サバイバル生活が始まってから3日が過ぎて殆どの生徒が脱落した。 生き残ったメンバーは何れも1年生とは思えないほどのポテンシャルを持っており、冒険者ランクで言えばB~Aランクは持ってる程の実力者達だ。 上級生達はこの段階から生き残っている生徒達の情報を集め始める。 そして情報を集めながらも使い魔や魔法を使ってどの様な魔法や魔武器に戦闘スタイルと言った物を研究し始める。 来る武道大会に備えての事前の情報収集だろう。 後は生徒会と言った実力者を欲する所もそうだな
そしてカーラの伝書鳩(血にまみれた鳩)によれば既にあちら側の勇者は相当数の生徒を倒しているらしい。 勿論グレイシア達の手助け無しでの事は分かっている。 そしてこちら側の勇者もチームでそこそこの生徒を狩り終えていた
「実力はこの数ヵ月でミッチリと言うことか。 だが未だに能力や武器に頼りきっているからそこは改善点だな」
この三日間彼等の事を観察していたが他よりも確かに強いが能力や武器に振り回されてる感じがあり、実戦では一回使えば使えなくなる程に今の彼等の実力は微妙だが、それでもこの学園の1年生ならそれなりの実力だ
「さて、そろそろこちら側を覗き見している連中にはお仕置きをしなくてはな」
「!? 気付かれた」
「何?本当か?」
「ええ、確実に気付かれたわ。 そしてこっちに向かってくる!」
「各員戦闘体制!」
男の指示に男を除く5人が己の魔武器を構え、周囲を警戒する
「上!」
女の叫びに全員が空を見上げると何かが急激な速度で落ちてきた。
ドゴオオオォォォォォン!
彼なの丁度中心に落ちてきた【ソレ】は土煙が収まると同時に姿を表す
「随分と人を観察をするのがお好きのようだな。 この学園の上級生達は」
土煙が収まるとそこには騎士団の紋様が入った盾を着けているイクスがそこに居た
「そのネクタイの色から見て3年生ですか。 しかも面倒な事に生徒会メンバーとはこれはこれは……」
わざとらしく溜め息を吐きながらチラリと周囲を観察すると1年生とは比べ物にならない程に鍛えられた者達だった。 しかも生徒会役員は選りすぐりのメンバーだ。一筋縄では行かないだろう
「それで? 何故生徒会の貴方達がこの様な場所に居るんですか?」
「……君の質問に答える事は出来ない」
「まあ、分かっていた返答ですがね。 理由は大体は分かってるので聞くことはありませんよ」
小さく鼻で笑いながら笑みを溢すと何人かの表情がピクリと一瞬だけ動く
「悪いんだが俺達の事は見なかった事にしてくれないか?」
「嫌だと言ったら?」
「悪いがその場合は君にはこの場でサバイバルから退場する事になってしまう」
分かりやすい程の脅し文句だな。 様は『俺達の事を見なかったフリをすれば見逃してやるよ』と言った脅し文句だな
「…………舐めるのも大概にしろよガキ共」
「「「!?」」」
イクスから異常なまでの殺気を感じて彼等は一斉に距離を取った
「別に俺に対してなら監視だろうが実力行使だろうが構わないが、俺の部下であるグレイシア達は別だ。 これ以上監視するのなら貴様等をミナゴロシニスルゾ」
睨み付けられた男は息が出来ずにその場で膝を付き苦しみ始める。 他のメンバーもあまりの恐怖に足が震え、武器がまともに持てない状態になっていた
「今回は見逃してやる。 だが次に同じ事をしてみろ?その時はお前達を必ず長く苦しめた後に殺してやる」
その言葉を言い終えるとイクスは一瞬にして森の中へと戻っていった
自分に対してなら何をされてもキレないイクス君でも家族の様に思ってるグレイシア達に何かしらしたら彼は魔王にでもなれそうですね