Game of Vampire   作:のみみず@白月

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死者からの贈り物

 

 

「おや、早いね。おはよう、ハリー。」

 

日が昇った直後のグリフィンドール談話室。人っ子一人いない静かなそこで書き物をしていたアンネリーゼ・バートリは、男子寮からの階段を上ってきたハリーに声をかけていた。一応は寝間着を着ているものの、いつもの寝癖が付いていないし……ふむ、どうやら眠れなかったようだ。そりゃそうか。

 

誰かが居るとは思っていなかったのだろう。声を聞いて少し驚いたような顔になったハリーは、私だと分かると笑顔に変わって挨拶を返してくる。

 

「おはよう、リーゼ。……ひょっとして寝てないの?」

 

「いいや、家に戻って少し寝たよ。寝てないのはレミィやマクゴナガルあたりだろうさ。レミィは私が出てくる時も仕事をしてたし、マクゴナガルは校長室で今も頑張ってるはずだ。……そう言うキミはどうなんだい? 髪がいつもの『スカイダイビング状態』じゃないみたいだが。」

 

「寝た……のかな? ベッドでずっと考え事をしてて、いつの間にかこんな時間になってたんだ。多分、気付かないうちに少し寝たんだと思う。」

 

うーむ、少なくともしっかり寝たというわけではないようだ。ちょっと心配だな。羽ペンを置いてハリーの顔色を確認し始めた私を他所に、当の本人は窓のカーテンを開きながら話を続けてきた。

 

「……変な気分だよ。全部終わって、もうダンブルドア先生もスネイプ先生も居ないだなんて。」

 

「寂しいかい?」

 

「それも勿論あるけど……僕、スネイプ先生と話をしたかったな。五年生の終わりに全てを聞いた時、今度会ったらきちんと話そうって決めてたんだ。でも、結局会えないまま終わっちゃった。それが残念だよ。」

 

窓越しの寒そうな校庭を見ながら呟くハリーへと、ソファに寄り掛かって口を開く。そういえば、スネイプはあれ以降ホグワーツに戻らないままだったな。

 

「スネイプが遺した記憶のことはフランたちから聞いているだろう? 明日行われるダンブルドアの葬儀の後で見ることになるそうだが……どうする? 見たいならキミも参加できるよ?」

 

「見たいけど……僕が見てもいいのかな? スネイプ先生がそれを望むと思う?」

 

「選ぶのはキミさ。決して傷付かないのが死者の特権なら、選択できるのは生者の特権なんだから。……見たいと思うなら見たまえ。だが、見るべきではないと少しでも感じているのであれば見ない方が良いと思うよ。スネイプの真実が必ずしもキミにとって優しいものだとは限らないからね。」

 

フランやアリスの話を聞くに、スネイプが最後まで愛したのは、最期まで殉じたのは『リリー』だ。あの男の行いはハリーやダンブルドアの為でもなければ、『リリー・ポッター』の為ですらないのかもしれない。である以上、ジェームズ・ポッターの息子たるハリーへの憎しみは見せかけだけのものではないはず。

 

真剣な声色で放った私の忠告に対して、ハリーは校庭を眺めながら暫し悩んだ後……くるりと振り返って返事を寄越してきた。それでも見るのか。

 

「見るよ。スネイプ先生に救われた僕はきっと、あの人が抱えていたものを知るべきだと思うから。ここで目を背けたら絶対に後悔するだろうしね。」

 

「……なら、後でマクゴナガルに伝えておくよ。」

 

もはや見慣れたグリフィンドールの瞳だな。決意に輝くグリーンの瞳に苦笑しながら言ったところで、新たな人物が談話室に上がってくる。我らが赤毛のノッポ君だ。こっちも寝癖ゼロだな。

 

「あー……おはよう、二人とも。さっきハリーが部屋を出て行く音が聞こえたからさ。一人になりたいのかとも思ったんだけど、どうしても気になって上がってきちゃったんだ。」

 

「つまり、キミも眠れなかったわけだ。」

 

「いやまあ、もしハリーが何か話したくなったらいつでも相手を出来るようにって思ったんだよ。それにほら、僕は別に疲れてないしな。これくらい何でもないさ。」

 

「んふふ、いじらしい行動じゃないか。後でハーマイオニーにも聞かせてやりたまえよ。好感度が上がるぞ。」

 

クスクス笑いながら提案してやると、ロンはバツが悪そうな赤い顔で向かいのソファに腰を下ろした。ハリーもちょっと照れ臭そうな苦笑いを浮かべている。

 

「あんまりからかわないでくれよ、リーゼ。……ちなみに、ハーマイオニーの様子はどうだった? ちゃんと寝れてたか?」

 

「私は家に帰ってたから分からないが、泣き疲れてぐっすり寝てるんじゃないかな。昨日は私の一生分を上回るくらいに泣いてたからね。」

 

ハリーの無事を喜んでロンやジニーも涙ぐんでいたが、ハーマイオニーの泣きっぷりに比べれば些細なものだろう。ハリーと私に抱き付いて涙をボロボロ零していたミス・友達想いを思い出して微笑む私に、ロンの隣に座ったハリーが相槌を打ってきた。

 

「リーゼの一生分を上回ってそうなのには同意するけど、リーゼが泣いてるところっていうのがそもそも想像できないかな。……リーゼって泣いたりするの?」

 

「随分と失礼な質問じゃないか。私だって泣いたことくらいあるさ。……直近だと二百五十年ほど前にね。」

 

むう、言われてみれば結構前だな。その辺の時期から我を忘れるほど怒ったり、心の底から喜んだりしなくなった気がする。己の感情を制御できるようになったと肯定的に捉えるべきか、長い年月で凝り固まってしまったと否定的に捉えるべきか。

 

自分の感情の平坦さを思って微妙な気分になっていると、ロンが興味深そうな表情で質問を飛ばしてきた。

 

「じゃあ、僕たちの葬式では泣いてくれるか?」

 

「想像できないし、したくもないね。縁起の悪いことを言わないでくれたまえ。葬式のことを考えるのは老後で間に合うさ。」

 

「まあ、うん。ちょっと悪趣味な質問だったかもな。」

 

申し訳なさそうにポリポリと自慢の赤毛を掻き始めたロンに、肩を竦めて別の話題を投げかける。今の私にとっては遥か先の話だ。考える必要などないだろう。

 

「とにかく、先ずは明日の葬儀に向き合うべきだね。恐らく上級生は会場の設営を手伝わされるぞ。」

 

「大広間でやるのかな?」

 

「いや、校庭になるんじゃないかな。埋葬は湖のほとりになるようだし、大広間だと参列者を収容し切れないはずだ。少なくともレミィはそう考えてるみたいだよ。」

 

私の返答を受け取ったハリーは、複雑そうな表情で曖昧な頷きを寄越してきた。まだまだ思うところがあるのだろう。それに小さく苦笑した後で、書き終わった書類を手に立ち上がる。一番の薬は時間だ。嘗てアリスとフランを癒してくれたあの薬なら、ハリーのこともいずれは癒してくれるはず。

 

「それじゃ、私は校長室に行ってくるよ。」

 

「今日も仕事なのか?」

 

「なぁに、咲夜が起きてくるまでには戻ってくるさ。私は優先順位ってものを弁えてるんでね。」

 

ロンの疑問に肩越しに答えながら、談話室の出口に向かって歩を進める。どれだけ忙しいとしても、こんな時なればこそ咲夜の誕生日を疎かにするわけにはいかない。マクゴナガルには悪いが、手伝いもほどほどに戻らせてもらおう。

 

十五歳になった咲夜へのお祝いの台詞を考えつつ、アンネリーゼ・バートリはホグワーツの廊下を歩き出すのだった。

 

 

─────

 

 

「……よう、咲夜。誕生日おめでとう。」

 

女子寮の自室のベッドで目を覚ました霧雨魔理沙は、自分の顔を覗き込んでいる銀髪の親友へと寝起きの第一声を放っていた。起きた時びっくりするからやめて欲しいのだが、こいつは時折私の寝顔をジッと見つめるという奇行を仕掛けてくるのだ。どうやら今日はその日だったらしい。

 

「ありがと、魔理沙。それとおはよう。」

 

真顔でそう言うと、咲夜は私の側を離れて自分のベッドに戻ってしまう。……うーむ、この奇行の理由は未だに謎だな。特にこれといった被害があるわけではないものの、なんだか最近は頻度が増えているような気がするし、そろそろきちんと意味を聞くべきなのかもしれない。

 

ただまあ、今日やるべきことではないだろう。今日は十月三十一日、つまりは咲夜の誕生日なのだ。……そして、全校生徒がダンブルドアとスネイプの死を知る日でもある。考えただけで大広間に行くのが億劫になってくるな。

 

昨晩遅く、リーゼとハリーはホグワーツに帰ってきた。ちなみに私たちが帰りを迎えたのは談話室ではなく校長室だ。ハーマイオニー、ロン、私、咲夜、ジニーの五人で心配しながら待っていたところ、ふらりとやって来たマクゴナガルが校長室に連れて行ってくれたのである。

 

そこにはスラグホーンやフリットウィック、それにスプラウトなんかも居て、待っている間私たちに昔のホグワーツの思い出話なんかをしてくれたのだが……きっと心配する私たちを気遣ってくれたのだろう。授業の時より随分と優しい雰囲気だったし。

 

そして午後九時を回った頃、遂にリーゼとハリーが校長室の暖炉に現れたのだ。ハーマイオニーやロン、ジニーなんかはハリーに抱き付いて帰還を喜んでいたし、私も彼が無事に帰ってきてくれて嬉しかった。勿論それは嬉しかったのだが……唯一咲夜だけが別の方を見ているのが気になって、そちらに視線を向けた時、見てしまったのだ。

 

部屋の隅でリーゼの話を聞くスラグホーンやフリットウィックの沈んだ表情と、涙を流すマクゴナガルとスプラウトの姿を。……何故だか分からんが、衝撃だった。マクゴナガルやスプラウトのあんな顔ってのは私には想像できないものだったからだ。

 

私と咲夜以外の面子が気付く前に毅然とした表情に戻っていたものの、一夜明けた今でもあの顔が頭に焼き付いて離れない。私にとってのマクゴナガルやスプラウトは『強い教師』だったのに、もっとずっと弱くて身近な一人の人間になってしまった気がする。

 

……私はきっと、ダンブルドアの死というのを本当の意味で理解していなかったのだろう。ハリーだけがちゃんと分かっていたのだ。だからあんなに議論を重ねていたわけか。自分のバカさ加減を思って重苦しい気分でノロノロとベッドから這い出た私へと、咲夜がルームメイトを起こさないように小声で話しかけてきた。

 

「多分、授業は中止よね? ついでに言えばハロウィンパーティーも。」

 

「だろうな。……朝にダンブルドアについての知らせがあるんだと思うぜ。そしたらもうパーティーなんかやる気分じゃないだろ。」

 

「そして、今年は私の誕生日も中止ね。誰も祝う気分じゃないでしょ。祝われる気分にもなれないし。」

 

「それは……そんなことないだろ。」

 

上手く反論できなくて曖昧な返事を返すと、咲夜は困ったような笑みで首を横に振ってくる。

 

「私だってそこまで子供じゃないわよ。こんな日に能天気に喜んでいられないわ。……呪われてるのかしらね、私の誕生日って。良くないことばっかり起こってる気がするの。」

 

「確かに色々あったかもしれんが、お前が生まれた日だろうが。それでお釣りが来るさ。」

 

少なくとも私にとってはそうだぞ。アンニュイな雰囲気の咲夜に今度ははっきりと反論してやれば、我らが銀髪ちゃんは驚いたように青い目を見開いた後……少し赤い顔でそっぽを向いて小さく頷いてきた。

 

「……ならいいんだけど。」

 

「『不幸と幸せは一定理論』は好きじゃないけどよ、来年からは良いことが続くかもだろ? あんまり変なこと考えんなよ。お前が生まれたことを祝ってるヤツは沢山居るんだから。」

 

「もう、分かったってば。素直に祝われてあげるわよ。」

 

なんだそりゃ。苦笑いで髪を纏めていたヘアゴムを取って、ナイトテーブルの上にある小鏡を見ながら寝癖をチェックし始めたところで、シュシュを外して同じ作業をしている咲夜が話題を変えてくる。夜寝た時と同じ位置で起きたのに、何だってこんなにぐしゃぐしゃになってるんだ? これこそ呪いだぜ。

 

「リーゼお嬢様、今日もお忙しいのかしら? 昨日の夜も先生方と校長室に残ってたし。」

 

「お前の誕生日なんだから、どんだけ忙しくても顔を見せには来るだろ。……もしかしたらレミリアも来るかもしれないぞ。校長の葬式はホグワーツでやるってハリーが言ってたからな。色々と準備があるんじゃないか?」

 

具体的な日付は聞けていないが、そう先の話ではないはずだ。明日か、明後日とかか? よく知らないイギリスの葬式についての知識を掘り起こしていると、やけにソワソワしている咲夜の姿が目に入ってきた。レミリアの名前が効いたらしい。

 

「そうね、レミリアお嬢様がいらっしゃる可能性があるならきちんとした格好で……マズいわ。制服にアイロンをかけておかないと。今日の報告の時もそうだし、ダンブルドア先生の葬儀があるなら皺くちゃの服で出るわけにはいかないでしょう? 魔理沙のもやるわよ。」

 

「私のはともかく、お前のはいつもパリッとしてるだろうが。……逞しいこったな。私はそこまで気が回らんぜ。」

 

そういえば、正装ってことは三角帽子も出しておかないとか。ブラシで髪を整えながらどこに仕舞ったかを思い出していると、テキパキと身嗜みを整えた咲夜がベッド脇のプレゼントを整理し始める。今年も数は沢山あるが、山の大きさとしては小さ目だな。小物が多いようだ。

 

「こうなった以上、プレゼントのお礼の手紙も日を空けた方がいいのかしら? さすがに特殊なケースすぎてよく分からないわ。」

 

「そこまで気を使わなくてもいいんじゃないか? ほぼほぼ身内からなんだろ?」

 

「だけど、ブラックさんからとか、ルーピン先生からのもあるし、ハグリッド先生やモリーさんからのも……あら、これは誰からかしら? 差出人が書いてないわね。」

 

んー? なんか、覚えのあるやり取りだな。怪訝そうな表情で赤い包装紙に包まれた長方形のプレゼントを手に取った咲夜は、それを回しながらどこかにカードが挟まっていないかを確かめているが……一年生の時も同じ包装紙を見た気がするぞ。

 

咲夜もそのことに気付いたようで、真剣な顔に変わると私に問いを寄越してきた。

 

「これ、三年前にアルバムを貰った時と同じ包装紙よね?」

 

「多分な。侵入者騒ぎのゴタゴタで有耶無耶になっちまったけど、あの時のは結局誰からだったんだ?」

 

「ダンブルドア先生からだと思うわ。尋ねるのは無粋な気がして、はっきりとは聞いてないんだけど……どういうことなのかしら?」

 

「もしそうだとしたら、ヌルメンガードに行く前に準備しといたってこったろ。つまりはまあ、ある意味での形見というか、遺産みたいなもんなんじゃないか?」

 

ダンブルドアは死を覚悟していたわけだし、その上で贈ったのであればそれに近い物のはずだ。私の言葉に小さく首肯した咲夜は、かなり慎重な手付きで箱の包装を解き始める。

 

すると赤い包装紙の中から出てきたのは……木箱だ。古ぼけた飾り気のない木箱で、これといった特徴は見当たらない。貴重な物という雰囲気ではないし、これ自体は単なる入れ物に過ぎないのだろう。中に入っている物が本命ということか。

 

「……開けるわよ?」

 

「おう。」

 

金属の留め具をパチリと外した咲夜に短く答えて、背後に移動しながら木箱が開くのを見守っていると、中にはクッションに包まれた三つの小瓶が入っているのが見えてきた。小瓶は薄っすらと銀色に輝いている。

 

「これって、記憶だよな?」

 

憂いの篩を使う時にダンブルドアから見せられた銀の糸を思い出しながら呟くと、咲夜もこくりと頷いて肯定してきた。

 

「そうみたいね。……小瓶にラベルが貼ってあるわ。『結婚式』、『ヴェイユ』、それに『ムーンホールド』。どういう意味かしら?」

 

「それぞれに纏わる記憶なんじゃないか? 『結婚式』は多分、お前の母ちゃんと父ちゃんの結婚式の記憶ってことだろ。『ヴェイユ』もまあ、アルバムのことを思い出せば何となく分かる気がするが……『ムーンホールド』ってのは何だろな?」

 

どっかで聞いたような気がするな。首を捻る私に、咲夜が小瓶を見つめながら答えを教えてくれる。

 

「バートリ家のお屋敷の名前よ。今は紅魔館とくっ付いちゃってるけど、昔は別の場所にあったんですって。不死鳥の騎士団の本部にも使われたらしいわ。」

 

「あー、アリスかリーゼから聞いた覚えがあるぜ。ってことは、そこの記憶ってことか。」

 

「……でも、どうしてダンブルドア先生は私にこれを遺してくださったのかしら? 記憶ってことは、憂いの篩で見ろってことなのよね?」

 

難しい表情で小瓶の一つを手に取る咲夜へと、私も腕を組んで悩みながら口を開く。いくつか有り得そうな理由は思い付くが、ダンブルドア本人に答えを聞けない以上は永遠の謎だ。

 

「元々お前に見せる予定の記憶だったんじゃないか? ペティグリューが情報を持って来なければ、週末の『記憶ツアー』はまだ続くはずだったわけだろ?」

 

「その可能性はあるわね。何にせよ、見てみる他ないわ。……一緒に見てくれるでしょう?」

 

「そりゃあもちろん構わんが、先ずは新校長に許可をもらわないとだな。今の校長室を管理してるのはマクゴナガルなわけだし。」

 

「なら、少し落ち着いてからお願いしてみましょうか。マクゴナガル先生は暫くお忙しいでしょうし、余計なことに気を使わせるのは申し訳ないわ。記憶は逃げたりしないしね。」

 

うむ、そうした方がいいだろう。パタリと木箱を閉じた咲夜に頷いてから、自分のベッドに戻って着替えを始める。やっぱりダンブルドアは大したヤツだな。死んでからも『特別授業』を継続するとは思わなかったぞ。

 

とはいえ、ダンブルドアがどれだけきちんと身辺整理していたとしても、イギリス魔法界はこれから混乱するはずだ。……マクゴナガルも可哀想な立場に立たされちゃったな。忙しすぎて死を悼む暇もないだろう。

 

何か出来ることがあれば手伝おうと心に決めつつ、霧雨魔理沙は畳み忘れて皺くちゃになっている制服を手に取るのだった。

 

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