今回もバトルシーンはなしです⋯⋯
それでは、どうぞ!
お前「速い」んだってな、代わりといっちゃなんだが、少し手を貸してほしいことがあるんだが⋯⋯」
どうやら彼女がレギオンマスターを務める、『プロミネンス』のメンバーが、ある『鎧』を装備、無制限中立フィールドで暴れ回っているらしい。
その鎧とは、装着者にとんでもない強さを与える代わりに心を支配し、凶暴な殺戮マシーンとして破壊の限りを尽くさせる。さらに、解除することは不可能に近いとのことだった。
装着者はプロミネンスのメンバーのままであるため、レインがレギオンマスターの特権である『断罪の一撃』によって全損に追い込めることはできるのだが、やつの素早さゆえに攻撃が当てることができないため、『流星』という二つ名がついている俺の助力が必要らしい。
会議で庇ってもらったお礼として協力することにしたが、本心では「そんなにも強いのなら戦ってみたい」という気持ちの方が強かった。
「ん、サンキュな。もう時間もねぇ、詳しいことはまた明日、プロミの幹部と話し合うから参加してほしいんだが、時間あるか?」
それに肯定すると、満足そうに頷いたレインは、俺に観戦登録させ、そのままバーストアウトしていった。
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翌日、俺は指定された時間よりも早く到着てしまった。
レインを観戦登録しているため、話し合い始まれば自動的に加速するようになっている。
それまで時間をつぶすためにぶらぶらしていたのだが、小腹がすいたため、近くにあったケーキ屋に立ち寄ることにした。
ケーキを注文して、イートインコーナーで腰をおろす。
しばらくしてケーキがやってきて、ケーキが運ばれてくるのを待っていると、急に腹が痛くなり、立ち上がってあたりを見渡す。
端の方に扉があり、そこをトイレだと認識した俺は、駆け込む。
が、そこは小さな部屋で、小学生ほどの女の子と、高校生くらいの女子がおり、「災禍の鎧が⋯⋯」などと話していた。
乱入者に気がついた1人が
「パドっ!!」
と声を上げた途端、もう1人が
「K」
と即答、こちらに向かってくる。
「ごっ、ごめんなさい、間違えました〜」
と言いつつ、部屋を出ようとした俺は、すごい速さで腕を掴まれ、そのまま引きずれこまれてしまった。
「テメェ、何勝手に入ってんだよ」
「す、すみません。トイレと間違えて⋯⋯」
「んあ!?スタッフオンリーって書いてあるだろうが、ちゃんと見ろよ、ちゃんと」
「す、すみません⋯⋯」
しばらく謝っていると、話の途中ではあるが、腹痛がしていたことを思い出した。
トイレの場所を聞き、行く許可をもらい、
最近の小学生は怖いなぁ⋯⋯
などと思いながら、ドアに手をかけたとき
「あ、お前、終わったらもういっぺんここに来いよ」
と言われたが、もう余裕のなかった俺は、とりあえず頷くと、トイレへと走って行った。
「んで、お前、なんか聞いたか?」
戻ってくるや否や、例の小学生が話しかけてきた。
『災禍の鎧』という単語から、この少女たちは、十中八九バーストリンカーだろう。バーストリンカーにとってリアル割れは最も避けるべき事の一つであるため、ダメもとでとぼけてみることにした。
「ええと、、サイがなんとかって?」
そう言った瞬間、小学生の方が舌打ちして、XSBケーブルを取り出し、直結。
そしてすぐさま、
バシィィィィ
加速音が響いた。
対戦ステージに降り立ったおれは、あたりを見回す。
すると、目の前に小柄のF型アバターを見かけたのだが⋯⋯
「赤の王!?」
そう、目の前に現れたバーストリンカーは、昨日『災禍の鎧』討伐に協力することになった、赤の王、スカーレット・レインだった。
「さて、と⋯⋯やっぱりテメェとぼけてやがったか。んん?、セレスト・ランサー」
「いやぁ⋯⋯そりゃ⋯⋯」
「まあいい、それよりさ、お前おまじないって興味あるか?」
そう言った後、「来い!強化外装」と唱えると、空から強化外装が降ってくる。
いくつかのパーツが合体したそれは、赤の王のトレードマークとも言える強化外装、『インビンシブル』となった。
「あのー⋯⋯レインさん⋯⋯?おまじないってのは⋯⋯?」
「決まってんだろうが、アタシのリアルをばらまこうなんて気がしないようになるおまじないだ!連続対戦でテメェを焼いてやるよ!」
「まっ、待って待って⋯⋯別に俺h⋯」
そう言い切る前に主砲のレーザーとミサイルが飛んできて、回避する間も与えられず体力ゲージがゼロになった。
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「ふぅ、満足満足」
現実世界へと帰還して、何度も何度も俺を焼いた赤の王は満足そうに呟いた。
「理不尽だ⋯⋯」
数にして10数回、いくらレベル差があるからと言って、ポイントの出費は痛い。
「ああ?そもそもお前が入ってこなかったらいいんだろうが、それとも何か?まだ焼かれ足りねぇのか?」
「いや、もういいです⋯⋯本当すみませんでした⋯⋯」
「NP、あれはほぼマスターの腹いせだった」
「おいパド、余計なこと言うな」
俺は話題を変えるためパドと呼ばれた女子高生を向く。
「すみません⋯⋯『マスター』ってことはパドさんもプロミネンスのメンバーなんですか?」
「Y、そしてあなたは『流星』」
自分のことを知ってくれていることに少し喜んでいると、赤の王が
「てか、全員ここにいるんだったらもうアッチで話し合う必要もねぇよな。さっさと話始めちまおうぜ」
と発言。そのまま決行日が明日であること、『災禍の鎧』は定期的にある場所に現れるため、場所の目星はついていること、災禍の鎧、『クロム・ティザスター』の特徴などを話し合った。
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日が変わり、昨日と同じ場所に集まった俺らは、自動切断タイマーを設定。
「それじゃあお前ら、準備はいいか?」
レインの声にうなづき、唱える。
「「「アンリミテッド・バースト」」」
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
明日からバトルシーンに入ります!
何もなければ明日も投稿する予定なので、よければまた読んでください!
それでは!