やはり俺がカバネリなのは間違っている。   作:ガタオガタ

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第七話

陽乃と八幡、二人で平塚静の所へ向かっていたが、コミュ障の八幡に会話をするなど出来るわけもなく、二人は終始無言で歩みを進め、平塚静のいる部屋へと着いていた。

 

ガチャガチャ

 

 

「やっほー!静ちゃん!遊びに来たよー!」

 

「陽乃か…静ちゃんと呼ぶなと何度も言ってるだろう…」

 

いきなり部屋に入ってきた陽乃に驚く事もなく返事を返した静は、自分の呼び名に対して呆れ気味に何度目かわからない抗議をした。

 

「細かい事は気にしない!それより比企谷君の稽古に付き合ってほしいの」

 

「なに?比企谷の稽古?薙刀はどうした?」

 

陽乃からの急なお願いに、多少驚きつつも陽乃の稽古がどうなったのか気になり聞き返していた。

 

「比企谷君は、薙刀は無理だよ。槍とかも駄目。長い得物が向いてないよ!と言っても人並みには扱えるんだけど、メイン武器としては合格点は上げれなかったんだー」

 

「まぁ比企谷が薙刀が向いて無いのはわかった。それでなんで私の所にくる?普通に雪ノ下にでも剣術を頼めばいいじゃないか」

 

陽乃からの話を聞き、八幡の稽古がどうなったのかよく分かったが、なぜ自分の所に来たのか分からなかった静は別の提案をした。本音を言えば、稽古を見るのが面倒なのだ。

 

「まぁ最後まで話は聞いてよ。静ちゃんは比企谷一心さんって知ってるでしょ?って言うか多分総武城の人達はみんな知ってると思うけど」

 

「勿論知っている。逆に知らない人がいるのか?」

 

陽乃からの質問に静は深く頷いた。その時陽乃は口角を上げ、ニヤリと笑いながら

 

「実はここに!比企谷一心さんの事は知ってるのに、比企谷一心がどれだけ有名人なのか知らない人がいます!そう!比企谷八幡君です!」

 

陽乃がニヤニヤとしながら静に比企谷一心を知らない人を紹介した。それはこの部屋に来てから空気と化していた比企谷八幡であった。比企谷一心を知っているのに知らない、そんな人はこの世界に現在は2人しかいないだろう。そしてそんな陽乃の発言に静は心底驚きつつも、陽乃の発言が引っかかっていた。

 

「知ってるのに知らないとはどういう事だ?」

 

静の質問に対して陽乃はまたまたニヤリと笑い、

 

「本当は分かってるんでしょ?静ちゃん」

 

「…この目の腐った男が比企谷一心の息子であると?」

 

「正解!だから雪乃ちゃんに剣術教えさせても、逆に教わる形になるでしょ?それなら全ての基礎になる体を静に鍛えて貰おうかなって」

 

「ふむ…なるほどな。」

 

陽乃からの説明を受けて納得した静は腕を組見、悩んでいた

 

(え?おれさっきからまじで空気じゃん。しかも親父ってまじで有名人なの?あの変態が?世も末だなこりゃ。ってか勝手に話進んでるし、誰雪乃ちゃんって、雪ノ下さんの妹なんだろうけど名前だされても八幡わかんなーい)

 

陽乃と静の話をただただ横で聞いていた八幡は、勝手に進んでいく話には付いていけず、何故か途中で目を馬鹿にされ、そして平塚静もが比企谷一心を知っていた事に驚かされ、今までの自分の中の父のイメージが変わりつつあった。

 

「よし、わかった。そういうことなら引き受けよう。比企谷、私も陽乃同様、手加減などしないから覚悟しておけ」

 

陽乃からの依頼を承諾した静は胸の前で拳を合わせ、何故か目に殺気を込めて八幡にそう告げた。

 

「りょ、りょうかい…」

 

静からの殺気に八幡は冷や汗を流しながら返事を返した。

 

「じゃ、静ちゃん後はよろしくねー!バイバーイ!」

 

静への依頼を承諾された陽乃は、する事が無くなった為、さっさと帰ってしまった。

 

「では、これより稽古を開始する!!構え!!」

 

「…っ!結局こうなるのかよ!」

 

静の大きな号令により、慌てつつも構えを取り、愚痴をこぼした八幡、先程から八幡に殺気を飛ばしている静。静の指導による、過酷なら稽古が開始された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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