イクスside
「ふぅ、大体今回の召喚された理由が分かってきたな」
グレイシアに盗ってきてもらった王家の保管室に保管されていた本を読み終えたイクスは一息着く。 今回イクス達が呼ばれたのは本当に偶然らしかったがあの王はどうやら魔王を倒した後にイクス達に罪を着させて勇者に無理をさせようとしていた。 理由は魔王を倒す程の戦力は何れは他国が侵略する口実にされるからだ。 そして魔王を倒した俺達を魔王の手先として認識させて共倒れを狙っていたらしい。 書物の方にも代々勇者の葬り方が乗っている事から、この国は初めっから勇者を使い捨てる気だったようだ
「一番恐ろしいのは神や魔王よりも人間だな」
大義名分の為なら例え世界を救った勇者ですら切り捨てるこの国はハッキリ言って最悪な場所だ
「さて、どうやって逃げるか……」
こんな下らない事で死ぬつもりは無いけどこの世界にしかない物をなるべく集めたいから脱出方法を見付けてもすぐには帰らない事にした
そんな事を考えているとグレイシアの気配を感じてイクスは立ち上がりながら、体に付いたホコリを落とし、グレイシアの方に視線を向けるとグレイシアの隣にはよく見知った金髪ドリルヘアーをした、痴女ギリギリレベルの危うさを持ったシスター服を着たカーラが視線に入った
「カーラ?何でこn「イクス様!」ぐぁ!」
イクスが何故ここに自身の部下のカーラが居るのかを聞こうとしたがそれよりも早くにカーラが動いて全身を使ってイクスに抱き付いたせいで、そのまま床に押し倒す形になってしまった。 その際に背中に強い衝撃を受けたのは内緒だ
「イクス様の匂い!体温!味!そして最後に鼓動!ああ、主よ、このお道引きに感謝いたします!」
暴走したカーラは祐介の上着を無理矢理シャツまで脱がせて舌で祐介の体を舐め始めた。 その光景を見て流石のイクスも顔を引き吊りながら何とか引き剥がす事が出来たが体がベトベトになってしまったイクスはグレイシアの方に視線を向けるとグレイシアは無言で魔法を発動させてイクスの汚れを全て消した
「……何故ここにカーラが居るんだ?」
先程までの光景を一度横に置いてイクスはカーラに向けて質問すると
「はい、私がここに居る理由は使い魔召喚に巻き込まれてシーアに召喚されたからです」
ああ、やっぱりテンプレ通りの展開になったな。恐らくはイケメン君は女神かそこらで、真人君はドラゴンか堕天使か大天使かそれとも別の何かを召喚してるだろうなぁ。草生やす奴だったら悪いが死んでもらうが
「カーラ、この世界の事情はどのくらい知っている?」
「先程此処に来るまでにシーアに全て聞きました」
流石はグレイシアだな。 こう言った事は部隊の誰よりも早く、尚且つ正確な情報を伝えてくれる
「そうか。 なら今からこっちで調べた事を二人にも話すぞ」
いやー、変態僧侶系カーラちゃんはこの先キャラが立つのか心配ですね