やはり俺がカバネリなのは間違っている。   作:ガタオガタ

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第二話

章タイトル

 

俺の生きる道

 

 

 

 

そこそこ平和な人生を過ごしていた俺達に

突如として訪れた地獄。

大量のカバネが俺達の暮らしていた町を襲い、壊滅的な打撃を与えた。

そのカバネの襲来により、俺達の親は殺され

小町の友人たちも皆殺されている所を

逃走中に目撃していた。今頃カバネにやられた

町の人々は皆カバネへと姿を変えているだろう。

そんな地獄と化した町から俺と小町は

他の人々が襲われているのを見て見ぬふりをしながらなんとか逃げ切る事に成功し、

周辺にカバネのいない、蔵へと避難していた。

 

 

「起きろ小町、もう朝だぞ」

 

「ん…あ、おはようお兄ちゃん」

 

「小町、今日が何の日か覚えてるか?」

 

「え?今日?んーあっ!今日は総武城が来る日じゃん!」

 

「そう、今日はこの町の駅に総武城が来る日だ。

確かここに到着するのは昼過ぎだったと思うから

まだ時間はあるが、なんとか駅に辿り着くためにも

俺はこの蔵の周辺に昨日と同様にカバネが

いないのかを確認しないといけない」

 

「え!?危ないよお兄ちゃん!もしカバネが居たら、お兄ちゃんカバネに襲われて死んじゃうよ!」

 

「大丈夫だ小町。俺は小町を置いて死んだりしない。さっきそこにある窓から外を確認してみたんだが、今の所この蔵の周辺にはカバネはいないみたいだ。だから安心しろ。」

 

「お兄ちゃんが大丈夫って言うなら小町は信じるよ!でもほんとに気をつけてね?信じるけど心配だから」

 

「ああ、大丈夫だ!確認作業が終わったら駅へと行くことにしよう。よし!じゃあ行ってくる。」

 

「行ってらっしゃい!絶対に帰ってきてね!」

 

 

さっそく俺が蔵の外へと向かっていたその時、

 

 

ドンドンドン!!!!!!

 

「!!!くそっ!まさかカバネか!?」

 

ダレカイルノカ!!!!イルナラアケテクレ!!!!

 

「違う!生存者か!今開けるから待ってくれ!」

 

カバネの襲撃かと一瞬焦ったが、まさか生存者だったとは…あの町の状況で生き延びたのか?

俺達以外にも生存者がいた事はかなり有難い。

しかも蔵の外からの訪問者、これはもう蔵の周辺の確認作業をするまでも無いな。この人に聞いた方が時間の短縮にもなり、俺が危ない橋を渡らないで済む。

そんな事を考えながらも、俺は生存者をこの蔵へと招き入れるために、扉をあけるのだった。

 

ガチャガチャ!

 

「ふぅ、ありがとう、もし開けてもらえなかったら確実に僕は死んでいたよ。」

 

見た所完全に大人だな…なんとも優しそうな人だが、とりあえずは外の情報を聞くのが得策だな

 

「俺達以外の生存者がいるのなら、あけて当然でしょう。俺の名前は比企谷八幡です。そしてあそこに居るのが妹の小町です。」

 

「そうか。八幡君と小町ちゃんだね。うん、覚えたよ。僕の名前は、海田秀人だよ。よろしくね。所で他に人はいないのかい?」

 

「ええ、残念ながら昨日の襲撃で逃げきれたのは俺達だけです。もしかしたら他の所へ行ってるのかもしれませんが、可能性は低いと思います。海田さんはこの蔵に来る途中、カバネと遭遇したりしましたか?」

 

「いいや、一切カバネはいなかったよ。僕は実家に地下室があるんだが、そこでやり過ごして居たんだ。最初は町の人悲鳴やカバネのうめき声とか色々な音がしていたんだけど急に静かになってね。だから地下室から出て、町を見て回っていたんだけど、カバネの姿はどこにも見当たらなかったよ」

 

「そうですか。ありがとうございます。海田さんは今日が何の日ご存知ですか?」

 

「もちろん!総武城が来る日だろ?」

 

「そうです。なので俺達はこれから駅までいって、総武城を待っていようとおもっています。海田さんはどうされますか?海田さんにも来ていただけると有難いんですが…」

 

「断る理由が無いよ。それなら早く行こうか、またいつカバネがやって来るか分からないからね」

 

「分かりました。直ぐに出発しましょう、おい小町!今から駅に向かうぞ!」

 

「もう行くの?まだお昼まで時間があるよ?」

 

「ここに居ても危険だ、駅に行けば、避難所がある。そこでやり過ごそう。もしかしたら他にも生存者がいるかもしれないしな」

 

「そっか!わかった!」

 

「それじゃあ海田さん、さっそく行きましょう」

 

「了解だよ、八幡君」

 

こうして俺達は新たな生存者である海田秀人さんと共に、総武城が来る駅まで行くとこになった。この蔵では簡単にカバネに突破されてしまうため、一刻でも早く、駅の避難所へと進み始めた。しかし、この時の俺は新たな生存者で、

大人である海田さんが同行してくれる事に安堵し、海田さんの正体に気付くことがなかったのである。まさかあの時扉を開けたことが間違いだったとはこの時の俺は知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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