シトリィside
はぁ、最近何をしても落ち着かない。 生徒会の仕事をするのも勉学に励んでも全然頭に入ってこない。 理由は分かっている。 あの日から私は一人の男子の事しか考えられなくなっているからだ
「会長、また記入ミスがありますよ」
「え?あ、ああ、ごめんね?サラちゃん」
「ここ最近は特に酷いですよ? 何かありましたか?」
「ううん、心配してくれてありがとう」
生徒会副会長であるサラちゃんに心配される私は本当に記入ミスが酷いんでしょうね。 普段は周りの事に一切興味がないサラちゃんに心配される程だから
「最近の会長は心此処に有らずですよ? 何か悩み事でもあるのですか?」
サラちゃんは本当に興味がないと言うわりには人の事を本当に見てるなぁ
「そうね、サラちゃん以外のメンバーが勝手な行動をしてることを思うと悩みが尽きないわね」
「あー……彼等達ですか」
此方もある意味頭を悩ませてる原因だ。 優秀な人材が欲しいのは分かるけど今年だけは絶対に止めて欲しかった。 今年は確かに優秀なのも居たけど、それ以上にヤバイ連中も居るのだから
「報告によると教師達が気絶しているメンバーを見付けたとか」
「ああそれね、私の所にも来たわ。 ちゃんと叱っておいたから大丈夫よ」
「もう少し余裕を持って行動して欲しいですね」
「ねぇ~」
まあ、あのメンバーが気絶してるって事は大体の事は予想できるから後で謝罪に行かなきゃいけないけど。 それに謝罪に行く次いでに彼に会えるのだから私にとっては良いことだらけだ
「そう言えば聞きましたか? 例の転入生の話を」
「……ええ、聞いたわよ」
「何でも部類の女好きだとか。 狙った女性はどんな手を使っても落とすとか、それが脅迫や脅しでも」
「下衆な野郎ね。何でこの学園に来るのかよく分からないのだけど?」
「調べによると何でも国王が迎え入れたとか」
「あの無能王が……」
「会長、口が過ぎますよ?」
「あら、貴女もそう思ってるんじゃないのかしら?」
「…………否定はしません」
私の返しにサラちゃんも目線をずらしながら答えてくれた。 この国の王は無能にも程がある。 少し頭が働く人達は王の無能さに嘆きながら帝国に亡命をしたりとかする程に今の王は無能なのだ
「その転入生が彼等に手を出さないことを願うわ」
「もし手を出したら?」
「知らんぷりよ。 この学園は貴族や王族の権力が一切使えない場所なんだからね。 それに彼がその転入生を殺ってくれるのならそれこそ万々歳」
「…………今のは聞かなかった事にしますよ」
そんな会話をしながらも私達は残った書類を片付けながら放課後を過ごしていく
「さ、今日はもう帰りましょうか」
「お疲れ様でした」
「うん。今日はお疲れ様! また明日もよろしくね♪」
生徒会室前でサラちゃんと別れた私は少し急ぎ足で彼が居る教室に向かう。 高ぶる気持ちを押さえながら身嗜みを確認してから息を整えて扉を開ける
「グレイシアちゃん!今日こそは一緒に帰りましょ!」
「帰ってください」
私が初めて負けた男の子、そして私の初恋を奪った男の子は女の子よりも可愛い子
生徒会長の恋は一体どうなるのでしょうかね? 今後に期待ですね!