Game of Vampire   作:のみみず@白月

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うわばみ

 

 

「ふぅん? 細川京介ね。クィディッチトーナメントの時に私の案内役に付いた若い男だろう?」

 

派閥のために動くってタイプには見えなかったんだがな。ホテルのリビングルームのソファの上で寛ぎつつ、アンネリーゼ・バートリは対面に座っている神奈子に問いを返していた。早苗経由で私に紐を繋げようとしているわけか。

 

四月三十日の夜、現在の私とアリスと守矢の三バカは東京にあるホテルの一室でのんびりしているところだ。本来アリスと二人で使うはずの部屋だったので、三バカは適当な安ホテルにでも泊まらせようと考えていたのだが、忌々しい祟り神の『駄々っ子攻撃』が発動したため渋々ここに連れて来たのである。

 

ちなみにホテル側としては、元々予約していた私とアリスに急遽早苗を追加した『三人』で宿泊していると思っているはず。いきなり人数を増やすと面倒くさいことになりかねないということで、諏訪子の案でぽんこつ二柱には受付をする際に一度姿を消してもらったわけだが……つくづく悪知恵が働くヤツだな。本当に神なのか? 実は悪魔でしたと言われても驚かないぞ。

 

向こうにある大きなテレビジョンの前のソファに腰掛けて、アリスや早苗と一緒にホラー映画を観ている邪神を横目に呆れていると、手元の缶ビールを一口飲んだ神奈子が応答してきた。口では諏訪子に色々と注意していた癖に、こいつもこいつで満喫しているな。いつ買ったんだよ、その大量のビールは。

 

「そうだ、その男だ。……話を纏めると細川が飼っている蛇が脱走して、早苗がそれを捕獲する手伝いをしたから、礼としてお前に協力したいと言ってきたわけだな。どう思う?」

 

「どう思うかと言われてもね。大前提として私が日本魔法界とのパイプを構築しているのは事実だし、殊更それを隠そうともしていない。である以上、私の動きが細川の耳に入るのはそこまでおかしなことではないだろうさ。私が早苗の後ろ盾になっているという情報も、隠そうとするどころかむしろ意図的に広めようとしているくらいなんだから、私を手伝うことで早苗への礼に代えるという部分にも別段違和感はないね。」

 

「……お前は細川の発言を信じるということか?」

 

「信じる? まさか。私は客観的に状況を整理しただけさ。吸血鬼ってのは先ず疑う生き物なんだ。当然ながら細川のことは疑っているよ。……とはいえ疑問なのは、私に紐を繋ぐ意味だね。私経由でイギリス魔法省に何かをするつもりか?」

 

正直なところ、日本魔法界にとって私という存在はそこまで魅力的な『取引先』ではないだろう。私はゲラートからの頼みがあるので日本魔法界との関係を持ちたがっているが、向こうは別に私に望むものなどないはずだ。スカーレットの縁者かつイギリス魔法省に縁が深い吸血鬼なので、一応失礼のないように気を使う程度の相手でしかないはず。

 

それなのに細川が強引に私に近付こうとする理由が見当たらん。そもそも細川派とは既に繋がりを持っているんだぞ。私は中城から紹介してもらった細川派の西内家を訪問済みだし、別にそこで門前払いされたわけでもない。初回ということで当たり障りのない会話だけで終わったものの、『知り合い』になることは出来たはずだ。だから細川派が私との接触を望むのであれば、細川京介ではなく西内家のルートを先ず試してくるだろう。

 

となれば細川派としてではなく、独自に動いているということか? ……そういえば細川は一年前に私を案内した時、三派閥のシステムへの不満を漏らしていたな。ならば『融和派』として行動している可能性もあるか。それにしたって私に魅力など感じないはずだが。

 

うーん、融和派ね。私の認識としては『あってないような弱小派閥』ってところだな。ゲラートの窓口には全くと言っていいほどに相応しくないし、個人的にも大した興味はないぞ。手に持ったワイングラスを揺らしながら脳内で思考を回している私に、ピーナッツが入っている袋を開けた神奈子が意見を寄越してきた。つまみまでしっかり買っていたのか。私も食べよう。

 

「私は早苗と常に行動を共にしているから、ごくごく一般的な視点での話しか出来ないが……日本魔法界はイギリス魔法省に対してそこまでの興味を持っていないと思うぞ。政治関係者ならともかくとして、一般の魔法使いはイギリス魔法大臣の名前すら知らないはずだ。」

 

「だろうね、そこは想像が付くよ。イギリスの一般的な魔法使いも日本の魔法大臣の名前なんて知らないだろうし、政治的に注目しているわけでもないはずだ。親密ではないが、敵でもない。イギリス魔法界と日本魔法界の関係はその程度さ。」

 

良くも悪くも『遠い国』なのだ。政治の場で会えば互いに尊重し合うが、いざという時に真っ先に声をかけるほどではないし、警戒して常に動きを注視しているわけでもない。『会えば挨拶する程度の知り合い』ってところかな。

 

肩を竦めて言ってからワイングラスを傾けた私へと、神奈子は難しい顔で補足を送ってくる。

 

「だが、レミリア・スカーレットの名はこの国でも大抵の魔法使いが知っている。紙面の『常連』だし、史学の教科書にだって出てくるからな。細川個人がお前に目を付けた理由があるのだとすれば、イギリス魔法省ではなくスカーレット関係なんだと思うぞ。」

 

「レミィね。……有り得なくはないが、今更すぎないか? とっくに政治の世界からは『引退』しているんだぞ。」

 

「そして幻想郷に行ったんだろう? 私はそれを知っているが、日本魔法界の誰もがそれを知らない。スカーレットを再び政治の場に引き摺り出して、何かに利用しようとしている可能性はないのか?」

 

「んー、しっくり来ないな。日本魔法界と近いのはレミィではなくむしろゲラートだ。この国は『親スカーレット』でも『親グリンデルバルド』でもなかったが、影響力そのものは立地的にゲラートの方がまだ強いはずだろう? わざわざ引退したレミィにちょっかいをかけるのは腑に落ちないね。」

 

仮に細川が私との繋がりを欲しているとして、そのメリットがさっぱり分からん。目的がイギリス魔法省ではないのであれば、可能性が高いのは神奈子が言う通り『紅のマドモアゼル関係』なんだろうが……じゃあレミリアに何を望むんだって話になってくるな。

 

例えば、三派閥の融和をやってもらいたいとか? バカバカしい。他国の引退した要人にいきなりそんなことを頼むヤツが居るはずないし、幾ら何でも脈絡がなさすぎるぞ。あまりにもアホらしい考えにやれやれと首を振ったところで、神奈子がビールを呷ってから口を開いた。困ったような顔付きでだ。

 

「私たちが疑いすぎなだけで、本当に早苗への礼としてお前を助けようとしているとか?」

 

「……まあ、そうだね。もちろんその可能性だって存在しているだろうさ。しかしキミは言っていたじゃないか。『蛇探し』の過程が非常に不自然だったと。」

 

「それはそうなんだが……どちらかと言うと、不自然だったのは細川ではなく蛇の方なんだ。早苗が蛇語で呼んだ途端に出てきたし、話し方がとんでもない棒読みで、口調もやけに古めかしかった。蛇と話した経験が豊富な私から言わせてもらえば、あの蛇はかなりの『変わり蛇』だぞ。」

 

「そういえばキミ、何だって蛇語を理解できるんだい? 基本的には軍神だか風神だかなんだろう?」

 

さっき経緯を聞いていた時に感じた疑問を思い出して尋ねてみれば、神奈子はちょびっとだけ気まずそうな表情で曖昧な返答を投げてくる。

 

「……色々あったんだよ、私たちは。元来の私と諏訪子の神格を一柱の『守矢神』として融合させてみたり、大和の神々への体裁を保つために新たな逸話を作ってみたり、名前を変えることで自身の性質をズラしてみたり。長年そういうことをやっていたら複雑な神格を手に入れてしまってな。」

 

「結論を言いたまえよ、結論を。話が長いぞ。」

 

「要するに、今の私は『蛇の神』や『龍神』としての側面も持っているんだよ。豊穣や太陽、連環や水を司る蛇神という一側面をな。だから蛇と話せるんだ。……ちなみに諏訪子も話せるぞ。『後付け』された私と違って、あいつの場合は元々持っていた神格に含まれている要素だが。」

 

「いやはや、相変わらず神ってのは面倒くさいね。あれこれと節操なく付け足しまくるから訳の分からんことになるんだよ。妖怪を見習いたまえ。実に分かり易いぞ。」

 

もはや何の神だか分からなくなっちゃっているじゃないか。呆れた声色で言い放った私へと、神奈子はバツの悪そうな顔で言い訳を飛ばしてきた。

 

「……私が望んだわけじゃないぞ。大半は諏訪子の企みの所為だ。」

 

「まあいいさ、その辺の事情には別に興味ないしね。……よく考えると、蛇が怪しいから細川が怪しいとはならないんじゃないか? 細川は蛇舌じゃないんだろう? まさか蛇と口裏を合わせて一芝居打ったってことかい?」

 

「確かめる術がないので恐らくになるが、細川は蛇舌ではないはずだ。……ふむ、言われてみればそうだな。細川があの蛇に芝居などさせられるはずがない。やはり本当に善意で協力を持ちかけてきただけか。」

 

「……その蛇が妖怪ってことはないだろうね? 細川は蛇を操れないかもしれないが、蛇の方が細川を操っているってケースは?」

 

日本の妖怪に恨まれる覚えなどないが、魔法界側の私ではなく妖怪としての私に干渉しようとしている可能性は残っているぞ。イギリスの大妖怪が日本を頻繁に訪問しているのだから、こっちの大妖怪の中には気になっている者も居るはずだ。

 

思い付いた懸念を言葉にした私に、神奈子は新しい缶ビールの封を切りながら答えてくる。

 

「妖力らしきものは感じなかったがな。諏訪子も何も言っていなかったし、万が一妖怪だとしても下の下だろう。であれば人間を操れるほどではないと思うぞ。人語を使えるかも怪しいくらいだ。」

 

「日本の大妖怪の使いっ走りかもしれないじゃないか。蛇を操る大妖怪に心当たりはないのかい?」

 

「心当たりはあるが、数が多すぎて話にならん。おまけに私と諏訪子は長い間諏訪の地で隠遁しているから、私たちが知らないだけで心当たりの大半はもう消え去っているはずだ。……お前は基本的に東京と諏訪にしか足を踏み入れていないんだろう? 出雲や佐渡、四国なんかに行ったことはあるか?」

 

「足を踏み入れたのは東京と長野、そしてマホウトコロがある島だけだね。……ああでも、一応温泉に行ったことはあるぞ。東京の近くだ。」

 

二年半前のカンファレンスの際にアリスと行ったのを思い返しながら訂正してやれば、神奈子は小さく鼻を鳴らして返事を寄越してきた。私が行きたがったわけじゃないぞ。アリスがどうしてもと言うから行っただけだ。

 

「温泉? 羨ましいことだな。……まあ、温泉に入った程度なら問題ないだろう。長野の妖怪なら私たちの気配を読み取れるはずだし、東京は支配者が居ない中立地帯だ。派手に動いていたスカーレットは注目されていたかもしれないが、お前に目を付けている大妖怪は居ないと思うぞ。」

 

「ふぅん? やっぱり東京は中立地帯なのか。そして言い方からするに、出雲や佐渡や四国は有名な誰かの縄張りってわけだ。具体的にそれがどこなのかはいまいち分からんがね。」

 

「出雲は昔から神性たちの縄張りで、佐渡と四国はそれぞれ別の狸妖怪が『裏側』を支配している。加えて大阪には古参の狐妖怪が居るが、そっちは温厚なタイプだから気にしなくても問題ないだろう。……他にもまだまだ『有名な縄張り』はあるんだがな。組織力があって人間との付き合いを卒なくこなせそうなのはやはり妖狸や妖狐だ。現代でもなお力を保っていそうな大妖怪といえばその辺りだろうさ。」

 

「狸と狐か。よく分からん組み合わせだね。」

 

狐妖怪と聞いて最初に頭に浮かぶのは藍だ。もふもふの九本の尻尾のことを考えながら相槌を打った私へと、ビールをぐいぐい飲んでいる神奈子が追加の説明を口にする。

 

「互いは非常に仲が悪いが、神とも妖怪とも人間とも分け隔てなく取り引きをする連中だから、『仲介役』として大昔から頼りにされてきたんだ。妖力に従って尻尾の本数や大きさが変わる連中でな。人間たちから祭られて神性を獲得していたり、神から妖怪に成った変わり者も存在している。要するに日本における『メジャー人外』だよ。」

 

「人気者ってわけだ。……キミは九本の尻尾を持つ狐妖怪を知っているかい?」

 

「九尾? 平安の末期に九尾の妖狐が大暴れしたらしいが、噂に聞いただけで直接見たことはないな。しかし、九尾の神狐ならあるぞ。昔の同僚が使役していたんだ。……何にせよ、私は狐はあまり好かんから深い関わりを持っていない。他の神よりちょっと『流行った』からって居丈高に振る舞う連中なんだよ。お前も日本の大妖怪との繋ぎ役が欲しい時は狸を頼った方がいいぞ。高飛車な狐はやめておけ。」

 

神奈子は狐の人外が嫌いなのか。今言った以外にも何か理由がありそうな感じだな。藍とは会わせない方が良いかもしれないと考えつつ、逸れてしまった話題を元に戻す。そういえば美鈴も狐妖怪を嫌っていたっけ。軍神や武人からは嫌われやすいタイプなんだろうか?

 

「とにかく、妖怪って線も薄いわけか。……んー、結局細川の意図はよく分からないままだね。」

 

「そうだな。無視するのか?」

 

「いいや、期待せずに警戒しつつ繋いでみるよ。いざという時に切る準備だけはしておいて、手繰って思惑を確かめてみよう。大した手間じゃなさそうだしね。気が向いた時にでもやっておくさ。」

 

「私はどちらでも良いんだがな。早苗の迷惑になるようなことはするなよ?」

 

こいつ、どんだけ飲むんだよ。またしても新たなビールを手に取った神奈子に軽く首肯したところで、ホラー映画の鑑賞を終えたらしい三人が近付いてきた。謎の議論をしながらだ。

 

「諏訪子さん、それは違います。あの人形はきっと寂しかったんですよ。だから構ってもらいたくてあんなことをしていただけです。」

 

「いやいや、絶対違うって。明らかに主人公たちを殺そうとしてたじゃん。一人目が死んだ時にめちゃくちゃ笑ってたしさ。『ケケケケケ!』って。寂しがってるヤツは『ケケケケケ!』とは笑わないでしょ。……早苗、大丈夫?」

 

「こわ、怖かったです。凄く……あの、怖かったです。」

 

「だけど最後は仲直りしてましたね。人形を抱いてソファに座ってるシーンでしたし、主人公が改心して人形を迎え入れたってラストですよ。間違いありません。」

 

うんうん頷きながら私の隣に腰を下ろしたアリスに、諏訪子が度し難いという顔付きで否定を返す。どういう映画だったんだ?

 

「あのね、アリスちゃん。あれは捨てたけど戻ってきた人形に主人公が殺されたってラストでしょ。どんだけ人形寄りの解釈なのよ。」

 

「仮にそうだとしても捨てる方が悪いですよ。人形が可哀想です。」

 

「アリスちゃんもやっぱ魔女なんだね。思考回路がぶっ飛んでるわ。……よっし、明日に備えて寝ようか。アリスちゃんとアンネリーゼちゃんでベッドを一つ使って、私と早苗がもう片方のベッドで寝て、神奈子は一人でソファね。」

 

何? 訳の分からん振り分けを強引に決めようとしている諏訪子へと、グラスの中のワインを飲み干してから文句を送った。

 

「何を言っているんだ、キミは。私とアリスがベッドで、早苗はソファだろうが。キミたちは消えたまえよ。何故わざわざ実体で寝ようとするんだい?」

 

「それは無理っしょ。早苗、一人で寝られる?」

 

「む、無理です。怖いです。」

 

「ほらね? となるとサイズ的にアンネリーゼちゃんとアリスちゃんでペア、早苗と私でペアが妥当じゃんか。……ああ、神奈子は消えてもいいよ。神力が勿体無いしそうしたら?」

 

真っ青な顔で小刻みに震えている早苗を指して反論してきた諏訪子に、イライラと翼を揺らしながら指摘を投げる。ちなみに容赦なく『除外』された神奈子は哀愁漂う諦観の笑みを浮かべていて、アリスはぴたりと黙り込んでしまった。

 

「押しかけた挙句、ベッドまで使うつもりかい? 早苗の怯えっぷりに免じて神札の使用は許してやるから、三人仲良くソファで寝たまえよ。」

 

「ソファじゃ早苗が腰を痛めちゃうでしょうが。……選びな、アンネリーゼちゃん。私と早苗とアリスちゃんだったら誰と一緒に寝たい?」

 

「そんなもんアリスに決まっているだろうが。私はそういうことを言っているんじゃないんだよ。そもそもキミたちがベッドを使うことを──」

 

「はい、決定! ……おっと、先にお風呂に入らないとね。アンネリーゼちゃんとアリスちゃんが先でいいよ。私と早苗は後から入るから。高い部屋だけあってバスルームもかなり広かったし、お風呂も二人ずつが妥当でしょ。」

 

意味がさっぱり分からんぞ。何が妥当なもんか。勝手に進行している邪神に抗議を放とうとしたところで……おお? アリスがバッと立ち上がって私を促してくる。

 

「一理ありますし、そうしましょうか。ベッド分けもお風呂の順番も妥当に思えます。」

 

「キミ、いきなりどうしたんだい? 私はこれっぽっちの理も感じていないぞ。……大体ね、早苗。この部屋の中には吸血鬼と魔女と邪神が居るんだ。ホラー映画なんぞよりも今の状況の方がよっぽど怖いだろうが。」

 

「だって、怖かったんです。寝るのもお風呂も一人じゃ無理ですよ。諏訪子様の案でいきましょう。お願いですから。」

 

「はいはーい、多数決で決定ね。早くアリスちゃんと二人で入ってきてよ。……ちょっと神奈子、あんた何本飲んだの? アル中の風神なんて冗談にもならないんだけど。酒臭い風でも吹かせるつもり?」

 

「私はうわばみなんだよ。蛇神だけにな。」

 

クソつまらんジョークをしたり顔で口にした神奈子は、周囲の白けた反応を目にして悲しそうにフッと笑ってから、ビールを飲み干して実体化を解いて姿を消すが……いやいや違う、それはどうでも良い。私はまだ諏訪子の図々しい案に納得していないぞ。

 

何故か割と強めの力でバスルームへと手を引いてくるアリスと、恐怖のあまりちょっとした物音に飛び上がって驚いている早苗と、神奈子が開けなかった缶ビールの残りを飲み始めている諏訪子。忌々しい状況に大きく鼻を鳴らしつつ、アンネリーゼ・バートリは引き摺られるようにバスルームへと向かうのだった。

 


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