皆さんお久し振りです。前作の一応主人公だったイクスです。あれから色々あって19歳になってから部隊が思いの外大きくなってしまったので毎日送られてくる書類との格闘を繰り広げていました。あ、それと今はアーシャ達と結婚して今は子供も産まれて父親もやってます。現在子供達は2歳ですよ。何故か俺が1日1回は抱いてあげないと泣き止みませんし気が付けば他の子達が足に群がってきてますよ
そんなどうでも良い報告は良くて、何故か部下のグレイシアと食事を終えて楽しい昼食後の会話をしていたら何処からか現れたのか分からない魔方陣にグレイシアと一緒に巻き込まれてしまった。こんな無能の隊長ですまない、マジですまない
それに俺達以外にも勇者召喚された奴等が居るし。ああ、何時ものダブル主人公達ですね、分かります。何故俺達まで召喚されたんだよ?
「こ、ここは何処ですか!?」
「ここはリース王国じゃ。そしてお主達は異世界から勇者召喚で呼ばれたのじゃ」
イケメンの学生の質問に王冠を被った老人の王がゆっくりと答えてくれた。俺って勇者よりもタンク型なんですが……
何でも魔王が出てきたので勇者として魔王を倒して来て欲しいとの事だがハッキリ言ってやる気が起きません!そんな無駄な事をするのならグレイシアと会話をする方が何千倍も有意義だ。それに仕事もまだ残ってるのに
しかも珍しい事にイケメンの学生も一切乗り気が無いぞ。普通の勇者召喚物の勇者って二つ返事で受けるのにこの子はやる気が無いらしい
「……っと言うことじゃ。どうか引き受けてくれぬか?」
「……僕は真人の言う事に従うよ」
「何で俺なんだよ?でもまあ、良いんじゃないか?ここでもお前の凄さを分からせれば?」
「分かったよ、真人がそう言うのなら。それにこれで魔王を倒したら真人と夫婦に……」
あ(察し)ふーん
どうやらあのイケメン君は女に興味が無いようで。生前の事を思い出すと自分も笑えないんだよなぁ。寝てる間に親友に貞操を奪われてたんだからさ
そんな事を考えていると学生二人は勇者になる事に了承したらしい。良かった良かった、よし俺達を返してくれ。今日までに終わらさなきゃいけない書類がまだ残ってるんだよ
「そちらのお二方はもしや何処かの国に使える者で?」
「ええ、私達はある国に使えている騎士です。私も彼も重役に着いてるので元の場所に戻して欲しいのですが?」
俺が答える前に何時の間にかローブを羽織り、答えてくれた優秀な部下に涙が禁じ得ないよ。後でお礼に頭を撫でてあげよう。セクハラじゃないよ?
「ふむ、そうしたいのは山々だがこの術は呼ぶ事は出来ても戻す手段が見付かってないのだ」
「は?」
王の信じられない言葉に思わず殺気が乗った声を発してしまったが俺は悪くないと思う。いきなり呼び出されて魔王倒せとかふざけた事を抜かして挙げ句の果てには帰れないだと?滅ぼすぞ(嫁達が)
「イクス様、あの者を殺しますか?」
手には短刀が握られている。グレイシアが握っている短刀は入隊時にマリアが支給した武器の一つだった。短刀一つ一つに同じ能力が付与されており、その一つに一撃でどんな場所でも致命傷を与える能力が付与されている。他にも短刀一本で楽々と人体バラバラに出来るとか在るらしい。本当にマリアは規格外のチートレベルを越える程だな
そして今現在俺達と王が居る距離を見てもグレイシアならこの場に居る者達では捕らえる事は不可能な程の速さで王の頸動脈と喉笛を切り裂いて戻ってくるだろう
「待て、まだ殺すな。もしかしたら帰る為の魔法が在るかもしれん。それに最悪の場合はアイツ等がこの世界に侵略してくるだろう」
「イクス様がそう仰るのなら自分はそれに従うまでです」
短刀をしまったグレイシアに頭を軽く撫でると顔が紅く染まり、体がビクンと震えている ……あー、今は止めておこう
「悪いが俺達は勇者になるつもりは無い。此方にも此方の事情があるので」
ふむ、我ながら決まったと思うぞ
そして俺達は勇者になる事を拒んでから1週間が過ぎた頃、俺達はとある場所に居た
その場所とは
「は~い!皆さん!今日は転入生が二人来てますよ!」
「俺はマサト・クサナギだ。よろしくな!」
「……イクス・クラウンだ」
何故かリース王国にある魔法学園に通わされてます
何でだあああああああああああああああああああ!!
今作のヒロインは部下のグレイシアですけどね!