尾形と杉元♀がヒロアカ世界に転生して幼馴染する話   作:ゆめ子

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USJ襲撃編

雄英に入学してから数日が経った。

毎日勉学に追われ、杉元はひいひい言いつつも授業には何とかついていけてる様で何よりだ。俺が見てやっているんだからそうじゃなければ困る。

本日の午後からのヒーロー基礎学は人命救助訓練だ。

どうやらこの授業は担任の相澤とオールマイト、そしてもう2人の教師が取り仕切る大掛かりな授業になるようだ。

ヒーローコスチュームの着用は各自の判断に任され、訓練場は少し離れた場所の為バスでの移動になるらしい。

ヒーローコスチュームの着用は自由との事だが、殆どの生徒はコスチュームに着替えようとしている。かく言う俺もヒーローコスチュームに着替えるつもりだ。やはり体操服よりも防御や動きやすさが違う。杉元も同じく着替えるつもりみたいだ。

 

全員が着替え終わりグラウンドに集合する。杉元があの俺と揃いに見える軍服風のヒーローコスチュームに着替え終わるのはまたもや最後の方だった。この調子ではさっさと着替えられるようになるにはいつのことになるやら…。

バスに乗り込もうとすると委員長である飯田が「バスの席順でスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう!!」と大きな声で取り仕切った。

しかし、いざバスに乗ると、バスのタイプが飯田の想定と食い違っていたのもあり、各々好きな席に座っていった。

俺は何処でも良かったので適当に杉元の隣に座った。

バスでの移動中、生徒達は各々好きなことを喋っている。そんな中、何処と無くカエルに似ている女子…蛙吹が緑谷と杉元に話しかけてきた。

 

「私思ったことを何でも言っちゃうのは緑谷ちゃん、杉元ちゃん。」

「あ!?ハイ!?蛙吹さん!!」

緑谷はテンパった返事をしていた。

「梅雨ちゃんと呼んで。」

それに対して蛙吹は名前+ちゃん付けで呼んでほしいと要求していた。

「おう、なんだ梅雨ちゃん?」

杉元は蛙吹を下の名前で呼び快活に返事をしている。

「あなた達の「個性」オールマイトに似てる。」

と蛙吹が言った。

それに対して緑谷は声にならないほど驚き、キョドりながら否定していた。

…緑谷の個性は「借り物」らしいが、やはりオールマイトに似ていると感じたのは俺だけでは無かったようだ。やはりこいつの個性はもしや…。俺は思考の渦に飲まれそうになったが、杉元の声で引き戻された。

「ははっ!俺も自分でもちょっとオールマイトの「個性」と似てるかな〜って思ってたんだ。そう言われると嬉しいぜ!!」と嬉しそうに笑って答えていた。

この話題には蛙吹の隣に座っていた切島も食いついた。

「待てよ、梅雨ちゃん。オールマイトは怪我しねえぞ。緑谷とのは似て非なるアレだぜ?

でも杉元さんの「個性」は確かにオールマイトに似てるな!めっちゃ強いもんな〜あんなに強力な「個性」、プロの中にも中々居ねえぜ!!」

「ははは、ありがとな切島。俺のことはもう杉元でいいぜ?さんは要らねえ。」

「お?そうか?じゃあ今度からは杉元って呼ばして貰うな。」

と、杉元と和やかな会話を交わした。

「しかし緑谷や杉元の増強型のシンプルな「個性」は良いな!派手で出来ることが多い!

俺の「硬化」は対人じゃ強えけどいかんせん地味なんだよな〜。」

切島はそう続けて言った。

「地味といえば尾形は「個性」派手じゃないけど強えよな!個性把握テストじゃ3位だったし、入試の実技も2位通過なんだろ?」

と突然俺に話が振られた。

「そう言えば尾形ちゃんの「個性」って何なのかしら?個性把握テストだと増強型っぽかったけど、屋内対人戦闘訓練じゃ敵の位置を的確に把握してたし、でも銃の扱いもプロ並みだったわ。あなたも轟ちゃんや杉元ちゃんの様に複数の「個性」持ちなのかしら?」

蛙吹が俺に「個性」はなんなのか聞いてきた。周りの視線が俺に集まる。

俺は「個性」をひけらかす趣味も無ければ、こいつらの話に付き合う義理もない為無言を貫こうかとも思ったが、杉元が「おい、話振られてんだからちゃんと答えろよ。」と肘でつついてきたので仕方なく答えてやった。

「……………俺の「個性」は「山猫」だ。山猫並みの身体能力を持ってるからな。だから増強型にも見えたんだろう。敵の位置を把握出来たのもこの「山猫」の耳のおかげだ。個性はコレ一つだけだ。」

そう答えれば、周りは盛り上がった。

「へー!山猫並みの身体能力か〜いいなあ色々出来そうだな!」

「そうだったのね。あら、でも射撃能力と直接は関係ない個性なのね?てっきり尾形ちゃんは射撃能力と関係ある個性も持ってるのかと思ってたわ。」

「………射撃の腕は悪いが自前だ。まあ、切島の言う通り、杉元なんかに比べりゃ派手さもない、地味な個性だぜ?」

俺がそう自虐すると緑谷が否定してきた。

「そんな事ないよ!尾形君の個性も汎用性の高い強い「個性」だし、「個性」が直接関係ないのにアレだけの銃の腕前を持ってる人なんてプロでもそうそう居ないよ。

それと、切島君の個性も僕はすごくかっこいいと思うよ。プロにも十分通用する「個性」だよ。」

とお褒めの言葉を頂いた。

「プロなー!しかしやっぱヒーローも人気商売みてえなとこあるぜ!?」

切島がそう嘆いた。確かにヒーローは人気商売だ。カッコよく派手な強「個性」持ちが有利だろう。そう思うとやはり杉元の「個性」はヒーローに向いているのだろうな。

「派手で強いっつったらやっぱ杉元と轟と爆豪だな。」切島がそう続けた。

蛙吹が「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそ。」と言うと、案の定爆豪はキレた。そこから上鳴が爆豪に向かって「クソを下水で煮込んだ性格」と的確な罵倒を飛ばし、更に爆豪をキレさせるという一幕となった。

俺は上鳴の的を射た正確な罵倒を心の中で賞賛した。なんて的確な罵倒だろう。そのボキャブラリーに拍手した。杉元も大笑いしていた。

 

「私思った事を何でも言っちゃうって言ったじゃない?杉元ちゃん、尾形ちゃん。」

少し騒ぎが収まったところで蛙吹がまたそんなことを俺と杉元に言い出してきた。

杉元は「ああ、そう言ってるな梅雨ちゃん。またどうかしたか?」と聞き返していた。

俺も仕方なく「………なんだ蛙吹?」と聞き返した。

「杉元ちゃん、尾形ちゃん、あなた達って、やっぱり付き合ってるのかしら?」

そう蛙吹が問うて来たら、車内が水を打ったような静けさに包まれた。

「…………………ばっ!!!!????なななななななななななな何を言ってるんだ梅雨ちゃん!!!!!!??????」

杉元が真っ赤になり車内全体に響くような声を上げた。

「ケロ、だってあなた達、気づけばいつも一緒に居るし、距離も近いし、登下校も一緒だし、ヒーローコスチュームもお揃いだし、委員会も同じにしてるし、まるで熟年夫婦の雰囲気だし、今も隣の席に座っているしで、とてもただの幼馴染の関係には思えないのだもの。」

「イヤイヤイヤイヤ、コイツとはただの幼馴染だから!!!!腐れ縁だから!!!!距離が近いとかなんとかは梅雨ちゃんの思い違いだよ!!!!!!!!!????????」

「杉元ちゃんはこう言ってるけど、尾形ちゃんはどうなの??」

杉元は必死に否定する。車内は俺達のやり取りを固唾を呑んで見守ってるようだった。

……………………しかし杉元、コイツにここまで否定されるのも無性に腹が立ってくる。

折角車内のクラスメイト達も俺の言葉を待っている様だし、俺は杉元への嫌がらせを行うことに決めた。

 

「ああ、確かに付き合っては居ないな。」

「な!!ほらな!!!!!!!」

「付き合っては居ないが、将来コイツを嫁に貰う約束はしてあるぞ。」

「「「「「ファッ!!!!!!??????」」」」」

「ファッ!!!!!!??????」

杉元含めた車内の全員が言葉を失った。

「ぉぉおおおおおおお尾形お前ー!!!!なんで、なんでそれをバラすんだよ!!!!谷垣1人にバラすのとはわけが違うんだぞ!!!!????」

杉元が涙目になりながら俺の胸ぐらを掴み揺さぶってくる。馬鹿力で苦しいだろう。やめろ阿呆。

「お前が俺とただの幼馴染だのただの腐れ縁だのと誤魔化すお前が悪い。俺は本当の事を言ったまでだ。」

そうだ。俺は本当の事しか話してないぞ杉元。俺との仲を誤魔化そうとしたお前が悪いんだ。

「お前…!もっ、お前もおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!」

杉元の絶叫がバスの中こだました。




杉元♀を将来嫁に取ることを暴露する尾形です。
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