「ふぁ〜あ…今何時だ…?うーん、7時過ぎか。もう少し寝よ。」
『にいちゃん、朝だよー!起きてー!!』
「うぅん…もう少しだけ…。」
『生活リズム狂わしちゃダメだよ?ほら、起きて!』
「うぅ…わかった、わかったよ…。」
『それで良し!朝ごはん、もう出来てるよ!』
「さすが瞿麦《なでしこ》。ありがとう」
『どういたしまして〜♪』
「はむっ、モグモグ…」
『どぉ?美味しい?私特製のジャムのトーストは』
「美味しいよ。今度これのタルト作ってくれると嬉しいな」
『…!?わかった!挑戦してみるね!』
「ふふっ、ありがと。」
『にいちゃん、今日の予定は?』
「うーん、特に決まってないけど課題全部終わらせちゃおうかな…?」
『ふーん、わかった!じゃあ、お昼ご飯はお部屋に持ってくね!』
「良いよ、呼んでくれれば食べに行くからさ。」
『ん、わかった。』
「ふぅっ!それじゃ、そろそろ部屋に戻って課題始めるよ。」
『はーい、頑張って!』
高校に入ってから驚いたことはとても課題が少ないことだ。中学の時とは比べ物にならないくらい少ない。これくらいならもしかしたら昼はまでには終わるかもしれない。
「さて、本気でやりますか…!まずは…」
僕はまず数学をやった。僕は数学が苦手なのだが、2時間ほどで終わった。
「この調子なら…!」
僕はその後、国語、理科、地理、現代社会、とどんどん進めていき、本当に昼前に全て終わってしまった。
「今何時だ…?うわ、マジで昼前に終わっちゃったよ…!午後何するかなぁ」
『にいちゃーん!そろそろお昼だよー?』
「はーい、わかった!」
お昼ご飯はなんだろな
『今日はねー、そうめんと天ぷらだよ!』
「天ぷら!いいねぇー」
『でしょ?私も食べたかったからさ〜』
そういえば瞿麦は天ぷらが大好きだったっけ?今度美味しい天ぷら屋さんにでも連れてってあげよっと。
「いただきまーす」
「サクッ!ハフハフ…」
揚げたての天ぷらは本当に美味しい。サクサクで中はふわふわの海老天。僕も大好きだ。
『どぉ?おいしい??』
「とてもおいしいよ。また作ってね」
『うん!また後で作ってあげる!』
「ふぅ…ご馳走さま。」
『お粗末様でした。あ、にいちゃんこの後も課題やるの?』
「いや、終わっちゃって暇なんだよね」
『あ、そうなの?私この後出掛けちゃうけどだいじょーぶ?』
「別に構わないけど、どこ行くの?」
『夏美《なつみ》ちゃんと芽美《めぐみ》ちゃんの家!一緒に課題やるんだ♪』
「ちゃんとやるんだよ?」
『わかってるって、大丈夫だよ!あ、時間に遅れちゃう!行ってきます!』
「行ってらっしゃい。椿《つばき》によろしくね」
『うん!行ってきまーす!』
「あぁ、そういえば杏子《あんず》が空いてる時に連絡くれって言ってたっけ?暇だから電話でもしてみよっかな」
トゥルルル…
『もしもし?桔梗《ききょう》?どうしたの?』
「お、杏子?いや、暇だったから掛けただけでそんなに理由はないよ。なんか作業中だったかな?」
『ううん、そういうわけじゃないけど本当に連絡くれると思わなかったから。』
「そりゃあ、あんなにしつこく連絡しろ!って言われたらねぇ。」
『あははっ!そんな理由?まぁ、いいけど。ところで、午前中桔梗は何してた?』
「ずっと課題やってたよ。いやぁ、昼までに終わると思わなかったよ」
『えぇっ!?もう全部終わったの?すごいねぇ…あんなに沢山あったのに…!』
「でも中学の時よりは少なかったからさ。」
『あー、確かにそれはあるかもね。教科の分増えたけどね』
「そうそう。だから意外とすぐ終わるよ。だから今すごい暇なんだよね」
『あー、その気持ちわからなくないかも。やる事なくなっちゃうよね。』
「うんうん。本当だよね」
『あっ!そういえば明日暇かな?良かったらなんだけど、一緒に夏祭り行かない?』
「あー、ゴメン!明日はほかに行く人が決まってるんだよね。」
『あ…。そうだよね、こっちこそゴメン』
「いやいや、こちらこそ」
『そろそろ切るね?楽しかった!ありがと』
「うん、掛けたのはこっちからだしね。色々話せて楽しかったよ。ありがと!」
『じゃあね!また今度ね!』
ツー、ツー、ツー…
「杏子から遊びに誘われるなんて珍しいな…。どういう風の吹き回しだろ?」
ふと時計を見ると、そろそろ夕方の5時だ。瞿麦がそろそろ帰ってくる時間だろう。
ガチャッ
『にいちゃん、ただぁいまー!!』
「お帰り。楽しかったか?」
『そりゃもちろん!ちゃんと課題もやったよ!』
「おー、偉いな。早く終わらせて夏休みを楽しめよ?」
『うん!』
「ほら、一緒に夕飯作ろうぜ。」
『今日は何にする?色々揃ってるけど?』
「うーん、それじゃあ、魚にしよう!」
『うっ…、私魚触れない…!!』
「じゃ、じゃあ僕が捌くよ…!初めてだけどね…。」
『あ、ありがと…!他の料理やっちゃうね。』
「うん、お願い。」
魚を捌くのなんて初めてだ…!ちょっとキモチワルイ…。でも生きてないからまだマシかも…。
「ふぅ…やっと捌けた。血でベトベトだよぉ…ウヘェ」
『塩焼き!それ塩焼きにしよ!』
「いいね!塩焼きならすぐできるし良いかも。」
塩をたっぷりと振りかけてオーブンにセットして、っと…後は焼くだけ!
「瞿麦ー、もう焼いちゃうけどいーい?」
『良いよー』
「おっけー!」
部屋に魚の香ばしい香りが充満してきた。お腹も減ってきたところだ。早く焼けないかなぁ。
チンッ!
『にいちゃん、お魚焼けたみたいよー!』
「うん、お皿に盛ってっと…。よし!ご飯にしようか!」
『うん!』
「『いただきまーす!!』」
2人で作ったご飯はとても美味しい。みんなで作るとその分美味しくなる気がする。
「『ごちそうさまでした!』」
もちろん食器も2人で片付けた。2人でやれば速さも2倍だからね。
「さて、と僕はそろそろ寝るよ。何かあったら起こして良いからね。」
『うん、わかった!おやすみなさい〜』
「おやすみ。」
明日は綾女《あやめ》と祭りだ。ちゃんと寝て明日を思いっきり楽しまなくちゃ。