Game of Vampire   作:のみみず@白月

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女神の苦笑い

 

 

「悪いが、僕は精神論的な台詞を口にするのが得意ではない。だからこんな言い方しか出来ないが……我々は可能な限りの努力をして、覚悟と自信を持って今日という日を迎えた。ならば我々が勝つのは順当な結果であるはずだ。気負わず、油断せず、無理をするな。そうすれば我々は勝つべくして勝てるだろう。」

 

何が得意ではないだよ。言葉の隅々に気合が滲み出ているぞ。紅でも緑でも青でも黄でもない、ホグワーツの校章が背中に刺繍された黒いユニフォーム。そのユニフォームに身を包んだドラコの『檄』に、霧雨魔理沙はチームメイトたちと共に首肯していた。

 

十一月三十日の正午。遂にホグワーツ代表にとっての一戦目である、対ダームストラング戦が始まろうとしているのだ。体調に不満はないし、愛箒であるスターダストは昨日の夜に念入りに磨いておいたし、新しいグリップの慣らしも済んでいる。万全と言えるコンディションだろう。

 

そう、何もやり残していない。だから心臓の鼓動が早いのは緊張しているからではなく、高揚しているだけのはず。自分に無理やり言い聞かせながら深呼吸していると、かなり落ち着いている様子のハリーが提案を放った。さすがに何度も障害を打ち破ってきただけあるな。もうこの程度じゃ揺るがないわけか。

 

「折角だしさ、杖を合わせようよ。ちょっと憧れてたんだよね、あれ。こんな機会にしか出来ないでしょ?」

 

「いいわね、やりましょう。きっと気合が入るわ。」

 

「……まあ、悪くないな。」

 

ハリーの掲げた杖に、先ずはスーザンとドラコが自分の杖を合わせる。それに不敵な笑みを浮かべたギデオンが続き、次に喉を鳴らしたシーザーとニヤリと笑った私が合わせた。そして最後に少しだけ手が震えているアレシアが背伸びして合わせると……うん、いいな。確かに気合が入ったぞ。その瞬間に全員が流した魔力が反応し合って、重なった七本の杖の先端に眩い四色の火花が瞬く。大昔の魔法戦士たちはこの儀式をしてから戦いに臨んだそうだ。

 

みんな同じ気持ちなのだろう。杖を下ろして頷き合う私たちに、飲み物や万が一の時の替えの箒なんかを準備していたロンが声をかけてきた。その後ろには手伝ってくれている他寮の上級生たちの姿もある。

 

「タイムアウトはいつでも取って大丈夫だからな。必要な物とかは僕たちが準備しておくし、相手の観察も任せてくれ。弱点を見つけてみせるよ。」

 

「ああ、期待させてもらおう。……笛が鳴ったな。行くぞ。」

 

いよいよか。フィールドから響いてくる笛の音と、応じるように高まる歓声。それを耳にしながら選手控え室の出口で箒に跨って、ドラコに続いて一気に上空へと飛び上がった。スニッチやブラッジャーは学生試合用のボールを使うものの、今回は公式戦と同じルールということで、フォーメーションを組んで競技場を一周した後にそのまま空中でポジションにつくらしい。

 

ドラコを先頭にしてチェイサー三人で矢尻の陣形を作り、その中心にハリーが居て、後方をビーター二人とスーザンが塞ぐような形だ。一人でも位置がズレると非常にカッコ悪いわけだが……おしおし、上手くいってるな。それに安心してふと顔を上げると──

 

「……凄いな。」

 

信じられないほどの人で埋め尽くされた、普段とは大違いの競技場の風景が目に入ってきた。観客席が増設されていることもあって、まるで別の競技場みたいだぞ。高所にある観客席どころか地上にも沢山の人が見えているし、誰もが私たちにあらん限りの声援を送ってくれている。

 

ああくそ、最高だぜ。四寮それぞれのシンボルが入った旗や、ホグワーツの校章が刺繍された一際巨大な応援旗。それらを掲げてくれている観客たちへと大きく手を振っていると、ちらりとこちらに振り返ったドラコが話しかけてきた。呆れたような苦笑でだ。

 

「やはりお前は本番に強いな、マリサ。普通は圧倒されて萎縮する場面だぞ。」

 

「バカ言えよ、この歓声が聞こえないのか? こんなもん最高じゃんか。今から勝った時が楽しみだぜ。」

 

「そうだ、お前はそれでいい。……シーザーはやや緊張しているようだから、序盤は僕とお前で大きく動こう。先ずは先制点だ。是が非でも取りに行くぞ。」

 

「おう、任せとけ。今なら何でも出来そうだ。」

 

控え室での緊張なんて、もうどこかへ吹っ飛んでしまったぞ。勝手に浮かんでくる笑みで断言してから、ちょうどフィールドの反対側を飛んでいるダームストラングの選手たちへと目を向ける。斜め一列になっている深い紅のユニフォームの一団。昨夜の歓迎会で見た時も思ったが、シーカー以外は全員がっしりしているな。

 

もしパワープレーで来られたら作戦通りパス連携でいなそうと考えつつ、競技場を一周し終えてそれぞれのポジションへと飛行していると……うお、あいつらも来てたのか。観客席の最前列で、ウッドたち旧チームメイトが手を振っているのが視界に映った。私に何かを叫んでいるようだ。他の歓声が大きすぎて全然聞こえないが、応援してくれてるのははっきり分かるぞ。

 

そちらに笑顔で手を上げてから、定められている開始位置のギリギリ前方に位置取って試合開始を待っていると、二人いる審判の片方がホイッスルを咥えたままで地上のボールケースを蹴り開ける。解放されたブラッジャーが二手に分かれて両チームの方へと飛び、スニッチが物凄いスピードで姿を消して、直上に浮かび上がったクアッフルが地上の審判と選手たちの中間ほどまで到達したところで──

 

『さあ、試合開始です!』

 

そういえば、実況もプロがやるのかな? 先程まで選手の紹介をしていた実況の声と試合開始の笛が高らかに響いた直後、宙に浮くクアッフルへと二人のチェイサーが突進した。最も近い位置に居たドラコと、相手チームのチェイサーがだ。同時に私もクアッフルの方へと全速で飛び、シーザーがディフェンスのためにパスコースを塞ぎに行ったところで……っし、いけるぞ。競り勝ってボールを確保したドラコが相手ゴールへと突き進んでいく。

 

『最初にクアッフルを手にしたのは……おおっと、ホグワーツだ! ここはホグワーツのキャプテン、マルフォイ選手がホームで意地を見せました! そのままクアッフルを片手にゴールへと向かいますが、ダームストラングのチェイサー二人が対処に入ります! ダームストラングは序盤を守りに傾けるようです!』

 

実況の言う通り、ダームストラングは残るチェイサー二人を下げていたらしい。最初に競り合った一人は抜き去っているから二対一。だったら私がフォローに入らねば。フェイントを交えてややレフト側に寄っていくドラコの斜め下で、パスを待ち構えながら相手チームの穴を見定めていると……ここでか。ドラコがこちらを見ずにパスを寄越してきた。

 

『マルフォイ選手、そろそろ逃げ場がなくなって……ここでノールックの巧みなパス! キリシャメ選手にクアッフルが渡ります!』

 

「キリサメだ、間抜け!」

 

まあ、聞こえんだろうな。ってことは試合中ずっと『キリシャメ』かよ。我慢できずに実況席に怒鳴ってから、今度はライト側に向かって全力で飛ぶ。最初にドラコが抜いた敵チェイサーが追ってくるが……ふん、私の箒をナメるなよ。評判こそ良くないが、直線はかなり出るんだぞ。

 

クアッフルを抱えたままで前傾姿勢になり、ゴール前まで矢のように飛んだ後……くそ、位置取りが絶妙だな。相手のキーパーにシュートコースを完全に塞がれてしまった。どこを狙っても入るイメージが湧いてこないし、大人しくパスした方が──

 

「ぐっ……のやろっ!」

 

『あーっと、ここでブラッジャーがキリシャメ選手にクリーンヒットだ! 堪らずボールを……落としません! キリシャメ選手、保持し続けています!』

 

「キリサメだって、言ってんだろうが!」

 

不意を突かれた脇腹の痛みに顔を歪めつつ、何とか耐えて持ったままのクアッフルを……頼むぞ、ドラコ。実況への文句と共に下に投げる。遠慮一切無しの全力でぶん投げたクアッフルだ。取るのは難しいが、パスカットをするのも難しいはず。

 

『キリシャメ選手、凄まじい勢いのパスです! 更に下方に向かったボールに、マルフォイ選手が……追いついた! 危ないパスでしたが、ギリギリ通りました! そのまま一気に飛び上がる! キーパー、間に合うか!』

 

頼むから間に合わないでくれ。一応更なるパスに備えてゴールに近付くが、私を追っていたチェイサーがマークに入っているし、ここでもう一度パスってのは難しそうだ。つまり、ドラコのシュートに賭けるしかない。慌ててシュートコースを塞ぎに行くキーパーと、ドラコを追っていた二人のチェイサーが迫る中、我らがキャプテンどのは気取った感じの微笑を浮かべて──

 

『マルフォイ選手、シュートエリアに入りました! ダームストラングのキーパー、トドロフ選手が素早い動きでそれを防ぎに……これは、これはお見事! ホグワーツが先制点!』

 

なんとまあ、大したもんだな。ドラコが大きくクアッフルを振りかぶったのを見て、競技場の全員が球威のあるシュートをするものだと思ったはずだ。実況も私もそう思ったし、相手のキーパーもそう思って急いでシュートコースに割って入ったわけだが、実際に放たれたのはひょろひょろとしたループシュート。キーパーの頭上をのんびり通過したクアッフルは、すっぽりゴールポストの一つへと収まってしまった。

 

普通、この大事な場面でそんなシュートを放てるか? それを選択する胆力に感心しながら手を上げてやると、涼しい表情のドラコが軽く応じてくる。何にせよ、度胸で上回ったな。これでホグワーツは勢いに乗れるはずだ。

 

この雰囲気が続いている間にハリーがスニッチを捕るのがベストなわけだが……ま、そこまで望むのは強欲か。先制点は手に入れたんだし、ゆっくり確実にゲームを組み立てていこう。耳をつんざくような大歓声がドラコに送られるのを聞きながら、次は私の番だと気合を入れ直すのだった。

 

───

 

そして二度のタイムアウトを経て、現在のスコアは90対70。ダームストラングが一回目のタイムアウトを取るまではこちらが若干優勢だったのだが、向こうもきちんとベンチで対策を練ってきたらしい。70対70まで追い付かれてしまった時点でこちらもタイムアウトを取り、今は調子が出てきたシーザーが連続でゴールを決めて20点リードという状況だ。

 

うーん、互角。こちらのチェイサー陣が劣っているとは思えんが、明確に優っているとも言い切れない。恐らく向こうのチェイサーたちも同じ感想を抱いているのだろう。ちなみにキーパーの防御率もほぼ同じで、ビーターはこちらがほんの少しだけ有利って感じだな。

 

アレシアが執拗に一人のチェイサーを狙い続けている所為で、相手チームはちょびっとだけ全体的な連携の流れが悪くなっている気がする。まだまだやめる気は無いみたいだし、このまま試合が続けば徐々に綻びが大きくなっていくだろう。……アレシアのやつ、案外容赦ない戦法を選択したな。チーム全体の作戦には含まれていない戦法だし、ギデオンが守りを重視している以上、あれは攻めを担当するアレシア個人で決めた作戦のはずだ。

 

今もまた得意の球威が出る打ち方で相手のチェイサーを『イジめている』アレシアを横目に、相手ゴールに向かっているシーザーの補佐をしようと方向を変えていると、少し離れた場所を飛んでいるギデオンが声をかけてきた。

 

「おい、マリサ! ハリーが動いてるぞ!」

 

何? 慌てて上空へと視線を移してみれば……フェイントじゃないな、あれは。とうとうハリーがスニッチを見つけたらしい。同時に実況の声もその動きに言及する。

 

『またしてもリヴィングストン選手の打ったブラッジャーがルセフ選手に激突しました! 私の記憶が確かであれば、これでもう三十回目です。タイムアウトで治療した顔の腫れが早くも元に戻って……ああっと、ホグワーツのシーカー、ポッター選手が動いています! またフェイントか? それともスニッチを見つけたのでしょうか?』

 

「シーザー、そのままかき乱せ! マリサ、僕たちはハリーの援護に入るぞ!」

 

「りょ、了解です!」

 

「おうよ!」

 

ドラコの指示を受けたシーザーがゴールではなく相手ビーターの方へと飛び、私はキャプテンどのと一緒にハリーの援護に向かう。シーザーのやつ、ボールを持ったままで相手ビーターの邪魔をするつもりか。悪くない選択だな。点差はたったの20。学内リーグと違って最終的な得点は関係ないんだから、ここはゴールを捨ててでもスニッチを優先すべきだ。

 

『ホグワーツの選手がフォローに入ります! どうやらフェイントではないようです! スニッチは、あー……居ました! ポッター選手のすぐ近くを飛んでいます!』

 

くっそ、太陽が邪魔で私からは見えないぞ。肝心な相手シーカーは……おいおい、いけるんじゃないか? 距離的にはハリーとそれほど離れていないが、キャッチ勝負であの差は致命的なはず。邪魔さえ入らなければ勝てる距離だぞ。

 

だったら邪魔をさせるわけにはいかん。ジグザグに飛んでいるらしいスニッチを最短距離で追いかけるハリーを見ながら、敵ビーターの一人がフリーのブラッジャーを確保しようとするが……おっし、いいぞ! 素早く飛んできたギデオンが割って入る。敵ビーターの方に飛んでいたブラッジャーを下にはたき落とすような形でだ。

 

『マリノヴァ選手、完璧な位置取りでブラッジャーを……おっと、打ち込めない! ホグワーツのシーボーグ選手が割り込みました! ですが、もう一つのブラッジャーはクリストフ選手が確保しています! その軌道にキリシャメ選手が……これは上手い! クリストフ選手、タイミングをズラしてこれを躱しました!』

 

ああくそ、しくった! 敵ビーターがブラッジャーを打ち込む瞬間に間に入ろうとしたが、ビーターは一度軽く弾くことでタイミングをズラした後、もう一度自分に向かってきたブラッジャーを全力でハリーの方に飛ばしてしまう。そこそこ高度なテクニックだし、知ってりゃ警戒したんだが……ここまで温存してたのかよ。悔しいぞ。

 

何にせよもはや私にはどうにもならない。頼むから誰か止めてくれとブラッジャーの行く先に目を向けると、ドラコが必死の顔で割り込もうとするのが見えてきた。身体で止める気らしい。

 

『球威のあるブラッジャーです! マルフォイ選手が身を挺してシーカーを守ろうとしますが……これは間に合わない! ポッター選手の方へと一直線に飛んでいきます!』

 

速すぎたか。口惜しそうな表情のドラコの眼前を通過したブラッジャーは、スニッチを掴もうと手を伸ばしているハリーの方へと向かっていき……よりにもよってそこに当たるのかよ。彼の顔面に激突して眼鏡を弾き飛ばした。文句なしのクリーンヒットだ。

 

『これは痛恨のヒット! クリストフ選手のブラッジャーにより、ポッター選手はスニッチを取り逃がしました!』

 

だろうな。あの状況で捕れるヤツなんて存在しないぞ。そしてそうなると今度はこっちがピンチになる番だ。ハリーは眼鏡が無くて視界を確保できないだろうし、下手すればレンズの破片が刺さっているかもしれない。キャッチ勝負からは脱落だろう。ならば敵シーカーを妨害できる可能性のあるアレシアを援護しようと小さな二年生のことを探していると、実況の困惑したような声が耳に入ってくる。

 

『さあ、今度はダームストラングにチャンスが回ってきました! シーカーのストエヴァ選手、この機を逃すまいと一直線に……ポッター選手? ポッター選手が手を上げています。どうしたんでしょうか?』

 

そりゃあお前、怪我したんだろうよ。実況の発言に呆れながら、顔に大きな痣を作って鼻血をダラダラ流しているハリーに目をやってみると……何でそんなに笑顔なんだ? 当たり所が悪くておかしくなったか?

 

満面の笑みで握った拳を振り上げているハリーを見て、競技場の全員がきょとんとした後、徐々に歓声が沸き起こってくる。おい、まさか──

 

『もしかして捕った、とか? ……これは、捕ったようですね。ホグワーツのシーカーがスニッチを捕ったようです! これは驚いた。試合終了! 240対70でホグワーツの勝利!』

 

嘘だろ? あの状況で捕ったのかよ。顔面の惨状を見る限りでは信じられないが、ハリー以外では唯一スニッチから目を離さなかったであろう敵シーカーは悔しそうに項垂れているし……マジで捕ったのか。ホグワーツの勝ち? 一回戦突破?

 

両手を振り上げているハリーに半信半疑で箒を寄せてみると、彼は血だらけの顔に満面の笑みを浮かべながら口を開いた。ちょっと怖いぞ。

 

「マリサ、捕ったよ! 僕たちの勝ちだ! ホグワーツは準決勝に行けるんだ!」

 

「お前……凄いな。今回はマジでぶったまげたぜ。どうやったんだ?」

 

「カンで捕ったんだ! 眼鏡が無くてよく見えなかったし、ブラッジャーの衝撃で体勢も崩れてたから、もうやるしかないと思って手を伸ばしたんだよ。そしたらスニッチを掴んでた。掴んでたんだ!」

 

「カンか。……カンね。」

 

要するに、運だな。……うーむ、こういうのも一つの運命なのかもしれない。ハリーなら何となく納得できてしまうぞ。これまで過酷な運命ばかりを課してきた女神が、今日だけは彼に微笑んだわけか。

 

それに、ハリーは諦めずに掴みにいったのだ。私を含めフィールドの全員がもうダメだと思ったのに、彼だけは顔面にブラッジャーを受けても手を伸ばすのをやめなかった。つまりはそういうことなのだろう。それがハリー・ポッターという人間なわけか。そりゃあ勝利の女神も笑うだろうさ。慈悲深い綺麗な微笑みではなく、『はいはい、負けましたよ』という苦笑いだろうが。

 

まあいいさ、何にせよ勝ちは勝ちだ。途中から話を聞いていたらしいドラコと半笑いでアイコンタクトを交わしてから、霧雨魔理沙は練習の日々がまだまだ続きそうなことに会心の笑みを浮かべるのだった。

 


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