英雄伝説〜王国の軌跡〜   作:空母 赤城

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軍人時代
第七話 軍人


「1191年3月を以って48名の幹部学校卒業生と特別入隊者1名をリベール王国陸軍少尉として任官する。今後君たちは兵士を指揮する側になる。つまり部下の命の責任を持つということだ。そのことを肝に銘じておくように。それでは君たちの任官先を読み上げていく。呼ばれたら返事をして立ち上がるように」

 

合計49名の少尉任官者たちは真新しい陸軍の軍服を身につけて陸軍司令部内にある大講堂で任官式を受けていた。将来この国の国防を担う若者たちのスタートラインであった。その中でシャルルは周り同期たちの奇異の目線にさらされながらも自分の任官先を言い渡されるのを静かに待っていた。

 

「次!シャルル=ブライト」

 

「はい」

 

「貴官の任官先は北西部のスビアボリ要塞です。ただモルガン中将からの伝言で一度はハーケン門をよるように、とのことです」

 

「了解しました」

 

任官書類を受け取り敬礼をして講堂の外に出た。晴れ渡った空の下、ハーケン門で何かあるのか、という疑問を抱きながらそちらに向かった。

 

 

・ハーケン門・

 

 

門の中に入ると何処から聞きつけたのか知らないが旧知のメンバーにいろいろ祝福された。軽く話をした後モルガンのいる執務室に向かった。ノックをして入室許可をもらう。

 

「ブライト少尉入ります。…お久しぶりです、モルガン将軍」

 

「うむ、久しぶりだな。軍服は似合っているな。どうだ?元気にしておったか?」

 

「はい。気分も気合も十分です。それで今日任官前にここに呼ばれたのは何でですか?」

 

「これを渡そうと思ってな」

 

モルガンは机の中から書類をいくつか取り出してシャルル渡した。

 

「これは…許可証と推薦状ですか?」

 

それは軍属時代の部下だった者との一緒に異動することに関するさまざまな書類であった。

 

「これからしっかり働いてもらうための餞別だ。もっていけ」

 

ニヤリ、とモルガンが笑う。

 

「わざわざ手配ありがとうございます。」

 

執務室から退室して放送室に向かう。連れて行くことにした先輩であり部下だった4人の名を注意音のあとに続けて放送で呼び出す。

 

『フェアファックス=マーカス曹長、フランク=エーカー軍曹、パース=ジェリコー軍曹、シェリフ=スタイナー伍長、以上の四名は至急小会議室に参集するように』

 

放送をおえて小会議室でしばらく待っていると4人がやってきた。

 

「久しぶりだな、准尉。いや少尉か?」

 

そういって入ってきたのはマーカス曹長だった。

 

フェアファックス=マーカス曹長はいわゆるベテラン兵士であった。かつては猟兵として戦場を知り尽くしており、文書知識のみで圧倒的に経験点のなかったシャルルを現実面の知識を与えた人物である。長年の経験によって磨かれた戦闘技術も確かだが、筆頭すべきはサバイバル能力でありあらゆる状況での生存技術を持っている。

 

「ちゃんと帰ってきたんだな。そのままどこかの企業に就職とでも思ってたぞ。ハハハ!」

 

爆笑しながら続くのはジェリコー軍曹。

 

パース=ジェリコー軍曹はもともと導力器の配線などをする仕事をしていたが爆発物を扱う主人公の登場する本に影響されて入隊し、今では通信や技術兵的なことを得意とした爆破も出来る工兵の役割を担っている陽気なおっさんであった。

 

「一応上官なんだからちゃんと話しなよ、ジェリー。他で聞かれてたら怒られるよ」

 

ジェリコーを諫めながら入ってくるエーカー軍曹。

 

フランク=エーカー軍曹はまじめで誠実な人で兵から信頼される人間性の持ち主だった。剣術と格闘術に優れており、シャルルの格闘術の先生であり、准尉時代に日頃からお世話になっていた人である。

 

「久しぶりです。今日は何のようですか?」

 

最後に来たのはスタイナー伍長。

 

シェリフ=スタイナー伍長の実家は代々猟師の家だったらしく非常に銃の扱いにすぐれていた。ただ三男だったので家を継がずに軍に入隊したらしい。猟師としての隠密と狙撃能力は大変貴重なものでありシャルルが最初に目をつけた人だった。

 

全員そろったところでシャルルが話し始める。

 

「本日より少尉としてスビアボリ要塞勤務になったシャルル=ブライトだ。モルガン中将の御好意により軍属時代の部下の連れ出し許可をいただいた。そこでお前たち4人を選んだのだが、ついて来るか?」

 

「「「「「Yes,sir!」」」」

 

四人はシャルルの質問に間髪入れることなく即答した。一年間という限られた時間であったが信頼醸成は十分してあった。返事に満足してシャルルは頷いた。

 

「俺は今日行かないといけないからスビアボリにすぐに行くけど、四人は今週中でいいぞ。それとこれが推薦状は曹長が持っていって要塞の守備隊長に渡してくれ」

 

「わかりました」

 

代表して曹長が答える。

 

「話はそれだけだ。向こうで待ってるからな」

 

小会議室で解散をしてシャルルはモルガンに報告をして飛行場に向かい、四人はハーケン門の整理に向かった。

 

 

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飛行場で飛行客船に乗ってスビアボリの最寄の都市ボース市に向かった。ちなみにこの客船はアイナの祖父が経営しているホールデン飛行公社のものなので、ちゃっかりフリーパスを持っておりファーストクラスが使えたりもする。

 

リベールに存在する五大都市のうち商業を基盤として国内で最も繁栄しているのが目的地のボースであった。街の中心に据えられた巨大なショッピングモールを中核として計画的に整備された街は商業を行う為に最適な造りをとっており、元貴族が市長になることの多いこの国で珍しく商家出身のシコルスキー=アークライトがその地位を占めていることからも力の大きさがよくわかる。広大な計各都市の郊外に設置された飛行場にシャルルは到着していた。

 

「しかし馬鹿でかいな、この街は。まあ、ロレントと比べたら何処でも都会になるか。デパートには何でも揃ってるらしいからあいつ等が来たときに何かおいしいものでも買っておくか…」

 

トランクと地図を持ってシャルルは買い物に向かったがそこで目にしたのは想像を超えた建物であった。5階建て+地下二階建ての専門店が数百店舗も収まっている建物はもはやひとつの山のようであった。

 

「商人が強いのが大変良くわかる建物だがでかすぎるだろ。維持費だけで目玉が飛び出るような金額なんだろうな。食品関連で何個も店舗が有って大変だがさっさと買って要塞に行かないとな」

 

あふれ返る人の中必死に走りまくってベーコンなどのおつまみとアルコール飲料をいくつか買い込んだシャルルは荷物をまとめて目的地を目指した。

 

目的地たるスビアボリ要塞は北西に位置しハーケン門と並んで帝国に対する重要な防御拠点であった。しかしハーケン門は中世の城砦を少々近代化したに過ぎず老朽化は諫めなかった。

そのためスビアボリ要塞はもともとそれの援護基地と司令部能力の移転先として近代的要塞として大きく作る予定で着工されたのだが軍縮傾向の強い軍において真っ先に計画変更を迫られてしまい、何回かの変更を経て今の形になったのであった。そのため規模が初めより小さくされて十分な拠点防御力がない中途半端なものとなってしまい、いまだに北部防衛の拠点はハーケン門という残念な要塞だった。

 

 

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しかし小さいとは言えども要塞。中は最新式なので比較的快適であり、きれいだったので居住性は悪くなさそうだった。案内の兵に連れられて守備隊長室にやってきた。

 

「本日付でスビアボリ要塞勤務となりました新任のシャルル=ブライト少尉です」

 

「スビアボリ要塞守備隊長のグランツ=ペイ少将だ。ハーケン門からの異動組のことはモルガン中将より聞いている。君の活躍を期待しているよ」

 

激励の言葉をいただいて正式に着任したシャルルは自分の配下に入ることになる小隊のいる大部屋に向かった。少尉の役割は陸軍において25人から50人で編成される小隊を指揮して戦闘行動を行うことが基本である。リベールでは一小隊35名の兵士に加え、下士官を合わせて合計40名による編成であった。またいくつかの小隊が合わさって中隊を編成することになる。

 

 

・小講堂・

 

 

「今日来る士官って子供らしいぞ。大丈夫なのか?」

 

「知ってる知ってる。士官学校卒業しないでいきなりの少尉任官だったらしいな」

 

「軍属として少しの間いたらしいぞ。おまけにめちゃくちゃ強かったって前ハーケン門勤務だった奴が言ってたぜ。なんでも剣聖殿の息子だとか」

 

講堂でシャルルを待つ兵士たちはいろいろな噂話をしていた。本当のことから嘘まで、憶測も含めたものが飛び交っていた。ただその根底にあるものは不安と期待である。

 

講堂のドアが空き教室にシャルルが入ってくる。ピタリと話しが止み、全員が起立する。

 

「座ってくれていいよ。…本日よりスビアボリ要塞守備隊第5連隊所属48小隊の小隊長となったシャルル=ブライト少尉だ。下士官連中は今週中にやってくるが訓練を受ける前に君たちにはいくつかのテストをしてもらう。内容はプリントを配るから質問があるなら聞いてくれ」

 

入隊時にいろいろテストをしたのにという疑問を持ちながらシャルルから配られた解説プリントを読む。

 

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~体力テストについて~

 

1,フル装備での持久走(3キロ)

 

2,格闘術(ナイフを含む)

 

3,剣術または銃剣術

 

4,銃術(ライフルと拳銃)

 

5,爆発物の扱い(手榴弾など)

 

6,四人一組のグループ実践戦闘

 

7,サバイバルの基本知識(ペーパー)

 

8,応急手当の基本知識(ペーパー)

 

9,お楽しみ

 

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「9って何ですか?」

 

他は大体何かわかったので、この質問をしようとしてたものが多かったがシャルルはさらっと流して、先にできるペーパーテスト二つをやらせることにした。

 

戦術的な教育を十分受けていないとはいえ戦場に立つ以上最低限必要だとシャルルが感じた知識をを簡単なテストにしたものだった。ただ、ゼムリア大陸では一般的に皆が絶対に行くのは日曜学校だけであり、そこで生活に必要な読み・書き・計算を下級学年で学び、もう少し高等なことを上級学年で習う。一部の賢い人や貴族などはそのまま高等教育の学校に進学するがあいにくここにはそういう人間はいないので、知らないことを答えさせているので点数崩壊覚悟でやらせていた。

 

テストが終わり試験が終了するとある兵士から質問が飛んだ。曰く、

 

「兵卒が勉強する必要はないのでは?そんなことをするんだったら訓練をして強くなるべきでは?」

 

ということであった。確かにゼムリアの軍においてシャルルのしていることは普通はありえないことであった。兵卒は戦う為にあるものであり、武器がうまく扱えればそれで良いとされていた。

 

「なるほど。確かにそうだな。だが残念なことにその一般論を適用できるのは一部の強国だけなんだ。頭数があれば兵区分を細かくすることに問題はないが、リベールのような小国はそんなことはできない。なぜなら兵士の数が絶対的に少ないからだ。故にその一般論を実行する為には君たちが一人二役、三役を担わないといけないことになる計算になる。でもこれらの知識は自分の生き残りの為にも有効だ。他の隊がどうであってもブライト隊は命令に従いかつ思考する兵士をめざして指導していくつもりだ。一年後からわが隊が最強・最優秀になるように気合を入れていけよ。今日は会議はこれで終了だ。」

 

 

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グランセルの北、ヴァレリア湖畔にある陸軍総司令部将官会議室では帝国派の将軍たちと政治家が集まっていた。本来国家に尽くすべき人間たちの集う根拠地で大手を振舞って売国的な謀議をできるのは、この国の中枢がどれだけ汚染されているか良くわかる状態であった。

 

今後の帝国との外交関係から国内の反帝国派に対する対処までさまざまな方面について話し合っていた。その中にはシャルルの名も出ていた。

 

「最近、剣聖・カシウス=ブライトの息子、シャルル=ブライトが上層部の推薦で軍に入ったと聞いたが帝国との関係の障害にはならんかね?」

 

元貴族の貴族院議員より質問が出る。リベール王国は貴族制を廃止しているが、旧制の名残で貴族院の名が残っていた。特に元貴族のみが所属しているわけではなかったがやはり力があるのは公・候クラスか金持ちの議員であった。

 

「シャルル=ブライトはなかなか切れ者の子供のようでおまけに戦闘能力も高いときています。成長すれば間違いなく父とともに帝国の障害になる男になります。故に早いうちから軍に縛っておき、激戦地になる可能性の高いスビアボリ要塞勤務にしています。モルガンのせいで少尉になっていますが、万が一生き残って中枢に関わる階級になっても発言力を持つ前に退役させて力を持たせないようにしますので安心ください」

 

陸軍のエドワード中将が答える。シャルルの昇進スピードと昇進クラスはすでに決定されており、綿密な計画と上層部の監視下で軍から雇用されていたのだった。すでに形成されかけていた反シャルル派を帝国派としての取り込みも行っており、将来の追い落とし準備を整えていた。

 

 

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老害共によってそんな計画が立てられているとはいざ知らず、シャルルは異動してきた部下にこの間のテスト結果を見せていた。内容はそこまで難しくなかったものの平均点は予想以上低く、マーカス曹長は訓練をしながら勉強させるための無理のない授業設定について頭を悩ませていた。

他のメンバーも自らの技術を教える為の準備に追われていた。ただ体力テストの方はそこまで酷くなく、一部に芽が出そうな者もいて悲観的な内容ばかりではなかった。ちなみにお楽しみの内容はシャルルvs小隊の兵士全員の試合であった。年齢によって舐められるのを防ぐ為に割りと本気でボコボコにしてしまったシャルル君。そのせいか兵士たちのシャルルへの不安の原因が頼り無さから上官への畏怖に180度変わってしまっており、晴れて(物理的に)頼れる上司にランクアップしていた。

一方シャルル本人は士官としての勉強を続けつつ、会議に出たり他の尉官や佐官クラスの人間関係の醸成に努めてたりとかなり忙しい生活を送っていた。部隊ではプロフェッショナルたる4人の下士官の補助と近接戦闘訓練の相手を務めたりしていた。要塞防衛の部隊として、この連隊は弾薬庫の警備と外の哨戒任務を担当していたが、哨戒という名目で一週間のサバイバル訓練なんかも良いかな、とか考えていた。

この思いつきによってこのあと月一で一週間の隠密の訓練も含めたサバイバルを要塞の東西に広がるにある山々の森を使ってやらされることになり、一緒にやらされるかわいそうな巻き添え部隊も続出してしまうことになる。

 

 

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ハーケン門勤務であったカシウスは本部に戻り大佐として再び軍の財政のを担当していた。今日はリベール南東にあるツァイスへ視察に来ていた。ツァイスはリベール王国におけるグランセルに次ぐ最重要都市であった。山間部に位置しており、街の中心となるのがツァイス中央工房(略称:ZCF)であった。ZFCは今文明において最高の業績とも考えられている導力革命の拠点となった工場であり、今のなおその分野においてトップクラスの技術と人的資源を有する半国営企業である。そこの工場長は政治家でもないのに市長も兼任するという普通では考えれないほど異様な都市であった。それは技術が非常に重宝されていることの裏返しなのだが、現在その座に着く老人の名をアルバート=ラセッルと言った。

 

この人が導力革命を主導したとも言えるほど偉大な人であるが、カシウスは陸軍の新兵器開発の相談に来ていた。

 

「お久しぶりです、ラッセル博士。設計図のほうはどうですか?」

 

工場の一室で大きな金属の乗り物をいじっていた老人が煤まみれになっている顔をのぞかせた。

 

「おお!カシウスか!軍用飛行艇の案はまだできていないがお前の息子の頼んできたのならいくつか出来ておるぞ」

 

倉庫の奥から引っ張り出してきたのは人間一人が担げるぐらいの大きさの筒状のものだった。ほかにも不思議な形の銃など今では猟兵しか使っていないとも言われる火薬を使用した武器たちであった。

 

「お前の息子の考えることは中々面白いな。ワシの創作意欲も沸くからどんどん頼めといっておいてくれ。それでこれなんだが大体厚さ15センチぐらいの装甲をぶち抜ける個人用の砲だ。火薬は最近流行らなくなったおかげで利権団体が減ってるから、大量に材料を安く入手できるてだいぶ費用を抑えて作れたぞ」

 

そういって自分の開発した新兵器を自慢げに見せるラッセル博士。頭は良いがお茶目な爺さんである。彼が開発したのは現実で言うところの無反動砲であり、シャルルの取り回しのいい火薬を使った対戦車兵器という要望に基づいてラッセルが形にしたものだった。

 

導力革命により七耀石の需要が高まり値段がどんどん上がっていくので、最近では需要を満たす為に端材になったいるセピスですら高く買い取られる世の中になったいた。そのため兵器産業に対して以前のような力が火薬兵器企業に無く、酷いところは倒産していた。そのため利権として守られていた生産ラインや原材料が手放されて非常に安くで火薬を手に入れられること、火薬市場は縮小していたが火薬そのものの爆発力は軍事利用するのに十分であることにシャルルは目をつけた。

 

シャルルはスビアボリ要塞の弾薬警備班なのでまず兵器管理担当の上官である中佐と仲良くなり、その後それらの利点を説いて父を通して新兵器の導入するように頼んでいた。スビアボリのペイ少将も初めのうちは下級将校がコネを使って自由にするのを見て注意をしようとしたが、いつもに比べて大幅に安い値段を見たことで軍縮と常々うるさい上を黙らせられるということ、使っているのはコネだけで他には特に問題点はなかったこと、以上の二点から考えて黙認することにしていた。

 

ZFC側も安いことで研究費がかさまず、政府からとやかく言われないので中堅の研究員が自分たちのアイデアを具体化できる良い機会ということもありお互いにWIN-WINの関係だったのでいろいろな人のアイデアが実現されていた。

 

使えないものもあったが先ほどの無反動砲に加え、サプレッサー内蔵の火薬銃、対戦車用の地雷、擲弾銃などの良質の火薬兵器がスビアボリ要塞に納品されていっていた。

 

カシウスも息子の名がすでに本部に届くほどの状況に驚いており、また誇らしくもあった。自分も研究を頼んでいる皆のだがシャルルの注文するものに比べてだいぶ高いので上の支持をもらうのが大変そうであった。

 

こうして陸軍内で頭角を現して着々と勢力を拡大するシャルル。彼への対策をとっていながらも危機感を抱き始める上層部。静かな対立はまだ隠れていたがしかし、そこにそんなことを忘れさせるリベール王国建国以来最大の危機と後世で言われることになる戦争がすぐそこに迫っていた。

 

 




新登場のオリジナル軍人の解説をまとめたほうがいいのかな?

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