気付いたら僕は薄暗い空間にいた。
「ここ・・・どこだろ?僕は確か自分の部屋で寝てた気がするんだが?」
大きな部屋にでもいるのだろうか、若干声が反響している。
「あっおきましたか!」
そんなこと考えていると突然後ろから声がした。振り返ってみるとそこには少し心配そうな顔をしたの綺麗な女性がいた。
「えっと・・・あなたは?」
「申し遅れ得ました。私はホドリファー・エルシウスと申します。突然ですが貴方は死にました。」
「はァ・・・えっ嘘でしょ?そんなわけないでしょ・・・いや、ほら・・・だって・・・ねぇ?」
普通に考えて信じられないだろ、どっかにどっきりカメラ仕掛けてるんだろ!あっコレ絶対綾乃の仕業だな!綾乃今すぐ出てきなさい!お兄ちゃん怒らないから!。
そんな事を思っていたらホドリファーさんが口を開いた。
「いいえ、違います。嘘ではありません。因みに貴方の妹さんはよく貴方の寝顔がとても面白いので写真を撮っていますよ。最近では夜な夜な貴方の両親と一緒に見て大爆笑してます」
「待って、自分が死んだという事実よりもあの3人がそんな事してた事実に衝撃を受けるんですが…」
だから、最近朝3人が俺を見て笑うのを堪えてたのか…人生最大級の衝撃とカミングアウトだわ。
そんな感傷に浸っているとホドリファーさんが突如現れた椅子に座りこう言った。
「話を戻しますが貴方は異世界に転生する権利が与えられています」
「あっ、はい」
「そして貴方にあらゆる物の設計図などがわかる能力が与えられます」
「えっと、それは具体的にどんな能力なんですか?」
「簡単に言ってしまえば目で見たものまたは記憶している物の設計図と必要な材料がわかる能力です。ですが素材が無ければ何もできません」
なんとも、ビミョーな能力だ。材料がなければ何も出来ない能力か。だが逆に言ってしまえば素材さえ揃っていれば大体の物は作れるというわけか。
「加えて、貴方には武器が渡されます」
おぉー!これで、俺も無双出来るのか!
そう思っていたのもつかの間、ホドリファーさんから渡された物は僕の想像の右斜め上をいっていた。
「ホドリファーさん・・・これは・・・」
僕はがそう尋ねるとホドリファーさんは満面の笑みでこう言った。
「拳銃です」
「えっ、」
「十四年式拳銃です」
そう、ただの拳銃である。しかも昔のだ。
「あっそういう事が言いたいんじゃなくて・・・もっと、こう・・・なんて言うか他の物ってなかったんですか?例えば神器とか」
「無いわけじゃないんですが…渡すわけないじゃないですか。大体、神器だってタダじゃないんですよ?あんな都合のいい物おいそれと作れないんですよ。・・・神器なんて渡したら見てるこっちはつまらないじゃないですか」
「ねえ今つまらないって言った!?」
「さぁそろそろ時間なので転生させちゃいますね」
「露骨に話逸らしやがった!」
ホドリファーさんは椅子から立ち上がり僕の頭の上に手を置き呪文みたいなのを唱えた。
「では逝ってらっしゃい。柳沢康一さん、貴方の旅路に栄光がありますように!・・・あっ、因みに拳銃の本体代と弾代はあなたの財布から引いておきますので」
そう彼女が告げると僕の視界は真っ白になった。
おい!ちょっと待て今の話本気かよ!後、いくの字が違ってるぞ!クソッタレぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!
次回に続く?