尾形と杉元♀がヒロアカ世界に転生して幼馴染する話   作:ゆめ子

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ヒーロー名考案編2

クラス全員のヒーロー名が一通り決まった後(爆豪は結局決まらなかったが)、いつの間にか寝袋で寝ていた相澤が起き出してまた教壇へと立った。

 

「職場体験は1週間。肝心の職場だが、指名のあった者は個別リストを渡すからその中から選択しろ」

相澤が言った。続けて、指名のなかった奴は雄英があらかじめオファーしていた受け入れ可の事務所40件の中から選べと言っていた。

活動地域や得意ジャンルは異なるからよく考えろ、との事だ。

 

最後に今週末、つまり後2日の内に考えて希望の職場体験先を書いた紙を提出しろと言って、本日のヒーロー情報学が終了した。

とりあえず今日帰ったら俺を指名してきたヒーロー達を調べてから実習先を決めるとしよう。

 

俺も紙を貰ってパラパラと流し見する。

よく知らないヒーロー名ばかりだが、大手のとこだとナンバー4ヒーローのベストジーニストやナンバー10のギャングオルカから指名が来ているな…。

他に目ぼしい事務所が無ければこのどちらかにするか…。

 

休み時間になり、杉元が俺の所に来た。

 

「なあなあ、尾形!お前どんな所から来てた!?てかいっぱいあり過ぎてどこ選べばいいか分からねえ〜!!」

自慢とも取れる嘆きを叫びながら杉元が事務所名がズラッと並んだ紙束を見せてきた。

 

「無難にヒーローランキング上位のデカい事務所の所でも選べば良いだろ?」

「ええーそんな簡単な理由で決めていいのぉ〜?デカい事務所ぉ?…………うーん………あ、No.2ヒーローのエンデヴァーの所から来てる!!」

俺がそう言うと杉元はパラパラと紙束をめくり、最初のページに載っていたエンデヴァーヒーロー事務所を指さして言った。

 

杉元のでかい声を聞いたのか、轟が席を立ち、こちらに向かって杉元に聞いて来た。

「杉元、お前も親父ん所からオファー来たのか?」

「おお、そうだけど…。お前も、って事は轟も親父さんからオファー来たのか?」

「ああ、アイツのとこに行くかは迷ってるけどな…。」

どうやら轟は自分の父親がやっている事務所に行くかどうかはまだ決めかねているようだ。

 

「そっか………まあ、オレもまだ何処にするのかは決めてねえけど、もし一緒の実習先になったらその時はよろしくな!!」

「ああ、そうだな…。」

杉元のそんな言葉に、轟も同意していたが、轟はこちらをチラリと見た。なんだ?

 

「でもお前ら、実習先も一緒にするんじゃねえのか?」

と、轟が問うてきた。なんだそれは。

 

「なんだそりゃ。流石に実習先までコイツと一緒とかねえよ。」

と俺が答えると、杉元も

「実習先までコイツと一緒〜!?ナイナイ!!轟も冗談言うんだな。でも面白くねえぞ。」

と答えていた。

 

周りで俺たちの話を聞いていたのであろう奴らは「冗談言ったわけじゃねえんだが…そうなのか…意外だな。」との轟の言葉に同意したかのようにウンウンと頷いていた。

体育祭の時も思ったが、プレゼント・マイクと良い、コイツらはどんだけ俺と杉元をペアだと思ってやがるんだ…。

 

1日の授業を終え、放課後になった。

今日は谷垣と共にインカラマッと会う予定だ。体育祭の準備などでもゴタゴタしていたら、インカラマッとの今生での初対面はこんなに遅くになってしまった。まあ、別にあの女にすぐに会いたいとも思ってなかったしな。恐らく向こうもそんな感じだろう。

 

荷物をまとめ、杉元と教室を出ようとしているとオールマイトがやって来てまた緑谷に声を掛けていた。お前らの間で何か秘密があるんだろう?そんなに頻繁に会っていたら、お前らに何らかの関係がある事に気づくヤツらは大勢出てくるぞ、良いのか?

 

俺はそんな事を思いながら教室から出ていく緑谷を見ていたら、教室から出ていった相澤が戻ってきて俺と杉元を呼び出した。

 

「杉元、尾形、1個忘れてた。ちょっとこっち来い。

お前ら2人にオファーしてきた「スモーカーヒーロー事務所」って所から伝言があったんだ。なんだお前らヒーロー・スモーカーと知り合いなのか?」

スモーカーヒーロー事務所?伝言?一体なんだ?

スモーカーなんてヒーローなぞ俺は知らんぞ。

杉元も知らない様だ。

俺と杉元はお互いを見て首を傾げた。

 

「まあ、良い。それで伝言だが「いれずみにんぴの事は覚えているか?覚えているのなら俺の所に来い。」だとさ。俺には意味はわからんが確かに伝えたからな。じゃ。」

 

!!!!刺青人皮だと…?

俺と杉元は目を丸くし顔を見合わせた。

これは確実に俺たちの前世と関わりがある奴だ。ヒーローなんかになってる奴が牛山以外にも居たんだな…だが一体誰だ…?

 

「杉元…」

「ああ、スモーカーヒーロー事務所って言ってたよな?一体誰だ??」

俺たちはヒーローからのオファーの紙束を鞄から引っ張り出し、パラパラと捲った。

 

スモーカーヒーロー事務所………有った。

住所は都内か…近いな。だが、紙束には簡潔にヒーロー事務所名と住所しか載っていない。

そして俺と杉元はヒーローに疎いこともあり、「スモーカー」と言うヒーローの名は聞いたことがなかった。一体誰だ?しかし心当たりは無い。

ヒーローオタクである緑谷に聞ければ良かったが、生憎とオールマイトの呼び出しで居ない。………仕方ない。緑谷には明日聞く事にしよう。

 

「尾形、とりあえず「スモーカー」って奴は後で調べるとして、谷垣んとこに行くぞ。もう約束の時間だ。」

杉元がそう言ってきた。確かにもう約束してる時間だな。「スモーカー」は気になるが、今は調べられんな。仕方ない。

 

杉元は教室に残っていた奴らに別れの挨拶をして、俺と教室を出て普通科の谷垣の所へ行く。

 

「おおーい!谷垣ー!来たぞー!」

杉元が普通科の教室の入口で大声で谷垣を呼んだ。教室に残ってる生徒がこちらを一斉に見た。おい、杉元でかい声で谷垣呼んでんじゃねえよ。めちゃくちゃ目立ってるだろうが。

荷物はもう既に纏めていたのであろう谷垣がデカい図体を気持ち小さくしながらこちらにやって来た。教室の奴らは谷垣に視線を集中させた。ほら見ろ。谷垣も恥ずかしがってるだろうが、やめてやれ杉元。

 

「杉元…来るのはいいが、もう少し小さい声で呼んでくれ………。」

やはり谷垣も恥ずかしかったのだろう。杉元にそう注意した。

 

俺と杉元は谷垣と共に3年のインカラマッが居る教室へと向かった。

3年が居る場所に、1年が居るのは珍しいのだろう。廊下を歩いていると下校している3年生からジロジロと見られた。

 

インカラマッの居る教室前まで行くと、谷垣は近くに居た3年生にインカラマッを呼んでくれるように頼んでいた。

 

暫くしてインカラマッらしき女生徒がやって来た。

やはりコイツも前世の時より幾分若いな。

…当たり前か。俺達はまだ10代の半ばだ。………言葉にするとかなりわけえな今の俺達は…。

 

「尾形ニシパ(旦那)に杉元ニシパ…いえ、もう杉元さんはニシパでは無いですね。とても美人になりましたね杉元さん。お二人共お久しぶりです。」

「インカラマッ久しぶりだな〜!いや、この場合初めましてか?ははっ。美人とかお世辞は要らねえよ。それにアンタの方が相変わらずずっと美人だ。」

「ふふふ、ありがとうございます。お上手ですね杉元さん。」

 

杉元とインカラマッがキャッキャッと楽しそうに再会を喜んでいた。

見た目だけなら美少女同士で目の保養になりそうだ。片方の中身は不死身のバーサーカーな成人男性だが。

 

「この教室では周りが気になりますよね。何処か空いてる教室にでも行きましょう。」

そうインカラマッが提案したので、俺たちは3年の教室を出て、人が居ない空き教室を適当に見つけて入った。

 

「本当にお久しぶりですね…でも実はお二人が雄英に来るのは私の「個性:占い」で分かってたのですよ?」

インカラマッは空き教室に入ると、相変わらずの妖しげな笑みでそう言った。

 

「ああ、インカラマッの「個性」は占いなんだってな。谷垣から聞いたよ。前世で得意だったのがまんま「個性」になるなんて面白いな。でも俺達が雄英に入ってくるなんてよく分かったな?」

「はい、私の「個性」は占いなんですが、実は「未来予知」みたいな事も可能なんです。凄いでしょう?まあ、「未来予知」みたいにハッキリ未来が見れる事は極稀にしか無い上内容はランダムですし自分でコントロール出来ないものなので、基本占いをしなきゃ色々な事を知れないのです。ですが、占いの力は前世よりもかなり強くて、今では殆ど外れる事は有りません。現代の「個性」って本当に凄いですよね。

ああ、話が逸れました。それでですね、実はお二人が入学する数ヶ月前にお二人が入学するビジョンを「未来予知」でハッキリ見たのです。

その時杉元さんが女の人になってるのを知ってとても驚きましたが。」

 

未来予知だと…なんだその「個性」とんでもねえな…。しかも占いも殆ど外さないなんてインカラマッの「個性」はかなり便利な力だ。

杉元も「未来予知ってすげえなインカラマッ!!」と興奮している。

 

谷垣は眉に皺を寄せながら

「しかしインカラマッ、2人が入学するなんて知っていたのなら、何故俺には教えてくれなかったんだ?」

と言うと、インカラマッはあっけらかんに

「牛山先生の事もそうでしたが、お二人の事教えない方が谷垣ニシパ驚くかと思って。ビックリさせたかったんですよ。」

とニコリと笑いながら答えていた。

この女は相変わらず食えない様だ。

谷垣も「インカラマッ、お前なあ…」とため息をついていた。

 

「なあ、インカラマッ。あんたの「個性」ならアシリパさんや白石の居場所とか分かるんじゃねえのか!?2人のこと何か分かるのなら頼む、教えてくれ…。」

 

インカラマッのチートな力を知って、杉元はインカラマッにアシリパと白石の居場所を教えてくれと懇願し出した。

確かに、インカラマッの「個性」なら2人が今どうしているか、居場所なども分かるかもしれんな。

 

前世では占いなんぞは信じていなかったが、現代のそう言う「個性」として在るのなら話は別だ。

転成した現代は、「個性」と言う何でもアリな能力持ちがあちこちに溢れ返っている。

「未来予知」や「占い」なんて前世では眉唾だったモノも、現代では「個性」としてこの様に現実に在るのだ。

 

「ええ、杉元さんからの頼みです。良いですよ。お二人の事占ってみましょう。」

「ほんとかインカラマッ!!ありがとう、頼む!!」

 

インカラマッは杉元の頼みを快諾すると、鞄から前世で占いの道具として使っていた動物の頭蓋骨…それを取り出して占いの準備をしだした。

 

「インカラマッ、今もその骨で占うんだな。」

杉元がそう疑問を呟くとインカラマッが拾った。

「ええ、前世の時使っていたモノでは勿論有りませんが、シラッキカムイ…占いに使う狐の頭蓋は現在も用いてます。特に霊力の高い白ギツネのモノです。コレも前世で杉元さん達には説明しましたね。」

俺にとっちゃ初耳だ。まあどうでもいい情報だがな。

 

「そう言えばインカラマッって名前今もそうなんだよな?てことはインカラマッってやっぱりアイヌ出身なのか?あれ?でも確か谷垣と同じ秋田出身じゃなかったか?」

「はい、今生の名前もインカラマッです。まあ一応和名も有るのですけどね…。やはり元の名前の方がしっくりきますのでインカラマッで通させていただいてます。

そう言えば皆さんも前世と同じ名前ですよね。転成したのに前世と同じ名前なんて本当に面白いですよね。

あと私はアイヌ出身ですが、小学生位の時に秋田に家族で引っ越したんですよ。だから育ちは秋田ですかね。

まあ、前世の記憶も有るのでそれ含めれば北海道のでの生活の方がまだ長いんですけどね。」

杉元の更なる疑問に、インカラマッは丁寧に答えていた。

 

準備が出来たインカラマッが占い出した。

俺には動物の下顎の骨を頭に乗せて落としてるだけにしか見えないが、インカラマッに取っては重要なプロセスなのだろう。

 

「占った結果ですが、お二人共、白石さんにはどうやらすぐにでも会えるようですよ。」

「え!?本当か!?すぐにでもってどの位すぐなんだ!?」

「すぐにでもはすぐにでも、です。早くて今日遅くても明日位には会えるはずです。」

「うおおおおぉ!?そんなに早く会えるのかよ!!やったな尾形!!」

 

インカラマッの言葉に杉元が嬉しそうに飛び跳ねる。良かったな杉元。まあ、俺は別に白石に会いたいとも思ってないが。白石だからな。

だが、肝心のアシリパの方はまだ聞いてない。

 

「インカラマッ!アシリパさんは!?アシリパさんの方はどうなんだ!?」

「……………残念ながら、杉元さん、あなたと尾形さんがアシリパちゃんと会えるのは当分先の事になりそうです。」

「と、当分!?当分ってどの位だ…!?1年とか2年とか…?まさか10年くらい先って事ねえよな!?な!?」

 

インカラマッの芳しくない返答に、杉元が縋るように聞き返した。

 

「そうですね…数ヶ月は会えそうもないですね。でも1年以内には絶対に会えますので安心してください。」

「1年以内には会えるんだな…!?良かった………!!やったな、尾形!!アシリパさんに会えるんだぜ!?インカラマッ!信じてるからな!!」

 

思っていたより早く会えそうな事が分かり、杉元が子供のように喜んだ。

 

「アシリパの居場所は分からねえのか?」

俺がそう聞けば、インカラマッは恐らく都内に居ると言ってきた。都内かよ近いな。アシリパの事だからてっきり北海道でまたアイヌとして生まれてるもんだと思ってたぜ。

 

けど都内なら探せばもっと早く会えるんじゃねえか?杉元もそう思ったようでインカラマッにそう聞いていた。

 

「いいえ、杉元さん達がアシリパちゃんをどんなに一生懸命探しても恐らく見つかりません。そう占いに出ました。アシリパちゃんに会うにはその運命の日まで待つしかありません。」

そう断言したインカラマッに杉元は少しだけ肩を落とした。

 

「だが、1年以内にはアシリパに会えるんだ。良かったじゃねえか杉元。

もっと時間が掛かるかもしれなかったし、そもそもアシリパが居るかどうかも分からなかったんだからな。」

俺が杉元にそう言えば杉元も

「………ああ、そうだな。アシリパさんに1年以内には会えるんだ…。それまでの辛抱だな。」

と言って早くアシリパさんに会いたいぜ〜と叫んだ。本当にアシリパの事が好きだなお前は。

 

「占ってくれてありがとうなインカラマッ。本当に恩に着るぜ。」

「私の占いがお役に立てて何よりです。他に何か知りたいことが有れば遠慮なく聞いて下さい。お二人なら特別に、無料で占って差し上げますよ。」

そう微笑んだインカラマッに遠慮なく俺は、俺達2人を指名してきたプロヒーロー「スモーカー」が、どうやら前世と関わりがある人物だと言うことを説明して、コイツが一体誰なのか占う事は出来るか聞いてみた。

 

「「刺青人皮を覚えているか」…確実に前世のあの時関わった人ですね…分かりました。占ってみますね。」

インカラマッがまた占いを始めた。これで「スモーカー」と言うヒーローが一体誰でどんな目的で俺たちを呼ぶのかが分かるかもしれんな。

 

「…………なるほど、スモーカーと言うヒーローが誰なのか分かりました。」

「おお!一体誰なんだ!?」

杉元が興奮気味に聞いた。

 

「分かりましたが、これは秘密にしておきましょう。」

「へ?」

「今から誰なのか分かったら杉元さん達は面白くないじゃないですか。だから秘密です。

大丈夫、あなた達に危険は有りません。そこは安心しておいて下さい。」

おい、なんだそれは。

 

「えー!?なんだよそれ!!」

杉元も流石にこれには文句があるようだ。

 

「ふふふ、ドキドキして会いに行ってみてください。」

「おい、まだこっちは実習先そこにするとは言ってねえ。勝手に決めるんじゃねえよ。」

「いいえ尾形さん、お二人の実習先はそこが一番いいと私の占いでも出ました。なのでお二人はそこに行った方が絶対に良いのです。」

ッチ、だが、例え占いの結果だとしても勝手に決められるのは業腹だ。

 

「それと、杉元さん、尾形さん、実習期間の〇月×日は保須市をパトロールしてみて下さい。これはスモーカーにも伝えてください。」

 

俺が実習先をインカラマッの言う通りにするかどうか悩んでいると、インカラマッが突然そんな事を言い出した。

 

「保須市?何でだ?」

「保須市って言ったら確か飯田の兄が敵にやられた所だったはず…それと何か関係あんのか?」

突然何故保須に?それも占いの結果か?

 

「いえ、それとは直接関係有るのかは分かりません。ですが、その日保須市に未曾有の災害…多数の敵に攻められるビジョンを「未来予知」で見たのです。」

「!?それやべぇじゃねえか!!この事は警察や先生に伝えてあるのかよ!?」

「ええ、私も担任に伝えました。私の「個性」も知っているので信じてくれましたし、校長先生経由で警察の方や多数のヒーロー事務所の方にも警告をして下さった様なのですが、一生徒の言葉をどの位信じてもらえてるのかは分かりません…。

なので少しでもヒーローは多い方が良いと思いますので、是非そのスモーカーにも手伝って貰いたいのです。杉元さん尾形さんもこの時保須市には行った方が良いと占いでも出ています。」

 

なるほど、保須市に救援しに行くのなら、インカラマッを知っているであろう「スモーカー」の所に行った方が都合が良いってのも分かる。

相手が前世での知り合いならば、その方が俺達も動きやすいだろう。

………………一体誰なのか知らんがな。

まあ、仕方ない。危険もないと言ってるし、スモーカーとやらに会っても大丈夫だろう。

第七師団の連中だったら色々面倒くさいのでそうじゃない事を願おう。

 

「ッチ、仕方ねえ。実習先はそいつの所にするか…。」

「そうだな、インカラマッもこう言ってるし、保須市に俺達も居た方が良いんだろ?」

「ええ、それがあなた方に取って一番良いはずですよ。あ、そうそう尾形さん、スモーカーに会ったら私がこう言っていたと伝えてもらえますか?」

「?なんだ?」

インカラマッから何やら伝言を頼まれる。

インカラマッはニコニコしながら言った。

 

「「前世で刺された恨みやその他諸々の恨みと因縁は今世には持ち越ししてないので安心して下さい。」と、お願いします。」

 

……………それ、もう誰がスモーカーなのか言っているようなもんだろ。

杉元や谷垣も誰なのか分かった様で頬を引き攣らしていた。

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