尾形と杉元♀がヒロアカ世界に転生して幼馴染する話   作:ゆめ子

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個性把握テスト編3

電車に乗る前の帰路の途中、緑谷と飯田と女子…確か麗日か…と出会った。

 

「あ!えーと確か杉元佐一さんと尾形百之助くん!」

麗日が俺達を指して言った。

「おお、えーと緑谷と飯田と…えーと…」

「麗日お茶子です!」

「麗日さん!ごめんな名前覚えてなくて…」

「ううん、いーよいーよまだ入学初日だし。それよりおふたりさんも駅まで行くの?なら一緒にどうですか?」

「おう!いいぜ!な、尾形」

「勝手に決めるな杉元…」

「じゃーお前は先に1人で帰ってろ!」

「…チッ」

仕方ないので俺たちは3人組の後ろを歩くことにした。

 

「おふたりさん仲良いね〜!幼馴染なんだっけ?」

「おお、まあ腐れ縁みたいなもんだけどな」

「い、いや2人とも凄く仲良さそうだし、いい幼馴染だと思うよ…」

「そう言えばデク君と爆豪って人も元から知り合いっぽかったけど同中なの?」

「デク?」

「あ、本名は緑谷出久なんだけど、頑張れって感じのデクです。」

「蔑称だぞ緑谷くん!それでほんとに良いのか!?」

「い、いいんだ!コペルニクス的展開だから!あ、かっちゃんとは同中というか…実は僕らも幼馴染なんだ…」

「へえ緑谷とあの感じ悪い爆豪が幼馴染とはなあ」

杉元が悪意なくそう言った。やはり爆豪に対してあまりいい感情を抱いてないのだろう。その点は同感だ。

 

「あ、でも尾形君と杉元さんみたいに仲良い幼馴染じゃないんだ、本当に…。ていうか感じ悪いってかっちゃんがなんかしましたか??」

「いや、放課後ちょっと他の奴らと談笑してたんだけど突然大きな爆破音立てて睨まれて舌打ちされただけだ。」

「うわあああかっちゃんがすみません!!!!」

緑谷が爆豪に代わりペコペコ謝り出した。

 

「いや、緑谷が謝る事じゃないだろ。頭上げろよ。」

「そうだぜ、あいつは恐らく俺達が入試首席と実技試験1位って分かって嫉妬しただけだ。ありゃガキだな。」俺も一応補足しておいた。

 

「え!おふたりさん入試首席と実技試験1位なの!?凄いっ!!そう言えば今日の個性把握テストでも2人とも凄かったもんねえ!特に杉元さんなんかブッチギリだったもんね!」

「入試首席に実技試験1位とは凄いな…今日の個性把握テストでも思ったが、ぼ、俺ももっと精進しないと…。」

「なるほど、入試首席と実技試験1位じゃかっちゃんもみみっちいから嫉妬するだろうな…でも本当に凄いや…確かに今日の個性把握テストあんまり周り見る余裕がなかったけど、杉元さんの個性は身体能力強化っぽくて単純だけどとても、いやかなり強い個性って感じだった…。少しオールマイトの個性にも近い感じがあった…。尾形君の個性も身体能力強化って感じだったけどブツブツブツブツ」

3人とも驚いていたが、緑谷が途中から自分の世界に入ったかのようにブツブツ喋り出した。バグったか?

 

「お、おい、緑谷大丈夫か?」

「はっ!?ご、ごめんなさい、つい癖で」

「癖でそんなんなるのか、ははっお前面白い奴だな。そう言えばボール投げん時指腫らしてたけどもう大丈夫なのか?」

「あ、うんリカバリーガールのお陰で。でも治してもらったけど代わりに体力が減ってどっと疲れたよ。」

「へえ、人に治してもらえるとそんなんなるんだな。俺は回復しても体力削られる訳じゃないから良かったぜ。」

「へ?どういう…?」

「おい、杉元、お前の「個性」を知らないやつに話してもそれじゃ訳分からんだろうが。」

杉元が自分の個性を知ってる前提で話したから周りにはチンプンカンプンだろう。

 

「あ、わりいわりい、俺の「個性」も回復なんだ。って言っても自分しか回復できねえけど。」

「ええ!?杉元さん回復系個性なの!?えっでも個性把握テストじゃ身体能力を強化する個性だと思ったんだけど…。ええっ…?」

今日の個性把握テストを見ていただろう緑谷が混乱している。それも仕方ないことだろう。何せ…

 

「コイツの個性は「身体強化」と「超速回復」だ。チートだぞ。いやチートというかメスゴリラだ。」

「だからメスゴリラとか言うんじゃねえはっ倒すぞクソ尾形!!!!」

「えー!杉元さん「個性」2つも持っとるん!?」

「「身体強化」だけでも凄まじい能力なのに、その上「超速回復」…能力的に瞬間に回復するという個性だろうか?」

「ああ、この顔の傷以外なら傷を受けてもすぐに回復してなんともなくなるんだ。」

「ひゃああ、まさしくチートやねぇ。すごいなあ杉元さん。」

「よ、よせやい。」

「(かわいい)」

「(かわいい)」

「(かわいい)」

「(かわいい)」

杉元が照れた。素直に可愛いと思ってしまった。これは絶対に杉元には伝えられんな…。

 

「そ、それより緑谷、お前「個性」を制御できないってほんとかよ?大丈夫なのかお前。」

「え、なんで杉元さんそのことを…」

「あ、わりい尾形から聞いて…」

「なんで尾形くんが…?」

「………悪いな緑谷、俺は耳が少しばかり良くてな。お前が担任と話してる内容が聞こえたんだ。」

杉元が焦って別の話題にするのは良いが、これでは俺が盗み聞きしたようではないか。話す話題も少しは考えろ杉元の阿呆め。

 

「あ、そうだったんだ…なら気にしなくて良いよ。うん、実は個性が現れてからあんまり経ってなくて制御が全然効かないんだ…でもすぐにコントロールしてみせるから大丈夫だよ!!」

「そっか…なら大丈夫だな。」

「………ところで緑谷、入試の実技試験でゼロポイント仮想敵をぶっ倒したもう1人はお前か?」

「え、なんで尾形君その事を…!?」

「やっぱりお前か、今日の個性把握テストのボール投げで、人差し指のみであの飛距離をたたき出したんだ。あの仮想敵をやったのがお前でも不思議じゃないと思ってな。」

「そ、そうだったんだ。尾形くん観察眼凄いね。」

やはりあの巨大仮想敵をぶっ壊したもう一人は緑谷だったか。どんなゴリラかと思っていたが、まさかこんな華奢な奴がアレをぶっ壊してたとは驚きだ。

まあ、杉元も見た目だけはスレンダーな美人だからな。中身はバーサーカーメスゴリラだが。そう考えるとおかしくはないのだろう。

 

「おお!あの仮想敵ぶっ倒したもう1人って緑谷お前だったのか!!アレ結構硬かったよな〜」

「……………えーともしかして…」

「あの巨大仮想敵を倒したのはお前だけじゃないってことだ。コイツも倒してんだよ。」

「あれ杉元さんも倒したんですか!?」

緑谷はかなり驚いたようだ。確かにアレをぶっ壊せるのは中々居ないだろう。実際には受験生の中で2人もいたのだが。

 

「そう言えば入試首席と実技試験1位だもんね!あれ?てことは杉元さんが実技試験1位で尾形くんが首席合格?あれでも杉元さん首席合格じゃないんだね??」

「コイツは筆記がギリギリだったからな。筆記がもう少しマシだったら首席も有り得たかもしれんがな。」

「だから、もう筆記の事はいいってば!!!!」

「良い訳ないだろう。あんだけ俺が教えてやってたのにギリギリ合格しやがって。」

「ギ、ギリギリでも合格したんだからいいじゃねえか!!」

「筆記はギリギリだったんだね…。まあ、でも入試難しかったしね…。」

「あー、だよね私も結構やばかったよ〜入試。流石雄英高校だよねえ。」

「ああ、流石雄英高校だ。俺もかなり手を焼いた。」

「なー!ほらみろ尾形!俺だけじゃなくてみんなギリギリだったって言ってるぞ!!」

「いや全員ギリギリとは言ってないだろ。」

 

そんな阿呆な話をしていたら、すぐに駅に着いた。

3人組と別れて俺と杉元は電車に乗る。

「どうだった尾形?入学1日目は。」

「どうだったも何も…あの個性把握テストなんて無駄にやらされて疲れただけだ。」

「だらしねえなあ尾形。俺は全然余裕だぞ。」

「お前がゴリラだからだろう」

「だからゴリラ言うなクソ尾形!!マジではっ倒すぞ!!」

「ハイハイ悪かった悪かった。」

「全然心がこもってねえ!!」

 

杉元がまだブチブチ文句を言ってくるので仕方なくこちらからも話を振ろう。

「そういうお前はどう思ったんだ?入学初日。」

「俺か?うーんそうだなあ…まあ、クラスの奴らはみんな良さそうなやつっぽいし、仲良くなれそうで良かったぜ。1人を除いて。」

…1人を除いてというのは恐らく爆豪の事だろう。杉元の奴は今日たったの1日で爆豪の事を嫌ったらしい。俺も奴は嫌いなタイプであったのでまあ問題は無いがな。だが、ああいうプライドが高い手合いはおちょくって怒らせるのは楽しそうだ。鯉登少尉を思い出す。

 

「尾形とも仲良くしてくれそうで良かったぜ。」

「…俺は別に仲良くしたいとは思ってないが…。」

「いいからお前もいい加減友達の1人くらい作れよ。」

「お前が居れば十分だろう?」

「…………………お前時々そうやって恥ずかしい事言うよな…。」

 

杉元が顔を真っ赤にした。

こういう表情が見れるようになった今世は、悪くないと思えるものだった。




入試でもそうでしたが、杉元♀さんやりたい放題ですね。
尾形も中々のチート個性なのですが、杉元♀さんは…うん、化け物です。不死身の杉元だからね。仕方ないね。
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