辺りに鳴り響く爆発音にグレイシアはカーラと共に生徒達や護衛対象である勇者達を結界を張りながら目の前の惨状を見る
そこには既にボロ雑巾よりも酷い状態で床に転がる男と目に見える程にドス黒いオーラを放ちながら倒れている男に近づくイクス、しかも此方に来てから能力が半分になっていた筈が何故か元に戻っていた。 そして男に近づいたイクスは空気すら氷らせる程の冷たい声で
「死ね、これは命令だ」
「ギャアアアアアアアア!!」
イクスの言葉に男の身体は一瞬で凍りつき、砕けた。 そして再び元に戻ると今度は全身を炎で燃やされる
「楽に死ねると思うなよ? 先に手を出してきたのはお前の方だからな」
今の彼を止められる者は恐らくはこの世界には誰一人と居ないであろう。 例え彼の妻達でも苦戦を強いる程に今の彼は激情に飲まれていた
「どうした?帝国が誇る最強とはその程度なのか? フッ、帝国の底が知れるな」
イクスは鼻で笑いながらその冷たい視線で未だに息がある男の頭を踏み潰すと同時に再生する。 それと同時に再び火を付けられて燃やされる
グレイシアは何故この様な事になってしまったのか思い返す
「……啓示が降りました」
始まりは朝食をしている時だった。 カーラの言葉に食事中だったイクスは食事の手を止めて視線だけをカーラに向ける
「帝国からこの国に一人何者かが現れます。 その男の実力は偽りの力で国を納めているそうです」
「偽りの力か……」
「その男はこの学園に来る予定です。 目的は……ハーレムを築くとか」
一瞬だけカーラが言葉を詰まらせたがすぐに内容を話してくれた
(偽りの力と言う事は転生者か? そして目的はハーレムと言う事は厄介事以外には他ならないな)
しかもカーラの啓示は100%に近いくらいに当たる物だ。 そしてその啓示が降りると言う事は数日以内から次の日に当たるから今から色々と準備しなくてはならない
「カーラ、他に何か啓示は降りなかったの?」ヒソヒソ
「それがもう1つ面倒な啓示が降りました」ヒソヒソ
「何?」ヒソヒソ
「それが……」ゴニョゴニョ
「…………」
「頑張って生きてくださいね?」
「待って!僕を見捨てないで!僕達同じ仲間でしょ!?」
「オホホホ♪ライバルを助ける事は余りしませんのよ♪」
「カーラ!」
何やら二人が話しているがそれを聞いてしまうと何やら色々と大変なことが起きそうなので後で聞くことにするか……
校門前
「ここが王国でも美少女が多いと言われる王国学園か!楽しみだなぁ♪全員俺の女にしてやるぜ」
下品な笑みを浮かべる黒髪の少年は校門の前でニタニタと笑いながら校舎へと入っていった
やっぱり屑転生者が多いですよね!