書いた脚本には『腕が傷つけられてる』としか書かれてない。海藤の身体の近くに落ちていた腕の模型も、脚本を勘違いしたF組の連中がつくりだしたものだ。

 

L:本郷さんが探していた七人目は?

 

はれ:ナレーションだよ。

 

L:なるほどです!

 

はれ:一つわからなかった所があるけどな。

 

はれ:海藤は何故上手袖に鍵をかけたんだろうか。逃げる為とはいえ、鴻巣は海藤を追ってこなかった。わざわざ密室にして、事件をややこしくする理由が分からん。

 

L:それはわかります。

 

ほうたる:めずらしいな。

 

はれ:だから聞いてこなかったのか。

 

L:海藤さんは本郷さんに刺されたあと、鴻巣さんと話したんです。どうして自分を刺したのか。

 

L:そして海藤さんは鴻巣さんを庇うため、鴻巣さんを逃がし、密室にするために鍵を閉めたんです。

 

L:でもそれだと腕の怪我が説明できませんね。

 

ほうたる:怪我の方は簡単だ。倒れ込んだ時に、腕を傷付けたんだろう。あの部屋にはガラスが産卵していた。

 

ほうたる:散乱だ。

 

はれ:お前のおかげでモニターにコーラ吹いたんだが。

 

L:不思議なガラスですね。

 

ほうたる:ええい、持ち上げるな。

 

はれ:しかしそうなってくると、なぜ海藤が鴻巣を許したのか分からなくなってくるな。

 

ほうたる:本郷が口を割るしかないだろ。

 

L:気になります。

 

はれ:次に気になりますって言ったらレッドカードで退場だ。

 

L:ひどいです!

 

ほうたる:ところで千反田、お前はなにか知っていたんじゃないのか?

 

はれ:??

 

L:どうしてそんなことを?

 

ほうたる:F組の三人と俺を加えた四人。お前は全員の意見に納得していなかった。

 

ほうたる:お前らしくない。

 

L:私と本郷さんが似ていたからだと思います。

 

はれ:どういうことだ?

 

L:笑わないで下さいよ。

 

L:実は私も、

 

L:人の亡くなるお話は、嫌いなんです。

 

 データベースさんがログインしました

 まやさんがログインしました。

 

データベース:なるほどね、千反田さんらしいや。

 

まや:こんなものあったのね。

 

はれ:お前らどうやって入った?

 

データベース:千反田さんがパスワードを教えてくれたんだよ。

 

ほうたる:ほう。

 

L:集まりましたね。では

 

L:このチャットルームの名前を変更しましょう。あれ?どうやってやるんですか?

 

はれ:お前のやりたいことは分かった。

 

はれ:こうだろ?

 

 

 

 

 

 はれさんがチャットルームの名称を変更しました。

 

 

 ログナンバー00314→古典部。

 

 

 

 

 




はい!ということで、《愚者のエンドロール》終了です!

閑話を挟んだ後に《クドリャフカの順番》に突入します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。