「イクス様、頼まれていた物を持って参りました」
「ああ、そうか。 ご苦労だったな」
イクスは書類から目を離して書類を持ってきた奇妙な仮面を着けた人物にお礼を言う
「それでは当方はこれで」
「ああ」
そのまま仮面の着けた部下はイクスに頭を下げてから部屋を出て廊下を歩いて行く。 廊下では他の部下が仕事をして居るが基本的には会話も無いので彼も無言で自分の居場所に戻る
彼女の名前はシルド・スルト、イクスに全滅部隊を任せられている。 常に顔には奇妙な仮面を着けており、シルド本人の素顔を見た者は少ないと言われている。 小隊長の中でも戦闘面では1,2位を争う程の実力の持ち主
【衣装はFGOのシグルドの第一状態を思い浮かべてください】
自分の仕事部屋に戻るとそこには何故か部屋に置いてあるソファーで寛いでいるエリゴと優雅に紅茶を飲んでいるアンジェがそこには居た
「……何故貴殿等が此所に居る?」
「少し暇潰しに来ただけだよ」
「すまない。 私は止めたのだがね」
シルドは深い溜め息を吐いてからソファーの反対側に座り、二人を見つめる
「それで? 貴殿等が当方に何か用があって来たのだろう?」
「そろそろシルドも新しい隊長を欲しくは……」
アンジェが言葉を最後まで言い終える前に目を赤くし、自身の愛剣である魔剣をアンジェの目の前に突き出していた
「それは我が主であるイクス様に対しての反感、反逆と見てよろしいか?」
アンジェが少しでも動けば魔剣はアンジェの頭を貫く、勿論返答次第でも同じ結末が待っている
「冗談さ、相変わらず君は忠義の塊だね」
小さく微笑み、そして何処か困った表情を浮かべるアンジェにシルドはようやく魔剣を消して元の自分の座っていた所に座り直す
「もしもう一度同じ事を言えば当方が持ちいる全火力を持って貴殿を必ず殺すと約束しよう」
「そんな約束は嫌なんだけどね……」
アンジェとシルドはお互いに最強の座を賭けて競い合っていた。 アンジェが持つ聖剣とシルドが持つ魔剣はお互いにマリアが作り出し、与えられた最強の証である
「たまには僕とも勝負をして欲しいんだけどね」
「断る。 貴殿と勝負をした場合の被害とイクス様に対しての罪悪感で当方の身が持たないのでな」
「イクス様に対しては同じ気持ちだけど、それでも僕と競い会えるのが君ぐらいなんだよね」
「暇ならば盗賊でも狩れば良いだろう」
「雑魚を狩っても面白くは無いだろ? それに僕は人間を殺すのは飽きたからね。 しばらくはやらないよ」
「君を怒らせれば、その魔剣を抜いてもらえるのかな?」
アンジェの言葉を無視してシルドは自分で入れた紅茶をゆっくりと飲み始める。 そしてそれから30分後にシルドとアンジェが廊下で本気の殺し合いが始まったが、その原因は不明だった
廊下の被害報告を聞いたイクス君はその後倒れたとか