無職転生の小話   作:stellar-destiny

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禁欲

添い寝

 

 

 

「……ホントに我慢できる?」

「勿論だよシルフィ。俺を信じてくれ。」

 

そう言って、ボクに頭を下げてくるルディ。

真面目な顔で「相談があるんだ」なんて。

もしかして、ヒトガミの事でまた何かあったのかなって思ったのに……。

 

「約束守れなかったら、暫くはお預けだからね?」

「ああ、(ロキシー)に誓うよ。」

 

一瞬だけ、ルディの目が据わった気がした。

 

 

それにしても、ボクと添い寝がしたい、だなんて。

毎日とはいかないまでも、夜は一緒に寝てるのに。

でも、今回は意味が違うんだって。

 

「ベッドに二人で入るとなれば、そういう事だろうというお互いの認識がありました。しかし、たまには性欲抜きでシルフィと寝たい。」

 

こう言ってルディはボクを説得した。

なるほど、それなら昼間に呼び出してきた事にも納得できる。

でもルディの事だし、結局は我慢できなくなりそう。

流石に何日もお預けなんてしないけど。

ボクも辛いしね。

とにかく、せっかくのルディの頼みなのだから、応えてあげよう。

 

「わかったよ。それじゃあ、着替えてくるね。」

 

一旦寝室を出て、自分の部屋に。

一緒に寝るのだから、ちゃんと準備をしなければ。

下着はこの間買ったもの。

寝間着は、柔らかくて袖のあるものを。

香水をつけるか迷ったけど、今はそういう目的ではないし、やめておく。

 

「お待たせ、ルディ。」

 

寝室に戻る。

ベッドでルディがこっちを見ていた。

おいで、と両手を広げている。

飛び込む。

ボクを抱きしめる。

ギュッと、力強く。

そのまま、ルディは寝転がる。

 

 

「どう?」

「いい匂いだ。」

「そうじゃなくて、我慢できそう?」

「正直危うい。」

 

大変だ。

これじゃあ本当にお預けになっちゃう。

このままじゃまずいけど、離れたら意味がないんだよね……

いざとなったら、エリスみたいに引っ叩いてでも止めようかな。

流石にかわいそうかな。

そんな事を考えていると、ルディは続けてこう言った。

 

「危ういけど、耐えてみせるよ。約束は守る。」

 

少し見上げるようにしてルディの顔を見る。

この状況に似合わない引き締まった顔をしていた。

うぅ、やっぱりルディはカッコイイな。

皆に自慢したくなる。

こうくっついたままだと、ボクの方も我慢できなくなりそう。

 

「うん。おやすみルディ。」

「おやすみ、シルフィ。」

 

 

約束を破ることなく、昼寝の時間が終わる。

ボクの方が早く起きたので、ルディを起こしてあげる。

何だか幸せそうな、でも少し苦しそうな寝顔だった。

 

 

そして、夜になって。

今日のルディは、いつもより荒っぽかったな。

中途半端は、良くなかったよね。

 

 

 

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