Game of Vampire 作:のみみず@白月
「蜂の巣を突いたようなって表現はこういう時に使うんだろうな。……ほら、読んでみろ。ここまで分厚い予言者新聞ってのは滅多に見れねえぞ。」
呆れ半分、困惑半分の顔で箒屋のおっちゃんが渡してきた新聞を受け取って、霧雨魔理沙は深い苦笑を浮かべていた。確かに分厚いな。スキーターあたりがここぞとばかりに書きまくったんだろうか?
リーゼたちがマーガトロイド人形店に越してきてから数日が経った今日、ようやく荷物の片付けが一段落したので、ウィンドウショッピングがてら咲夜の箒を選びに二人で行きつけの箒屋を訪れているのだ。これまで箒に一切興味を持たなかった咲夜が自分の箒を欲しがったのは意外だったが……多分、憂いの篩で見た記憶の中の父親の発言が影響しているのだろう。クィディッチを教えたいって言ってたもんな。
まあ、それに関しては文句などないし、むしろ歓迎しているくらいだ。正直言って箒への興味が長続きするかは微妙なところだと思うが、こうして咲夜と二人で箒屋に来れるってだけでまあまあ嬉しい。私が文句を言う対象が居るとすれば延々二本の箒の前で悩み続けている咲夜ではなく、全てをぶん投げて魔法界から消え失せた『紅のマドモアゼル』の方である。
私はてっきり色々と整理を付けた上で幻想郷に旅立つのだと思い込んでいたのだが、魔法界の反応を見る限りではそうでもないらしい。予言者新聞の一面に載っている端的な見出しが全てを物語っているな。『大混乱』という見出しが。
どうやらレミリアは姿を消す直前に世界各国へと『お別れ状』を送り付けていたようで、これはどういうことなのかとイギリス魔法省に連日問い合わせが殺到しているらしい。手紙の内容は知る由もないが、説明不足だったのだけは間違いないだろう。
そして当然のことながら、政治に関わらない一般の魔法使いたちも何が起こったのかと混乱しているわけだ。騒動を煽ることにかけては天才的な予言者新聞社が、今日も元気に世界各地の混乱を大袈裟に伝えているのを確認していると……箒を手にした咲夜が私とおっちゃんの居るレジに近付いてきた。どちらにするかを決めたらしい。
「決めたわ、これにする。」
「スタースウィーパーの新型か。いいと思うぜ。二択で迷ってたコメットも良い箒だけどな。」
「試乗で上手く飛べたのはコメットだけど、乗った時にこっちの方がしっくり来たのよ。……言ってる意味が分かる?」
「ん、分かるぜ。要するにスコア的にはコメットの方が上だけど、乗り心地ならスタースウィーパーってことだろ? タイムの差は誤差レベルだったし、悪くない決め方じゃないか?」
さっき裏手の庭で試乗させてもらった時は、コメットの方が直線のスピードが出ていたのだ。とはいえ所詮数秒差。プロが計測するならともかくとして、初乗りの数秒なんて乗り方や慣れの差でしかないだろう。
首肯しながら言った私の後から、おっちゃんも然もありなんという表情で同意を放つ。
「まあ、そうだな。小娘の言う通りだ。しっくり来たってんならスタースウィーパーにしておいた方が良いだろうさ。……カスタマイズするなら足置きやらグリップやらも選んでいきな。すぐに付け替えてやるよ。」
「カスタムは私が手伝うから平気さ。器具も自前のがあるしな。」
「おいおい、大した箒バカになったみたいじゃねえか、小娘。今年も優勝して俺の店を宣伝してくれよ? お前さんのお陰でホグワーツ生の客が増えたぜ。」
くつくつと笑いながらスタースウィーパーを包んでいくおっちゃんに、ちょびっとだけ呆れた気分で返事を返す。繁盛するのは結構だが、サービスしまくってるって聞いてるぞ。
「それはいいけどよ、ちゃんと儲けは出てるのか? 『オマケ』を付けまくってるらしいじゃんか。」
「長い目で見れば得なんだよ。ホグワーツ生の子供は大抵ホグワーツに入るわけだろ? 気に入ってくれりゃあ何代にも渡ってお得意さんになってくれるって寸法さ。……それにまあ、出身寮のチームが連覇してるのは鼻が高いからな。気分が良くて値引きもしたくなるってもんだ。」
「ありゃ、グリフィンドール出身だったのかよ。知らなかったぜ。」
「こう見えても学生時代は名ビーターで鳴らしてたんだ。優勝したのは結局一回だけだったけどな。……あの時の嬉しさだけは死ぬまで忘れねえだろうさ。」
学生の頃を思い出しているのだろう。遠い目で天井を見つめていたおっちゃんは、やがて苦笑いで忠言を寄越してきた。
「優勝に慣れるんじゃねえぞ、小娘。負けっぱなしだった俺の一番新鮮な思い出は唯一の優勝だが、勝ちっぱなしのお前らの代は負ければそのことが頭に残っちまう。そいつはあんまり歓迎できない事態だろ?」
「そうは言ってもな。強いチームが全力でやっても負けることがあるのがクィディッチじゃんか。」
「ま、そうだな。だからこそやってても観てても飽きないスポーツなのさ。……ほれ、お嬢ちゃん。アメリカ製の箒はこっちの部品と規格が違うから注意しな。詳しくはそこの小娘に聞けば大丈夫なはずだ。」
「おい、私が『小娘』でこいつが『お嬢ちゃん』なのはどういうわけだよ。同じ学年の同じホグワーツ生だろうが。」
咲夜に包んだ箒を渡したおっちゃんへと文句を投げてみると、彼は豪快に笑いながら意味不明な答えを投げ返してくる。
「当然、雰囲気の差ってやつだ。『お嬢ちゃん』になりたいならもう少し言葉遣いを勉強しときな、小娘。」
「失礼なヤツだな。贔屓の客への態度がそれかよ。」
「これがダイアゴン横丁流の親愛表現なのさ。……そら、ついでにこれも持っていきな。今朝届いた試供品だ。お嬢ちゃんと仲良く使えよ?」
言葉と共にひょいと放ってきたのは……おっ、良いじゃんか。フライト・アンド・バーカー社製の新作らしき箒磨きクリームだ。ここの箒は癖が強くて一部のプロ以外には好かれていないが、代わりにクリームを作るのはとことん上手い。今回のも期待できそうだな。
「あんがとよ。さっきの暴言はこれに免じて許してやるぜ。……んじゃ、行くとするか。」
店の出入り口に向かいながらニヤリと笑ってやれば、代金を払った咲夜も慌てて礼を言ってからついてきた。箒に慣れていない銀髪ちゃんは分かっていないようだが、代金自体も結構値引きされているらしい。これは今年も宣伝してやる必要がありそうだ。
「アドバイスありがとうございました。」
「おう、大事に使ってやってくれ。」
「はい、大事にします。」
両手で抱えるように箒を持った咲夜が店を出たのを確認してから、マーガトロイド人形店がある方向へと歩き出す。買い物を続けるにしたって一度荷物を置きに戻った方が良いだろう。そろそろお昼ご飯の時間だし。
「しかし、買ったはいいが……練習は暫く出来ないな。夏休みの後半にでもロンの家に行ってみるか?」
明後日からは遂に大陸旅行が始まるし、さすがに旅行に箒を持っていくのはやり過ぎだ。少し残念な気持ちで親友に話しかけてみると、咲夜は肩を竦めて応じてきた。
「……ロン先輩とかジニーとかと一緒にやる前にちょっとだけ練習させてよ。旅行から戻ったら、アリスに頼んで紅魔館の跡地にでも連れて行ってもらいましょう。」
「負けず嫌いのメイドさんは下手なのを見られるのが嫌なわけだ。」
「あんまり生意気言うと宿題見せてあげないからね。」
「おっと、それは困るぜ。」
ジト目で脅してきた咲夜に、両手を上げて降参の意思を示す。こいつは既に膨大な量の宿題を四割近く片付けているらしいのだ。そして私は一割も進んでいない。楽しい旅行中に宿題のことなんか考えたくないし、夏休み後半に咲夜の手助けが必要になるのは間違いないだろう。
フクロウ試験の年だからなのか例年よりも多い宿題を思って辟易しつつ、角を曲がってマーガトロイド人形店がある通りに入る。そのまま顔馴染みのご近所さんに手を上げて挨拶した後、たどり着いた人形店のドアを開けてみれば、店頭スペースを大量の人形が掃除している光景が目に入ってきた。
「あら、二人ともお帰りなさい。箒は買えた?」
ドアが開閉する音に気付いたのだろう。奥の方からひょっこり顔を出して問いかけてきたアリスに、咲夜が手に持った箒を見せながら肯定を返す。
「うん、買えたよ。それより、ここも掃除するなら手伝ったのに。」
「大した手間じゃないから人形たちだけで充分よ。……でもまあ、棚とかは修繕が必要かもね。ショーウィンドウも曇っちゃってるし。」
「再開するのか? この店。」
せっせと働く人形たちを横目に聞いてみると、アリスは曖昧に頷きながら返答を口にした。
「んー、こっちに居る間だけやろうかと思って。今はもう人形ってご時世じゃないし、そこまでお客さんは来ないでしょうけどね。……お爺ちゃんは私に跡を継がせるのを楽しみにしてたから、少しの間だけでも『マーガトロイド人形店』の店長さんになりたくなったのよ。」
「……なるほどな。いいじゃんか、アリスの人形店。だよな? 咲夜。」
「そうね、アリスの人形なら今の時代だって売れるでしょ。いっそのこと人形劇もやってみたら?」
「それも楽しそうだけど、先ずは店の再開を目指すことにするわ。旅行から帰ってきたら色々と手配しないとね。」
教師から人形屋さんか。アリスらしい変遷だな。しっくり来る職業だなと納得しつつ、ショーウィンドウを指差して提案を送る。
「ショーウィンドウのことは双子に聞けば解決すると思うぜ。店を開く時に内装工事を頼んだ店が安くて丁寧だったって言ってたからよ。」
「そうなの? それじゃあ今度聞いてみることにするわ。」
「棚とかもそこに頼めばいいんじゃないか? アリスなら自作できそうだけどさ。」
「ええ、自分で作れる物は自分で作るつもりよ。なるべく昔の店構えのままにしたいしね。」
デカい人形も頻繁に作ってるみたいだし、その程度の木工作業ならお手の物だろう。案の定な答えをアリスが寄越してきたところで、階段の上からエマが大声で呼びかけてきた。
「アリスちゃん、お昼ご飯が出来ましたよー!」
「はーい、今行きます! ……だって、二人とも。行きましょうか。」
うむ、良いタイミングで帰ってきたらしい。人形を停止させて店の奥に入っていくアリスに続いて、私と咲夜もダイニング目指して歩を進める。こういうのも悪くないな。幼い頃の霧雨道具店での生活を思い出すぞ。
人の気配……いやまあ、厳密に言えばほぼ人外だが。が増えたことに微笑みつつ、霧雨魔理沙は美味そうな匂いに向かって足を動かすのだった。
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「んふふ、愉快な状況じゃないか。もっと楽しそうな顔をしたまえよ。キミからすれば長年の宿敵が消え去ったわけなんだから。」
ロシア魔法議会の奥深くにある議長室。窓に映ったまやかしの景色を眺めている白髪の老人へと、アンネリーゼ・バートリはクスクス笑いながら語りかけていた。今日の茶菓子も中々美味いな。食べたことがないケーキだし、最近生まれた料理なのかもしれない。幻想郷に行ったら美鈴に自慢してやろう。
アリスたちが楽しみにしている大陸旅行が明日に迫っている中、ゲラートの様子を見物しに遥々モスクワを訪れてみたのだ。もちろんレミリアが魔法界を去ることは事前に伝えてあったのだが、目の前の爺さんはなんとも不機嫌そうな気配を漂わせている。まさかここまで唐突に去っていくとは思っていなかったらしい。
しもべ妖精が準備したチョコレートが層になっているケーキを頬張る私へと、ゲラートは納得していませんという不機嫌顔で文句を飛ばしてきた。
「やろうと思えばもっと綺麗に消えることが出来たはずだ。……この状況は俺への嫌がらせか?」
「かもね。あるいは単に面倒くさかったのか、もしくはその方が面白いと思ったのか。何れにせよ私は知らんし、興味もないよ。重要なのは魔法使いたちが紅のマドモアゼルの『失踪』に混乱してるって事実だけさ。」
「忌々しい限りだ。居なくなって尚迷惑を被るとはな。……スカーレットから何か伝言は?」
「驚くかもしれんが、一切無いよ。」
端的に答えてやると、ゲラートは巨大なため息を吐いてから疲れたように椅子に腰を下ろす。レミリアに見せてやりたい姿だな。きっと翼をはためかせながら小躍りするだろう。
「……ふん、もう驚かんさ。そうなるとお前が何をしに来たのかが疑問だが。」
「そんなもん決まっているだろう? キミが困ってる姿を見物しに来たんだよ。」
私の愉快な返答に再び深いため息を吐いた後、ゲラートは一枚の羊皮紙を魔法でこちらに飛ばしてきた。ロシア語で最上段に書かれている文字は……『アルバート・ホームズについての調査報告書』? 確か委員会とやらの議長になった男だったか?
「なんだい? これは。この男を殺して欲しいとか?」
「違う。それはスカーレットが処理せずに残した『懸念』だ。……お前はどう思う?」
ふむ? 懸念ね。羊皮紙に書かれているのは簡単な経歴と業績、そして報告書を書いた人物の所見らしい。さらっと読んだ限りでは良くも悪くも『政治家っぽい』人物という印象だな。奇妙な点は多々あるものの、ゲラートやレミリアと比較しちゃうとまだマシに思えるぞ。こいつの何が問題なんだ?
「言わんとしていることがよく分からないね。どの辺を『懸念』してるんだい?」
「スカーレットの調査と同じようなことしか掴めなかったが、俺が気になっているのはその男の『過程』が欠落しているところだ。」
「過程が欠落? 独特な表現だね。……つまり、出世がスムーズすぎるって意味かい?」
調査者の所見にもクエスチョンマーク付きで同じようなことが書かれているな。私が口にした疑問に対して、ゲラートは首肯しながら補足を述べてきた。
「そうだ、上手く行き過ぎている。声は大きくてもそこまで邪魔にならない政敵だけが残り、致命的な障害となる政敵は軒並み消えているだろう? 事故、スキャンダル、不自然な辞任。敵を排除するのは結構だが、ホームズが『関わっていない』ケースがあまりに多い。ここまで来るとむしろ不自然だ。」
「んー、なるほどね。敵を蹴落としたことを懸念しているわけではなく、表向き蹴落としていないのに敵が減ってることを疑っているわけか。……この『対立議員をスカウラーだと糾弾した』っていうのはどうなんだい? 充分派手な動きに思えるがね。」
「それで消えたのは取るに足らない小物ばかりだ。俺には『本命』から目を逸らすための茶番にしか見えんな。……ホームズが本気で『非魔法界問題』を解決しようとしているのであれば、こういう男が旗頭になるのはそう悪くない事態だろう。濁った部分を隠せるのも政治家の才能だ。そのことはスカーレットが証明している。」
レミリアをある種の褒め言葉の例に出したゲラートは、続けて『懸念』の部分を話し始める。
「だが、議長の座を単なる踏み台として捉えているなら話は別だ。問題に対する民意を恣意的に操作されるのは我々の望むところではない。我々が目指しているのは魔法族が自主的にこの問題へと向き合うことだからな。」
「うーん、勝手だね。民意を操ることで問題に向き合わせて、向き合った後は自分で考えろと突き放すわけか。」
「全ては魔法族のためだ。試行錯誤の苦しみも妥協の痛みも無く、ただ与えられただけの結論になど何の意味もあるまい? 魔法族の全員が傷を負って得た結果なればこそ、それに価値を感じ、重んじることが出来る。そうは思わないか?」
「さて、どうだろうね。私は祖先たちが痛みに耐えて手に入れたものを、何の躊躇もなく軽々と棄て去る連中を何度も見てきたよ。悪いが、私はキミほど人間に期待していないんだ。」
人間の世代はすぐに移ろい、変わっていく。故に新たなものを創り出したり、適応していけることを今の私は認めているが……同時にひどく『忘れっぽい』種族であることも学んだのだ。
何度も何度も繰り返してきた愚行。歴史が語るそれらのことを思い出しながら言ってやると、ゲラートは皺だらけの顔を歪めてきっぱりと主張してきた。
「しかし、残るものもある。……俺はまだ魔法族を見限ってはいないぞ、吸血鬼。いつの日か我々の行いは何かの礎となるだろう。俺が死に、灰になり、グリンデルバルドという名が歴史から消え去ったとしても、この土台だけは必ず遺してみせる。いつか在る魔法族のためにな。それが俺の為すべきことだ。」
「……キミはダンブルドアよりも人間に期待しているのかもしれないね。私はあの爺さんこそが人生を賭けた夢想家だと思っていたが、もしかしたらキミにこそその言葉が相応しいんじゃないか?」
「俺は夢想家ではない。アルバスは人がすべき事をするのだと信じ、スカーレットはそうするようにと高みから誘導したが、俺は自分でそれを行うことを選ぶ。夢想家のように想うだけでは何も実現できないはずだ。」
「実行する夢想家か。……んふふ、それを革命家と呼ぶことを知っているかい?」
夢想家と、政治家と、革命家なわけか。そりゃあ相容れないのは当然だな。信じて身を引いたダンブルドア、信じずに操って動かそうとしたレミリア、先頭に立って強引に引っ張ろうとするゲラート、ついでに言えば観察して考えるだけのパチュリー。よくもまあここまで性質の違う役者が揃ったもんだ。
うーむ、面白い。こんな劇を最前列で観られる機会はもう無いかもしれんな。今や三人の役者が舞台を降り、残るは革命家ただ一人。ここらで半世紀の『ロスタイム』を取り戻して欲しいところだが……ふむ、アルバート・ホームズか。『皇帝』の相手としては些か見劣りするかもしれんぞ。
報告書に書かれた名前を見つめる私に、ゲラートは鼻を鳴らして答えてくる。
「結局俺は革命と言えるほどのことは出来なかったがな。……何れにせよ、ホームズへの調査は継続する。この男が俺の土台を崩しかねん害虫であれば、然るべき対処をする必要があるだろう。」
「ま、私も気には留めておくよ。香港自治区を使いたい時は連絡したまえ。」
「ああ、利用させてもらおう。」
しかしまあ、元気な爺さんだな。友であるダンブルドアが死に、敵であるレミリアが去って少しはショボくれているかと思ったんだが……むしろやる気になってるじゃないか。心配して損したぞ。
来た意味はあんまりなかったなと苦笑しつつ、アンネリーゼ・バートリはケーキの最後の一口にフォークを突き刺すのだった。